コーヒーフィルターの使い方をマスターする。タイプ別の方法を紹介

2019.05.31

コーヒーフィルターの種類にはペーパー・金属・ネルがあり、それぞれに合った淹れ方のコツがあります。一味違ったコーヒーを楽しみたいときはベトナムコーヒーにチャレンジしてみるのもいいでしょう。自分の好みに合わせてフィルターを使い分けましょう。

定番ペーパーフィルターの使い方

家庭で淹れるハンドドリップでは『ペーパーフィルター』を使うのが定番です。

他のフィルターに比べ、淹れ方には少しテクニックが必要ですが、手入れや後片付けに手間がかからず、忙しい朝には最適でしょう。また、雑味のないすっきりとした味わいが楽しめるもが魅力です。

ドリッパーにセット

フィルターは『台形タイプ』と『円錐タイプ』があり、ドリッパーの形に合わせて選ぶのが基本です。フィルターをそのままセットするのではなく、ドリッパーの形状に合わせて折ってから使用します。

『台形タイプ』は底と側面に2カ所の継ぎ目があるので、それぞれが反対方向を向くように折り、最後に底部分の角をつまんで立体的な形に整えます。

『円錐タイプ』は、折り目部分と継ぎ目を合わせながら、八角錐になるように折りましょう。

ペーパーを折る理由はドリッパーにしっかりと密着させるためです。ペーパーが浮くとドリップしにくい上、隙間から粉が落ちる可能性があるでしょう。

また、ドリッパーには『スパイラルリブ』や『底リブ』など、おいしいコーヒーを淹れるための『溝』があります。このため、ペーパーが密着すると溝の効果が存分に発揮されるのです。

お湯を注いでコーヒーを蒸らす

フィルターをセットする前に、ケトルにお湯を沸かしておきましょう。まず、ペーパーフィルターに適量のコーヒー粉を入れます。好みによって濃さを調節するといいでしょう。

次に、少量のお湯を注ぎ、20~30秒ほど蒸らします。コーヒー内にたまったガスが抜け、水の通り道ができる『蒸らし』は、おいしいコーヒーを抽出するために欠かせない作業です。

なお、お湯の量は、ドリッパーからポタポタと数滴落ちる程度に留めましょう。挽いたコーヒー豆がふっくらと盛り上がり、香ばしい香りがしてくるはずです。

粉の中心からコーヒー抽出

蒸らした後は、残りのお湯を注いでいきます。粉の中心(真上)から外側に向かって、500円の大きさの『の』の字を書くのがポイントです。

お湯が溜まってきたら手を止め、数回に分けてドリップしていきましょう。慣れてきたら、注ぐお湯とサーバー内にたまる液の量が常に同じ量になるようスピードを調節します。

なお、ポットから注ぐお湯の『角度』は、コーヒーの面に対して90度が理想です。抽出後は、冷めないうちにコーヒーカップに注ぎます。

その他フィルター別の使い方ポイント

『金属フィルター』や『ネルフィルター』は、コーヒーオイルや微粉を通すので、ペーパーフィルターと相対してコーヒーの旨みがダイレクトに味わえるのが特徴です。それぞれの使い方のポイントを確認していきましょう。

金属フィルターの場合

目がやや粗い『金属フィルター』は、メッシュ部分にお湯がかかると、一気にお湯が下に落ちて味が薄くなってしまいます。手を大きく回さず、中心一点にゆっくりとお湯を注いでいくのがポイントです。

お湯を注ぐ前はペーパーフィルター同様に『蒸らし』を行い、お湯とコーヒーをしっかりと馴染ませましょう。

ネルフィルターの場合

コットンネルなどを使った『ネルフィルター』は、ペーパーよりも濃厚で、金属よりもマイルドな味が楽しめる人気のフィルターです。使用する前は、お湯にフィルターをくぐらせ、絞ってシワを伸ばしてからセットします。

適量のコーヒーを入れたら少量のお湯を全体に注ぎ、蒸らしを行いましょう。

その後、残りのお湯を『の』の字を書くように注いでいきます。このとき、ネル自体にはお湯をかけないように注意してください。表面の泡の山が沈まないうちに次のお湯をかけるのがポイントです。

ベトナムコーヒーのフィルターの使い方

ベトナムの伝統的な手法で淹れたコーヒーを『ベトナムコーヒー』または『ベトナムカフェ』と言います。そしてコンデンスミルク(練乳)を使うのもポイントです。いつものコーヒーとは一味違う甘めのコーヒーは、疲れたときに飲むとホッと心が落ち着きますよ。

ベトナムコーヒーの特徴

フランスの植民地だったベトナムには19世紀ごろから『コーヒー文化』が根付きました。世界のコーヒー豆の主流は『アラビカ種』ですが、ベトナムで栽培されているのは『ロブスタ種』です。

ロブスタ種は、風味が弱く、苦みが強いという傾向があるため、現地ではコーヒー豆をバターで炒って使うこともあるそうです。深煎りした豆をミルで粗めにひき、最後に甘い練乳をたっぷりと入れるのが特徴です。

ドリッパーと粉のセッティング

ベトナム式のドリッパーは、アルミやステンレスの金属製で底に穴が開いているのが特徴です。上蓋・中蓋・ドリッパー(下皿)が付いており、『中蓋で押さえつけるタイプ』と『中蓋をネジで締めるタイプ』の2種類があります。

コーヒーは『深煎り』で『中挽き』程度の物を用意しましょう。細かく挽きすぎると穴が詰まってしまったり、逆に通り抜けてしまったりしてうまく淹れることができません。

まず、中蓋を開けて、適量のコーヒーをセットし、ネジで締めるか中蓋でしっかりと押さえます。この時、ネジをきつくしめると抽出時間が長くなり濃いめの味になります。

コーヒーの抽出

グラスにコンデンスミルクを入れ、その上にフィルターをセットします。そして、中蓋の上から少量のお湯を注ぎ、20秒ほどコーヒーを蒸らしましょう。その後、残りのお湯を注いで、上蓋をし、抽出されるのを待ちます。

『コーヒーを中蓋で押さえつけるタイプ』の場合、お湯の注ぎを一点に集中させず、ケトルを回しながら入れるのがポイントです。

コーヒーがすべて抽出されるまでには5~10分かかるので、辛抱強く待ちましょう。最後にコーヒーとコンデンスミルクをかき混ぜていただきます。

コーヒーフィルターの使い方を覚えよう

ペーパーフィルターで気軽にコーヒーを淹れる人も多いですが、蒸らしや淹れ方を少し工夫するだけで、お店のような香り高いコーヒーに仕上がります。いつもペーパーを使っている人は、別の素材に挑戦するのもおすすめです。

また、コーヒーにデザートを付ける代わりに、コンデンスミルクたっぷりのベトナムコーヒーを飲むのもいいですね。

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