知っておきたい時計のベルトの基本。取り扱いをマスターしよう

2019.05.18

時計のベルト交換は、専門の業者に依頼するものと考えていませんか?道具とちょっとしたコツを覚えれば、自分で簡単に換えることができます。ベルトの種類や交換方法について解説するので、自分好みにカスタマイズしましょう。

まずは知っておきたいベルトの種類

時計のベルトはさまざまな種類があります。それぞれ特徴があり、機能性はもちろん、ファッション性も異なるのです。代表的なベルトの種類にどのようなものがあるか、紹介します。

主な種類は2種類ある

ベルトの素材として代表的なのは『金属』と『革』です。

『金属』製のベルトは、ステンレス・チタン・真鍮などでできています。耐久性に優れ、扱いやすいベルトです。金属ならではの『重厚感』も魅力と言えるでしょう。

『革』製のベルトは、使い続けることで風合いが変化し、腕に馴染んできます。金属製よりつけ心地が柔らかいのも特徴です。

革は『本革と合成皮革』に分類されます。本革の方が高級とされていますが、お手入れに手間がかかるので注意しましょう。水や汗に強く扱いやすいのは合成皮革です。

代表的な2種類のベルトは、さまざまなメーカーやブランドから販売されているので、好みのものを見つけやすいでしょう。

その他の種類もシーンに応じて人気

ベルトには『ナイロン』や『ゴム』でできているものもあります。カジュアルシーンで人気があり、『カラフルでさまざまなデザインがある』のも特徴です。

長時間着用していても軽くて負担にならず、汚れに強いのも特徴と言えます。リーズナブルな商品も多いので、普段使いによいでしょう。

ナイロン製は、専用工具がなくても簡単にベルト交換ができるものが多いです。いくつかベルトを揃えておいて、その日の服装や気分に合わせて選ぶのもおすすめです。汚れたときには時計から外してベルトだけ丸洗いできます。

ゴム製は、柔らかい・軽い・丈夫といった特徴があるため、スポーツやアウトドアシーンと相性がよいベルトです。

着用シーンに合わせて、ベルトの素材も変えるとよいでしょう。

金属ベルトの特徴

重厚感が魅力の金属ベルトは、どのような特徴があるのでしょうか?使いやすいポイントや気をつけなければいけない点について、それぞれ解説します。

金属ベルトのメリット

メリットとしてまず挙げられるのは、メンテナンスが『手間いらず』ということです。日常的な使用なら、使ったあとに軽く汚れを拭く程度で十分きれいさを保てます。水や汗に強いのも、扱いやすさにつながるポイントでしょう。

丈夫な素材のため、数十年単位で使えるのもメリットと言えます。耐久性が非常に高い素材なので、手入れしながら使い続けられるのです。

また、フォーマルからカジュアルまで、シーンを選ばずつけられる便利さがあります。スーツにつければきちんと感が、Tシャツにつければこなれ感が出るのです。

扱いやすくいつでも使えるので、1本持っておくと重宝するでしょう。

金属ベルトのデメリット

金属ベルトを選ぶなら、デメリットもよく考慮しましょう。

例えば、金属アレルギーがある場合には、ベルトが体質に合わないことがあります。ベルトの素材をよく確認して購入しましょう。

魅力の一つである重厚感が、気になる重さに感じる人もいます。そのため、できるだけ軽いものをつけたいという人には向きません。

日常的な使用で、傷がついたりすることもあります。素材の性質上、避けられないデメリットです。

他素材のベルトと比較して『高額』なのも、デメリットと言えるでしょう。長期間使えるので長い目でみるとお得かもしれませんが、購入のハードルは上がってしまいます。

革ベルトの特徴

革ベルトはつけ心地がよく馴染みやすい素材ですが、メリット・デメリットがあります。どのようなものがあるのでしょうか?解説を参考にベルト選びをしましょう。

革ベルトのメリット

金属と比べて、軽く柔らかい革ベルトは、つけ心地のよさが大きなメリットです。特に本革の場合、使い続けることで手首にぴったり沿うようになり、見た目にも味わいが増します。

色や幅のバリエーションが豊富なので、似合う1本が見つかるでしょう。高級感やおしゃれさが出るものもあるので、ファッションのアクセントにもなります。

また、金属アレルギーのリスクを低く抑えられるのもメリットでしょう。革ベルトでは、金属を使っている部分が、ベルトを通す『美錠』とベルトの穴に通す『つく棒』に限られています。そのため、金属に触れる部分が少ないのです。

また、金属ベルトと比較して『低価格で購入できる』のもメリットと言えます。

革ベルトのデメリット

革ベルトのデメリットは、『メンテナンスに手間』がかかることです。汚れを拭き、クリームを塗る手入れが欠かせません。

ケアをせずに放っておくと、カビが生えることもあります。汗や水分に弱く、臭いがつきやすい・汚れが染み込みやすい、という特徴もあるので、使い方にも気をつける必要があるのです。

毎日使っていると1~2年で劣化してくるため、定期的な交換が必要なのも、デメリットと言えるでしょう。金属ベルトと違い、革ベルトは『消耗品』とされています。

また、革バンドの場合、利用シーンが限定されやすいのもデメリットです。高級感がありフォーマルな印象なので、スーツやドレスにはよく合いますが、カジュアルな服装には馴染まないこともあります。

ベルトの代表的なブランド

時計のベルトはさまざまなブランドが作っています。中でも高品質なベルトを作っている代表的なブランドを紹介します。好みのブランドを見つけ、おしゃれを楽しみましょう。

種類が豊富な国産ブランド バンビ

『バンビ』は1930年創業の日本メーカーです。革製品と言うと、海外ブランドのイメージが強いですが、バンビは日本を代表するブランドで品質の高さを誇ります。

スイスの有名時計ブランドのベルトも制作しているメーカーですが、家電量販店でも購入できるリーズナブルなベルトもあるので、好きな色やデザインを選んで気軽にベルト交換できます。

また、多彩な製品を展開しているので、好みに合うものがきっと見つかるでしょう。

時計ベルト・時計バンドのバンビ

イタリアの有名ブランド モレラート

イタリア生まれの『モレラート』は、革ベルトをファッションアイテムと位置づけています。そのラインナップの豊富さは業界で1・2位を争うほどです。伝統的でフォーマルなデザインはもちろん、カジュアルやスポーティーなものも扱っています。

どんなシーンにも合うベルトが見つかるので、イタリア国内にある約8割の時計宝飾店がモレラート製品を扱っていると言われています。

さらに、高級皮革を扱っているにも関わらず、1万円以下のリーズナブルな価格で購入できるのも魅力です。4000~5000円台の手頃なラインナップも嬉しいでしょう。

モレラート公式サイト – MORELLATO | 時計バンド・時計ベルト

革ベルトの最高峰 カミーユ・フォルネ

1945年にパリで生まれた『カミーユ・フォルネ』は、時計ベルトはもちろん、バッグや財布などさまざまな皮革製品を作っています。

革ベルトの制作に必要な60以上の工程は、職人の手作業で行われているのが特徴です。クチュール・セリエという馬具職人の伝統製法を受け継いで作られている革ベルトは、『最高峰の品』と言えるでしょう。

また、『アビエシステム』と言う専用工具なしでベルト交換が可能な仕組みを開発したブランドでもあります。

1万~5万円台と高めの価格帯ですが、高品質の革を丁寧に仕上げたベルトは、価格に見合う品質なのです。

CAMILLE FOURNET カミーユ・フォルネ 公式サイト|時計ベルト・革製品・バッグ

時計のベルト選びのポイント

素材・色・デザインなど、さまざまな商品のある時計ベルトは、どのように選ぶのがよいでしょうか?ベルト選びで押さえておくべきポイントを紹介します。

まずは好きなデザインを選ぶ

1番大切なのは『好み』です。「金属ベルトの重厚感のある感じが好き」「大人っぽい革ベルトが好き」「カジュアルでカラフルなナイロン製が好き」といった具合に、好きなものを選びます。

時計は毎日身につけるものだからこそ愛着を持って使えるよう、好みを最優先にして選びましょう。

せっかく買ったとしても、愛着の持てないものだと使わなくなってしまうからです。機能性や扱いやすさも大切ですが、それ以上に『好き』であることが重要と言えます。

取り付け部分のサイズに注意する

ベルト交換のときには、時計本体とサイズの合うベルトであることも重要です。好みの見た目であっても、サイズが合わなければ取り付けられません。そのため、サイズをよく測って購入しましょう。

測る部分は、『ラグ』と呼ばれるベルトを留めるところの幅です。ラグより小さいと緩すぎてベルトが動いてしまい、大きいと取り付けにくくなってしまいます。

ベストは、ぴったり同じサイズのベルトを選ぶことです。差がある場合でも『1mm以内』にすると、快適に使えます。

種類に迷ったら金属ベルトを選ぼう

ベルトは、素材によって着用できるシーンが限定されることもあります。そのため、どれにしようか迷ったときには『金属ベルト』を選ぶのがよいでしょう。

革ベルトは比較的フォーマルな印象で、ナイロンやゴムはカジュアルです。場所によっては「マナー違反」と見なされることもあるでしょう。

一方、金属ベルトは、比較的フォーマルでもカジュアルでも似合います。どこにつけて行っても、失礼にあたったり浮いてしまったりすることがありません。

金属ベルトの長さを調整する方法

時計を使っていると、ベルトのサイズが合わなくなることがあります。また、購入するときに、サイズ調整ができないこともあります。そんなとき、金属ベルトは自分で簡単に調整でき便利です。

代表的なベルトの調整方法を紹介するので、参考にしてベストなサイズに直しましょう。

スライド式は比較的簡単にできる

最も簡単に調整できるのは、『スライド式』の金属ベルトです。

マイナスドライバーで留め具をゆるめ、ベルトをスライドさせてちょうどいい長さにしたら、再度マイナスドライバーで締めましょう。

中留めがあるタイプはもっと簡単です。中留めを持ち上げるだけで留め具がゆるむので、マイナスドライバーがいりません。あとはスライドさせて留め具を固定して完了です。

ネジ式の調整方法

『ネジ式』の金属ベルトを調整するには、時計の小さなネジに合うドライバーが必要です。

まずは、ドライバーでベルトを調整する箇所のネジを外します。ゆるめるときは、反時計回りに回しましょう。

新品の時計は、『ネジが接着剤で固定されている』可能性があります。無理に回すと故障の原因になるので、ドライバーを使っても回らないときには、サイズ調整をしてくれるお店へ持っていきましょう。

必要な数だけベルトの金具を外せたら、ネジを回してつなげれば完成です。

ピン式の調整方法

金属ベルトの継ぎ目がピンで固定されている『ピン式』では、まずピンの位置を確認して、ハンマーとペンチで引き抜きましょう。

必要な数だけベルトの金具を外したら、サイズ調整した箇所でピンを打ち込みます。

基本的な調整方法はどれも一緒ですが、『丸ピン』『板ピン』『ワリピン』『Cリングタイプ』といった『ピンの種類』によって、気をつけることが違うのです。

例えば、ワリピンの場合、ピンの片側にふくらみと切れ目があります。切れ目側からハンマーを使うと、途中で引っかかって抜けなくなってしまうのです。そのため、向きに気をつけて扱いましょう。

また、高級時計に使われることが多い『Cリングタイプ』は、Cリングという小さな部品をなくさないよう注意が必要です。

時計のベルトは交換した方がいい?

交換は必ずしなければいけないものではありません。しかし、愛着のある大切な時計なら、ぜひベルト交換をしましょう。ベルト交換をおすすめする理由を解説します。

長く使い続けるなら必要

ベルト交換をおすすめする1番の理由は、長く使い続けるためです。

時計の中で、ベルトは最も負荷のかかりやすい場所でしょう。どれだけ丁寧に扱っていても、どうしても消耗してしまうのです。

革ベルトであれば、「つく棒」を通す穴の周辺がボロボロになってしまう、ということがあります。金属ベルトも長年の使用で傷が付いたり、サイズが合わなくなったりすることがあるのです。

お気に入りの時計を長く使うためには、ベルト交換が必須と言えます。

気分に応じておしゃれを楽しめる

ファッションとして時計を楽しみたい場合にも、ベルト交換は役立ちます。一つの時計で、さまざまな楽しみ方ができるからです。

仕事のある平日は「黒い革ベルトでオフィシャル」に、カジュアルファッションで外出する休日は「カラーレザーでコーディネート」というように、使い分けもできます。

一つの時計でも『印象ががらりと変わる』ので、ベルト交換でおしゃれを楽しみましょう。

ベルトの交換方法

専門の職人でないと扱えない印象のある時計ですが、ベルト交換は自分でも可能です。必要な道具とコツを押さえて、自宅で気軽にベルト交換をしましょう。

必要な準備物

必要な道具は、『バネ棒はずし』という器具のみです。

時計のベルトには『バネ棒』という小さな部品が入っているので、交換するときに外さなければいけません。外すには、棒についているバネを縮めるのですが、そのために使うのがバネ棒はずしです。

数百円ほどでも販売されているので、購入しておくとベルト交換がスムーズにできます。

時計ベルトの外し方

ベルトの外し方は、時計本体のベルトをつける『ラグ』に穴があるかどうかで変わります。

穴あきのラグなら、バネ棒はずしのI型の方を穴に差してバネ棒を縮ませます。バネがしっかり縮んでいれば、バネ棒はずしを差した側を引っ張ると簡単に外れます。

穴があいていないラグなら、Y型の方を使います。ラグの内側にバネ棒はずしを差し込み、バネを縮ませて引き抜きましょう。

バネ棒は伸縮するので、飛んでいかないように注意して作業します。万が一飛んでも探しやすいよう、『周りを整理』しておくことも大切です。

バネ棒の取り付け

交換するベルトにバネ棒を入れたら、ラグに取り付けましょう。取り付けは、ラグの穴の有無に関わらず、同じ方法で行います。

まず、時計本体を、作業しやすいよう『竜頭が上になる向き』で置きましょう。

そして、バネ棒の片方をラグの内側に合わせて差し込みます。バネ棒はずしのY型の方で、もう片方のバネ棒を押さえながら差し込めば完了です。

カチッという音がすれば、きちんとついています。軽く引っ張って、はずれないか確認しましょう。また、ベルトの種類によって取り付け方が違う場合もあります。『事前に説明書を確認』するとスムーズです。

時計のベルトを使いこなそう

腕時計のベルト部分は丁寧に扱っても負荷のかかりやすい箇所です。

そのため、時計本体が使える状態でも、ベルトが傷んで使えない、ということがあります。紹介した手順を参考にベルト交換をして、大切な時計を長く使いましょう。

自分で手軽に換えることができれば、ファッションアイテムとして使いこなすことも可能です。ベルトのおしゃれやコーディネートも楽しみましょう。

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