バイク用レインウェアの失敗しない選び方。雨天時の快適な走行に

2019.06.05

バイク用レインウェアは街乗りとツーリングでは求められる条件が異なります。また、洋服を選ぶ感覚でサイズ決めをすると思わぬ失敗をしてしまうかもしれません。ライディングに適したレインウェアの形状や選び方のコツを紹介します。

バイク用レインウェアの特徴

屋根のない二輪車を運転する全てのライダーにとって、レインウェアは必ず携帯すべき重要アイテムです。

通勤・通学・ロングツーリング・キャンプなど、さまざまなライディングシーンで活躍するバイク用レインウェアは、どのような特徴があるのでしょうか?

ツーリング時の突然の雨にも対応

山間部や海辺を走るツーリングでは、天候が変化しやすくいつ雨が降ってくるか分かりません。天候に合わせて容易に着脱でき、小さく丸めて収納できる点はバイク用レインウェアの大きなメリットと言えるでしょう。

また、土砂降りや長時間の雨にも耐えられる『防水性の高さ』もポイントです。のちほど詳しく説明しますが、バイク用レインウェアは日常生活はもちろん、過酷な自然環境でも耐えうる高い『耐水性』を保持しています。

寒いときの防寒対策にもなる

レインウェアは雨を防ぐだけでなく、寒い時の『防寒着』としても重宝します。春夏でも、雨上がりや夕暮れ時には肌寒さを感じるときがあるでしょう。レインウェアをジャケット代わりにサッと羽織れば、体温が低下するのを防げます。

レインウェアの中には特別な防風素材を採用しているものもありますよ。

また、バイク用レインウェアのほとんどは首元や袖口がベルクロ(面ファスナー)などでしっかり固定されるので、風が服の中に入り込みにくいのがメリットです。

バイク用レインウェアの主な種類

レインウェアの形状はさまざまで、それぞれにメリットとデメリットがあります。

  • ポンチョタイプ
  • レインコートタイプ
  • セパレートタイプ
  • つなぎタイプ

『ポンチョタイプ』や『レインコートタイプ』はいつでも手軽に羽織れ、脱ぎやすいのがメリットです。しかし、走行中にばたついて運転を妨げる可能性があるうえ、雨風が侵入しやすいのがネックでしょう。

全身をしっかり覆うことができる『つなぎタイプ』は、濡れにくさは断トツですが、少々脱ぎにくいのがデメリットです。

着脱が容易さ・携帯性の高さ・ばたつきの少なさを考えると、ライダーには上下に分かれた『セパレートタイプ』が適しています。

レインウェアのサイズ選びのポイント

レインウェアを購入する際、洋服を選ぶ感覚で決めてしまうと「窮屈で体が動かしにくい」と後悔してしまうケースがあります。レインウェアは『セーターやジャケットの上に羽織るもの』という点を忘れてはいけません。

一回り大きいサイズを選ぶ

レインウェアは、洋服の上に羽織るのが前提なので、もともと少し大きめの作りになっています。しかし、中に着るジャケットやセーターの厚みを考慮して、普段より『一回り大きいサイズ』を選ぶのがポイントです。

たとえば、普段Sサイズを着用する人は、Mサイズを、Mサイズの人はLサイズを選ぶといった具合です。背中や肘まわりに余裕がないと操作がしづらくなりますし、パンツの長さが足りないとシューズ内に雨だれが入りこんでくるでしょう。

アジャスター付きがあれば尚良し

レインウェアの中には『アジャスター付き』と表記されているものが多くありますね。

『アジャスター』とは英語で『調節するもの』を意味し、レインウェアやジャケットの場合、緩めたり締めたりすることによって『サイズが微調整できる機能・装具』を指します。

代表的なのが袖・襟・パンツの裾などについている『ベルクロ』です。しっかり締めれば風によるばたつきや雨だれの侵入が防げ、少し緩めれば歩行しやすくなります。

バイク用のレインウェアを購入する際は、できるだけアジャスター付きのものを選んでみてください。

ゆとりが大きい場合は上下別のサイズでOK

『レインウェアは一回り大きめのものを』と述べましたが、ゆとりがありすぎると、風が入り込む隙間が多くなります。

セパレートタイプの場合は上下別々での購入が可能なので、上は上、下は下で自分にあったサイズを選びましょう。着心地が良ければ、上下別のブランドを選んでもOKです。

レインウェアの機能選びのポイント

100円均一ショップで購入できる安価なレインウェアは、必要最低限の防水機能だけしか備えていません。快適なライディングのために、バイク用レインウェアにはどんな機能が必要なのかを考えてみましょう。

防水と透湿性能を基準に選ぶ

バイク用レインウェアを選ぶときのポイントは『防水性』と『透湿性』です。

まず、『防水性の高さ』は『耐水圧(mm)』という数値で表されます。

生地の上に1cm四方の柱を立て、どのくらいの水圧に耐えられるかを示したもので、小雨なら300mm、中雨は2000mm、嵐は1万mmの耐水圧が必要です。雨の中でのロングツーリングを考えれば、1万mm前後の耐水圧が理想でしょう。

『透湿性』とは、生地がどれだけ内部の蒸れを排出できるかで、簡単に言えば『蒸れにくさ』を指します。

ゴアテックスなどの透湿性の強い生地や、ベンチレーター(換気口)がついたレインウェアを選べば、梅雨や夏場でも快適に過ごせます。100円均一ショップの安いレインウェアは透湿性がないので、夏は汗だくになるでしょう。

アウトドアの定番ゴアテックスとは

『ゴアテックス』はアメリカのWLゴア&アソシエイツ社が製造販売する世界最高レベルの『防水透湿性素材』でレインウェア・ジャケット・ハット・手袋など多くのアウトドアウェアに採用されています。

いくつもの生地が張り合わさってできており『水や風は通さないが水蒸気は通す』のが大きな特徴です。

防水性が高いと内部が蒸れがちですが、ゴアテックスなら体をドライで快適な状態に保てます。高い防風性も備えているので、防寒具としても役立つでしょう。

反射材などの安全性も参考に

車のライトに照らされると反射して光る『反射材(リフレクター)』がついているかも重要なポイントです。特に、「明るく派手な色のレインウェアは避けたい」という人は、できるだけ反射材付きを選ぶようにしましょう。

背中や腕などに反射材がついていると視認性が高くなり、雨の日や夜間に後続車から衝突される可能性が大幅に減少します。

その他のレインウェア選びのポイント

レインウェア選びに迷ったときは、以下のポイントも考えながら絞ってみましょう。自分の理想のアイテムがより明確になるはずです。

日常の利用シーンを考える

多機能なレインウェアがたくさんあってなかなか選びきれないという人は、いつ・どんなシチュエーションで使用するかを考えてみましょう。

たとえば、通勤・通学をはじめとするタウンユースであれば、レインウェアを着用している時間はそう長くはありません。防水性や通気性の高さよりも、『着脱が容易か』や『街歩きができるデザインか』または『反射材の有無』のほうが重要になってくるでしょう。

逆に、ロングツーリング用であれば、高い防水性と透湿性を備えたものが理想です。高速道路でのばたつきを防ぐため、アジャスターがついているかどうかも重要なポイントでしょう。

収納しやすいコンパクトなものを選ぶ

『レインウェアは常に持ち歩く』が鉄則ですが、バイクは収納できる場所が限られています。リアボックスがある場合でも、他の荷物を入れればすぐにスペースがなくなってしまいますね。

常に携帯することを考え、軽量でコンパクトにおりたためるタイプが理想です。収納袋などが付いているものであれば尚よいでしょう。

薄手の動きやすいものを選ぶ

レインウェアはできるだけ薄手でフィット感が高く、体が動かしやすいものを選びましょう。ここでいう『薄手』とはビニールのようにペラペラなものではなく、いくつかの機能を備えつつも、適度な薄さを保っているものです。

ある程度の防寒性・防風性は必要ですが、生地が厚すぎると体が動かしにくくなり操作性が妨げられます。がさばって、リュックやリアボックスの貴重なスペースを圧迫してしまうかもしれません。

ネットで購入する際は重さ・厚み・収納時の大きさなどをしっかりチェックしてから決めましょう。

通勤通学に最適、コスパ良好レインウェア

通勤・通学などの街乗りでは、操作性を妨げないか、携帯しやすいかをしっかりチェックしましょう。コストパフォーマンスの高いおすすめレインウェアを厳選して紹介します。

シンプソン バイク用レインスーツ セパレート

セパレートタイプのレインスーツで、PVC加工のナイロンとポリエステルメッシュ(裏地)が採用されています。耐水圧は1万mmで、日常使いはもちろん、ツーリングや登山などあらゆる場面で重宝するでしょう。

生地はしなやかで程よい薄さがあり、バイク乗車時の動きを妨げません。雨の侵入を防ぐため、フロントファスナーにはベルクロがついています。

安全を重視し、レッドやグリーンなど雨の日でもぱっと目立つ色を選んでみるのもいいでしょう。パンツは全てブラックです。

  • 商品名:シンプソン バイク用レインスーツ セパレート
  • 価格:7,980円(税込)
  • Amazon:商品ページ

JUQUE バイク用レインウエア 2パンツ セパレート

耐久性があり、薄手で携帯しやすいナイロンタフタを採用したセパレートタイプのレインウェアで、耐水圧は1万5000mmです。

袖部分は雨風が入りにくい二重仕様で、腕にはばたつき防止のアジャスターも採用されています。フロントファスナーは雨返し付きなので、前からの雨風がしみてくる心配もありません。

ライダーはバイクの熱や摩擦でレインパンツが擦り切れてしまうのがネックです。こちらはパンツが2着組なので街乗りでもツーリングでもどんどん着用できるでしょう。

上着はベーシックな黒から、オレンジやイエロー、レッドなどの明るめカラーまでカラーバリエーションが豊富です。1万円以内のお値打ちプライスなので、仕事でレインウェアを使う人にもおすすめです。

  • 商品名:JUQUE バイク用レインウエア 2パンツ セパレート
  • 価格:7,344円(税込)
  • Amazon:商品ページ

ラフアンドロード バイク用デュアルテックスコンパクトレインスーツ

デュアルテックス加工のナイロン(70D)製のレインスーツで、裏地には保温性のある起毛トリコットが採用されています。耐水性はもちろん、内側の蒸れを外に排出する『透湿性』や『防風性』にも優れており、季節を問わずに重宝するでしょう。

おりたたむと500mlのペットボトルとほぼ同じ大きさになり、リアボックスに入れても場所をとりません。パンツ裾には、フラップおよびループがついていて、ずり上がりや雨水の侵入を効果的に防ぎます。

  • 商品名:ラフアンドロード バイク用デュアルテックスコンパクトレインスーツ
  • 価格:8037円(税込)
  • Amazon:商品ページ

ツーリングに使える、機能充実レインウェア

海沿いや山の中、高速道路など、屋根のない場所を長時間走行するツーリングにおいて、レインウェアには耐水性の高さや機能性の充実度が求められます。日常からロングツーリングまでをカバーするおすすめレインウェアを紹介しましょう。

GOLDWIN Gベクター2コンパクトレインスーツ

耐水圧2万mm以上の高い防水力と、コンパクトにたためる携帯性の高さが評価されています。

走行中のばたつきを防止する袖幅調整タブや内部の蒸れを軽減する背ベンチレーション、被視認性を高めるリフレクターなどライダーにとってうれしい機能が満載です。

ひざ下のフィット感はマジックテープで調節できるので、雨の日の歩行も楽にできるでしょう。

  • 商品名:GOLDWIN(ゴールドウイン)Gベクター2コンパクトレインスーツ
  • 価格:12,578円(税込)
  • Amazon:商品ページ

モンベル ストームバイカー

耐水圧2万mmを保持しながら高い透湿性を備えるライディング用のレインスーツです。独自の立体構造は乗車時も歩行時も体の動きを妨げません。

腕や袖にはばたつきを防止するベルクロアジャスターが、フロントジッパーには前からの雨風を防ぐフラップとラインガーターがついています。

パンツは水に濡れても滑りにくく、膝下の三角マチでサイズ調整できるので高いフィット感が実感できるでしょう。色はブラックとサンセットオレンジの2種類です。

RSタイチ バイク用レインスーツ ドライマスターX

防水透湿素材『ドライマスターX』を採用したハイエンドモデルで、耐久性のあるリップストップ生地が使用されています。高級感のあるジャケットのような質感なのでタウンでも気軽に使えそうです。

腰・袖・袖口にはフィッティングアジャスター、背面には蒸れ防止のベンチレーションがついています。縫い目のないシームレス構造のパンツは雨水の侵入や摩擦による損傷が少なく、雨の日のロングツーリングでも安心でしょう。

  • 商品名:RSタイチ バイク用レインスーツ ドライマスターX
  • 価格:15,303円(税込)
  • Amazon:商品ページ

GOLDWIN バイク用レインウェア ゴアテックスレインスーツ

高機能素材の『ゴアテックス』を採用したレインスーツで、しなやかで動きやすいつくりは、ライディングはもちろん、登山やさまざまなアウトドアで活躍してくれます。

初期耐水圧は4万5000mmを誇り、レインウェアの中では断トツです。豪雨の中でも濡れ・蒸れの心配がなく、快適なツーリングが楽しめるでしょう。収納に便利な袋つきで、コンパクトにたたんで携帯できます。

  • 商品名:GOLDWIN(ゴールドウイン) バイク用レインウェア ゴアテックスレインスーツ
  • 価格:47,799円(税込)
  • Amazon:商品ページ

あると便利なレインウェア関連アイテム

防水性をさらに高めるためのイチオシアイテムを紹介します。レインウェアと一緒に使えば、雨の日のツーリングも怖いもの知らずです。

ラフアンドロード エマージェンシーシューズカバー

ライディングシューズはある程度の防水機能がありますが、革製のものは水濡れに弱いです。ロングツーリングではレインウェアと一緒にシューズカバーも購入しておきましょう。

『ラフアンドロード』のシューズカバーは靴に被せるだけの簡単装着で、防水性のある『ナイロンタフタ』が採用されています。操作性を考慮し、シフトチェンジする左足には補強素材が用いられているのもポイントでしょう。

ライディング時は巻き込み防止のため、マジックテープでしっかりと固定する必要があります。たたむととてもコンパクトになるのでリュックのポケットに忍ばせておけるのも便利です。

  • 商品名:ラフアンドロード エマージェンシーシューズカバー
  • 価格:1754円(税込)
  • Amazon:商品ページ

LOCTITE 超強力防水スプレー

レインウェアの防水力は永久的ではありません。長年使用しているとその力は次第に弱まってくるので、心配な人は防水スプレーを吹きかけておくことも必要になるでしょう。

『LOCTITE 超強力防水スプレー』は吹きかけるだけで、主成分の『フッ素樹脂』が表面や繊維をコーティングし、水・油を強力に撥水します。

風合いを損なわないため、皮革にも安心して使用できるのがメリットでしょう。靴やリュックの防水力アップのためにも1本買っておくと便利です。

  • 商品名:LOCTITE 超強力防水スプレー(180ml)
  • 価格:970円(税込)
  • Amazon:商品ページ

バイク用レインウェアで雨天時も快適に

車のように屋根がないバイクにとってレインウェアは必需品です。

街乗りであれば気軽に使えて操作性を損なわないものを、ツーリングでは長時間雨の中を走っても濡れない防水性が高いものを選ぶのがおすすめです。また、梅雨や夏場の利用も考え、ある程度の『透湿性』も考慮したいものです。

雨の日は視界が悪くなるため、事故が多発します。レインウェアはできるだけ明るい色のものが好ましいでしょう。この記事を参考に自分に合ったレインウェアを探してみてください。

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