日本酒好きにおすすめしたい1本。絶対はずさない人気銘柄を紹介

2018.07.31

日本酒は全国各地で製造されており、日本酒を飲むことは、その土地の米や水の味を知るひとつの方法でもあります。今回は、日本酒の基本的な知識や楽しみ方、日本酒好きに飲んでほしい人気の銘柄まで、さまざまな観点から日本酒を紹介します。

日本酒の基本を学ぶ

日本酒は米・麹・水を主な原料とし、日本特有の製法を用いて醸造された、アルコール度数22度未満の清酒を指します。日本酒を選ぶ際には、種類と味の特徴を知っていると、好みのものを探しやすくなります。

日本酒の種類と特徴

日本酒は、使用する原料や作り方によって種類が分類されますが、一定の条件を満たすものを『特定名称酒』と呼びます。特定名称酒の主な種類と、それぞれの特徴を紹介します。

吟醸酒

『吟醸酒』とは、精米歩合60%以下の白米を用い、その他の原料として米麹・水・醸造アルコールを使用した日本酒です。

精米歩合とは、日本酒の原料となる米を玄米から削る際、どのくらいの重量を残したかの割合を示すものです。精米歩合60%の場合、玄米から40%を削ったことを意味します。

吟醸酒は『吟醸造り』と呼ばれる製法で醸造するのが条件で、この製法を用いると独特の香りが生じます。

さらに、吟醸酒の中でも精米歩合50%以下の白米を使用したものは、大吟醸酒に分類されます。

純米酒

『純米酒』とは、醸造アルコールなどを使用せず、米・米麹・水のみで作られた日本酒を指します。精米歩合の規定はありませんが、米麹は白米の総重量に対して15%以上必要です。

純米酒は、醸造アルコールを使用する日本酒と比べて、濃厚な味わいが特徴で、各蔵の個性が出やすいといわれています。

本醸造酒

『本醸造酒』は、精米歩合70%以下の白米を使用し、米麹・水・醸造アルコールを用いて作られた日本酒です。添加する醸造アルコールの量は、白米に対して重量比でおよそ1/10以下と定められています。

本醸造酒は、純米酒に近い香りと風味があるのが特徴ですが、純米酒に比べると淡麗でまろやかな日本酒です。

甘口と辛口の違い

日本酒の説明でたびたび目にするのが、甘口・辛口という言葉です。日本酒の甘口と辛口は『日本酒度』によって区別されます。

日本酒度とは清酒の比重を示す単位で、対象の日本酒を15℃にしたとき、4℃の蒸留水と同じ重さの日本酒を0、それより軽いものをプラス、重いものをマイナスに分類します。

プラスの値が大きいものを日本酒度が高いと表現し、一般的に日本酒度が高いものは、糖分が少ないことから辛口となります。

日本酒はいろいろな飲み方で楽しめる

日本酒というと、熱燗や冷酒をおちょこで飲むというイメージがありますが、日本酒の飲み方はそれだけではありません。ここでは、日本酒のいろいろな楽しみ方を紹介します。

飲用温度を変えて味の変化を楽しむ

日本酒は、温度によって味や香りが変化し、その変化も日本酒の楽しみのひとつです。一般的に知られているのは熱燗と冷酒ですが、日本酒は温度によって、以下の名称に分けられています。

分類 呼び名 温度
冷酒 雪冷え(ゆきびえ) 5℃
花冷え(はなびえ) 10℃
涼冷え(すずびえ) 15℃
常温 冷や(ひや) 20~25℃
熱燗 日向燗(ひなたかん) 30℃
人肌燗(ひとはだかん) 35℃
ぬる燗(ぬるかん) 40℃
上燗(じょうかん) 45℃
あつ燗(あつかん) 50℃
飛び切り燗(とびきりかん) 55~60℃

日本酒の種類によってそれぞれ適した温度があります。たとえば、吟醸酒であれば10℃前後の冷酒、純米酒は10℃前後の冷酒~40℃程度のぬる燗が向いています。

また、本醸造酒は10℃前後の冷酒~50℃くらいの熱燗と、幅広い温度で楽しめるお酒です。

炭酸やジュースで割って飲みやすく

日本酒はそのまま飲むだけでなく、炭酸やジュースで割る飲み方もおすすめです。とくに、日本酒になじみがない人の場合は、好みの飲み物で割って飲むことで、飲みやすくなります。

割るときの飲み物としては、炭酸であればサイダーやコーラ、ジュースの場合はカルピスなどがおすすめです。

また、レモンやライムなどの柑橘系と合わせると、さっぱりとした味わいになります。

日本酒を飲む器の素材や形を変える

日本酒の味に影響を与える要因には、飲むときに使用する器も関係しています。日本酒を飲むための器としてはおちょこが有名ですが、おちょこといっても大きさや形、素材などさまざまな種類があります。

たとえば、冷酒の場合は温度が変わらないうちに飲み切れるよう、小さめの器が最適です。また、吟醸酒など香りを楽しみたいものは、口が上に開くタイプの器が向いています。

加えて、器の厚みなどによって口当たりも変わってくるので、自分好みの器を見つけましょう。

初心者でも飲みやすいおすすめ日本酒

普段あまり日本酒を飲まない人は、くせがなく飲みやすい日本酒を選びましょう。まず、初心者におすすめの日本酒を3つ紹介します。

広島県 賀茂金秀 特別純米 原酒

広島県の金光酒造が製造している『賀茂金秀 特別純米 原酒』は、アルコール度数13度で飲みやすい日本酒です。

『原酒』とは、アルコール度数を下げるために行う加水調整前の日本酒で、一般的にはアルコール度数は16〜17度と高めになるのが特徴です。

しかし、賀茂金秀 特別純米は、高度な技術により低いアルコール度数の原酒を実現しています。

重すぎず軽すぎず、最後に酸味がしっかり主張する飲みやすい味わいで、口に含むとシュワッと微発泡を感じる口当たりも特徴です。

  • 商品名:賀茂金秀 特別純米 原酒 720ml
  • 価格:1,404円(税込)
  • Amazon:商品ページ

福島県 寫楽 純米吟醸

福島県の宮泉銘醸株式会社が製造している『寫楽 純米吟醸』は、口に含むと果実のような香りが立つのが特徴です。

寫楽には純米酒もありますが、純米酒よりも米の味を強く感じることができます。冷酒で飲むのがおすすめで、いろいろな料理に合わせて楽しめる日本酒です。

宮泉銘醸では、月替わりでさまざまな日本酒が販売されています。飲み比べをして自分好みの日本酒を見つけてみるのもよいでしょう。

  • 商品名:寫楽 純米吟醸 1800ml
  • 価格:5,180円(税込)
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山梨県 七賢 純米酒 風凛美山

『七賢 純米酒 風凛美山』は、山梨県産の酒米『ひとごこち』を使用して作られ、純米酒でありながら吟醸酒のような吟醸香があるのが特徴で、やや辛口の爽やかな味わいの日本酒です。

風凛美山は、冷酒にして飲むことをおすすめします。また、ワイングラスで飲むことで、華やかな香りをより強く感じることができます。

さらに、コストパフォーマンスにも優れているほか、International WINE Challenge 2016の銀賞と、グレートバリューサケ賞を受賞しています。

  • 商品名:七賢 純米酒 風凛美山 1800ml
  • 価格:2,660円(税込)
  • Amazon:商品ページ

辛口が好きな人におすすめしたい極上日本酒

ここでは、辛口が好きな人におすすめの日本酒を紹介します。

秋田県 刈穂 山廃純米超辛口

山廃仕込みの日本酒は濃淳な味わいが特徴ですが、その中でも辛口好きな人におすすめなのが『刈穂 山廃純米超辛口』です。

『山廃』とは、『山廃仕込み』と呼ばれる製法で製造された日本酒のことを指します。日本酒の製造工程には、米を粥状になるまですり潰す『山卸』と呼ばれる工程がありますが、この山卸を廃止したのが山廃仕込みという製法です。

超辛口という名称ではありますが、辛みだけでなく旨みもしっかり感じることができます。なお、飲み方は常温〜熱燗がおすすめです。

  • 商品名:刈穂 山廃純米超辛口 720ml
  • 価格:1,855円(税込)
  • Amazon:商品ページ

兵庫県 黒松剣菱

『黒松剣菱』は500年以上の歴史を誇り、剣菱酒造が製造している辛口の日本酒です。剣菱酒造では、毎年の米の出来ばえに合わせて精米歩合を調整することで、毎年変わらない味を提供しています。

若干、黄みを帯びた黒松剣菱は米本来の味を感じながら、甘みと辛みの絶妙な調和を楽しめる味わいに仕上がっています。アルコール度数は17度で、飲み方は常温〜熱燗がおすすめです。

  • 商品名:黒松剣菱 瓶 1800ml
  • 価格:2,805円(税込)
  • Amazon:商品ページ

宮城県 森乃菊川 本醸造辛口原酒

東北一の辛口を自負しているのが、森民酒造本家の『森乃菊川 本醸造辛口原酒』です。アルコール度数20度・日本酒度+20で、他ではなかなか見られません。

辛いだけでなく米の旨みもしっかり感じられ、キレのある味わいです。冷やして飲むのがおすすめですが、オンザロックでも崩れることがない濃厚さもあるので、試してみるのもよいでしょう。

  • 商品名:森乃菊川 本醸造辛口原酒 1800ml
  • 価格:2,160円(税込)
  • 楽天:商品ページ

安くて美味しいコスパ最高の日本酒

日常的に飲むのであれば、価格も気になるポイントです。そこで、コストパフォーマンスの高い日本酒を紹介します。

京都府 澤屋まつもと 純米酒

松本酒造株式会社は純米酒にこだわり、京都伏見で日本酒の製造を続けている蔵元で、『澤屋まつもと 純米酒』は、松本酒造の基本ともいえる純米酒です。

京都伏見の日本酒は『女酒』と呼ばれ甘口が多いのですが、この純米酒は日本酒度+7とやや辛口に作られています。

純米酒でありながら、720mlで1242円というコストパフォーマンスの高さで、気軽に飲める日本酒です。

  • 商品名:澤屋まつもと 純米酒 720ml
  • 価格:1,242円(税込)
  • Amazon:商品ページ

和歌山県 紀土 純米大吟醸

平和酒造の『紀土 純米大吟醸』は、紀州の風土という意味に加え、子供のように天真爛漫なイメージで名づけられた日本酒です。酒米の最高峰といわれている『山田錦』を使用しており、口当たりが柔らかくフルーティーな味わいが特徴です。

720mlで1512円という価格は、大吟醸ではトップクラスのコストパフォーマンスの高さを誇ります。

  • 商品名:紀土 純米大吟醸 720ml
  • 価格:1,512円(税込)
  • Amazon:商品ページ

奈良県 千代 山廃純米

千代酒造の山廃純米は、辛口ですっきりとした味わいが特徴です。山廃仕込み特有のコクと酸味がありながらもまろやかな口当たりで、アルコール度数は14度と低めになっています。

燗酒での飲み方がおすすめで、ふっくらとした味わいを楽しめます。価格は1800mlで1836円なので、普段気兼ねなく飲める日本酒です。

  • 商品名:千代 山廃純米 1800ml
  • 価格:1,836円(税込)
  • 公式HP

スーパーなどで気軽に買える市販の日本酒

酒屋だけでなく、スーパーで購入できる日本酒を知っておくと、普段から気軽に日本酒を楽しめます。ここでは、スーパーなどでも入手できる、おすすめの日本酒を3つ紹介します。

松竹梅白壁蔵 澪 スパークリング清酒

『松竹梅白壁 澪 スパークリング清酒』は、アルコール度数5度と低いため、飲みやすい日本酒です。甘みと酸味のバランスがよく、乾杯時などの最初の1杯に向いています。

『澪』は『浅瀬の水の流れ』を意味しており、清酒の新しい流れを作ることをイメージして名付けられました。また、『MIO』はフランス語で『私の』という意味があり、私のお酒という愛着を持ってほしいという願いが込められています。

マスカットを思わせる優しい甘みが特徴ですが、シリーズ製品としてDRYタイプも販売されています。

  • 商品名:松竹梅白壁 澪 スパークリング清酒 750ml
  • 価格:1,147円(税込)
  • Amazon:商品ページ

黒松剣菱特撰

『黒松剣菱特撰』は、剣菱酒造の基本ともいえるお酒で、米の味わいを存分に感じることができます。濃淳な味わいが特徴で、やや甘口の中にもほろ苦さを感じされる日本酒です。

剣菱では日本酒本来の味わいを残すため、過剰な濾過は行っておらず、それゆえに少し黄みがかった色をしています。

  • 商品名:黒松剣菱特撰 瓶 900ml
  • 価格:1,978円(税込)
  • Amazon:商品ページ

菊正宗 純米樽酒

菊正宗酒造では、4週間かけてアルコール酵母を育てる『酒母』を作り上げる、『生もと造り』にこだわり、伝統的な手法を守り続けています。

この生もと造りを用いて作られた純米酒を吉野杉の酒樽に貯蔵し、飲み頃になったものを瓶詰したのが『純米樽酒』です。樽からお酒に移った吉野杉の爽やかな香りとキリッとしたのど越しが特徴です。

  • 商品名:菊正宗 純米樽酒 720ml
  • 価格:905円(税込)
  • Amazon:商品ページ

数ある日本酒の中から自分好みの1本を

日本酒は種類が多く、さまざまな味や香りを堪能できます。製造方法による味の特徴を知っておけば、好みの日本酒が探しやすくなります。ぜひ自分好みの1本を見つけて楽しんでください。

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