数あるジンベースカクテルの中でも、定番であるジントニック。しかし定番カクテルとはいえ、『ジン』や『トニックウォーター』を正確に知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。本記事ではカクテル初心者の方に向けて、ジントニックの魅力や試せる簡単レシピをご紹介していきます。
ジントニックとは
お酒を提供している居酒屋やバーでは、ジントニックが必ずといって良いほどメニューにその名を連ねています。まずはジントニックがどんなお酒なのかご紹介していきます。
ジンベースのさっぱりカクテル
ジントニックは、その名の通り世界4大スピリッツの1つであるジンをベースに、トニックウォーターをミックスしたカクテルです。なぜジントニックが定番カクテルとして人気なのか、その理由を解説しましょう。
ジンとは?
ジンの特徴はなんといってもそのボタニカルで華やかな香り。ジュニパーベリーという植物のフレーバーを軸に、柑橘系や香草系のフレーバーを用いて作られるため、蒸留酒のなかでもとくに風味の強いお酒となっています。
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トニックウォーターとは?
ジントニックの「トニック」の部分にあたるトニックウォーター。トニックウォーターは、欧米では一般的な甘い炭酸飲料ですが、こちらも柑橘系の果物の皮や薬草・香草から抽出した成分による香りづけがされています。
どちらも同系統のボタニカルフレーバーが用いられているため、2つの飲み物の相性は抜群。ジンの華やかな香りを邪魔せずに、トニックウォーターの甘みもあいまって爽やかな飲み口を楽しめる、まさに万能カクテルになるというわけです。
もっとも、甘くて飲みやすいとはいってもアルコール度数は10%ほど。ビールなどにくらべるとアルコール度数はそれなりに高いので、飲み過ぎには注意が必要です。
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ジントニックの作り方
ジントニックはお店で飲む以外にも、自宅で簡単に作ることができます。缶ビールや缶チューハイに加えて、自宅飲みのリストに加えてみれば晩酌の幅がひろがるはず。ここからはジントニックを作るための材料やレシピをご紹介します。
用意するもの
ジントニックの基本的な材料は以下の通りです。
- ジン
- トニックウォーター
- ライム
- ロックアイス
どの材料も一般的なスーパーで簡単に揃えることができます。ジンに関しては、ウイスキーなどが並んでいるお酒コーナーの一角に置かれていることが多いため、買い物の際にチェックしてみてください。
ジントニックのレシピ
ジントニックのレシピは以下の通りです。
- 冷えたグラスにロックアイスを適量入れる
- ジンをお好みの量入れる(総量の4分の1が一般的)
- トニックウォーターをグラスいっぱいに注ぐ
- 軽くかき混ぜてからカットしたライムを乗せて完成
難しい工程はなく、ジンの配分などを間違えなければ誰でも美味しく作ることができます。
ひとつだけ気をつけてほしいのが、あまり激しくかき混ぜすぎないことです。かき混ぜすぎると炭酸が抜けてしまい、ジントニックのさっぱり感が半減してしまいます。マドラーなどを軽く上下させながら、ゆっくり2~3周回すだけにとどめましょう。
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ジントニックの簡単アレンジ
ここまではジントニックの基本知識をご紹介してきました。つづいては更にジントニックを楽しんでもらえるように、さらに掘り下げたジントニックのアレンジについてご紹介します。
レシピにちょい足し
前述した通りジントニックのレシピは非常にシンプルです。さっぱりとした味わいも相まっていつ飲んでも美味しいものですが、時折レシピにちょっとした変化を加えることで、味わいを変化させることができます。
特におすすめなのが、レモン果汁を絞るちょい足しです。さっぱりとしたジントニックにレモン果汁が混じり合うことで酸味が強まり、さらにさっぱりとした味わいに仕上がります。
バーでは自分好みに
バーでカクテルを頼む際は、同じカクテルでもバーテンダーに自分好みのレシピを伝えることができます。ジンの比率を変えてもらったり、ジンの銘柄を変えてもらったり、添え物をライムからオレンジピールに変えてもらったりと、バーテンダーが対応できる範囲でお気に入りの味を伝えてみましょう。
お酒のプロと共に自分好みのレシピでオリジナルのジントニックを作り上げていくのも、シンプルなジントニックだからこそできる楽しみ方です。
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自分好みのジントニックのレシピを創造してみよう
ジントニックは数あるカクテルの中でも、特に簡単なレシピのカクテルです。それゆえに工夫の幅も無限大です。ぜひ自分だけの美味しいジントニックの味わい方を探求してみてください。