映画好きの方は、原作を映画を見る前や後に読まれる方も多いのではないでしょうか。この記事では、そんな映画も原作も両方楽しみたい方に向けて、おすすめの本をジャンル別にご紹介していきます。
おすすめの恋愛小説
切なくも美しい大人の恋愛小説映画の原作本をご紹介します。いつくになっても胸がキュンとするような、そんなときめきに出逢いたいものですね。
三浦しをん:「舟を編む」(2011年)
国語辞書を作る出版社の社員の物語。タイトルに惹かれて読んでみたい1冊を選ぶならこの作品。「言葉は海であり、辞書とは海を渡っていく舟」という例えから舟である辞書を編集することから編むというタイトルになりました。
原作はベストセラーとなった小説。映画は最優秀作品を始めアカデミー賞6部門に輝いた名作です。
- 商品名:舟を編む (光文社文庫)
- 参考価格:670円(税込み)※文庫
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市川拓司:「いま、会いに行きます」(2003年)
- 商品名:いま、会いにゆきます (小学館文庫)
- 参考価格:617円(税込み)※文庫
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おすすめのフィクション&サスペンス・ホラー
現代への警鐘を鳴らす意味も込められたサスペンス映画の原作本をご紹介します。
ティムール・ヴェルメシュ:「帰ってきたヒトラー」(2012年)
アドルフ・ヒトラーがもし現代に現れたらという物語。最初は笑って観ていたのに、現代に生きる人々をもすんなりと洗脳しいしまう姿に次第にゾッとしてしまいます。この作品には警告の意味も含まれているように感じます。
トマス・ハリス:「羊たちの沈黙」(1988年)
アメリカ各地で若い女性が殺され皮を剥いでいるという猟奇的殺人事件が発生。人食い殺人で投獄されている精神科医ハンニバル・レクターの元へFBIアカデミーの実習生クラリスが事件の助言を求めにくる。アカデミー賞5部門を受賞した名作です。この作品は映像で観ると、とてつもなく怖いです。
湊かなえ:「告白」(2008年)
中学1年生のクラスの担任である女性教師の一人娘がプールで亡くなった。自分の生徒2人に殺されたことを告白する。そして、間もなく教師を辞めることも。犯人の少年AとBには恐ろしい復習を仕掛けたことを宣告して去っていきます…。湊かなえさんのデビュー作として話題になった作品です。
- 商品名:告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)
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おすすめの名作
人生や考え方が変わるかもしれない、名作を観て心に刻みたい、そんなおすすめの映画の原作本をご紹介します。
トーマス・マン:「ベニスに死す」(1912年)
ドイツの老作曲家が体調不良のため訪れた水の都といわれているベニス。ここで息を吞むほど美しい少年タジオという少年に出逢って破滅していく物語です。ストーリーはシンプルですが深い内容を持っています。
映画では描写が素晴らしく、全編にマーラーの交響曲第5番より第4楽章の「アダージェット」が流れ映像とマッチして、知らず知らず涙が出てしまうほど。
- 商品名:ベニスに死す (集英社文庫)
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マーガレット・ミッチェル:「風と共に去りぬ」(1936年)
奴隷制がまだ残る南北戦争直前の1860年代のアメリカ南部・ジョージア州。気性の激しい美しい南部の女性スカーレット・オハラと彼女を取り巻く人々の壮大な物語です。実に約10の歳月を費やして書かれた作品で大ベストセラーとなりました。
「明日は明日の風が吹く」という名台詞が印象的です。映画は世界的なヒット作となりアカデミー賞9部門を受賞しました。
- 商品名:風と共に去りぬ(全6冊セット) (岩波文庫)
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素晴らしい作品の原作も読んでみよう
おすすめの原作本をご紹介しました。映画は原作とは違う演出がされていることもあります。原作を読むことは、よりその作品の魅力に触れることにも繋がります。今回ご紹介した作品でまだ読んだ事も映画を観たことのないものがあれば、ぜひチェックしてみてください。