コーヒードリッパーにこだわろう。好みの風味を見つけるには

2019.05.27

コーヒードリッパーにこだわれば、自分好みのコーヒーの味わいを毎日楽しめます。形状やフィルターによる味わいの違いを知れば、好みの風味のコーヒーを見つけられるでしょう。初心者におすすめのドリッパーも紹介するので参考にしてみてください。

コーヒードリッパーの種類

手軽に本格的なコーヒーが楽しめるコーヒードリッパーは、味わいに大きな差がでてきてしまうため慎重に選ぶのが大切です。まずは、形状や素材の違いや特徴をチェックしてみましょう。

形状の違いと特徴

ドリッパーは大きく分けて円錐タイプと台形タイプの2種類があります。

台形タイプのドリッパーは、じっくりとコーヒー粉にお湯を浸透させられるため『コク深い味わい』が楽しめます。濃いめのコーヒーが好きな人は台形タイプがよいでしょう。円錐タイプは、ストレートにお湯が流れることで『雑味が少なくすっきりとした味わい』が楽しめるドリッパーです。

外側の形状の違いだけではなく、フィルターの内側に施されたリブの形状によってもお湯の流れが違います。詳しいドリッパーの特徴は、各メーカーのホームページに記載されているので、チェックしてみてください。

穴の数で風味が変わる

ドリッパーの形状以外にも風味が変わるポイントが『抽出したコーヒー液が通る穴の数』です。

穴の数が多いものは抽出までの時間が早いためスッキリとした味わいに近くなり、穴の数が少ないものはゆっくりと抽出され、コク深い味わいになりやすいのが一般的です。また、穴の大きさによっても味わいは変化します。穴が大きければ、抽出までの時間が短く、小さければコクを引き立てる傾向のドリッパーと言えるでしょう。

自分が好きな味わいを求めるときには、ドリッパーの形状だけではなく『穴の数と大きさ』に注目してみるのもおすすめです。

素材と熱伝導率

素材によって『ドリッパーの熱伝導率』が変わります。ハンドドリップでコーヒーを楽しむときには、蒸らしを行うケースもあり、熱伝導率が悪いとドリッパーが冷めてしまうのです。

より風味豊かにコクを引き立てたいなら銅・陶器・セラミックが使われたドリッパーが冷めにくくてよいでしょう。反対に、プラスチックや耐熱ガラスで作られたドリッパーは冷めやすい特徴を持っています。

ドリップする前にドリッパーやサーバーを温めておけば劇的な差はないと言われていますが、味へ徹底的にこだわるなら素材と熱伝導率にも着目して選んでみましょう。

ドリッパーの選び方

 

形状や素材の違いを覚えたら、ドリッパーの選び方をチェックしてみましょう。代表的な2種類の選び方と、リブと呼ばれる溝の形状による味の違いを紹介します。

濃いめのテイストが好きなら

濃いめのテイストが好きな人のドリッパーは、『台形で一つ穴タイプ』のものがよいでしょう。苦味と酸味を引き立てるためにじっくりとコーヒー成分を抽出できます。

円錐タイプでもお湯の注ぎ方で調節できますが、頻繁に飲む人は、ドリッパーの形状である程度の味わいを求めるのがおすすめです。

さっぱりした味が好みなら

さっぱりした味が好みなら、『円錐で穴が三つのものや大きめの穴が施されたタイプ』がよいでしょう。お湯を注げば、抽出し終わるまで基本的に何もしないで手軽に淹れられるのもこのタイプです。

いつも安定した味わいを好む人にも、注ぐだけの簡単な工程なのでおすすめできるでしょう。

溝の違いも確認しよう

リブと呼ばれる溝は、ドリッパーの内側部分に施された『蒸らしのための溝』のことです。その形状と長さはメーカーごとに違い、濃いめの味わいが好きならば下部にリブが施されたものがおすすめです。リブなしタイプは、すっきりとした味わいに近くなるので、リブ選びも自分好みの味に近づけられるでしょう。

各メーカーそれぞれのこだわりのリブは、濃いめ、すっきりめである程度の予想ができますが、メーカーのサイトを確認するとより詳しい情報が見られます。

定番メーカーと形状の特徴

多種多様なタイプが販売されているドリッパーの中でも、定番と言われる四つのメーカーの形状と特徴を紹介します。定番のドリッパーは安定しているものが多いので初心者でも使いやすさがあるでしょう。

カリタ型ドリッパー

カリタ型ドリッパーは、『台形タイプで三つの小さな穴』が施されています。上から下までまっすぐなリブが特徴的で、注いだお湯がドリッパーの底に溜まりコクのある深い味わいが特徴のドリッパーです。

粉とお湯の接触時間が長いため、初心者でも安定した味わいが出せるのもメリットと言えるでしょう。三つ用意された穴は、注ぐ湯量のコントロールで味わいの変化をつけられるため、慣れてきたら自分好みのドリップを楽しめます。

メリタ型ドリッパー

メリタ型のドリッパーは、『台形タイプで穴が一つだけ』のタイプです。まっすぐなリブと横向きのリブの2種類が施され、カリタ型よりも深い味わいが楽しめるドリッパーと言えます。穴が一つだけなので、注ぐ湯量を調節しても味わいに変化が起きにくく、より初心者向けと言えるでしょう。

抽出量を調整して湯量を調整するタイプではなく、必要な湯量を入れるだけでドリップできる手軽さで『湯量の調節が苦手』という人でも扱えます。

ハリオ型ドリッパー

ハリオ型ドリッパーは『円錐タイプで大きめの穴が一つ』空いているシンプルなものです。スパイラル状のリブと流れのよい形状で、注いだお湯と粉の接触時間が少なくスッキリとした味わいに近づきます。

注ぐお湯の量で味わいのコントロールができる反面、湯量のコントロール技術が必要なため初心者には不向きなタイプと言えます。

また、ハリオは樹脂・陶器・金属などさまざまな素材のドリッパーから選べる点も大きな特徴です。材質による味わいの変化を楽しみたいという人の願いを叶えられるのもハリオ型のメリットと言えるでしょう。

コーノ型ドリッパー

コーノ型ドリッパーは、『円錐タイプで小さい穴が一つ空いている』ものです。リブがドリッパーの下半分にしかなく、ペーパーフィルターが密着しやすいため『雑味などの成分が混ざりにくい』のが特徴です。その特徴から豆本来のストレートでクリアな味わいが好きな人に最適と言えます。

湯量のコントロール次第で味わいを変えられるのはハリオ型に似ていますが、より細かく味わいの違いを引き出せるタイプです。他のドリッパーと比べると高価でネットや専門店などでの取り扱いしかありませんが、こだわり抜いた1杯を求めている人には欠かせない存在となるでしょう。

フィルターの種類を確認

ドリッパーの形状にこだわり、湯量のコントロールをしてもなんだか物足りない感じがする人におすすめなのがフィルター選びです。代表的な三つのフィルターの特徴を紹介するので参考にしてみてください。

ペーパーフィルターの特徴

ドリッパーに使うフィルターで最も普及しているタイプがペーパーフィルターです。細かな繊維質で作られたペーパーで、コーヒーの油分をろ過してスッキリとした味わいを引き立てます。使い捨てタイプなので、面倒な管理がいらず『コーヒー粉と一緒にまとめて捨てられる』のがメリットです。

ペーパーフィルターの形状には、『台形・バスケット・円錐』の三つがあります。ドリッパーの形状と大きさに合ったフィルターを選ぶのがよいでしょう。適合するか不安であれば、ドリッパーのメーカーから販売されているものを選ぶと安心です。

また、ペーパーフィルターには白色と茶色のタイプがあります。漂白タイプが白色、無漂白タイプが茶色で、特に大きな違いはありませんが、茶色のペーパーのほうが環境に優しい一方で、紙の臭いが気になるという人もいるかもしれません。

金属フィルターの特徴

金属フィルターは、『コーヒーの風味を強く出せる』フィルターです。ペーパーフィルターで吸収してしまう油分まで抽出できるため、コーヒー豆本来の味わいが楽しめます。酸味や繊細な甘味までストレートに抽出できるので、豆にこだわりを持つ人におすすめです。

ペーパーフィルターとは違い、丁寧に洗って管理することで半永久的に使えます。多少価格は高いですが、長く使えるメリットを考えるとそこまで問題にならないでしょう。また、他の道具も洗う必要があるため、洗浄に関してはそこまで苦にならないという意見がほとんどです。

金属フィルターは『台形・円錐』のタイプがあり、単体でドリッパーとして使えるものもあります。適合するかをよく確認してから購入してみてください。

ネルフィルターの特徴

ネルフィルターは布を用いたフィルターのことで、ペーパーと金属の中間に位置する味わいが特徴です。ペーパーフィルターよりも目が粗く、コーヒーの成分を適度に抽出しながらも雑味をしっかりと取り除き、『マイルドな味わい』が楽しめます。

ネルフィルターは抽出スピードが遅いため、湯量のコントロールがとても大切です。少し粗めに挽いた豆を使ってゆっくりと仕上げる方法がよいでしょう。

ネルフィルターも金属フィルターのように洗えば何度も使えます。使い込むと、繊維の隙間に粉が入り込み徐々に黒ずみが出てきて、抽出速度がより遅くなり濃い味わいへと変わるのもポイントです。気になるなら交換しましょう。

使用前に煮沸消毒が必要なほか、使用後に洗い、水につけて冷蔵庫で保管するなどちょっとした手間はかかります。その手間を考えても他のフィルターと比べるとより自分好みのコーヒーを追求できるフィルターとして人気があるタイプです。

おすすめのペーパーフィルター用ドリッパー

次は、最もポピュラーなフィルターと言えるペーパーフィルター用のドリッパーの中から、人気の製品を四つ紹介します。選ぶときの参考にしてみてください。

カリタ コーヒードリッパー

カリタが販売しているコーヒードリッパーは、素材に陶器を使用し、『台形タイプの三つの穴』によって抽出速度をやや向上したタイプです。コクのある深い味わいを引き立てながら、やや早めのドリップ速度で、雑味が出る前にドリップします。

中でもブラウンは、日本製のみのカラーで、ぬくもりを感じる色合いで人気があります。初心者でも扱いやすいカリタ型の中でも、インテリアとしても評価を受けている優秀なドリッパーと言えるでしょう。

  • 商品名:カリタ コーヒードリッパー 陶器製 2~4人用 ブラウン 102-ロト #02003
  • 価格:1069円(税込)
  • Amazon:商品ページ

メリタ コーヒードリッパー 陶器フィルター

メリタが販売しているコーヒードリッパー陶器フィルターは、『台形タイプで一つ穴』のドリッパーです。正確な時間で抽出できるため、安定した味わいが毎日を彩ります。湯量のコントロールもいらず、必要な分量のお湯を注ぐだけなので初心者でも簡単に使える点は優秀です。

また、メリタだけのこだわりポイントとして、フィルターに目盛りがつけられており、1杯分の湯量を計らなくても『フィルターの目盛りを目安にお湯を入れるだけ』なのも初心者向けと言える配慮です。手軽に毎日変わらぬ味の美味しいコーヒーを求めている人におすすめできるでしょう。

  • 商品名:メリタ コーヒードリッパー 陶器フィルター 2~4杯用 オフホワイト メジャースプーン付 SF-T 1×2
  • 価格:884円(税込)
  • Amazon:商品ページ

ハリオ V60 カパー コーヒードリッパー

ハリオが販売しているV60カパーコーヒードリッパーは、素材に銅を使った『熱伝導率のよい』タイプです。軽さと耐久性を兼ね備えているほか、熱伝導率のよさでドリップをスムーズにできるのが最大の利点と言えます。

ほどよいドリップのスピードは、苦味を抑えながらもコクと甘味がしっかりと感じられる仕上がりでまとまり、豆本来の味わいも感じやすいでしょう。インテリアとして映える点も優秀です。

  • 商品名:HARIO (ハリオ) V60 カパー コーヒードリッパー コーヒードリップ 1~4杯用 VDP-02CP
  • 価格:3848円(税込)
  • Amazon:商品ページ

コーノ 名門 2人用 フィルター

コーノから販売されている名門2人用フィルターは、『円錐タイプでリブが下部のみ』に施されたタイプです。スッキリとした味わいを引き立てながらも、リブによって豆の風味豊かな香りを抽出します。

アクリル樹脂製で作られ、耐久性を確保しながらコスパもよいため多くの人に愛されています。厚めのアクリルで形作られているので、高級感を感じるスタイリッシュなドリッパーと言えるでしょう。

  • 商品名:コーノ 名門 2人用 フィルター MDN-21
  • 価格:918円(税込)
  • Amazon:商品ページ

ドリッパーセットは始めるのに便利

ドリッパーセットは、ドリップコーヒーを淹れるのに必要な用品が揃っているものです。サーバーも付いているタイプが多く、何杯分かまとめてドリップするのにも最適なのでチェックしてみてください。

ハリオ コーヒーサーバー V60 02セット

ハリオのコーヒーサーバーV60 02セットは、サーバー・ドリッパー・計量スプーン・ペーパーフィルター(10枚)がセットになっています。スペシャルティコーヒーを楽しむ人にも最適な本格的なドリッパーでありながら、『電子レンジも使える』など、普段使いにもぴったりな機能がついているのも嬉しいポイントです。

ハリオV60シリーズの豊富なラインナップから適合した他の用品も追加で購入できるため、本格的なセットを用意して真剣に取り組みたい人におすすめできるでしょう。

  • 商品名:HARIO (ハリオ) コーヒーサーバー V60 02セット コーヒードリップ 1~4杯用 ブラウン VCSD-02CBR
  • 価格:925円(税込)
  • Amazon:商品ページ

コーノ 名門4人用ドリッパー セット

コーノが販売している名門4人用ドリッパーセットは、ペーパーフィルター(40枚)・計量カップ・ドリッパー・サーバーのセットです。

4人用と多めの量を抽出できるので、来客時にも便利でしょう。また、1〜2人用が小さいと感じる人や、家族でコーヒーを楽しみたい人にもぴったりです。

  • 商品名:コーノ 名門 4人用 ドリッパー セット MD-40
  • 価格:4222円(税込)
  • Amazon:商品ページ

ドリッパースタンドを使ってみよう

最後に、ドリッパースタンドと呼ばれるものを紹介します。ドリッパーを直接マグカップなどに取り付けてドリップするよりも、使い勝手を向上できるのでチェックしてみてください。

ドリッパースタンドのメリット

ドリッパースタンドは、ドリッパーを浮かせて固定できるスタンドのことで、マグカップなど中をチェックできない容器にドリップするときに使えば『抽出量を確認しながらドリップ』できる利点があります。

サーバーなどを使うとスペースを広く用意しなければなりませんが、ドリッパースタンドであれば小さなスペースでドリップできるため、スペースの節約にも便利でしょう。

ハリオ V60オリーブスタンド セット

ハリオのV60オリーブスタンドセットは、省スペースでV60シリーズのドリップに活用できるスタンドです。オリーブウッドを使用したナチュラルなイメージで、インテリアとしても映えるほか、『耐水性に優れ汚れにくい』のもメリットでしょう。

オリーブスタンド本体・ドリッパー・サーバー・フィルター・計量スプーンのセット販売なので、ドリッパースタンドを始めるのに最適な点も人気の秘密です。

  • 商品名:HARIO (ハリオ) V60 オリーブ スタンド セット VSS-1206-OV
  • 価格:8039円(税込)
  • Amazon:商品ページ

好みのドリッパーを見つけよう

好みのドリッパーを見つけられれば、より自分好みのコーヒーの味わいを楽しみやすくなります。ドリッパーだけに限らず、フィルターにもこだわれば理想的なコーヒーの味に近づくでしょう。

初心者におすすめのセット製品も参考にしながら、ドリッパーを用意してみてはいかがでしょうか。

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