仕事や勉強をしたいのに、なかなか集中力が続かず悩んだことはありませんか?そんなとき、アロマを焚くことで気分をリフレッシュするのがおすすめです。本記事では、集中力を保ちたいときにおすすめのアロマやブレンド方法、そして効果的な使い方まで解説します。
アロマは集中力アップに効果がある?
アロマの香りにはフローラル系やグリーン系などがあり、自分の好みの香りで楽しむことができます。アロマには集中力アップにも効果があるとされ、勉強や作業のおともに使用している人も多くいます。
しかし本当に匂いを嗅ぐだけで、集中力をアップさせるほどの効果があるのでしょうか?
アロマと集中力に関する実証研究
アロマと集中力の関係に関する研究としては、日本アロマ環境協会(AEAJ)が2015年に行った実証研究(※)があります。
この研究では、小学校6年生の子供38人を対象に、百マス計算を行なってもらいました。オレンジスイート精油の香りを嗅いだ状態とそうでない状態とで、百マス計算の結果に影響があるかどうかを調べたのです。
その結果、オレンジスイートの香りを嗅いだ状態のほうが、嗅いでいない状態に比べて、誤答数がなんと3割程度も減少したということです。これはつまり、オレンジスイートのアロマが集中力などに好影響を与え、作業精度が高くなった可能性を示唆しています。
この研究からは、必ずしもアロマが集中力アップをもたらすと一概に断定できるわけではありませんが、嗅いだ人の気分などに作用し、作業効率をあげる可能性があるということはいえそうです。
(※参考:オレンジ・スイート精油が子供の計算ミス軽減に寄与|公益社団法人 日本アロマ環境協会)
集中したいときにおすすめのアロマ
先述の通り、アロマと集中力アップとの関係が断言できる証拠はまだありませんが、好きなアロマを嗅ぎながら取り組めば、嫌な勉強や作業もスムーズに処理できるでしょう。そんな集中したいときにおすすめなアロマをピックアップしてご紹介します。
スッキリと爽快感のある香り
スッキリと爽快感のある香りは、頭をすっきりとさせてくれます。例えばオレンジスイートやグレープフルーツなどの柑橘系や、ローズマリーなどのハーブ系は、爽やかでありながらほんのりと甘みのある香りですので、ゆったりとリラックスしつつ勉強に取り組むことができるでしょう。
刺激を与えてくれる香り
勉強中はどうしても集中が途切れたり眠くなったりするもの。そんなときは、ペパーミントやレモングラスなど刺激の強い香りがおすすめです。鼻から刺激を与えられることで目が覚め、てきぱきと勉強に取り組むことができます。
使い方のアイディア
集中したいときには、できるだけ作業の邪魔にならないようにアロマを使用できるといいですね。機器があるならば、アロマディフューザーやアロマランプなどを使うと便利です。
また、身近なアイテムでもアロマは使用できます。ハンカチに数滴染み込ませて近くに置いておいたり、お湯を張ったマグカップに数滴垂らして置いておくだけでもしっかりと香りを楽しむことができます。コーヒーと間違えて飲まないようにお気を付けください。
集中力アップに効果的なアロマブレンド
アロマをブレンドして使うことで、より好みの香りにしたり、自分の気分が上がるオリジナルブレンドを作ることができます。ここからはそんなおすすめブレンドを、シーン別にご紹介します。
勉強や仕事を始めるとき
これから机に向かって集中力の必要な作業を始めるときには、ローズマリー、レモングラス、レモン、ペパーミントを1〜2滴ずつブレンドしたアロマがおすすめです。レモンの香りが強く刺激的な匂いで、頭をスッキリさせます。
集中力が切れたとき
どうしても集中力が途切れてしまうときには、レモングラス、ライム、グローブ、月桃を数滴ブレンドしたアロマを吸引しましょう。すっきり目な香りの中にわずかな月桃の甘い香りがバランスよく香り、少しずつ目の前の作業に集中できるようになるはずです。
やる気が出ないとき
何となくやる気が出ず、作業が進まないときには、ライム、ユーカリ、ペパーミント、ティーツリーのブレンドがおすすめ。グリーン系や刺激のあるハーブ系を中心に、頭をシャキッとさせてくれるでしょう。
気が散ってしまうとき
作業をしていても気が散ってしまうときには、ローズマリー、レモン、ティーツリー、ゆずを少しずつブレンドしたものが良いでしょう。リラックスタイムに最適な香りのブレンドで、なんとなく力が抜けてそのまま作業に没頭できるはずです。
アロマを活用して勉強や仕事に取り組もう
どうしても勉強や仕事の集中力が落ちてしまうときには、アロマを使ったり、複数ブレンドしたりすることで、気分転換を図ってみれば集中できるようになるかもしれません。集中力が必要な勉強や仕事に取り掛かるときには、ぜひアロマを活用してみてください。