美味しい紅茶で優雅な時間を過ごす。種類やおすすめブランドを紹介

2018.07.31

普段、私たちが何気なく飲んでいる紅茶には、たくさんの種類の茶葉があり、それぞれ特徴があります。自分のお気に入りの紅茶を見つけることで、素敵なティータイムを過ごせます。紅茶についての基礎知識やおすすめの商品などを紹介します。

紅茶は中国発祥の飲み物

紅茶は、お菓子や軽食などと一緒に頂くことが多く、イギリス発祥の『アフタヌーン・ティー』のイメージも強いですが、実は『中国発祥』の飲み物です。

中国で誕生した紅茶は、ウーロン茶と同様に、中国雲南省を中心とした山岳地帯に自生していたツバキ科の木の葉から作られました。

17世紀にオランダによって、中国からヨーロッパへお茶が伝えられましたが、当時のお茶は緑茶だったと言われています。

その後、ヨーロッパの嗜好に合わせてさらに発酵させた紅茶が誕生したそうです。17世紀中頃から、イギリスでは紅茶が食生活に定着していきます。

当初は中国から紅茶を輸入していましたが、19世紀にはイギリスの植民地であったスリランカ・インドで紅茶の葉の栽培に成功し、19世紀末には紅茶発祥の地である中国紅茶よりも世界的に有名になりました。

日本に持ち込まれたのは明治時代

日本へ紅茶が持ち込まれたのは、明治時代のことです。わずか100㎏という少ない量でしたが、その紅茶は中国ではなくイギリスから輸入した物でした。

もともと、日本には茶の文化がありましたが、当時の日本には、ヨーロッパ文化へ憧れる風潮がありました。そのため、イギリスから輸入された紅茶は、上流階級の人たちを中心にとても人気があったのです。

その後、第2次世界大戦以前には、日本でも輸出用に紅茶の生産を行っていましたが、現在では紅茶は輸入品が一般的となっています。

 英語圏で紅茶を注文する時はteaでOK

お茶には、緑茶・ウーロン茶・紅茶など色々な種類がありますが、英語の『tea』は紅茶を指します。英語圏を訪れた際に、カフェなどで紅茶を注文する時にはteaで伝わります。

また、紅茶はblack teaとも呼ばれます。ミルクティーやレモンティーは英語ではありません。そのためミルクティーを注文する時には『tea with milk』、レモンティーを注文する時には『tea with lemon』とオーダーしましょう。

緑茶はgreen tea、ウーロン茶はoolong teaと呼ばれるので注意してください。

紅茶に含まれるカフェインの量

コーヒーには、『カフェイン』が含まれていることが知られていますが、紅茶にはどのくらいのカフェインが含まれているのでしょうか。

紅茶を含め、ほとんどのお茶には、種類によっても差はありますが、カフェインが含まれています。

カフェインが体に悪いというわけではありません。しかし、小さな子供や妊娠している女性は紅茶のカフェイン含有量を気にした方がよいでしょう。

また、特に問題の無い人でも、1日に250mg以上のカフェインを摂取すると睡眠の妨げになるので注意しましょう。

ここでは、紅茶に含まれるカフェイン量について詳しく解説します。

コーヒーよりもカフェイン量は少ない

紅茶に含まれるカフェイン量は、『100ml中に30mg』と言われています。エスプレッソコーヒーは、『100ml中に280mg』、ドリップコーヒーでも『100ml中に90mg』カフェインが含まれているので、コーヒーに比べるとカフェインはかなり少ないと言えます。

紅茶に含まれるカフェイン量は、ほうじ茶・ウーロン茶・緑茶と同量です。ただし、市販の紅茶飲料を購入する場合は、商品によってカフェイン含有量が100mlあたり63mgと高いものもあり、500mlのペットボトルを1本飲むだけでカフェインを多く摂取してしまう恐れもあります。

紅茶花伝からノンカフェインが発売

市販の紅茶飲料の中でも、コカ・コーラシステムの販売する紅茶花伝シリーズに、ノンカフェイン『紅茶花伝 アイスミルクティー 香るデカフェ』が発売されています。

セイロン茶葉を100%使用して、紅茶の香りや味わいはそのまま、カフェインだけを抽出・除去した茶葉を使い、カフェインレス紅茶に仕上げた商品です。

カフェイン摂取が気になる人でも、安心して飲めるのでおすすめです。

紅茶の健康効果4つ

古くから、世界中の人々に愛飲されてきた紅茶には、美味しいだけでなく人々の体を『健康にする効果』があることも実験で立証されています。

紅茶には、健康に効果があるとされるカフェイン・カテキン・テアニンなどの栄養分があります。ここでは、これらの栄養分がもたらす健康効果4つについて紹介します。

殺菌効果

紅茶に含まれるカテキン・テアフラビンには『殺菌作用』があります。

紅茶を飲むだけで、口の中の殺菌して虫歯・口臭予防ができるだけでなく、ピロリ菌やコレラ菌を殺し、胃がん・胃炎・食中毒なども予防できます。

また、これらの成分にはインフルエンザや風邪のウィルスの活性化を抑える働きもあるので、感染症予防にも効果があります。

ただし、ミルクを入れることで殺菌効果を得られなくなるため、殺菌効果を感じたい人はストレートで飲みましょう。

ダイエット効果

体脂肪の吸収を穏やかにし、糖分を分解する働きのあるカテキンや脂肪を分解し燃焼促進作用のあるカフェイン、脂肪の吸収を抑えるテアフラビンによって、ダイエット効果も期待できます。

また、運動前に紅茶を飲むとダイエットに効果的と言われています。ただし、砂糖を入れて飲むのはNGです。砂糖はカフェインよりも早く胎内に吸収されてしまうからです。

また、ミルクにも脂肪分が含まれているので、ダイエット目的で飲む時は、なるべくストレートで飲むようにしましょう。

リラックス効果

不安な時やストレスを感じている時などには、紅茶を飲んで一息つきましょう。紅茶には、『リラックス効果』のあるテアニンが含まれています。

通常、紅茶を美味しく淹れるときには95度くらいの熱いお湯が最適と言われていますが、テアニンをより多く抽出したい時には60~65度で入れましょう。

ティーポットの中の熱いお湯が65度程度に冷めるまでゆっくりと待つと、テアニンがより多く抽出されます。

精神を安定させる作用のある牛乳を入れてミルクティーとして飲めば、よりリラックス効果を高められます。

デトックス効果

紅茶に含まれるカテキンとカフェインの働きによって『デトックス効果』も期待できます。

カテキンには、利尿作用のほか、善玉菌を増やす働きがあります。そのため、腸内環境を整えてくれます。また、カフェインには、腸に刺激を与え排便運動を活性化させる働きがあります。

主な紅茶の種類と特徴

紅茶は、産地によって香りや味わいが異なります。色々な種類がある紅茶ですが、主な紅茶は下記の5種類です。

  • ダージリン
  • ウバ
  • キーマン
  • アッサム
  • アールグレイ

世界3大紅茶と言われるダージリン・ウバ・キーマンのほかに、世界最大の産地で獲れるアッサム、香りに特徴のあるアールグレイがあります。

ダージリン

ダージリンは、インドの標高が高い場所が産地の紅茶です。『ダージリン』は1年の中で3回に分けて収穫され、それぞれ特徴が異なることでも有名です。

3月~4月の春に収穫されるものを『ファーストフラッシュ』と呼び、爽やかな香りとさっぱりとした味わいが楽しめます。

6月~7月の夏に収穫されるものは『セカンドフラッシュ』と呼ばれます。マスカットフレーバが強く、しっかりとしたコクのある味わいが楽しめると人気があります。

10月~11月の秋に収穫される『オータムナル』は、濃い香りと味わいでミルクを入れても紅茶の香りと味わいが負けないのが特徴です。

ウバ

セイロンティーとは、スリランカが産地の紅茶の総称で、『ウバ』は、スリランカのウバで収穫できるセイロンティーの1つです。

旬の時期に採れるウバには、他の紅茶では味わえない独特のメントールの香りがあり、すっきりとした香りの中に、きりっとした渋みが感じられます。

ストレートティーで、美しい色合いと香りを楽しむのがおすすめですが、渋みが気になる人はミルクを入れてまろやかさをプラスしても良いでしょう。

キーマン

『キーマン』は、中国の安徽省の祁門で収穫される清の時代からある伝統的な高級紅茶です。

イギリスのビクトリア女王の誕生日に献上された紅茶としても有名で、上質であればあるほどにスモーキーさを感じさせることなく、フローラルで上品な香りが楽しめます。

また、ほんのりとした甘さとコクがあり、渋みをあまり感じさせないので、ストレートで紅茶を飲むのが苦手な人でも飲みやすいでしょう。

アッサム

ミルクと相性が良い紅茶として、よくロイヤルミルクティーやチャイティーなどのミルクティーに使われるのが『アッサム』です。

アッサムは、世界最大の紅茶の産地であるインド北東部アッサム地方で獲れた紅茶のことで、茶葉は丸く小さいのが特徴です。

これは、アッサムの茶葉を作る際に使われるCTC(Crush・Tear・Curlの略)製法で作られたためで、紅茶を濃く淹れやすくなっています。

コクのある濃厚な味わいなので、ミルクをたっぷりと入れても紅茶の味がしっかりと残り、芳醇な香りも楽しめます。

アールグレイ

『アールグレイ』は、元となる紅茶の茶葉に、香料や花びらなどのフレーバーをつけたフレーバーティーの1つです。

柑橘系のベルガモットで香りづけされているため、爽やかな香りが印象的です。ベルガモットの香りにはリラックス効果もあるので、リラックスしたい人にも向いています。

アールグレイは、この香りを楽しむためにストレートで飲むのがおすすめです。

美味しいと人気の紅茶ブランド

世界中で愛飲されている紅茶は、様々なブランドやメーカーからたくさんの商品が販売されています。

ここでは、紅茶好きはもちろん、紅茶をこれから学ぼうとしている人ならば知っておきたい世界で人気の紅茶ブランド4つを紹介します。

どこの紅茶を買えば良いのかわからないという人は、ぜひこの4つのブランドを試してみると良いでしょう。また、紅茶が好きな人へのプレゼントにも最適です。

イギリスのウェッジウッド

イギリスの陶磁器メーカーである『ウェッジウッド』は、自社オリジナルの紅茶も展開しています。

ウェッジウッドの紅茶は、比較的新しい1990年代から発売しており、紅茶の歴史は浅いですが、紅茶が食文化の1つであるイギリスならではの伝統的なイギリス紅茶を楽しめると人気があります。

紅茶の代表的なウバ・アールグレイ・ダージリンなど、どれもクセがあまりなく万人に好まれる味わいの仕上がりが特徴です。

ニューヨークのハーニー&サンズ

紅茶の本場であるイギリスのアフタヌーンティー賞を受賞した、ニューヨーク生まれの『ハーニー&サンズ』は、世界中の厳選された最高級の茶葉のみを使用している紅茶ブランドです。

ハーニー&サンズの代表的な商品である『ホットシナモンスパイス』は、ブラックティーに3種類のシナモン・スイートクローブのスパイシーな香りと、オレンジピールのフルーティーさを加えたフレーバーティーです。

この商品は、発売以来アメリカで人気が高まり、世界中の有名高級ホテルのスイートルームでも扱われています。その他にもバニラ・キャラメル・ベルガモットを加えたフレーバーティー、『パリ』も人気があります。

フランスのマリアージュ フレール

フランスで初めての茶葉輸入業者である『マリアージュ フレール』は、ヨーロッパに紅茶が伝わった17世紀ころからフランス交易をはじめ、1854年に紅茶を商品として販売した、パリに本店を構える老舗・紅茶ブランドです。

ルイ14世も愛飲していたと言われるマリアージュ フレールの紅茶は、500種類以上の紅茶があり、それぞれの茶葉をマリアージュ フレール独自のブレンドによって作られています。

17世紀から続く伝統を守りつつ、時代の流れに合わせて洗練された種類豊富なフレーバーティーは、フランス式紅茶として世界でも人気があります。

他の紅茶ブランドにはない、オリジナルブレンドの紅茶は、何がブレンドされているのかは公開されていません。そのため、自分で香りを確かめてから、好きな香りの物を選ぶのがおすすめです。

ドイツのロンネフェルト

1823年にドイツ・フランクフルトに設立された『ロンネフェルト』は、茶葉の品質と製法にこだわった、ドイツの歴史ある紅茶ブランドです。

ドイツ国内の5つ星ホテルだけでなく、7つ星ホテルであるヴァージアル・アラブでも扱われており、名実ともに高級紅茶ブランドとして世界中で愛飲されています。

ダージリン・アッサム・セイロンなどのスタンダードな紅茶のほか、フレーバーティー・フルーツティーなどのオリジナルブレンドの紅茶も豊富です。

紅茶は料理や菓子などで幅広く使われている

紅茶に含まれている成分は、食材を柔らかくし、臭みを無くす働きがあるので、料理にも紅茶は使えます。

また、紅茶の茶葉を使うことで、紅茶の香りをそのまま味わえるため、お菓子作りにも最適です。

紅茶の茶葉をそのまま口にする場合には、茶葉の細かいティーバッグを使用すると良いでしょう。

ここでは、紅茶を使った料理やお菓子のレシピを3つ紹介します。

紅茶豚

安い豚肉を紅茶で煮ることで臭みを消して、余分な脂を分解しさっぱりと仕上げる紅茶豚は、さっぱりと豚肉を食べられます。

材料は下記のとおりです。

  • 豚肉かたまり500g
  • ティーバッグ2袋

下記の手順で作ります。

  1. 鍋に豚肉とティーバッグを入れて、肉が隠れるくらいの水を入れる
  2. 鍋を火にかけて、沸騰したらアクを取り除きながら1時間ほど煮る
  3. お肉に火が通れば完成

とても簡単に作れるので試してみてください。ただし、ティーバッグは、ダージリンやセイロンなどのクラシックなものを使用しましょう。フレーバーティーなどを使うと、豚肉に香りが残ってしまうので注意してください。

紅茶クッキー

紅茶の香りが楽しめるクッキーも、ホットケーキミックスとティーバッグを使えば簡単に作れます。紅茶クッキーに必要な材料は下記のとおりです。

  • ホットケーキミックス150g
  • 卵1個
  • 砂糖35g
  • ティーバッグ1袋
  • サラダ油55g
  • バニラエッセンス適量

下記の手順で作ります。

  1. 全ての材料をビニール袋に入れてよく混ぜる
  2. ビニール袋の隅をハサミでカットして、天板に1口サイズに絞り出す
  3. 170度に熱したオーブンで15分ほど焼いて、冷ます

材料を計ったらビニール袋に入れて混ぜるだけなので、とても手軽に作れます。ティーバッグはお好みのものを使ってください。

ただし茶葉の大きさが気になる場合は、ミキサーやミルにかけてさらに細かく砕くとより食べやすくなります。

紅茶シフォンケーキ

紅茶の香りが広がる紅茶のシフォンケーキは、優雅なティータイムにぴったりのお菓子です。必要な材料は下記のとおりです。

  • 卵6個
  • 砂糖100g
  • 薄力粉110g
  • ティーバッグ2~3袋
  • 水70cc
  • サラダ油大匙3

下記の手順で作ります。

  1. 耐熱容器に茶葉と水を入れ、レンジで40秒温めて紅茶液を作る
  2. 卵黄と砂糖30gを混ぜ、サラダ油・紅茶液・ふるった薄力粉を入れて混ぜる
  3. 卵白を泡立てる
  4. 残った砂糖1/3を加え、きめが細かくなったら残りの砂糖全量を加えて角がたつまで泡立てる
  5. 生地にメレンゲを3回に分けてふんわりと混ぜたら型に流し込んで空気抜きをし、180度のオーブンで40分前後焼く

手間はかかりますが、本格的な味わいが楽しめます。

紅茶キノコのブームが再到来

1975年頃に日本で一大ブームを築いた紅茶キノコが、最近アメリカを中心とする海外のセレブたちの間で『コンブチャ』という名前で人気が再燃し、国内でも再び人気が高まっています。

そもそも紅茶キノコとは、何でしょうか。紅茶キノコとは、紅茶に砂糖と酵母などの菌を加えて発酵させた酢酸飲料のことで、ゲル状になった酢酸菌がキノコに見えることから紅茶キノコと名付けられました。

味はりんご酢に似ており、そのまま飲んでもOKですが、炭酸や水などで割って飲むと飲みやすいです。

紅茶キノコの効能について

美容に良いと女性たちの間で再び人気が出た紅茶キノコの効能には、下記のようなものが挙げられます。

  • 利尿効果
  • 整腸作用
  • コレステロール低下
  • デトックス効果
  • アンチエイジング効果
  • 美容効果

紅茶キノコに含まれる酢酸には、コレステロール値や血圧を下げる働きがあります。また、乳酸菌が豊富な紅茶キノコは、善玉菌を腸内で増やし便秘改善などの整腸作用があるため、デトックス効果が期待できます。

ポリフェノールも豊富に含まれているので、老化の原因となる活性酸素を減らしてアンチエイジング効果も期待できます。

紅茶キノコの作り方と注意点

紅茶キノコは、株さえあれば自分でも手軽に作れます。紅茶キノコの作り方は下記の通りです。

  1. 濃いめの紅茶に、6~10%の糖度になるように砂糖を溶かす
  2. 清潔なガラス瓶に紅茶キノコの株を入れる
  3. 30度前後に冷ました紅茶をガラス瓶に注ぐ
  4. ペーパーナプキンなどでカバーをして輪ゴムで止める
  5. 暗い常温の場所で、夏場なら2~3日、冬場なら1週間ほど発酵させる

紅茶キノコを作る時には下記の3点に注意しましょう。

  • 必ず煮沸消毒した清潔なガラス瓶を使用し、雑菌を入れない
  • 黒糖などのミネラルを多く含んだ砂糖を使用すると、発酵に時間がかかるので白砂糖を使う
  • 手作りの紅茶キノコには微量のアルコールが含まれるので、小さな子供や妊婦は注意

好みの紅茶でティータイムを楽しんで

紅茶には様々な種類の茶葉があります。また、フレーバーティーなどの香りをつけた紅茶も豊富にあるので、色々と試して自分の好みの紅茶を見つけましょう。

紅茶にはリラックス効果などの健康効果もあるので、自分のお気に入りの紅茶を飲みながら、優雅なティータイムを過ごしてください。

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