人形浄瑠璃・文楽の公演を見に行こう。日本の伝統芸能を楽しむ

2019.05.17

人形浄瑠璃・文楽はユネスコの無形文化遺産にもなっている日本の伝統芸能です。古典ということで堅苦しいイメージもありますが、日本が誇るエンターテイメントのひとつです。

今では初心者でも楽しめる工夫もいろいろとされています。ぜひ一度気軽に足を運んでみてください。

人形浄瑠璃の歴史を知っておこう

人形浄瑠璃とは江戸初期の頃に、三味線と唄の浄瑠璃と人形芝居という二つの演芸がひとつになって生まれたものです。全国各地でさまざまな流派の人形浄瑠璃が生まれました。

人形浄瑠璃と文楽は違うの?

人形浄瑠璃といえば文楽だと思われていますが、文楽だけが人形浄瑠璃ということではありません。大阪では竹本義太夫による近松門左衛門作「曾根崎心中」「仮名手本忠臣蔵」などが大ヒットとなり、人形浄瑠璃は大阪の庶民に愛され根付いていきました。その後も豊竹座や竹本座などが隆盛を誇りますが、徐々に衰退していきます。明治の初めには彦六座と文楽座のみが人形浄瑠璃の興行を続けていました。その後、彦六座がなくなり人形浄瑠璃の興行は文楽座だけになってしまったことから、文楽という言葉が人形浄瑠璃の代名詞のように使われるようになりました。

地方でも盛んな人形浄瑠璃

人形浄瑠璃は文楽だけではなく、今でも地方の各地で守り継承され続けています。

淡路人形浄瑠璃

淡路島で500年以上の歴史を持ち、国の重要無形民俗文化財にも指定されている人形浄瑠璃です。淡路人形浄瑠璃を継承する淡路人形座では全国各地の巡業や、若い人達にも興味を持ってもらうための人形解説や楽しいイベントを開催しています。

https://awajiningyoza.com/(淡路人形座HP)

阿波人形浄瑠璃

国の重要無形民俗文化財に指定されている阿波人形浄瑠璃は、淡路島を領地としていた徳島藩が、淡路人形浄瑠璃に影響を受けつつ独自に発展してきました。特に農民たちの娯楽として多くの野外の農村舞台で上演されていました。今でも徳島県立阿波十郎兵衛屋敷や80ヵ所を超える農村舞台で毎日人形浄瑠璃が上演され、誰でも気軽に楽しむことができます。

http://joruri.info/jurobe/ (徳島県立阿波十郎兵衛屋敷HP)

http://www.nousonbutai.com/ (阿波農村舞台の会HP)

初めてでも楽しめる文楽。国立文楽劇場に出かけてみよう。

文楽は大阪なら本家である国立文楽劇場、東京なら国立劇場で鑑賞することができます。

文楽の醍醐味は、三味線の音色と義太夫の抑揚のある語りを耳で味わいながら、三人の人形使いが人形で喜怒哀楽を表現する「三人遣い」の妙技を目で楽しむことにあります。

初めての時は義太夫の古い言い回しが理解できないこともありますが、国立文楽劇場では舞台の上のところに字幕が出るようになっています。またどの劇場でもイヤホンガイドの貸し出し(有料)があり、出し物のストーリーや故事の由来などを解説してくれるので、見ていてちんぷんかんぷん、などということにはなりません。

国立文楽劇場には「文らく茶屋福屋」があり、幕間には奥のロビーでお弁当を食べることができます。売店では文楽せんべいなどのお土産を買ったり、文楽グッズなどを探したりするのも楽しみのひとつです。

国立文楽劇場

所在地:〒542-0073 大阪府大阪市中央区日本橋1-12-10

TEL:06-6212-251

最寄り駅:地下鉄 堺筋線・千日前線 日本橋駅7番出口より徒歩1分

国立劇場

所在地:〒102-8656  東京都千代田区隼町4-1

TEL :03-3265-7411

最寄駅:半蔵門駅下車1・6番出口から徒歩約5分/有楽町線・半蔵門線・南北線 永田町駅下車 4番出口から徒歩約8分・2番出口から徒歩約10分

人形浄瑠璃・文楽のチケットの入手方法は?

文楽のチケットを購入するには国立劇場チケットセンターに申し込みます。

ネット申し込みの場合

インターネット会員登録(NTJメンバーは無料)後、サイトで予約・購入できます。

国立劇場チケットセンター https://ticket.ntj.jac.go.jp/index.html

・電話予約の場合

0570-07-9900  [ナビダイヤル](10:00~18:00) 03-3230-3000  [一部IP電話等] (10:00~18:00)

窓口販売の場合

劇場窓口にて座席表を確認して希望の座席を予約購入します。

幕見席チケットの場合

幕身席とは・・各幕の一幕だけを安い料金で見ることができるチケットのことです。

幕見席は前売りや電話予約はできません。劇場のチケット売り場で観覧当日の窓口販売開始時刻よりすべての幕を先着順で販売されます。

人形浄瑠璃・文楽で非日常を味わう

ともすれば難しそうで敬遠されがちな人形浄瑠璃・文楽ですが、本来は庶民が楽しむための娯楽として作られたものです。ちょっとおめかしをして国立文楽劇場でおしゃれに文楽鑑賞をしたり、阿波や淡路島への旅のついでに、ふらっと気楽に人形浄瑠璃を覗いたりと楽しみ方はそれぞれです。慌ただしい毎日から少しだけ抜け出して、人形浄瑠璃・文楽という日頃触れることのない非日常な世界を覗き見してみてはいかがでしょうか。

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