ビジネスマンにとって欠かせないファッションアイテムであるネクタイは、プレゼントとしても最適です。ネクタイをプレゼントする際に知っておきたい選び方のポイントや、世代別のおすすめブランドについて解説します。
ネクタイの相場は?
プレゼントに最適なネクタイの相場はどれくらいなのでしょうか?普段使いのネクタイとプレゼントに適したネクタイの価格帯について解説します。
3000円から5000円程度
ネクタイの価格帯は幅広く、100均で買えるものもあれば、数万円の高級ブランドのものもあります。一般的に『普段使いのネクタイであれば、3000~5000円が相場の目安』となるでしょう。
また、年齢や会社でのポジションに合わせてネクタイにかける金額も少しずつ上げていきたいものです。20代の若手社員であればスーツ量販店などで売られている2000円程度の安いものでも構いませんが、30代にもなれば役職も上がり、それなりに見た目を整えることも必要になってきます。
大事な商談があるときは勝負ネクタイを締めて望むなど、TPOに合わせて5000円以上の少し高級なネクタイを用意するのも良いでしょう。
プレゼント用は5000円から1万円程度
一方、『プレゼント用のネクタイは5000~1万円が一般的な相場』となっています。大事な人や目上の方へのプレゼントであれば、1万~2万円のネクタイを選ぶケースも少なくありません。
ネクタイは何本もプレゼントするものではありませんから、これと思う1本にある程度のお金をかけるというのが基本になります。
また、自分で使うときと同じく、相手の年齢や役職に合わせて価格帯を変えることが必要です。相手が若手社員であればそれなりのものでも構いませんが、相手が年上だったり役職が上だったりする場合は、ある程度高価なネクタイを選ぶと間違いが少ないでしょう。
ネクタイの選び方
ネクタイはスーツやシャツ以上に着ける人のセンスや個性を表すアイテムです。ネクタイをプレゼントする際に考慮しておきたいポイントを紹介します。
ネクタイの種類
ネクタイは大きく分けて『レギュラータイ』と『ナロータイ』の2種類に分けることができます。これはネクタイの大剣部分(幅の広い部分)の幅によって分類され、大剣部分が7~9cmのものをレギュラータイ、4~6cmのものをナロータイと呼びます。
また、大剣部分が10cm以上のネクタイをワイドタイと呼びますが、こちらはややクラシカルなデザインであるため、現在ではあまり使われることがありません。したがって、レギュラータイとナロータイの2種類を覚えておけば問題ないでしょう。
一般的に用いられるネクタイのほとんどはレギュラータイです。ナロータイはスタイリッシュでカジュアルな印象が強く、ビジネスシーンでの使用に適しているとは言えません。ネクタイを選ぶ際には注意が必要です。
色が持つ印象
ネクタイにはさまざまな色が用意されていますが、それぞれの色が与える印象について知っておくとネクタイを選ぶ際の参考になります。以下にネクタイの色が与える印象についてまとめておきます。
- 赤系(濃い赤・エンジ・ボルドーなど):情熱的・積極的・行動的・やる気・リーダーシップ・勇敢など
- 青系(紺・水色など):知的・冷静・誠実・聡明・若さ・爽やかさなど
- オレンジ系:社交的・行動的・親しみやすさなど
- ピンク系:優しさ・可愛らしさ・親しみやすさなど
- 黄色系:明るさ・ポジティブ・面白いなど
- 茶色系:堅実・包容力・温厚・努力家など
- グレイ系:清潔感・シック・大人らしさ・穏やかさなど
- 緑系:穏やかさ・貫禄など
ネクタイは色によって印象が大きく変わりますので、相手の年齢や役職、雰囲気などに合わせて選ぶことが重要です。
柄を意識する
ネクタイは色だけでなく柄によっても印象が変わります。中でもストライプやソリッドはフォーマルでもカジュアルでも使い回ししやすいので、便利な柄だと言えるでしょう。
主な柄と印象を以下にまとめておきますので、ネクタイを選ぶ際の参考にしてみてください。
- ストライプ柄:爽やか・勤勉さなど
- チェック柄:知的・親しみやすさ・明るさなど
- ドット柄:落ち着き・格式・上品など
- 小紋柄:控えめ・知的など
- ソリッド(無地):誠実さ・品格など
一般的に柄が大きく(ストライプであれば太く)なるほどカジュアルな印象になり、柄が小さく(ストライプであれば細く)なるとフォーマルな印象が強くなることも覚えておくと役立ちます。
プレゼントするときの注意点
どんなに自分が気に入ったデザインのネクタイを見つけても、プレゼントを受け取る相手が気に入るとは限りません。プレゼント用のネクタイを選ぶ際に覚えておきたいポイントを紹介します。
相手が着けるシーンを考える
まず考えるべきは、相手がネクタイを着けているシーンです。
例えば銀行などの金融系の仕事や公務員などの職業であれば、落ち着いた色や柄のネクタイでないと使ってもらえない可能性があります。逆にクリエイターやアパレル系の人であれば、多少派手なネクタイでも喜んでもらえるかもしれません。
また、スーツを着ない職業の人や、休日でもファッションにネクタイを取り入れるような人であれば、ある程度カジュアルなネクタイでも良いでしょう。
相手がどんなシーンでネクタイを使うかをイメージし、それに合わせて選ぶことが重要です。
相手の好みの傾向を知る
ネクタイをプレゼントする相手が、『どのようなものを好むのか』を知ることも大切です。
例えば、相手が着ているスーツやシャツの色などが分かれば、それに合わせた色や柄のネクタイを選ぶことで失敗を減らすことができます。また、普段着けているネクタイからも相手の好みを把握することができるでしょう。
相手がブランドにこだわりがあるようでしたら、そのブランドのネクタイをプレゼントするのも一つの方法です。ただし、好きなブランドのものでも色や柄が好みに合わないことがありますから、最終的には全体的なバランスを考えて選ぶことが求められます。
相手の年齢に合わせたものを贈る
『相手の年齢を考慮する』ことも重要なポイントです。仮に高級ブランドのネクタイをプレゼントしても、相手がスーツにあまりお金をかけられない若手社員でしたら、スーツとネクタイのバランスが取れず、ちぐはぐな格好になってしまうかもしれません。
逆に相手が年配の役職者なのに、明るい色のものや目立つ柄のネクタイをプレゼントしても使ってもらえる見込みは低いでしょう。
相手の年齢を考慮し、トータルのバランスを考えた上で、色や柄、価格帯を決めることが必要です。
ネクタイをプレゼントするときの豆知識
ネクタイをプレゼントする際に覚えておきたいラッピング方法や豆知識について解説します。
自分でラッピングする方法
買ったネクタイをお店でラッピングしてもらうのも良いですが、自分でラッピングをしてみるのもプレゼントらしくて喜ばれるかもしれません。簡単なラッピング方法を紹介しますので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
ラッピングに必要な資材は以下のとおりです。
- 包装紙(35cm角):1枚
- カード(はがきサイズ):1枚
- シール(ラッピング用):1枚
- リボン:100cm
- テープのり
次に以下の手順でネクタイをラッピングします。
- カードを縦長の状態にして、ネクタイを巻きつけます
- 巻きつけたネクタイの上から、リボンを十字にかけ結びます
- 包装紙の中央にネクタイを置き、横側から包んで細長い形にします
- 縦長の状態にして裏返し、下の角を折りたたんでテープのりで固定します
- 同じように上の角を折りたたみ、シールで止めたら完成です
ネクタイの柄に合わせて包装紙を用意したり、メッセージカードを添えても良いでしょう。
ギフト用の箱を使うのもおすすめ
ネクタイはシワや折り目がついてしまうとなかなか取れないため、ラッピングに自信がない場合はギフト用の箱に入れるのもおすすめの方法です。
ネクタイをギフト用の箱に入れる場合は、40cmくらいの平らで細長い箱を使うのが一般的です。ただし、『このプレゼントはネクタイです』という感じが強く出てしまうため、ちょっとしたサプライズを演出したい場合には使いにくいかもしれません。
そこで活用したいのがキューブ型のギフトボックスです。折り目がつきにくくなるだけでなく、ひと目でネクタイだと分かりにくくなるため、相手がプレゼントを開けるまでの期待感を高めることもできます。
ギフト用の箱にもさまざまな種類があるので、自分の気に入った箱を使うのが一番です。ただし、ネクタイがシワにならないよう注意することを忘れないようにしましょう。
ネクタイをプレゼントする意味
実はネクタイのプレゼントには意味があることをご存知でしょうか? 男性が女性からネクタイをプレゼントされた場合には『あなたに首ったけ』という意味があります。
または、ネクタイは首に巻くものですから『束縛したい』といった若干重い意味が込められているかもしれません。
ただし、必ずしも相手にその意図があるとは限りませんので、女性からネクタイをプレゼントされたらあまり深く考えず、素直に感謝の気持ちで受け取りましょう。
世代別プレゼントにおすすめのブランド
多くのブランドがさまざまなデザインのネクタイを作っており、どのブランドを選べば良いか迷うことがあるかもしれません。世代別におすすめのブランドを紹介します。
20代におすすめのPaul Smith
Paul Smith(ポール・スミス)は日本でも人気の高いイギリスブランドです。財布やバッグなど、若い世代を中心に支持されています。
Paul Smithのネクタイは、伝統あるブリティッシュスタイルとトレンドを意識したデザインが特徴で、特にカラフルな糸を使って作られたマルチストライプは定番の柄として人気のある商品です。
どんなスーツにも合わせやすいネクタイを幅広く展開しているPaul Smithは、20代の若手社員にもぴったりなブランドだと言えます。
30代におすすめのFAIRFAX
FAIRFAX(フェアファクス)は東京・青山発の日本ブランドです。伝統的なアメリカデザインをベースに、上質な生地とハンドメイドにこだわったネクタイ作りを得意としています。
日本のブランドだけあって日本人好みのデザインが豊富に揃っており、特にベーシックデザインのネクタイは、さまざまなシーンで使うことができるため高い人気を誇っています。
30代になると仕事でも重要なポジションを任されることが多くなります。FAIRFAXのネクタイをつけて大事な商談に望めば心強さを感じることができるかもしれません。
40代におすすめのARMANI
イタリアのモードを代表するブランドの一つARMANI(アルマーニ)は、セレブや著名人にも人気の高いブランドです。
アルマーニのネクタイには、ジョルジオ・アルマーニとエンポリオ・アルマーニの2種類があります。ジョルジオ・アルマーニはアルマーニのファーストラインで、重厚なハイエンド商品を製造しており、エンポリオ・アルマーニはやや若い世代向けにカジュアルの要素を取り入れたデザインが得意です。
40代にプレゼントするのであれば、高級感の中に知性と貫禄が光るジョルジオ・アルマーニのネクタイが喜ばれるでしょう。
お世話になっている人にネクタイを贈ろう
ネクタイはスーツやシャツでは出すことのできない、センスや個性を発揮することができるアイテムです。
普段お世話になっている上司や友人に、あなたのセンスで見立てたネクタイを贈ってみてはいかがでしょうか?