奥深いポップコーンの世界とは。人気ショップや便利な商品などを紹介

2018.07.31

映画館のスナックといえば、真っ先にポップコーンが思い浮かびますが、そのルーツまで知っている人は少ないのではないでしょうか。今回は、奥深いポップコーンの世界を徹底解説するとともに、人気のショップや調理時に便利な商品などを紹介します。

ポップコーンの豆知識

今や映画鑑賞にスナック菓子は外せないものですが、定番中の定番といえば、やはりポップコーンではないでしょうか。

ここでは、ポップコーンのルーツから、映画館で定番になった理由まで、奥深いポップコーンの歴史を紹介します。

ルーツはネイティブアメリカンまでさかのぼる

今やスナック菓子としてお馴染みのポップコーンですが、もともとはネイティブアメリカンや、メキシコ先住民たちの食糧として用いられていました。

スナック菓子として食べるようになったきっかけは、1820年ごろに南米チリのバルパライソから北米に、バルパライソコーンが持ち込まれたことにあります。

その後、1870年ごろからアメリカ北東部で、糖蜜をかけたポップコーンが好まれるようになり、1890年ごろにスナック菓子として広く親しまれるようになりました。

製造機の登場により一気に浸透

ポップコーンがアメリカで人気になった大きな要因として、移動式ポップコーン製造機の存在が挙げられます。

1885年にチャールズ・クレトスにより発明されたポップコーンの移動式製造機は、これまで固定の機械でしか作れなかった、ポップコーンの常識を打ち破るものでした。

移動式にしたことでポップコーンがどこでも作れるようになり、スポーツ会場やサーカス会場、お祭り会場やバーなど、あらゆる場所で食べられるようになったのです。

映画館の定番になった理由とは

移動式製造機により娯楽の一部となったポップコーンですが、唯一の例外として、高級なイメージを前面に打ち出していた、当時の映画館にだけには浸透しませんでした。

そんな状況を転換するきっかけとなったのが、無声映画に代わって1927年ごろに登場した『トーキー(※セリフや音楽をともなった映画)』の存在と、1930年代の世界恐慌です。

トーキーをきっかけに観客が映画に親しむようになり、世情が暗くなるにつれてより多くの人が映画館に足を運びました。そのお供として人気を集めたのが安価なポップコーンです。

当初はポップコーンを隠し持って映画を楽しんでいたようですが、映画館側の生き残り戦術のひとつとして、『外部業者によるポップコーンの館外販売』を認めたところ、このビジネスが大ヒットしました。

以来、館内でポップコーンを食べるスタイルが映画館側にも容認されるようになり、『映画館といえばポップコーン』というイメージが定着したというわけです。

ポップコーンにはダイエット効果がある?

スナック菓子はなんとなく太ってしまいそうなイメージもありますが、ポップコーンはダイエットにもおすすめのお菓子です。

その理由としては栄養価の高さ・食物繊維の多さ・カロリーの低さの3つが挙げられます。

ポップコーンに含まれる主な栄養成分一覧

ポップコーンに含まれる栄養成分をチェックしてみましょう。下表はポップコーン100gあたりに含まれる栄養成分の一覧です。

栄養成分 含有量 栄養成分 含有量
エネルギー 484kcal タンパク質 10.2g
脂質 22.8g 炭水化物 59.6g
カリウム 300mg カルシウム 7mg
4.3mg 亜鉛 2.4mg
ベータクリプトサンチン 170μg ベータカロテン 180μg
ビタミンE 3mg ビタミンB1 0.13mg
ビタミンB2 0.08mg ビタミンB6 0.27mg
葉酸 180μg パントテン酸 0.46mg
一価不飽和脂肪酸 6.76g 多価不飽和脂肪酸 7.73g
食物繊維 9.3mg n-3系脂肪酸 0.18g
食塩 1.4g n-6系脂肪 7.55g

日本人に不足しがちな食物繊維が豊富

ポップコーンの栄養成分をみるとカリウムや鉄、ベータカロテンやビタミンB群、パントテン酸など、多くの成分含まれていることがわかります。

とくに注目したいのが食物繊維の含有量です。ポップコーンには100gあたり約9mg、レタスに換算すると約4個分もの食物繊維が含まれています。ちなみに市販のポップコーンは1袋あたり約50gで、食物繊維の含有量は約4.5gです。

日本人の食物繊維の摂取目標量は、18~69歳で1日あたり男性20g以上、女性18g以上とされています。

つまり、市販のポップコーンを1袋食べると、1日に必要な食物繊維の約1/4を補える計算になります。

気になる糖質は?

ポップコーンにはどのくらいの糖質(炭水化物)が含まれているのか、ほかの食品と比べてみましょう。

食品 糖質
市販のポップコーン1袋(50g) 約29g
茶碗1杯の白飯(約150g) 約55g
6枚切りの食パン1枚(63g) 約26g
ポテトチップス1袋(約60g) 約30g
フライドポテトMサイズ(約130g) 約49g

ポップコーンに含まれる糖質は、白飯や食パン、ポテトチップスなどよりも若干高めといえます。

それでも食物繊維・ミネラル・ビタミンを一緒に摂取できることを考えれば、糖質制限中のお菓子として取り入れられるレベルです。

実は低カロリーでヘルシーなお菓子

ポップコーンのカロリーは、市販の塩味のもので100gあたり400~500kcal程度です。ほかのお菓子と比べると、ポテトチップスやチョコレートが100gで約550kcalなので、ポップコーンのカロリーは若干低めとなっています。

ポップコーンは原料が野菜のため、スナック菓子の中でも栄養バランスに優れているといえます。

また、ほかのお菓子と比べてカロリーも低いだけでなく、食物繊維の働きで満腹感を得やすいことから、ダイエット用の間食としてもおすすめです。

ただし、フレーバーによっては、カロリーが高くなることもあるので、なるべくシンプルな塩味を選ぶようにしましょう。

日本を代表するポップコーン

数あるポップコーンのブランドの中から、とくに人気の高いものを紹介します。まずは、日本を代表するポップコーンブランドからみていきましょう。

60年以上の歴史 マイクポップコーン

『マイクポップコーン』は、1957年に誕生したポップコーンの日本No.1ブランドです。

国産ポップコーンの店頭販売からスタートし、日本初となる袋入りポップコーンを発売しました。

1983年には、日本人の味覚に合った『マイクポップコーン バターしょうゆ味』を発売するなど、常に日本のポップコーン業界のトップを走ってきました。

現在でも『マイクポップコーン バターしょうゆ味』は、マイクポップコーンの看板商品となっており、2009年・2010年にはモンドセレクションにて金賞に選ばれています。

マイクポップコーンの通年商品は、バターしょうゆ味・九州しょうゆ味・濃いのり塩味の3種類です。ブランドロイヤルティ向上を図るため、年に数回限定でフレーバー商品を販売しています。

マイクポップコーン|ジャパンフリトレー株式会社

TOHOシネマズ限定の絶品フレーバー

映画館でポップコーンを食べる文化を広めることを目的に、マイクポップコーンでは、『TOHOシネマズ』とのコラボレーション商品を続々と発売しています。

北海道バターしょうゆ味をメインフレーバーに、かねふく明太子マヨネーズ味やムラオカの梅しば味、キャラメルコーヒー味などが揃っています。2018年現在、全国の65店舗にて取り扱いがあります。

シネマイク発売開始!|ジャパンフリトレー株式会社

日本発ブランド HillValley

最近ではスイーツのように楽しめる『グルメポップコーン』も日本に浸透しつつあります。

そのきっかけを作ったのが、HillValley(ヒルバレー)という日本初のグルメポップコーンブランドです。

HillValleyとは

HillValleyは、東京・シカゴ・シアトル・バンクーバーのプロフェッショナルチームが創設した、グルメポップコーンのブランドです。

グルメポップコーンは、味や素材にこだわって作られており、近年はグルメやスイーツのひとつとして認知されています。

2013年に日本に初めてグルメポップコーンを導入して以来、創造性とエンターテイメントに富んだ商品作りを行っています。

HillValley(ヒルバレー) | エアーポップコーンの専門店

まん丸でビッグなポップコーン粒

日本のポップコーンといえば、コーンが四方に弾けた形の『バタフライ型』ですが、HillValleyのポップコーンは、丸くて大きな『マッシュルーム型』です。

大人の贅沢が味わえるフレーバー

HillValleyのポップコーンは、プレミア感が満喫できる贅沢なフレーバーが特徴です。フレーバーは、キャラメル×チーズの『ヒルバレーミックス』をはじめ、シカゴチーズ、ピュアゴールドキャラメルなどの全8種類があります。

良質な原材料を使用し、一粒一粒をじっくり手作りで仕上げています。いつもより贅沢な時間を過ごしたいときや、大切な人へのギフトにおすすめです。

全国に5店舗だがネット購入も可能

HillValleyの実店舗は東京3店・大阪1店・北海道1店と全国にわずか5店舗です。ただし、ネット通販が充実しているため、日本のどこに住んでいても購入できます。

BAGタイプ・BOXタイプ・缶タイプの3種類のパッケージを中心に、さまざまな商品が販売されています。また、オンラインならではの限定商品も見逃せないポイントです。

TOKTOウィスキーキャラメル、十勝パルメザン&オニオンBOXといった、地域限定の商品も人気を集めています。

シカゴ生まれのGarrett Popcorn Shops

『Garrett Popcorn Shops(ギャレット ポップコーン ショップス)』は、1949年にアメリカのシカゴで誕生した老舗ポップコーンブランドです。

日本には2013年に原宿・表参道エリアに初オープンし、2018年現在、全国に5店舗を展開しています。

Japan Garrett Popcorn Shops

こだわりの素材と製法

Garrett Popcorn shopsの特徴は、3世代にわたり継承されてきた秘伝のファミリーレシピと、品質にこだわった手作り製法です。

原料となるトウモロコシにもこだわりがあり、契約農家の大粒のトウモロコシのみを厳選して使用しています。ノンオイルでエアポップさせたポップコーンは、サクサクの軽い食感が特徴です。

また、ポップコーンの鮮度にも注力しており、毎日店舗のキッチンで少量ずつを丁寧に手作りしています。

世界中で愛されるシカゴミックス

Garrett Popcorn shopsは、今や世界中で不動ともいえる人気を誇り、各店舗ではポップコーン目当てに行列ができることも珍しくありません。

人気No.1フレーバーは、キャラメルクリスプとチーズコーンをミックスして仕上げた『シカゴミックス』です。

そのほか、『キャラメルクリスプ』や『マイルド ソルト』など、全7種のフレーバーが揃っています。

シアトル生まれのKuKuRuZa

シアトル発の『KuKuRuZa(ククルザ)』は、全米で大人気のグルメポップコーンブランドです。

「世界最高のグルメポップコーンを作りたい!」というオーナーの熱意と信念により、今までにない独創的なフレーバーのポップコーンが続々と誕生しています。

KuKuRuZa popcorn | シアトルからグルメなポップコーンが日本初上陸!

50種類ものフレーバーで大人気

KuKuRuZaのグルメポップコーンは、現在50種類ものフレーバーがあります。店舗では定番のフレーバーはもちろん、女性に人気の甘いフレーバーや、お酒と相性のよいフレーバーなど、充実したラインナップを誇っています。

オリジナリティ溢れるフレーバーの数々は、メインシェフと2名のパティシエが中心になって開発したものです。

食材とポップコーンを熟知して作られた本格的なグルメポップコーンは、若い世代を中心に人気を集めています。

アウトレットモールを中心に国内2店舗

KuKuRuZaは、日本で以下の2店舗を出店しています(2018年6月現在)。

  • アクアシティお台場
  • 三井アウトレットパーク小矢部店

ショッピングの途中に立ち寄ってみるのもよいでしょう。

手作りポップコーンもおすすめ

各ポップコーンブランドのこだわりの味を楽しむのも素敵ですが、自宅で手作りして気軽にポップコーンを楽しむのもおすすめです。

手作りであれば、自分好みのフレーバーに仕上げられます。材料はポップコーン用の豆とサラダ油、味付け用の調味料だけで非常にシンプルです。

ポップコーン用の豆を用意する

ポップコーン用の豆を用意しましょう。近所のスーパーに売っていないときは、ネット通販で購入できます。調理器具はフライパンとフライパン用の蓋が必要です。

まず、味つけをする前のプレーンポップコーンから作ってみましょう。分量は、ポップコーンの豆が大さじ3杯、サラダ油が大さじ1杯です。

  1. フライパンにポップコーンの豆を入れ、サラダ油を豆の全体に絡める
  2. 蓋をしたら中火にかけ、焦げつかない程度にフライパンを振る
  3. 2〜3分ほど経ち豆がポンポン弾ける音がし、弾ける音が鳴りやんだら完成
  4. 3の完成したプレーンポップコーンに好みの味つけをする

レンジで簡単に作れるアイテムも

ポップコーン作りといえば、フライパンが思い浮かびますが、電子レンジで簡単に作れるポップコーンもあります。

中でもおすすめなのが、『レンジで簡単 POPCORN MAKER』です。蓋付きのシリコン材の容器で、2~3分レンジで温めるだけでポップコーンが作れます。

必要な材料は、市販のコーン豆(50g)とバター(10g)、適量の塩のみです。容器に必要な材料を入れたら、蓋をして電子レンジ(600W)で2~3分ほど加熱しましょう。アツアツの美味しいポップコーンが完成します。

  • 商品名:レンジで簡単 POPCORN MAKER
  • 価格:1240円(税込)
  • 楽天:商品ページ

味つけレシピは無限大

手作りポップコーンのよい点は、自分好みのさまざまなフレーバーが楽しめることです。

キャラメルソースやチョコレート、黒蜜きな粉などを使えばスイーツ系のポップコーンが味わえます。

また、チーズや柚子胡椒、カレーパウダーなどを使えば、おつまみ系のポップコーンが完成します。

そのほか、ショウガやワサビ、塩昆布など自宅にある調味料を組み合わせてみるのもおすすめです。オリジナルのフレーバーを見つけて楽しんでみましょう。

ポップコーンシュリンプも自宅で

海老をサクッとフライにしたポップコーンのようなスナック、『ポップコーン・シュリンプ』も自宅で作れます。

ポップコーン・シュリンプの材料 ソースの材料
生エビ 200g ケチャップ 大さじ2と1/2
天ぷら粉 適量 マヨネーズ 大さじ1
片栗粉 適量 ジン 小さじ1
塩 適量 ライム(orレモン) 小さじ1
揚げ油 適量 七味  少々/ 青のり (トッピング用)

作り方は以下のとおりです。

  1.  ソースの材料(青のりは除く)を混ぜ合わせる
  2. 生エビを2センチ程度に刻んで、塩を軽くまぶす
  3. 天ぷら粉と片栗粉を水で溶いて、エビをくぐらせる
  4. 約170°Cの油でゆっくり揚げる(※2度揚げすると、カリッとした仕上がりになる)
  5. 4の揚げたエビをソースに絡め、トッピングに青のりを散らし完成

グルメポップコーンはまだまだ進化の余地ありか

グルメポップコーンの登場とともに、ポップコーンはちょっと贅沢なスイーツとしても、認識されるようになりました。

まだまだ『マイクポップコーン』が日本No.1ブランドに輝いていますが、グルメポップコーンの登場により、近年ポップコーン業界は盛り上がっています。今後のポップコーン業界には、ますますの期待が持てるのではないでしょうか。

その他のテーマ

ART

CULTURE

CRAFT

FOOD

TIME