時計のベルト調整のポイント。簡単にできる安全で確実な方法とは?

2018.07.31

時計を長く使っていると、ベルトの微調整が必要になってきます。プロにお任せするか、工具を用意して自分で調整するか迷う人もいるでしょう。素人がベルト調整をするときの注意点や準備する工具、調整方法などについて解説します。

時計のベルト調整は必要?

ベルトの長さやフィット感は、時計を買ったときに調整してもらうのが通常です。その後のベルト調整は必要なのでしょうか?

体型の変化でベルトも合わなくなる

お気に入りの時計は、メンテナンスや電池交換をして大切に取り扱えば、何十年も変わらずに使うことができます。では、ベルト部分はどうでしょうか?

数カ月、数年間でも人間の体は変化します。時計購入当初に比べ、太るまたは痩せることもあるでしょう。

ベルトと手首の間は、指1本分あけるのが良いとされており、ある程度の余裕はありますが、体型の大きな変化があった場合は、ベルトが合わなくなります。

合わないベルトは、見た目が悪いだけでなく、肌に付けたときに何となく落ちつかない、部品が傷つきやすいというデメリットがあります。たとえ微小でもベルト調節はした方がよいでしょう。

時計のベルト調整はどこでやってもらえるか

ベルト調節や修理は、時計を購入した店舗に行くのがおすすめです。場合によっては無料で調整をしてもらえることがあるためです。

しかし、近くにない場合や、ネットで購入した場合はどうすればよいのでしょうか?

時計店や家電量販店なら数分の時間で可能

街の時計店では、ベルト交換や修理などあらゆるメンテナンスを引き受けてくれます。

また、家電量販電の時計コーナーでも、ベルトの調整をしてくれるところがあります。プロにお願いすると、ほとんどは数分で完了します。

稀少価値が高い時計や、劣化が激しい時計は、万が一、破損したとき責任を持つのが難しいため、ベルト調整を断られるケースがあります。

その他、ベルト調整に特別な工具を必要とする時計は、一時預かりになるか、対応できない可能性もあります。

まずは、以下の店舗に時計を持って行き、相談してみて下さい。一般的な相場は500円~1500円前後です。

ビックカメラ

全国に展開する大型家電量販店『ビックカメラ』の時計コーナーでは、時計のバンド調整を無料または有料で行っています。

無料で調整してもらうには、ビックカメラで購入したときの『納品書(または送り状)』と『メーカー保証書』が必要になるので、忘れずに持っていくようにしましょう。他の店舗で購入した時計は有料での対応となります。

新宿マルイ本館

新宿マルイ本館の時計売り場では、ベルト調整をはじめとするメンテナンスを行っています。『ベルト調整・取付け』は、1080円からとなっていて、マルイで購入した以外の時計も対象です。

ベルトの接合形式や使用状況などによって、調整に時間がかかる場合があります。できるだけ余裕をもって来店するようにしましょう。

自分でもできる時計のベルト調整

ベルト調整が可能な金属製の時計は、主に『ピン式』と『スライド式』があります。それぞれの調整方法を説明します。

必要な工具と値段の目安

自分でベルトを調整するには、特別な工具が必要になります。

  • ピンセット:1000円~
  • マイナスドライバー:100円~
  • ピン外し:500円~
  • ペンチ:500円~
  • プラハンマー:100円~
  • 精密ドライバー:1000円~
  • バンドホルダー:500円~

『ピンセット』は部品をキャッチするために使用するので、先が尖っているものが便利です。『ピン外し』は、ピンを抜く時に使うアイテムです。

『プラハンマー』はネジなどを押し込む時に使います。ヘッド部分がプラスチックまたは樹脂でできているもので、工作物に損傷を与えないという特徴があります。

『精密ドライバー』は、コマを外すときに使うものです。時計のベルト調整はかなり肩の凝る作業なので、時計を支える『バンドホルダー』があると便利です。

ダイソーの時計バンド調整工具セット

工具の値段は様々ですが、数年に1~2回しかベルト調整をしないという人は、ダイソーなどの100円ショップで工具を買うのもアリです。

ダイソーでは『腕時計・金属ベルト・調整工具セット』が300円で売られています。内容は、押し出しピン、ベルト調整作業台、プラハンマーの3点です。

押し出しピンは、ピンの太さが0.8mmと0.9mmの2種類があります。この工具では主に『ピン式バンド』のベルト調整が可能です。

この他に、ネジを挟むピンセットなども用意しておくと便利です。ピンセットは、ダイソーでも購入することができます。

ピン式ベルトの調整のやり方

ピン式ベルトは、主に以下のタイプがあります。それぞれのポイントを説明します。

  • 丸ピンタイプ
  • 板状ピンタイプ
  • ワリピンタイプ

丸い太めの棒状を使った『丸ピンタイプ』は、ピン外しをピンにあてて、ハンマーでピンを軽くたたき、頭が出たところをペンチで外します。丁度よい長さに調節したら、通り穴を真っすぐにしてピンを打ち込んで下さい。

『板状ピン』の場合は、小さな溝にマイナスドライバーをあてて、板ピンを抜きます。この時、ペンチで引っ張り過ぎて板ピンが曲がらないようにして下さい。穴に真っすぐに板ピンを入れていくのもポイントです。

『ワリピンタイプ』はピンの片方に切り込みが付いているのが特徴です。ピンを外すときは、『切り込みのない方』からハンマーを叩いて下さい。方向を間違えると、ピンが抜けなくなります。

挿入するときは、必ず抜いた側とは逆の側から、ピンの割れ目を叩く形で入れるようにして下さい。

スライド式ベルトの調整のやり方

スライド式ベルトに使用する工具は主に『マイナスドライバー』です。

まずは、留め具をゆるめて外すところからはじめましょう。留め具(レバー)の溝にマイナスドライバーを差し込み、軽く持ち上げます。てこの原理で、ドライバーを下げると、レバーが上がる仕組みになっています。

レバーが上がると留め具のロックが外れますので、好みの位置にスライドさせて下さい。留め具をロックするときは、外したときと反対の方法となります。

また、これとは別に『中留のついたタイプ』があります。

留め具を持ち上げることでロックが解除される仕組みになっており、ドライバーなどを使わず簡単に調整することができます。

素人がベルト調整をするときの注意点

素人がベルト調整をするときの注意点をまとめました。

作業前の整理整頓を忘れずに

時計の部品はとても小さく、一旦外すとなくなりやすいです。作業前は『机の整理整頓』をして、部品が行方不明にならないようにしましょう。

外した部品が転がって行かないように、『小さなケース』などを用意しておくとよいでしょう。

丁寧に慎重に作業すること

時計はとても繊細な部品の集まりです。力を入れると、ピンが曲がってしまったり、穴に入らなくなったりすることがあります。ハンマーを使うときも、傷がつかないように注意しなければなりません。

作業は、丁寧にゆっくりと行うことを心がけて下さい。

体型の変化などで、こまめなベルト調整が必要な人にとって、DIYはお店に何度も依頼するよりもお金がかからないというメリットがあります。一方で、部品を紛失したり、時計に傷をつけてしまったりといったデメリットも考えられます。

時計のベルト調整はプロに任せる、または自分でする選択もある

自分で時計のベルトを調整するのには、メリットもデメリットもあります。ピンを抜く、打ち込むといった作業は一見簡単に思えますが、ある程度の『感覚』が必要なので、初心者にとっては難しいかもしれませんね。

大切な時計であれば、プロに任せた方が安心だといえるでしょう。

その他のテーマ

ART

CULTURE

CRAFT

FOOD

TIME