ジンとウォッカって何が違うの?特徴や銘柄、飲み方を紹介

2019.05.15

とかく一緒くたに語られがちなジンとウォッカ。実は全く違うお酒なのですが、その特徴や違いを正確に答えられる人はあまりいないと思います。そこでこの記事では、ジンやウォッカはどんなお酒なのか、特徴や銘柄・産地をご紹介しながら、その違いを明らかにしていきます。

ジンとはどんなお酒?

ジンは、大麦、ライ麦、ジャガイモ、トウモロコシなどの穀物を原料とした蒸留酒です。

ジンというお酒の最大の特徴は、『ジュニパーベリー』とよばれるボタニカルによって香りづけがされるという点です。これがないとジンと呼ぶことはできません。また、ジュニパーベリーのほかにも、オレンジピール・コリアンダー・リコウスなどの様々なボタニカルが使われることもあり、銘柄によって多種多様。

とはいえジュニパーベリーは必ず使用されています。ジンの名称の由来は、ジュニパーベリーが訛って「ジン」となったといわれています。ジンのアルコール度数は、特に規定があるわけではありませんが、平均的にはおおよそ40度くらいと思っていいでしょう。

ジンの産地と代表的な銘柄

ジンはもともとオランダで生まれたものですが、現在では世界中でその生産がひろがっています。その中でも、ロンドン・ドライ・ジンといわれるタイプのジンが現在の主流で、このタイプはその名の通りイギリスが主産地となっています。代表的な銘柄に『ビーフィーター(BEEFETER)』、『タンカレー(TANQUERAY)』、『ギルビーズ(GILBEY’S)』、『ゴードン(GORDON’S)』などがあります。

また、ジン発祥の地・オランダには、ジンの元祖『ボルス(BOLS)』があります。こちらはジュネヴァとよばれるタイプで、伝統的な味わいが特徴になっています。

他にもドイツの『シュリヒテ(SCHLICHTE)』などは、シュタインヘーガーと呼ばれるタイプ。ロンドン・ドライ・ジンよりもややまろやかで口当たりが柔らかく、ドライな印象は薄まるもののその分飲みやすくなっています。

ジンを使ったカクテル

誰でも知っている有名なジンベースのカクテルといえば『マティーニ』でしょう。一般に「カクテル」といって想像する味わいとは異なり、かなりドライで刺激的な味わい。カクテルの王様という異名もある、主に「玄人」に好まれるカクテルです。本当にジンが好きな人におすすめしたいカクテルです。

また、居酒屋でも飲める王道カクテルといえば、シンプルにトニックウォーターで割った『ジントニック』、ライムジュースを加えた『ギムレット』、レモンジュースとソーダで割る『ジンフィズ』などがあります。

ウォッカとはどんなお酒?

大麦、ライ麦、ジャガイモ、小麦などの穀物を原料とした蒸留酒です。原料段階ではジンと大きくは変わりませんが、ウォッカ最大の特徴は『蒸留後、白樺の炭で濾過して作る』という点です。

ただでさえ複数回の蒸留をへてアルコール純度を高めたうえ、白樺の炭で濾過するという工程を経ることで、ウォッカにはアルコール以外の不純物がほとんど混じりません。このことから、「ウォッカ」という名前はスラヴ語で「水」を意味する言葉から来ているそうです。代表的な銘柄に『スミノフ(SMIRNOFF)』、『スカイ(SKYY)』、『ストリチナヤ(STOLICHNAYA)』、『アブソルート(ABSOUT)』などがあります。

ウォッカの味わいは他のスピリッツと違い、無味無臭で極めてアルコールに近いものとなっています。アルコール度数も高く、不純物がほとんど含まれないので、冷凍庫に入れても凍りません。ストレートで飲むなら、よく冷えたショットグラスに冷凍庫から取り出したウォッカを注いで飲むと、少しトロっとした口触りが美味しく感じられるようになります。

ウォッカの産地や度数

ウォッカの産地はロシアやポーランドが有名です。ウォッカのアルコール度数は、平均的には40度~50度ですが、ウォッカは世界一アルコール度数が高いお酒としても有名です。

世界で最も度数の高いウォッカ『スピリタス』という銘柄は、なんとアルコール度数「96%」もあるというから驚きです。そのあまりのアルコール度数の高さのゆえに、近くでたばこを吸うなどすると引火の危険があるため、このお酒は『火気厳禁』なのだそうです。

ウォッカを使ったカクテル

ウォッカはその無機質な味わいから、あらゆる割りものとの相性が高いといわれており、カクテルの種類は非常に豊富です。

有名どころでいうと、グレープフルーツジュースで割り、グラスの縁に塩を付ける『ソルティドック』、ライムジュースとジンジャーエールで割ると『モスコミュール』。オレンジジュースで割る『スクリュードライバー』、シンプルにトニックウォーターで割った『ウォッカトニック』などがあります。

ジンとウォッカの違いは?

ジンとウォッカそれぞれについて説明してきましたが、ここで違いをまとめていきたいと思います。

原料はあまり変わらない

まず、原料はどちらも大麦・ライ麦・ジャガイモなどの穀物を使用しており、大きな差はないことがわかりますね。ちなみに大麦・ライ麦などはウイスキーの原料として使われることもあり、スピリッツの原料としてはポピュラーなものだといえます。

製造工程が異なる

製造工程の部分で、2つのお酒には大きな違いがあります。ジンには『ジュニパーベリー』とよばれるボタニカルを使用した香りづけが必要でしたが、ウォッカには香りづけのような工程はありません。

また、ウォッカ最大の特徴は『蒸溜後のアルコールを白樺の炭で濾過する』という点で、これによりウォッカは不純物のほとんどない、無色透明・無味無臭のお酒に仕上がるのです。

味わいが異なる

こうした理由から、味わいは大きく異なるといえるでしょう。ジンは、その華やかで複雑なボタニカルフレーバーを楽しめる点が魅力です。一方ウォッカは、基本的には無味無臭であり、アルコール感の強いハードな味わいをじっくりと楽しむことができるのです。

ジンもウォッカも楽しみ方は無限大

ジンやウォッカは日本人にとってはあまりなじみのないお酒であり、とかく一緒くたに語られがちですが、実は全く違うお酒だということがわかりました。ストレートで飲む機会はすくないかもしれませんが、今度バーでカクテルを頼むときには、ぜひ違いを意識しながら飲んでみて下さい。

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