温泉ソムリエが選ぶ人気の温泉地。一度は行く価値ありの温泉宿も紹介

2018.07.31

温泉ソムリエの目線で選んだ『おすすめの温泉』とはどんな温泉なのでしょうか。山中に佇む一軒宿や、雪深い山懐に抱かれた秘湯など、一生に一度は行きたい極上の温泉を厳選しました。温泉ソムリエになる方法や現役の温泉ソムリエのブログも紹介しています。

実は芸能人も多く所有している温泉ソムリエ

『温泉ソムリエ』とは、温泉ソムリエ協会による民間資格です。2007年に、お笑い芸人の『スギちゃん』が初の芸能人有資格者となったことを皮切りに、芸能人の中でも次々と資格を取得する人が増えました。

温泉ソムリエになると、温泉分析書が理解できるようになるので、自分や相手に合った温泉が見つけやすくなります。

温泉ソムリエの認定方法

温泉ソムリエの認定方法は以下の2つがあります。

  • 『温泉ソムリエ認定セミナー』を受講
  • 『温泉ソムリエ認定ツアー』に参加

『温泉ソムリエ認定セミナー』は温泉ソムリエ協会によって行われるセミナーです。東京表参道をはじめ、全国各地で開催されており、温泉分析書の読み方などの様々な知識を半日間でしっかりと学びます。

『温泉ソムリエ認定ツアー』は実際に温泉に入りながら泊りがけで知識を学ぶツアーです。講義の内容は、半日のセミナーと同様ですが、温泉を通して、受講者同士の仲を深め合うことができるというメリットがあります。

試験による認定ではなく、どちらかに参加することで温泉ソムリエの称号を得ることができます。

認定者はネット検定を受けられる

温泉ソムリエ協会では、認定試験を設けていませんが、テストを受けたいという受講者の声を受けて、新たに『温泉ソムリエ検定』を導入しています。認定料は5,000円(税抜)で、問題は約50問です。

対象者は、温泉ソムリエ認定者のみで、オンラインによる受験になります。合格後は、温泉ソムリエ協会より『シリアルナンバー入りの合格証書』及び『プレミアム温泉ソムリエタオル』が郵送されます。

温泉ソムリエが選ぶ人気の温泉地

温泉の特徴や効能に詳しい温泉ソムリエは、どんな温泉地をイチオシしているのでしょうか?温泉ソムリエがおすすめする温泉を紹介します。

ランキング第一位は群馬県 草津温泉

多くの温泉ソムリエが絶賛するのが、群馬県の『草津温泉』です。温泉街の中心部には草津温泉のシンボルである『湯畑』があり、高温の源泉を加水せずに冷ます仕組みをとっています。

江戸時代から伝わる独特の入浴法『湯もみ』が体験できるのも草津温泉ならではで、海外の観光客からも注目されています。泉質はph2前後の強い酸性泉で、昔から『恋の病以外、効かぬ病はない』と称されています。

  • 草津温泉観光協会
  • 住所:群馬県吾妻郡草津町草津28 草津バスターミナル1F
  • 電話番号:0279-88-0800
  • 公式サイト

兵庫県 城崎温泉

江戸時代には『海内第一泉(日本一のお湯)』と称された名実ともに素晴らしい温泉で、平安時代より人々に親しまれてきた長い歴史があります。

『外湯めぐり』では、外湯めぐり券(1200円)を購入すると、温泉街にある7つの温泉が入り放題となります。中でも『一の湯』は、江戸中期に温泉医学者が泉質を絶賛したことで知られています。

大谿(おおたに)川沿いの温泉街には小さな古い旅館が立ち並び、浴衣姿で共同温泉をめぐる人々の姿が心を和ませます。

文豪の『志賀直哉』が療養した温泉街としても知られ、名作短編『城の崎にて』はこの地で生まれました。

  • 城崎温泉観光協会
  • 住所:兵庫県豊岡市城崎温泉湯島357-1 城崎文芸館内
  • 電話番号:0796-32-3663
  • 公式サイト

岐阜県 福地温泉

福地温泉は、岐阜県高山市にある奥飛騨温泉郷の中の1つで、山懐に抱かれた静寂の秘湯として有名です。この界隈には、平家の落人伝説や民話が残っており、昔話の里としても多くの人を魅了しています。

福地温泉は、平安時代に村上天皇がおしのびで湯治に訪れたことから『天皇泉』とも称されています。

四季折々の自然の風景や、歴史ある飛騨の街並みが散策できるところが人気の理由で、のんびりと寛ぎたい大人の温泉旅に最適です。

  • 福地温泉観光協会
  • 住所:岐阜県高山市奥飛騨温泉福地
  • 公式サイト

温泉ソムリエがおすすめする東北温泉宿

東北には良質な温泉と風情豊かな温泉宿が多くあります。東北ならではの豊かな自然に恵まれ、喧騒を離れてゆっくりしたいという人に支持されています。

温泉ソムリエが選ぶおすすめの東北温泉宿を紹介します。

秋田県 乳頭温泉郷 秘湯 鶴の湯温泉

秋田県の乳頭温泉郷は、十和田・八幡平国立公園や乳頭山麓に点在する7つの温泉を指します。その中でも最も古い歴史を持つのが江戸時代から続く『鶴の湯温泉』で、茅葺き屋根の長屋が今も残されています。

白湯、黒湯、中の湯、滝の湯の4つの温泉は全て泉質が異なり、効能や肌触りの違いが楽しめるのが特徴です。夏は鮮やかな山の新緑、冬は『雪見風呂』がたっぷりと堪能できるのは、東北の山の秘湯ならではでしょう。

  • 旅館名:鶴の湯温泉
  • 住所:秋田県仙北市田沢湖田沢字先達沢国有林50
  • 電話番号:0187-46-2139
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福島県 高湯温泉 旅館玉子湯

高湯温泉は、奥州三高湯の1つであり、開湯は今から400年以上も前に遡ります。

明治元年に創業した『旅館玉子湯』は、150年前の茅葺小屋を残す風情溢れる温泉宿で、敷地内には大小様々な7つの湯処を有しています。

巨岩を屏風にした野趣溢れる『天渓の湯』や、川のせせらぎが聞こえる女性専用の『瀬音』など、自然の豊かさを間近で感じられる湯処は、体と心を芯から癒してくれるでしょう。加温加水を一切行っていない正真正銘の天然温泉です。

  • 旅館名:旅館玉子湯
  • 住所:福島県福島市町庭坂字高湯7
  • 電話番号:024-591-1171
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青森県 酸ヶ湯温泉旅館

酸ヶ湯温泉は、標高900mの八甲田の主峰大岳の西麓にある高台の温泉地です。江戸時代から湯治客で賑わい、昭和29年には『国民保養温泉地第1号』に指定されました。

『酸ヶ湯温泉旅館』は温泉地を代表する宿で、館内には160畳の大きさを誇る、総ヒバ造りの大浴場があります。柱が1本もない広々とした空間で、年季の入ったヒバ造りが宿の長い歴史を語ります。

  • 旅館名:酸ヶ湯温泉旅館
  • 住所:青森県青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50番地
  • 電話番号:017-738-6400
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温泉ソムリエがおすすめする関東温泉宿

温泉ソムリエが選ぶ関東の温泉宿を紹介します。都内からのアクセスも良好なので、週末に訪れることもできるでしょう。

群馬県 法師温泉 長寿館

群馬県利根郡みなかみ町・上信越高原国立公園内にある温泉で、弘法大師が諸国巡錫で発見した温泉のため『法師温泉』という名前がつけられました。

『長寿館』にある『法師乃湯』はお湯が浴槽の底から湧出するという、全国でも珍しいスタイルの温泉です。明治時代の鹿鳴館様式の建物の中には計4つの浴槽があり、昔にタイムスリップしたような気分で温泉が楽しめます。

また、本館は国の有形文化財に指定されており、与謝野晶子や川端康成など、文人墨客が訪れた古き良き時代の面影がそのまま残っています。都会の喧騒を忘れ、非現実的な空間に浸れる至極の温泉宿です。

  • 旅館名:法師温泉 長寿館
  • 住所:群馬県利根郡みなかみ町永井650
  • 電話番号:0278-66-0005
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栃木県 奥鬼怒温泉ホテル 加仁湯

栃木県日光市川俣にある『奥鬼怒温泉郷』は、鬼怒沼、尾瀬への登山客を迎える自然豊かな温泉郷です。

『奥鬼怒温泉 加仁湯』は泉質の異なる5つの源泉を有しており、加温・加水なしの100%天然温泉となっています。気温や気圧によってお湯の色や濁り具合が神秘的に変化する様子にも注目しましょう。

日帰り温泉も可能なので、トレッキングの帰りに立ち寄ってみるのもおすすめです。

  • 旅館名:奥鬼怒温泉 加仁湯
  • 住所:栃木県日光市川俣871
  • 電話:0288-96-0311
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群馬県 温泉三昧の宿 四万たむら

室町時代から続く老舗の温泉宿で、毎分1,600リットルの豊富な湯量を誇る自家源泉を有しています。

露天風呂『森のこだま』や庭園露天風呂『欧穴』をはじめとした、趣の異なる7つの湯処があり、敷地内にいながら温泉めぐりが楽しめます。コラーゲンの生成を促進するメタケイ酸が豊富に含まれているので保湿・保温効果が高く、女性に人気があります。

月替わりの懐石料理や洗練された客室など、どこをとっても極上で、自分達だけの時間をゆっくり過ごしたい大人の旅にぴったりです。

  • 旅館名:四万 たむら
  • 住所:群馬県吾妻郡中之条町大字四万4180
  • 電話番号:0279-64-2111
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温泉ソムリエのブログをチェック

「いい温泉に行きたい」と思ったら温泉ソムリエのブログをチェックしてみてください。温泉ソムリエの目線から見た温泉の良さや、様々な情報を知ることができます。今後の旅のプランを立てる時にも役立つでしょう。

温泉好きの<トビサン>ブログ

趣味の温泉めぐりを中心としたブログで、温泉地へ行くまでのルートや、道のりなどが写真付きで詳しく書かれています。筆者は札幌在住ですが、関東や甲信越など全国各地の温泉の情報があります。

温泉そのものを楽しむだけでなく、その土地の風景も紹介されているので、旅好きにもおすすめできるブログです。

温泉好きの<トビサン>ブログ

「泉極志」舞台探訪

全国の日帰り入浴施設を中心にしたブログです。泉質や湯量、pHなどが細かく記載されており、温泉ソムリエの目線から見た『おすすめポイント』が参考になります。

施設内の様子等も写真で紹介されているので、イメージがわきやすいでしょう。交通情報や宿の公式HPのリンクもあるので、旅のプランを立てる人には役に立つブログです。

「泉極志」舞台探訪

温泉道修行中

主に、九州の温泉を巡る温泉道修行の記録で「九州の温泉にも足をのばしてみたい」という人の参考になります。

泉質などの温泉情報はもちろん、各地域における温泉の位置づけや施設の様子などが写真・文章で細かく書かれており、まるで旅をしているような気分になるブログです。

地域が九州に限定されている分、観光客では見逃してしまいそうな地元の共同浴場や、様々な温泉施設が紹介されているのが見どころといえるでしょう。

温泉道修行中

温泉ソムリエが選んだこだわりの温泉地へ

日本全国には3,000カ所以上の温泉があるといわれています。地域ごとの特色を肌で感じながら、温泉めぐりをしてみてはいかがでしょうか。

温泉ソムリエの目線で選んだ温泉地は、名実ともに素晴らしい場所ばかりです。湯めぐりを通して、温泉に興味がわいてきたという人は、今度は、温泉ソムリエの資格にも挑戦してみましょう。

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