日本酒は大人の男に似合うお酒。種類や美味しい飲み方のコツを紹介

2018.07.31

日本酒を嗜む男性は、どことなく魅力的に見えるものです。本記事では、日本酒の種類や飲み口の違いをはじめ、お酒の美味しい飲み方を解説します。また、全国の銘酒が手に入る、都内のおすすめ日本酒店も紹介します。

世界でも注目を浴びつつある日本酒

現在、世界的に日本食ブームが巻き起こっていることから、海外では日本酒への関心が高まっています。外国人は、日本酒のどのような点に魅力を感じるのでしょうか。

日本酒の英語はsake

日本酒が海外で注目され始めた理由のひとつに、和食がユネスコの無形文化遺産に認定されたことが挙げられます。

日本酒は英語では『sake』といい、日本語の発音がそのまま用いられています。『sukiyaki(すき焼き)』や『miso(味噌)』、さらに『dashi(出汁)』などと同様に、『そのままでも通じる日本語』のひとつとなっているのです。

これは、海外において日本の文化が、唯一無二のものとして受け入れられている証拠といえるでしょう。

日本では『酒』や『お酒』というと、日本酒以外のアルコールも含まれます。しかし、海外ではsakeというと、ワインでもビールでもなく『日本酒』を指します。

流行の最先端をいくニューヨークにも酒蔵が

流行の最先端をいくニューヨークでは、何年も前から本格的な日本食レストランが続々と登場しています。

米から作られる日本酒は、塩気の強い日本料理と非常によく合い、ニューヨークの日本食レストランにも、多種多様な日本酒が並んでいることも珍しくありません。

しかし、日本酒は輸出の過程の温度変化やさまざまな要因で、現地に到着した頃には、品質に若干の劣化が見られることがあります。

このような理由から、2018年にニューヨーク初の酒蔵『Brooklyn Kura(ブルックリン・クラ)』が誕生しました。酒蔵では、搾りたてのクラフトビールを飲む感覚で、フレッシュな日本酒を味わえます。

日本酒にはいくつかの種類がある

日本酒は原料や製法の違いで、いくつかの種類に分類されます。微妙な原料の差や精米歩合などによって味や香り、艶などが異なります。

特定の製法の条件のもとで作られた日本酒を『特定名称酒』と呼び、『吟醸酒』『純米酒』『本醸造酒』など、清酒の製法品質表示基準により分類されます。

日本酒の種類は、お酒のラベルに明記されているので、自分好みの日本酒を探すときに、参考にするとよいでしょう。

吟醸酒

『吟醸酒』は、原料に米・麹・醸造アルコールが使われています。米は、精米歩合が『60%以下』の白米を使用します。

精米歩合とは、どれだけ米の外側を削っているかを示し、割合が低いほど白米の芯に近く、品質が高くなります。

また、吟醸酒の特徴のひとつである醸造アルコールは、加えると香りが立ち、すっきりとキレのある味わいに変化します。

さらに、吟醸酒は、『吟醸造り製法』で作られていることが条件となります。これは白米を低温でゆっくり発酵させ、粕の割合を高くする製法で、『吟香』という独特の香りが生じるのが特徴です。なお、麹米使用割合は『15%以上』となっています。

純米酒

『純米酒』は、原料に米・麹が使われています。食用アルコールなどの添加物が含まれていないため、純粋な米の味が楽しめる日本酒です。フルーティーな香りは少ないものの、ふくよかさやコクが感じられるのが特徴です。

精米歩合は、以前は70%以下という条件がありましたがのちに撤廃され、現在制限は設けられていません。純米酒も麹米使用割合は『15%以上』となっています。

本醸造酒

『本醸造酒』は、原料に米・麹・醸造アルコールが使われています。精米歩合は『70%以下』で、麹米使用割合は『15%以上』となっています。

また、醸造アルコール量は、白米重量の10%以下と決められています。味や香りに関しては、純米酒と近いといえるものの、よりまろやかで淡麗な味わいに仕上がっているのが特徴です。

加えて、日本酒初心者にも受け入れられやすい点も、魅力のひとつといえるでしょう。

日本酒は他の酒よりアルコール度数が高い?

日本酒は他のお酒よりもアルコール度数が高めです。日本酒のアルコール度数は、どのように決められているのか、また、『甘口』や『辛口』は、何を指しているのかを解説します。

アルコール度数は22度未満と決まっている

日本には、酒税法という法律があり、アルコール度数が1%以上(1度以上)の飲料は、すべて『酒類』とされています。

そして、酒類の中で『清酒(日本酒)』のアルコール度数は、22度未満と定められています。

現在、市場に出回っている日本酒は、アルコール度数が15~16度のものが多く、20度以上のものは少ない傾向にあります。

甘口・辛口は日本酒度で判断

日本酒の辛口や甘口といった分類は、日本酒のラベルに表示されている『日本酒度』と関係しています。

日本酒度とは、水との比重を表す値のことで、水の比重を±0とすると、これよりも比重が重くなるとマイナス、軽くなるとプラスになります。

比重が重くなるものは、糖度が高くアルコールが少ない、比重が軽くなるものは、逆に糖度が低くアルコールが高いという特徴があります。

よって、甘さの強いものが『甘口』、アルコールが強く、糖度が低いものを『辛口』と分類できます。

ただし、糖度だけでなく酸度やアミノ酸度など、さまざまな条件を加味して、甘口・辛口が決定されることも覚えておきましょう。

日本酒の美味しい飲み方

ここでは、日本酒のよさをさらに引き立てる、美味しい飲み方を紹介します

温度を変えて楽しむ

同じ日本酒でも温度によって味わいや風味、香りの立ち方は変化します。初めて日本酒を嗜む人は、まずお気に入りを1本購入し、さまざまな温度で飲み比べてみましょう。

また、日本酒は、飲むときの温度によって名称があります。代表的なものに『熱燗』や『冷酒』がありますが、『雪冷え』や『花冷え』、『日向燗』など日本の豊かな風土や気候を表すような名前が、各温度帯ごとにつけられています。

温度による特徴の違いを大まかに挙げると、『熱燗』はアミノ酸や乳酸などの旨味成分が増え、よりコクのある深い味わいを楽しめます。

『常温』は、酒本来の味わいや香りを感じやすく、『冷酒』はすっきりとしたキレが強調されます。

器によって味わいも変化する

日本酒はワインやビールよりも、器を楽しむことができるといえます。日本酒といえばお猪口(おちょこ)ですが、陶器・ガラス・金属など、さまざまな材質があり、色や形のバリエーションも豊富です。

日本酒は器の材質や大きさによって、味が左右されるといわれています。小さいお猪口と大きなグラス、金属製と陶器製では、温度やアルコールの立ち具合などが異なるからです。

吟醸酒などの香りを楽しむ日本酒は、口がラッパ型に開いたものが向いています。日本酒は温度変化やアルコールの発散が起こる前に、グイッと飲むのが基本です。それを考慮すると、できるだけ小ぶりの器を使うのが理想といえるでしょう。

陶器のものは味がまろやかに、ガラスであれば視覚的効果も相まって、爽やかで軽快な味わいになります。

お酒に強くない場合は飲みやすいカクテルに

日本酒はアルコール度数が強めなので、お酒に強くない人は、炭酸やジュースで割った日本酒のカクテルがおすすめです。

日本酒は、ほのかな甘みと芳醇な香りがあります。アルコール度数が高いという以外は、比較的飲みやすいので、日本酒カクテルにすると楽しく飲めるでしょう。

おつまみは日本酒の種類に合わせて選ぶ

ここでは、日本酒の種類別に、どんなおつまみが合うのかを紹介します。

吟醸酒にはあっさり系やお刺身を

一般的にフルーティーで華やかな香りが特徴の吟醸酒には、お酒の芳醇な香りを損なわない、あっさり系の和食が最適です。

なるべく素材本来の持ち味を生かした料理を選んでみましょう。たとえば、お刺身や山菜の天ぷら、魚の塩焼きなどが挙げられます。また、サラダや魚介類のワイン蒸しなど、あっさりとした洋食にもよく合います。

純米酒にはしっかりした味付けの料理が合う

米本来の旨みとコクが味わえる濃厚な純米酒には、しっかりとした味付けの料理がよく合います。たとえば、すき焼きや味噌煮込み、餃子やステーキ、カツレツなどと共に楽しめます。

本醸造酒はどんなおつまみとも相性よし

軽快・淡麗・穏やかな味わいの本醸造酒は、比較的どんなおつまみとも相性がよく、料理の味わいを損ないません。ただし、あまりにも脂っこい料理には不向きです。

相性のよい料理としては、魚の塩焼きや茶わん蒸し、シラスおろし、刺身、シュウマイ、ポテトサラダなどが挙げられます。

日本酒の購入は試飲もできる日本酒店へ

日本酒を購入する際は、日本酒店で選ぶことをおすすめします。多くの日本酒店では試飲ができ、味や香りを確認してから購入できるためです。

日本酒店を訪れるときは、車や自転車ではなく公共機関を利用しましょう。

店員からのアドバイスがもらえる

日本酒店を訪れる利点のひとつは、日本酒を知り尽くした店員からアドバイスがもらえることです。

品揃えが豊富な店では、どれを選べばよいのか迷うことがありますが、店員に相談しながら選ぶことで、自分好みの納得のいくお酒に出会えます。

また、限定品や新しく入荷した商品などの情報を知ることができる点も、日本酒店で購入するメリットです。

店舗によっては、日本酒への知識を深めるための会や、イベントを定期的に開催しています。さまざまな種類の日本酒に触れるよいチャンスでもあるので、ぜひ積極的に参加してみましょう。

東京都内で品揃え豊富な日本酒店

東京都内には全国各地の銘酒を集めた日本酒店があります。ここでは、おすすめの酒店を3つ紹介します。

はせがわ酒店

『はせがわ酒店』は都内に7店舗を展開しており、江東区亀戸に本店を構えています。日本酒・ワイン・焼酎などの酒類だけでなく、お酒に合う食品も取り揃えており、日本酒初心者から上級者まで、満足できるようなラインナップとなっています。

本店の『亀戸店』は最も品揃えが多く、限定品なども入手できます。また、『二子玉川店』は、多種多様な日本のリキュールが揃っているほか、バーカウンターが完備されているため、日替わりでお酒とおつまみが楽しめます。

そして、2018年6月にオープンした『日本橋店』は、10台の大型冷蔵庫が並び、はせがわ酒店初の飲食併設店舗となっています。日本酒をはじめとするアルコール類が約700種類あり、旬のお酒がタイムリーに手に入るのが魅力です。

  • はせがわ酒店
  • 住所:東京都江東区亀戸1-18-12(亀戸店)
  • 電話:03-5875-0404
  • 営業時間:11:00~20:00
  • 公式HP

伊勢五本店

『伊勢五本店』は1706年、宝永3年に創業した老舗の酒店で、全国各地の銘酒をはじめ、焼酎・和ウイスキー・日本ワイン・リキュールなど、幅広い品揃えが魅力です。

社内勉強会やお蔵元も参加する『試飲会』を行っており、スタッフの専門的知識の深さにも定評があります。

店内には飲食スペースなどはありませんが、焼酎・日本酒・リキュールなど約60本のお酒のティスティングが可能です。住宅地の一角にある隠れ家のような店構えで、女性1人でも気軽に立ち寄れます。

また、男性・女性スタッフがいるので、お酒の選び方について気兼ねなく相談してみましょう。なお、『中目黒店』には角打ちスペースがあり、リーズナブルな価格でお酒を楽しめます。

  • 伊勢五本店
  • 住所:東京都文京区千駄木3-3-13(千駄木店)
  • 電話:03-3821-4573
  • 営業時間:10:00~19:00
  • 定休日:日曜日、祝日
  • 公式HP

ふくはら酒店

『ふくはら酒店』は、日本全国の日本酒・マキコレワイン・焼酎・世界の地ビールなどを取り揃える東京下町の酒店です。

店主はワインアドバイザーと利き酒師の資格を持っており、どれを購入すればよいのか迷ったときには、的確なアドバイスがもらえます。

また、日本酒をより楽しむための酒器や徳利も購入できます。そのため、日本酒と一緒に酒器をプレゼントするのもよいでしょう。

月に一度、『日本酒を楽しむ会』と『ワインティスティング会』を実施しています。そのほか、有料試飲という形で、気になるお酒を試すことができます。

  • ふくはら酒店
  • 住所:東京都台東区台東3-6-8
  • 電話:03-3831-2235
  • 営業時間:9:00~20:00 / 土曜日9:00~19:00
  • 定休日:日曜日、第2・4土曜日
  • 公式HP

大人の男性におすすめの日本酒3選

ここでは、大人の男性におすすめの日本酒を紹介します。

十四代 本丸 秘伝玉返し

『十四代 本丸 秘伝玉返し』は、山形県村山市の高木酒造が製造している本醸造酒です。東の横綱とよばれる米『五百万石』を原料とし、アルコール度数は15%となっています。

甘さと辛さのバランスが絶妙な『中辛口』で、口の中に含むとほのかな甘さと芳醇な香りが広がるのが特徴です。また『秘伝玉返し』とは、自社の純米粕取り焼酎でアルコール添加をするという秘伝の技術に由来しています。

十四代 本丸 秘伝玉返しは、高木酒造の『十四代シリーズ』の中でもとくに人気があり、入手しにくい日本酒のひとつとなっています。

  • 商品名:十四代 本丸 秘伝玉返し
  • 価格:34,800円(税込)
  • Amazon:商品ページ

黒龍 純吟 純米吟醸

『黒龍 純吟 純米吟醸』は、五百万石の米を55%の精米歩合とした福井県の純米酒です。アルコール度数は15%~16%で、仕込みには九頭竜川の伏流水が使用されています。

米本来の旨みとコクがありながら、後味がすっきりしているのが特徴で、吟醸香とはまた違った、まろやかで控えめな甘い香りが楽しめます。

癖がないためどんな料理にもよく合い、日本酒初心者から上級者までに幅広く喜ばれるお酒といえるでしょう。

  • 商品名:黒龍 純吟 純米吟醸
  • 価格:4,828円(税込)
  • Amazon:商品ページ

獺祭 純米大吟醸50

『獺祭 純米大吟醸50』は、山口県にある旭酒造が製造している日本酒です。酒米の王様と称される山田錦を、50%にまで精米しているのが特徴で、フレッシュな味わいと繊細な香りが多くの人を魅力しています。

話題が話題を呼び、一時は入手困難にもなったほどで、知らない人はいない銘酒といえるでしょう。日本はもちろん、世界でも人気の高い日本酒なため、贈り物に最適です。

  • 商品名:獺祭 純米大吟醸50
  • 価格:3,078円(税込)
  • Amazon:商品ページ

日本酒を嗜み方を知って大人の男へ

最近は、利き酒師の資格をとる人や、日本酒を楽しむ会へ参加する若い世代が増えています。

世界での日本食ブームも高まっているなか、日本人であれば日本酒の嗜み方を知っておきたいところです。料理に合う日本酒を、スマートに選べる大人の男性を目指してみませんか。

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