ブランデーのアルコール度数とは。初心者でも楽しめる飲み方を紹介

2019.05.05

昨今のハイボール人気をきっかけにウイスキーを口にする人は増えたものの、ブランデーは飲んだことがないという方は多いようです。そこで、ウイスキーとの違いを含めたブランデーの基本知識から、初心者でも楽しめる飲み方をご紹介します。

そもそもブランデーとは

一見すると似たような琥珀色の液体ですが、ブランデーとウイスキーでは香りも中身も全く異なります。まずはブランデーの製法とウイスキーとの違いについてご説明しましょう。

白ワインを蒸留したもの

世の中のお酒は、大きく醸造酒と蒸留酒の2種類に分かれます。

醸造酒はワインやビール、日本酒のように、果物や穀物を酵母の力でアルコール発酵させて造ったお酒のことです。

一方、この醸造酒をさらに蒸留して造るのが蒸留酒です。その造り方ゆえに、アルコール度数は醸造酒よりもさらに高く(濃く)なります。

そして今回のテーマであるブランデーは、果物を使用した蒸留酒の総称です。原料となる果物は白ブドウがほとんどなので、早い話が白ワインを蒸留して樽に入れ、5年以上かけて熟成させたものがブランデーになります。

なお、白ブドウ以外ではリンゴ、洋ナシ、あんず、黄スモモ、木いちご、さくらんぼなどが原料に用いられており、これらは特にフルーツブランデーと呼ばれています。

ブランデーとウイスキーとの違い

ウイスキーもブランデーと同じ蒸留酒の仲間ですが、主に大麦、ライ麦、トウモロコシといった穀物を原料とします。穀物は果物と違って糖分が含まれないため、アルコール発酵させるには酵素の力で一旦糖化させる工程が必要となります。

またブランデーは、果実の風味を生かすため木の樽を使わずに熟成させることもありますが、ウイスキーは木の樽での熟成が必須となっています。

つまり「原料」「糖化」「木の樽」の三つが、ブランデーとウイスキーの違いを端的に表すキーワードとなっています。

ブランデーのアルコール度数

次にブランデーを含めた主なお酒のアルコール度数についてご紹介しましょう。

ブランデーのアルコール度数

お酒に強い人ならアルコール度数をさほど気にする必要はありませんが、お酒に弱い方にとっては、悪酔いを避けるためにも知識としてぜひ知っておきたいものですね。

ではブランデーのアルコール度数は?というと、約40度から45度のものが大半となっています。

酒税法上で決められたアルコール度数

参考までに、酒税法におけるブランデーの定義は次の通りです(出典:日本洋酒酒造組合ホームページ)。

日本の酒税法では、ブランデーは果実もしくは果実及び水を原料として発酵させたアルコール含有物、または果実酒(果実酒かすを含む)を蒸溜したもので、蒸溜の際の溜出時のアルコール分が95度未満のものとされ、また、これに法に定められたアルコール等の物品を加えたものをいいます。

一般的なブランデーのアルコール度数

蒸留したばかりのブランデーはアルコール度数が70度近くに達しています。ただ一般的なブランデーは、熟成される間にアルコールが揮発したり、水を加えて度数を下げたり、瓶詰直前にさらに微調整するなどして製品化されるため、結果的に40〜45度前後に落ち着きます。

他のお酒とアルコール度数を比較

お酒のビギナーの方でも聞き覚えがありそうな、主なお酒のアルコール度数を一覧でまとめてみました。こうして見ると、ブランデーは比較的アルコール度数が高い部類に入ることがわかりますね。

醸造酒のアルコール度数(目安)

  • ビール:5-6%
  • シャンパン:11-12%
  • ワイン:14%
  • 日本酒15-16%

蒸留酒のアルコール度数(目安)

  • 焼酎:20-25%
  • ブランデー:40-45%
  • ウイスキー:40-60%
  • ジン:40-50%
  • ラム:40-75%
  • ウォッカ:40-95%

ブランデーのランクによる熟成度の違い

ブランデーにはコニャック、アルマニャック、カルヴァドスという3大生産地があり(いずれもフランス)、そのうちコニャック産とアルマニャック産ブランデーのボトルには、「V.O.」「V.S.O.P」「X.O.」などの表記があります。

これはブランデーのランク、すなわち樽の中で長期間保管することによる熟成度の違いを表しており、若い順に並べると以下の通りです。

  • スリースター
  • V.S.(Very Superior)
  • V.O.(Very Old)
  • V.S.O.P.(Very Superior Old Pale)
  • NAPOLEON(ナポレオン)
  • X.O.(Extra Old)
  • Hors d’âge(オール・ダージュ)

ブランデーは熟成を重ねるほどに、色も、味わいも、香りも深くなります。そして熟成期間が長いほどまろやかさを増して飲みやすくなるため、初心者には最低10年以上熟成させたX.O.クラスのブランデーがおすすめです。

酒豪でなくても飲めるブランデーの飲み方

少し気取った印象がある上にアルコール度数が高いため、少しばかり敷居の高い印象を持たれがちなブランデーですが、ゴクゴクと量を飲むものではないため、実は初心者に優しいタイプのお酒とも言えます。

ブランデーを楽しむ割り方

ブランデーは、どんな飲み方をするのが正しいのか?

実はその問いに対する正解はありません。お酒はあくまで嗜好品であり、誰もが自分好みのスタイルで楽しんでも一向に構わないからです。

そのため、アルコールに弱い方や、いきなりストレートで飲むのはちょっと…という初心者の方なら、ソーダやトニックウォーター、ジンジャエールで割ってみましょう。ウイスキーや焼酎のハイボールとは趣の違う、新しい味と香りの世界が広がります。また、水割りならブランデーとミネラルウォーターを1:1で、氷を入れずに割るのがおすすめです。

ちなみにフランスの英雄ナポレオンは、ブランデーを染み込ませた角砂糖をスプーンに乗せ、火を灯して静かにコーヒーの中に沈める「カフェ・ロワイヤル」を好んだそうです。

初心者はロックでブランデーの楽しさを知ろう

ウイスキーの飲み方としてポピュラーなオンザロックは、ブランデーの飲み方としてもおすすめです。氷の冷たさでアルコールの揮発が抑えられるため、初心者にとっては飲みやすくなります。

その際、氷はコンビニなどで販売しているロックアイスをぜひ用意したいもの。家庭で作る氷に比べて透明度が高く溶けにくいので、ブランデー本来の味と香りが長く楽しめます。

慣れてきたらストレートで味わう

ソーダ割りや水割り、ロックなどを通じてブランデーの味と香りに慣れてきたら、ブランデーの飲み方の基本であるストレートにぜひチャレンジしてください。長期熟成から生まれる芳醇なアロマが心ゆくまで堪能できます。飲んだ後に口を閉じ、息を鼻から抜くようにすると、馥郁とした香りが口の中で心地よく広がります。

ブランデーは少量ずつゆっくり楽しもう

ブランデーはじっくりと時間をかけて味と香りを楽しむお酒。もちろん個人差はありますが、目安としては40〜60mlくらいの量を、ゆっくり芳香を味わいながら20〜30分程度で飲み切るイメージでお楽しみください。

なおブランデーのお供には、チョコレートやドライフルーツ、ミックスナッツなどがおすすめです。

ブランデーの香りと口当たりを楽しもう

アルコール度数が高いため手を出しにくい印象のブランデーですが、一度味わってみると、芳醇な香りと口当たりに虜になること間違いなしです。自分の好みに合った飲み方で、たまにはゆっくりと時間をかけてブランデーを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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