コーヒー豆の保存は『冷凍庫』で?長期保存するときの注意点を知ろう

2020.04.29

「いつものコーヒー豆が安くなっていたのでたくさん買ってしまった」こんなとき、冷凍保存できるのでしょうか?美味しさをキープしながら長期間保存する方法について解説します。保存するときのコツを知っておけば、いつでも美味しいコーヒーが楽しめます。

コーヒー豆は冷凍保存できる?

冷凍保存は食品を長期保存する方法です。コーヒー豆も冷凍保存で長い期間楽しむことができます。コーヒー豆は一見乾物のようで長期保存に適しているイメージを持つ方も多いかと思いますが、野菜や肉・魚と同じ生鮮食品のような繊細な管理が必要とされるのです。

そのため、冷凍することで美味しさをキープすることができます。

すぐに飲みきるなら常温保存でもOK

すぐに飲み切る場合は、常温保存もできます。購入したコーヒー豆を『1週間~半月ほど』で飲みきるのであれば、あえて冷凍せず、常温保存する方が美味しさを保てるのでしょう。

冷凍庫で保存すると、品質に問題がない場合でもコーヒー特有のフレーバーが弱く感じることがあります。風味を保った状態で楽しむには、短期間ならば常温で保存するほうがよいでしょう。

専用のキャニスターを使ったり、購入した袋のまま空気を抜いて保存することができます。

コーヒー豆の劣化の原因

適切な方法でコーヒー豆を保存するには、劣化する原因を知っておくことが大切です。劣化する原因を事前にきちんと取り除くことで、美味しさをキープしたまま楽しめます。

空気に触れる

生鮮食品は空気に触れると酸化が進み劣化します。コーヒー豆も生鮮食品なので、保存に関する考え方は同じです。できるだけ空気に触れないように保存しなければいけません。

空気中には酸素があります。酸素がコーヒー豆に含まれる『酸』と結びつくことが酸化です。酸化により、味や香りが変化してしまいます。

コーヒー特有の芳醇な香りが感じられなくなってしまい、味わいも嫌な酸味や苦味が舌に残ってしまうのです。美味しく飲むためには、空気の影響を受けないようにしましょう。

高い温度

野菜や肉は高い温度の環境に長時間おくとすぐに傷んでしまいます。コーヒー豆も同じように、『温かい部屋や日当たりのよい場所』だと、劣化スピードが速まります。なるべく涼しい場所で保存しましょう。

温度が高いと劣化が速まるのは、酸化の反応スピードが速まることと関係します。温度が10℃あがると、酸化の反応速度が2倍になるという説もあります。

また、『高温だと腐敗が進みやすい』というのも劣化の原因です。開封後はどんどん熟成が進みますが、美味しい時期をすぎた後は腐敗が進みます。

高温だと熟成スピードが速いので、あっという間に腐敗し劣化してしまいます。

高い湿度

『湿度が高い環境』も劣化につながります。コーヒー豆にたくさんあいている小さな穴が、湿気を吸着してしまうからです。野菜も余計な水分に触れている状態だと傷みやすくなります。

また、水は水素と酸素でできています。水に含まれる酸素と結びつくことで、酸化も進みやすくなります。

保存場所として、水に濡れる可能性がある場所や、湿度が高い場所は、できる限り避けましょう。

太陽光や蛍光灯の光

『光』も劣化の原因の一つです。光の種類は関係ありません。太陽光でも蛍光灯の光でも、コーヒー豆の味わいに変化を与えます。

光で劣化するのは、酸化が促進されるからです。真空包装でパッケージしてある場合でも、包材が光を通す素材の場合、光の影響を受けます。

特に紫外線はエネルギーが大きいため、紫外線を含む太陽光は、劣化に強く影響します。そのため、光の当たる窓辺での保存は避けてください。

光が当たることで温まることによっても、酸化が促進され、劣化が進みます。

冷凍保存するときのポイント

美味しさをキープしたまま冷凍保存するために、劣化の原因も踏まえ、適切な保存方法を実践できるようにしましょう。

正しい冷凍と解凍ができれば、美味しいコーヒーを長期間楽しめます。

しっかり密閉する

まず大切なのは、『密閉』することです。空気や湿気が入らない容器に保存すれば、酸化が進む原因を最小限に、劣化スピードを遅くすることが可能です。

容器内に隙間ができると空気が入り込んでしまいます。そのため、袋状のパッケージに入れて、できるだけ空気を抜くようにします。

購入したときのパッケージが真空になっている場合には、そのまま冷凍するのもよいでしょう。

1杯分づつ小分けにして冷凍

冷凍するときには、小分けにしておくと劣化しにくくなります。コーヒーを淹れるときに、必要な分だけ取れるよう、1杯分ずつ小分けにするのがよいでしょう。

大きなパッケージのまま冷凍すると、コーヒーを淹れる度に出し入れしなければいけません。急激な温度変化を繰り返すと、コーヒーの風味が損なわれてしまいます。

また、小分けにしておくことで結露の湿気による劣化も防げます。

保存期間の目安

冷凍したコーヒー豆の保存期間は『1カ月』が目安です。1杯ずつ小分けにして密閉した状態で冷凍すれば、劣化による味わいの変化も最小限に抑えられます。

同じコーヒー豆でも、豆のまま冷凍する場合と、挽いてから冷凍する場合では、保存期間の目安が異なります。

豆のままであれば1~2カ月ほど、美味しい状態のまま保存できます。豆を挽いてから保存する場合は3週間前後が目安です。

冷凍していると劣化のスピードはぐっと遅くなります。しかし、全く劣化しないわけではありません。適切に保存している場合でも、美味しく飲むには、目安期間内に飲み切ることが大切です。

冷凍したコーヒー豆の解凍方法は?

冷凍保存したコーヒー豆は、使用前に解凍しなければいけません。しかし、単に室温の場所に出しただけでは、味わいを損なう恐れがあります。

温度変化や湿気による劣化を防ぐため、解凍のコツを知ってから使用しましょう。

しっかり常温に戻してから開封

解凍の基本は、常温に戻してから開封することです。冷凍庫で冷えた状態のコーヒー豆と室温では温度差が大く、この温度差によって結露が生じ、劣化の原因になる湿気がついてしまいます。

正しい手順で解凍するには、まず、冷凍庫から『冷蔵庫』へ移して、温度を徐々に上げてゆきます。30分~1時間ほどかけてゆっくりと温度を上げるのがポイントです。

冷蔵庫内と同じくらいの温度になったら、次に冷蔵庫から出し室温になるまで待ちます。開封するのは、コーヒー豆全体が室温に戻ってからです。約30分は待ち、結露がつかないようにしてから開封します。

再冷凍は避け、早めに飲みきる

1度冷凍庫から出したら、余ったコーヒー豆の保存は『冷蔵庫』です。これは、再冷凍によって冷凍と常温を繰り返すことが、劣化を促すためです。

常温保存をしない理由は、解凍後のコーヒー豆は冷凍していないものよりも劣化のスピードが速まるからです。冷蔵庫で保存して、早いうちに飲みきりましょう。

コーヒー豆は冷凍保存で美味しさ持続

たくさん購入したコーヒー豆の劣化を防ぐなら、冷凍保存がよいでしょう。1回分ずつ小分けにして密閉してから冷凍すれば、美味しさをキープすることができます。

劣化の原因とされる、空気・温度・湿度・光を防ぐことを意識して、保存を行いましょう。

冷凍したコーヒー豆を使うときには、必ず常温に戻してから開封します。このとき、冷凍庫から急に室温に戻すのではなく、冷蔵庫に移してから室内に移動しましょう。

冷凍保存のポイントを押さえて、長期保存でもおいしくコーヒーを楽しみましょう。

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