コーヒーサーバーは、基本的に直火で使えません。直火可能なコーヒーサーバーは、数少ないのが現状です。コーヒーサーバーにはどういったメリットや製品があるのでしょうか?また、直火以外で温め直しをする方法などについても紹介します。
コーヒーサーバーの直火や保温
コーヒーサーバーは淹れたコーヒーを保管できる、コーヒー好きにとって欠かせないアイテムと言えます。サーバーを使うメリットの一つに、保温機能がついていたり、温め直しができる点が挙げられるでしょう。
サーバーによって温め直しの方法は異なるため、自分の生活スタイルに合ったものを 選ぶと、便利です。温め直しにはどういった方法があるのかや、サーバーの選び方などのポイントについて、まずは解説します。
日本製ガラスサーバーは直火NG
コーヒーの温め直しに直火を使いたいと考える方もいるのではないでしょうか?しかし、日本製ガラスサーバーは、基本的に全て『直火NG』です。以前までは、直火で温め直しなども可能でしたが、製造物責任法(PL法)と呼ばれる法律が1994年に施工されたことで、消費者の保護の観点から説明書きなどが細かく記載されるようになり、そこで『直火不可』とされるようになったのです。
耐熱ガラスなので熱に丈夫には作られていますが、ヒビなどがあった場合は衝撃や加熱で割れてしまう可能性があります。メーカーとしてはPL法があることから、直火不可と表示するしかないのが現状です。
PL法によって、直火で引き起こされた事故や破損はメーカーの保証外のため、直火不可のものを直火で使用したりせず、直火対応のコーヒーサーバーを使いましょう。
サーバーの選び方を紹介
コーヒーサーバーは何でもよいというものではなく、『容量や使い勝手、使いやすいデザイン性』などから選びましょう。最低限チェックしておきたい項目は以下の通りです。
- 使いやすさを考えた適切な容量があるか
- 衛生面を考えて洗いやすさがあるか
- 分解して洗えるか
- 収納場所に入るサイズか
- 温め直しなどの必要な機能が備えられているか
- ドリッパーを持っている場合は対応しているか
などがあります。上記以外にも、素材によって保温性や使い勝手が大きく変わります。全体のサイズ感や使い回しなども考慮に入れて、便利なコーヒーサーバーを選ぶのがおすすめです。
コーヒーウォーマーを活用しよう
前述した通り、直火での温め直しができるコーヒーサーバーは数が少ないのが現状です。
ですが、コーヒーウォーマーを使えば耐熱のコーヒーサーバーを使って、簡単にコーヒーの保温や温め直しが可能です。加熱方式にはいくつか種類があるため、どういったポイントを気にして選べばよいのかなど、詳しく紹介します。
コーヒーウォーマーの選び方
コーヒーウォーマーを選ぶときに注目しておきたいのが加熱方式の違いです。主に電気式・電気式+ハロゲン・キャンドル式の三つのタイプがあります。
電気式は最もポピュラーなタイプで、簡単な構造でコスパのよいタイプです。カップ用からサーバー用まで大きさの種類も多く、用途に合わせて選びやすいのが特徴のウォーマーと言えます。
電気式+ハロゲンは、業務用に多いタイプでハロゲンでお湯を沸かし、電気式で保温するものです。やや高めの価格設定ですが、温め直しができて大容量のものが多いため、家族でコーヒーを楽しむ人におすすめです。
キャンドル式は、電気を全く使用せずに固形燃料のキャンドルで保温するウォーマーです。温度調節が難しいですが、コスパがよく『幻想的な雰囲気』を醸し出すことからインテリアとしての評価も高いタイプです。
紹介した三つのタイプから、自分が最も使いやすいサイズ・性能を選ぶのがおすすめです。初心者の人は電気式が安定しており、使いやすさからもよいでしょう。
カリタ コーヒーウォーマー CW-90
ウォーマープレートに焦げ付きにくいテフロン仕上げを施し、清潔を保ちながら保温できるのがカリタの『コーヒーウォーマーCW-90』です。保温温度は2種類から設定できるので、自分の好みの設定でコーヒーを保管しておけます。
冬場の冷えからも守ってくれる使いやすいウォーマーとして人気です。
- 商品名:Kalita コーヒーウォーマー CW-90
- 価格:7,385円(税込)
- 商品ページ
カリタ 2連ウォーマー
カリタが販売している『2連ウォーマー』は、1.8Lのデカンタを2本保温できるウォーマーです。淹れたてのコーヒーを大容量で保管しておきたい人にピッタリのボリュームがあり、いつでも温かいコーヒーを楽しめます。
ウォーマーの中でもかなりの大容量のため、1人での利用には向きませんが大人数でコーヒーを楽しむ機会がある人には重宝するでしょう。
- 商品名:カリタ コーヒーウォーマー 2連ウォーマー (1.8Lデカンタ保温用) FUO09
- 価格:12,044円(税込)
- 商品ページ
直火や電子レンジ可能なサーバーを紹介
直火に対応したサーバーや、温めに便利な電子レンジ可能のサーバーから人気のタイプを三つ紹介します。使い勝手のよさやサイズ感などでちょうどよいサーバーを見つける参考にしてみてください。
メデルコ ウィスラーケトル
メデルコが取り扱っている『ウィスラーケトル』は、直火で使える、数少ない耐熱ガラス製のサーバーです。
弱火のみの対応ですが、沸騰すると音で知らせてくれるため使い勝手がよいでしょう。ガラス製で大きさがありますが、軽量なので重みを感じず楽に使えるのも利点です。
- 商品名:MEDELCO メデルコ ウィスラーケトル 12cups WK112 直火用
- 価格:3,240円(税込)
- 商品ページ
カリタ コーヒーサーバー 電子レンジ対応
500mlの容量を確保した使いやすさに定評のあるサーバーがカリタの『コーヒーサーバー電子レンジ対応』です。
電子レンジでの温め直しには対応していますが、直火にはかけられません。耐熱性のあるハンドルに、目盛りが記載されているため必要な分だけ沸かしてコーヒータイムを過ごせるでしょう。
- 商品名:カリタ コーヒーサーバー 電子レンジ対応 102ドリッパー用 500ml N 2~4人用 #31205
- 価格:776円(税込)
- 商品ページ
ハリオ V60 レンジサーバー
直火には使えませんが、電子レンジに対応したサーバーが『ハリオのV60レンジサーバー』です。蓋にはシリコンパッキンが取り付けられ、漏れを最小限に押さえます。取り付けられているシリコンパッキンも、本体と同様に耐熱なのでそのまま電子レンジに入れられるのも優秀な点です。
V60シリーズで揃えられれば、ドリッパーもセットできるためそのままドリップして飲める利便性も確保できるでしょう。
- 商品名:HARIO(ハリオ) V60 レンジサーバー コーヒードリップ 600ml クリア XGS-60TB
- 価格:1,525円(税込)
- 商品ページ
コーヒーサーバーにもこだわろう
使い勝手のよいコーヒーサーバーとウォーマーを用意できれば、美味しいコーヒーをいつでも楽しめるので有意義な時間が過ごせるでしょう。
直火で使えるコーヒーサーバーは商品が限られていますが、電子レンジ対応のものは数多く販売されています。温め直しができるものや、保温しておけるものを選んで、コーヒータイムをより豊かにしてみてはいかがでしょうか。