香水の使用期限は開封してから1年、未開封でも3年ほどです。余った香水を使い切る場合には、手軽に作れるルームフレグランスがおすすめです。様々なタイプのルームフレグランスの作り方から、他の活用方法まで、詳しくご紹介します。
ルームフレグランスの作り方
ルームフレグランスを作る時は、香水の濃さや使う部屋の広さを確認しましょう。ルームフレグランス作りで失敗しないために、2つの作り方を解説します。
そのまま使う
コロンやトワレなど香りが薄い香水は、薄める必要はありません。
- 香水瓶のポンプや金具を取り外す
- 先端を切った竹串やスティックを丁度よい長さにカットする
- 香水の瓶に竹串やスティックを刺す
ポンプと金具が接着されている時は、ニッパーやペンチを使って剥がしてください。専用のスティックだと香りが強く、竹串だと弱く香ります。
部屋が広く強く香らせたいなら、スティックや竹串の本数を多くしましょう。造花を入れると見た目が華やかになるので、インテリアとしてもおすすめです。
エタノールで薄めて使う
香りが強い香水や残りが少ない香水は、丁度よい濃さに薄めましょう。香りが強いパルファンは、薄めるとほどよく香ります。
ジョウゴでエタノールを入れて混ぜる以外は、通常のルームフレグランスと変わりません。エタノールの量は、香りを確かめながら少しずつ調節してください。
香水の瓶が小さい場合は他の容器を使いましょう。大きめの容器に香水とエタノールに注いで混ぜた後は、ロート/ジョウゴで好みの瓶にいれてください。
ルームフレグランスには、横に長く口が少ししぼんでいる瓶がおすすめです。ラベルやリボンでデコレーションすると、飾って楽しいルームフレグランスになります。
消臭が目的なら重曹を使おう
ルームフレグランスに消臭効果をプラスしたいなら、重曹を使いましょう。キッチンやトイレなど臭いがこもりやすい場所に使えば、嫌な臭いがなくなります。
- 空き瓶や皿に重曹を入れる
- 重曹に2~5プッシュほど香水をかける
- 混ぜながら香りを調整する
香りが薄くなった時は、また香水を吹きかけて混ぜましょう。重曹の色が変わってきたり、香らなくなったら、掃除や洗濯に使ってください。
重曹が新しく汚れていないようなら、入浴剤として使うのもおすすめです。また、重曹以外だと塩でも同じような作用が得られます。
ルームスプレーも。まだまだある活用テク
余った香水には、ルームフレグランス以外にも色々な活用方法があります。お気に入りの香りを、余すことなく使い切りましょう。
ルームスプレーで部屋が香る
無水エタノール・精製水と混ぜてスプレーボトルに入れれば、手軽に使えるルームスプレーになります。無水エタノールと精製水の割合は1:1で、香水は全体の5~10%ほどがおすすめです。
濃すぎると布にシミができるため、香水の入れすぎには注意しましょう。香水の種類によって色がつくか変わるので、まず汚れてもいい布で試すと安心です。
ベットカバーやカーテンに使えば、優しくふわりと香ります。エタノールには消臭や除菌効果があるので、洗面所やキッチンの掃除にも活用できます。
ただし、使用できる期間はあまり長くないので、なるべく早く使い切りましょう。だいたい3ヶ月~半年ほどで使い切る量を作ってください。
ハンカチや布が香る
ハンカチにシュッと吹きかければ、好みの香りを手軽に楽しめます。そのままクローゼットにつるすと、衣服に良い香りを移すことが可能です。
ただし、布につけると色がつくことがあるので、大切な衣服に直接かけるのはNGです。
布の切れ端に香水をつけて布の袋や封筒にいれれば、オシャレなサシェが完成します。持ち運びに便利でタンスにも入れられるので、ぜひ作ってみてください。
手紙やメモで香りのメッセージ
手紙や名刺に香水をつければ、渡した時にふわりと香ります。メモや付箋が香れば、使っている時の気分があがるでしょう。
香りは記憶と強く紐付いており、渡せは相手に強い印象を残せます。ただし、濃すぎると逆効果なので、ほどほどにするのがポイントです。
香水をティッシュやコットンにつけて名刺入れに入れれば、香りが適度に移ります。紙が香水でふやけることもないので、ぜひ試してみてください。
余った香水は最後まで使ってみよう
部屋を好きな香りで満たせば、自分だけの空間を演出することが可能です。香水に少し手を加えるだけで、市販では売っていない素敵なルームフレグランスが完成します。捨てるのがもったいないと思われる場合には、ルームフレグランスとして再利用してみてはいかがでしょうか。