「漫画を描こう」と思ったときに意外に困るのがコマ割りです。どう割るべきか悩みますし、手書きでいちど枠線を清書してしまうと修正が大変。そこでここでは、漫画におけるコマ割りの基本と、初心者でも簡単にコマ割りができるアプリを4つ紹介します。
漫画におけるコマ割りの基本
読みやすく面白い漫画をつくるには、効果的なコマ割りをすることも重要です。はじめにコマ割りの基本から確認しましょう。
まず1ページ当たりのコマ数は6前後が基本です(縦3×横2)。多くても8コマで、それ以上はごちゃごちゃして読みにくくなります。
つぎに、漫画は右から左、上から下へと読みすすめます。よってその順番でストーリーを配置しましょう。また左右のコマどうしの間隔は狭く、上下のコマどうしの間隔は広くとることで、読者の視線を正しく誘導できます。
そして重要なコマは大きく、それ以外は小さくして、ページにメリハリをつけましょう。またスピード感や不安感を演出したいときには、コマを斜めに割るというテクニックもあります。
コマ割りができるアプリ、初めはこの2つ
といっても、いきなり全部を自分でするのは至難の業。そこで、これから漫画を描いてみようと思っている初心者向けに、役立つコマ割りアプリを紹介していきます。
マンガコマッタラー
『マンガコマッタラー』はセリフを入力することでコマ割りを自動生成してくれるweb上のサービスです。
セリフは改行ごとに次の吹き出しに移ります。入力を終えたらあとはボタンを押すだけ。AIが簡単なイラスト付きでコマ割りを作ってくれます。
「ストーリーはあるのにコマ割りで悩んでいる」という人や、「とりあえずコマ割りのアイディアがほしい」と思っている人にうってつけのサービスです。
- 対応OS:web環境のある端末すべて(ダウンロード不要)
- 料金:無料
- 公式HP:マンガコマッタラー
アイビスペイント(ibisPaint)
累計3500万ダウンロードのお絵かきアプリ『アイビスペイント』。スマホだけで本格的なイラストや漫画を描くことができます。
コマ割りは左右・上下の間隔を1px単位で指定でき、枠線の太さや色も選べます。あとは割りたいところを指でなぞるだけ。微調整も枠線をドラッグで簡単におこなえます。
スマホ・タブレットで漫画を描きたい人におすすめのアプリです。
- 対応OS:iOS/Android
- 料金:基本無料(一部課金あり)
- 公式HP:アイビスペイント
コマ割りに慣れてきたらこの2つ
漫画制作やコマ割りにあるていど慣れてきたら、以下2つのアプリもおすすめです。
メディバンペイント(MediBang Paint)
スマホ・タブレット・PCすべてで使えるペイントアプリ「メディバンペイント」。
アイビスペイントと同じく、コマ割りは指でなぞるだけ、PCの場合はドラッグするだけです。また漫画のネーム作りに特化した「マンガネーム」、週刊少年ジャンプとコラボした「ジャンプPAINT」などのアプリもあり、同期も可能。
デジタルの良さを活かしてもっとクオリティの高い漫画を求める人に、ぜひおすすめしたいアプリです。
- 対応OS:Windows/Mac/iOS/Android
- 料金:基本無料(一部課金あり)
- 公式HP:メディバンペイント
クリップスタジオペイント(CLIP STUDIO PAINT)
売上・pixivでの利用率ともにトップのグラフィックソフト『クリップスタジオペイント』、略して「クリスタ」。
コマ割りをはじめ、漫画制作のための機能が充実していて、プロをはじめ多くのクリエイターに選ばれています。有料ですが、PC版は1か月の、iPad版は6か月の無料体験があります。漫画を本格的に書いており、漫画家としてプロを目指す本格派にはおすすめのアプリです。
- 対応OS:Windows/Mac/iOS
- 料金:有料(無料体験あり)
- 公式HP:CLIP STUDIO PAINT
アプリでコマ割りが楽しくなる
以上、漫画のコマ割りができる定番のアプリを4つ紹介しました。
ここで紹介したアプリはどれも無料(クリスタは体験期間中のみ)なので、気軽に使ってみてください。想像以上の使い心地に、「スマホでこんなに簡単にコマ割りができた」「タブレットで、PCで、いままで描けなかった漫画が描けた」と驚くような体験もできるかもしれませんよ。