バイクウインカーもLEDが流行?車検の条件や修理の方法まとめ

2019.06.03

バイクウインカーでもLEDが流行していますが、車検の条件を知っておかなくては整備不良の違反キップが切られてしまうこともあるかもしれません。ウインカーによくある故障の原因から修理方法、細かい車検の規定まで紹介するので参考にしてみてください。

ウインカーとは

ウインカーとは、ドイツ語のwinken(指し示す)という言葉が由来の言葉です。自動車文化の発展に伴い、交通量が増したことでウインカーが開発されました。まずは、そんなウインカーの基礎知識をチェックしてみましょう。

方向指示器のこと

ウインカーとは方向指示器のことで、ランプを点灯させることで曲がる準備の合図を出すものです。法令によって、ウインカーの使用タイミングは、その行為をしようとする地点から30m手前の地点に達したときと定められています。

このことから、ウインカーは『曲がります』という合図ではなく、『曲がる行為を準備する合図』として使用するのが正しいのです。

現代では、ランプが点滅するウインカーが主流ですが、かつてはいろいろなウインカーが開発されて徐々に発展を遂げて現在の形にたどり着いています。次は、ウインカーの歴史をみてみましょう。

ウインカーの歴史

手信号は、ウインカーが導入される前に、その変わりとして方向指示器の役割を果たしていました。現在でも、自動車学校では、ウインカーの電球が切れたときに手信号で行き先を示す必要性と方法を教えています。

手信号の次に導入されたのが『腕木式』あるいは『矢羽式』と呼ばれているうさぎの耳の形をした方向指示器です。車のボディサイドに取り付けられたこの方向指示器は、曲がる準備をするときに格納されているアームを飛び出させることで進路を示していました。

この腕木式・矢羽式が基礎となり、電気式ヘッドライトが使われるようになると、格納されている可動式のアームの中に電球を入れる方式が採用され、今の方向指示器のような光る指示器が誕生しました。

電球式の方向指示器が開発されたころから、視認性が向上した方向指示器が多く開発されていきます。

腕木の動作にも電気が使われはじめ、徐々に方向指示器はモーターや電磁アクチュエーターなどによる動作の自動化がすすみ『現代の形のウインカー』へと進化を遂げたのです。

バイクウインカーのカスタムパーツ

バイクの部品の中でもウインカーは、外観の変化が感じられやすい電装類です。ヘッドライトのカスタムにも負けないほど人気な、バイクウインカーのカスタムパーツをチェックしてみましょう。

取り付けウインカー

取り付けウインカーは、名前の通りステーなどを使いボディに取り付けるタイプのウインカーです。飛び出した格好のものが多く、目立つことからドレスアップとしても人気があります。

取り付けウインカーは、バイクの印象を大きく変えてくれる効果もあることから人気がある方法です。ただし、突起のように飛び出しているものが多く、林道などでぶつけて破損し紛失・脱落するケースもあります。走る道に合わせて取り付け位置を考えるのがおすすめです。

また、取り付けウインカーの種類によっては車種に合わず取り付けできないものもあります。車種に対応しているのかを確認するほか、車検に通る位置に付けるなど、項目を満たしておきましょう。

貼り付けウインカー

次に、貼り付けウインカーと呼ばれるものは、目立ちにくくして見た目をスッキリとさせられるウインカーです。取り付け型に比べて、ボディに貼り付けて取り付けるため『破損・紛失』の恐れがあまりありません。

また、ウインカー自体があまり主張しないため、ボディと馴染むようにスモークレンズで工夫されているものなども見かけます。見た目の印象としては、取り付けウインカーよりも派手さのないスマートな仕上がりです。

貼り付けウインカーは、その独特な形状と取り付け方から林道などでも安心して使えますが、取り付けるときにはしっかりと貼り付けを行いましょう。

また、コードを上手く隠しておかないとタイヤで巻き込む可能性もあることから、取り付け位置や取り付け方法をしっかりと確認するのが大切です。

ウインカーレンズ

ウインカーレンズでカスタムする方法もあります。スモークレンズやクリアレンズなどを使ってバイクのドレスアップが可能です。中には、車検対応外のものが取り扱われているケースもあるため、事前にチェックしてから取り付けしましょう。

ウインカーレンズを自作する方法もあり、同じウインカーレンズの型を作れば何度でも修理が可能なのもメリットです。他にも、ウインカーをLED化するパーツなどもありますが、配線のカスタマイズも必要になる可能性も考えての購入をおすすめします。

近年増えているLEDウインカーの交換方法

では、先程触れたLEDウインカーについてチェックしましょう。標準装備でLEDウインカーが使われていることもある昨今では、ウインカーの交換方法を覚えておくと旅先でも便利です。自分で作業をすれば、費用も抑えられるので参考にしてみてください。

適正なウインカーを使おう

視認性が高く、省電力が特徴的なLEDウインカーは、ドレスアップ目的でも取り入れられています。標準装備のLEDウインカーは国際基準を満たして取り付けられていますが、交換したLEDウインカーでも国際基準を満たしていれば車検には問題ありません。

ただし、交換用のLEDウインカーの中には車検対応外のものもあるため適正なウインカーなのかをチェックしてから交換しましょう。

車検に通らないウインカーは、点滅スピードに問題があったり、色や面積などの規定にそぐわないものです。ウインカーの保安基準が守られているウインカーであれば問題ありません。

ここで知っておきたいのが、ウインカーが保安基準に準じて作られていても、取り付け方法によってはウインカーが高速点滅をしてしまうハイフラッシャー現象です。ハイフラッシャー現象は、ランプが切れの前に少ない電力で点滅を早くし『ランプ切れを伝える』効果があります。

LEDウインカーでない車体に導入したときに、LEDウインカーの特徴である省電力によって、切れていないのにハイフラッシャー現象が起きてしまうことがあります。点滅スピードが正常であるかは、取り付けたときにチェックしておきましょう。

取り外しと配線の確認

ウインカーの取り外し方法は以下の通りです。

  1. ウインカーレンズを取り外す
  2. 取り付けられている電球を外す

取り外したら、LEDウインカーのランプの寸法を確認して、LEDランプの付替えを行います。

次に、ウインカーリレーの交換をしておかなければ正常に点滅しないのでチェックしてみましょう。

  1. ウインカーを作動させる
  2. ウインカーの作動音をする場所を見つけ、純正リレーを見つける
  3. 必要に応じてボディの取り外しをしてリレーを見つける

取り付けはウインカーリレーにも記載されていますが、間違った配線をしてしまうとトラブルの原因になるため慎重に行いましょう。また、配線類の取り外し、取り付けは電気は流さないようにしてから行うのが基本です。

専用の用品はあまり必要ではありませんが、手の保護や取り外したものを入れておくトレーなどがあると作業をより効率よく行えます。

点灯テストをしてから戻す

  1. ウインカーリレーのカプラーを抜く
  2. 純正リレーを取り外したら配線を確認する
  3. ICウインカーリレーを取り付ける
  4. 赤い線を入力側に、青い線を出力側に取り付け、黒い線はアースに接続する
  5. リレーを固定して元に戻す

実際に取り付けが行えたら、必ず点灯テストを行います。横からの視認性や、点灯におかしい点はないか、動作に異常はないかを確認しておきましょう。点灯テストで問題なければ、固定してボディなどの取り付けを行います。

車検に通るウインカーの条件

車検の細かい基準を知って、車検に通るウインカーの条件を満たしておけるようにしておきましょう。車検に通らない状態での走行は危険なほか、整備不良となってしまいますので注意が必要です。

位置や色の基準

まず、チェックしておきたいのがウインカーの位置です。以下の規定を守って取り付けましょう。

  • 指示部の上縁の高さが2.1m以下、下縁の高さが0.35以上であること
  • 前方や後方に対しての指示部の最内縁の感覚は600mm(幅1300mm未満車は400mm)以上あること
  • 前方や後方に対しての指示部の最外縁は自動車の最外側から400mm以内

前のウインカーは上記の基準を満たしていなければ、車検には通りません。ただし、後ろのウインカーは、以下の条件を満たしていれば、上記の条件は満たさなくても車検に通るのでチェックしてみてください。

  • 後方両側に備えるウインカーが左右2個ずつであり、下部に備えるものが照明部の上縁の高さが地上1.5m以下、かつ照明部の最外縁が自動車の最外側から400mm以内であること
  • 後方両側上部に備えるものは、可能な限り最も高い位置に取り付けし、かつその照明部の下縁と下側に備えるウインカーの上縁との垂直方向の距離が600mm以上離れていること

次に色ですが、保安基準では橙色のみが基準です。オレンジ系であれば車検に通りますが、それ以外では通らないため色がないLEDを使うときにはカバーで色を付けるなど工夫をしましょう。

数や面積の基準

ウインカーの数については、保安基準に規定はありません。数をたくさん付けても良いですが、保安基準に規定されている取り付け位置で抵触する可能性があるため、位置についてはしっかりとチェックして取り付けましょう。

ウインカーの面積は、前後ウインカーとも20平方センチメートル以上と決められています。正規部品以外のものに交換するときには、面積基準を満たしているか確認してからの購入がおすすめです。

ヒビは通るのか

ウインカーにヒビが入っている場合、雨などが入るようなもの・光が漏れるような状態だと車検に通らない可能性があります。ヒビが入っていても通ることはありますが、程度によっては通らないことがあることは覚えておきましょう。

また、専用の接着剤で補修するほか、ウインカーの交換を自分で行うこともできます。費用を抑えたい人にはおすすめです。

ウインカーがつかない場合の主な原因

ウインカーがつかないときの主な原因には何があるのでしょうか。代表的な原因を4つ紹介するので参考にしてみてください。

球切れ

ウインカーがつかない原因として最も多いのが球切れです。球切れを起こしてしまったときには、電球を交換するだけで簡単に修理できます。

ただし、球切れによく似た電気系統のトラブルの可能性も少なからずあるため、不安な場合はバイクショップなどでチェックしておくのがおすすめです。

球切れを確認するときには、左右のランプを入れ替えて点灯してみましょう。入れ替えても同じ方向のウインカーがつかないときには、別に故障の原因があります。

ウインカーリレーの故障

次に多いのがウインカーリレーの故障です。ウインカーリレーは、スイッチを切ったり入れたりをして点滅させるための部分です。故障してしまうとスイッチが入らなくなるので、球切れを起こしていなくてもウインカーがつきません。

接触不良などもありえますが、ウインカーリレー自体は消耗品のため、切れてしまっている場合がほとんどでしょう。その場合には交換が必要です。

コネクターなどの接触不良

ウインカーを点滅させた状態で動かしたりするとつくときには、接触不良が考えられます。電球の取り付け箇所が悪いときや、コネクターの接続が上手くいっていないときに起きる現象です。

振動などによって徐々にズレてしまったコネクターが抜けてしまったり、錆や汚れによって接触が悪くなっているのが原因です。汚れを丁寧に拭き取り、コネクターを接続し直すことで改善するケースがあります。

綺麗に直しても点灯しないときにはウインカーリレーの故障や、球切れを疑ってみましょう。

バッテリーの劣化

最後によくあるのが、バッテリーの劣化です。バッテリーは長く使うと、蓄電する力が弱くなり、電気系統へ送り出す電力が不足してウインカーなどが動かなくなります。

エンジン始動からウインカーがつかず、走っているうちにウインカーが動くなどの症状があればバッテリーの劣化が原因です。

もし、持っているのであればバッテリーを取り外して充電する、もしくはバッテリーの状態をチェックし、必要であれば買い換えるようにしましょう。

ケース別の対処

では、ウインカーがつかないときはどうしたら良いのか代表的な対処方法をみてみましょう。簡単な点検方法から対処を見つけるまでの手順を参考にしてみてください。

簡単な点検方法

どこが故障しているのかを簡単に点検するための方法は以下の通りです。

  • ウインカーを点滅させた状態でリレーを軽く叩き『点滅するか確認』する
  • 接触不良が起きていないか、状態を確認する
  • 片方だけ点滅しないときは、電球を左右入れ替えて確認する

リレーを軽く叩くのは、リレーの寿命かを確認するもので、音がして一瞬だけ点滅するときがあれば『リレーの交換』が必要です。左右入れ替えるのは、球切れかどうかを判断できるので試してみましょう。

ウインカーリレーの故障など全部つかない場合

全てのウインカーがつかないときには以下の理由が考えられます。

  • ウインカーリレーの故障
  • バッテリーの劣化・不良
  • ウインカースイッチの不良
  • ヒューズ切れ

ウインカーリレー・スイッチ・ヒューズの取り替えや、バッテリーの充電・買い替えである程度は対応できます。正常につながっており、それでもウインカーがつかないときにはバイクショップなどで専門の人に見てもらうのがおすすめです。

スイッチの故障など左右どちらかがつかない場合

左右どちらかがつかないときには以下の原因が考えられます。

  • ウインカースイッチの不良
  • 球切れ
  • 接触不良
  • バッテリーの劣化・不良

左右の電球を入れ替えて、球切れかどうかを判断してから別の原因を疑いましょう。バッテリーの劣化やウインカースイッチの不良では、取り替えで対応できます。

正しくつながっているか、接触部分に汚れが溜まっていないかも一緒にチェックするのがおすすめです。

球切れや接触不良などチグハグな場合

稀にウインカーの故障は、複数の原因が複雑に絡み合ってしまうこともあります。簡単にできる点検を行い、それぞれの部分でおかしな動作・箇所がないかをチェックしてみましょう。

原因の特定が難しいときには専門の人に見てもらうのがスムーズです。

走行中にウインカーの不具合が起きたら

最後に、走行中にウインカーの不具合が起きたときの対処も覚えておきましょう。車でもバイクでもウインカーの不具合が起きたときの対処は同じです。

手信号の方法

ウインカーに不具合が起きても、手信号を行えば違反切符は切られません。教習所で習うものですがチェックしておきましょう。

  • 左折・・・左腕を真っ直ぐ水平に伸ばす
  • 右折・・・左腕を真っ直ぐ水平に伸ばし、肘から直角に真上に上げる
  • 停止・・・左腕を斜め下に真っ直ぐ伸ばす

最低限覚えておきたいのは上記の3つです。しかし、車とは違いバイクでは左手をハンドルから離して不安定な状態で走るので、転倒などには十分に注意しましょう。また、MT車ではクラッチ操作もできないため、事前にクラッチ操作を終わらせて減速をしてから行うのがおすすめです。

ウインカーの点検も怠らないようにしよう

ウインカーの点検は、意外に見落としがちな項目です。しかし、安全にバイクに乗るためにもウインカーの点検を日常的に行う癖をつけておくと良いでしょう。

球切れなどであれば、簡単に交換できるので試してみてはいかがでしょうか。

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