ビジネスシーンの『正しい靴紐の結び方』。革靴の結び方の種類とは?

2019.05.14

ビジネスシーンの服装において、「もう1つの顔」とも言える革靴。汚れなどに気を使うのは当然ですが、『靴紐』について考えたことはあるでしょうか?どれだけスーツが決まっていて革靴がピカピカでも、靴紐が乱れていればそれだけで印象がガクッと下がってしまいます。ビジネスシーンにおける革靴の紐の結び方について解説していきます。

靴紐の結び方って?種類があるの?

パリッとしたスーツに磨き上げた革靴。ビジネスシーンにおける第一印象を決定づける服装の中でも、足元は重要なポイントです。そんな足元を決める革靴の靴紐には、「正しい結び方」が複数存在しています。

しっかりと正しい結び方を覚えて、どこに出向いても恥ずかしくないようにしておくのが、大人のビジネスマンのたしなみというものでしょう。ここからは革靴の靴紐の主要な結び方を紹介していきます。

代表的な靴の結び方は4種類

革靴の靴紐の結び方は『シングル、パラレル、オーヴァーラップ、アンダーラップ』の4種類が存在します。それぞれに見た目、履き心地、ほどけにくさなどに違いが出てくるものなのです。

基本的には綺麗な平行線やV字を描いており、パッとみた瞬間に靴紐が揃っていると、靴全体のバランスが綺麗に見えるようになっています。どの結び方にするかは、自分の好みや仕事スタイルで決めるのが良いでしょう。

シングル

シングルは靴紐の通し方が最もシンプルな結び方です。そのため最も一般的な結び方としても認知されています。結び方は以下のようになっています。

  1. 最もつま先側のシューホールに左右とも上から靴紐を通す
  2. 片側の靴紐を、反対側1番手前のシューホールに下から通す
  3. もう片方の靴紐を長めに取るよう調節する
  4. 長めに取った靴紐を、反対側のシューホールに下から通す
  5. 下から通した靴紐を反対側のシューホールに上から通す
  6. 4〜5を1番手前のシューホールまで繰り返す
  7. 左右の靴紐の長さを合わせ、蝶々結びをして完成

片側を斜めに、一気に一番奥から一番手前まで通したのち、もう片側だけをシューホールに通していくイメージです。シングルの特徴は、締め付ける力は片側だけのため弱めですが、そのぶん靴紐をほどく際には簡単に緩めることができます。

パラレル

パラレルは前述したシングルと並ぶ人気がある結び方です。シングルに比べると少し複雑な結び方ですが、革靴の靴紐の結び方としてはメジャーなためで覚えておくべきでしょう。結び方は以下のようになっています。

  1. 1番つま先側のシューホールに、左右とも上から靴紐を通す
  2. 靴紐の左右の長さを合わせる
  3. 片方の靴紐を、1つ上の反対側のシューホールに下から通す
  4. 下から通した靴紐を反対側のシューホールに上から通す
  5. もう片方の靴紐を2つ上の反対側のシューホールに下から通す
  6. 下から通した靴紐を反対側のシューホールに通す
  7. 3〜6を1番手前のシューホールまで繰り返す
  8. 再度左右の靴紐の長さを合わせてから蝶々結びをして完成

パラレルは、左右の紐が交互に折り重なって靴を締めるため、締め付ける力が強く、足の形にフィットしやすくなっています。そのぶん脱ぎ履きしにくそうなイメージですが、横向きに出ている靴紐を手前から2つずつ緩めていくと簡単に脱ぐことができ、反対につま先側から2つずつ締めていくと簡単に履くことができます。

オーヴァーラップ

オーヴァーラップは前述した2つの結び方に比べて、少しカジュアル寄りな結び方です。しかしビジネスシーンで使ってはいけないというわけではないため、覚えておくと良いでしょう。結び方は以下のようになっています。

  1. 1番つま先側のシューホールに左右とも上から靴紐を通す
  2. 靴紐の左右の長さを合わせる
  3. 片方の靴紐を1つ上の反対側のシューホールに上から通す
  4. もう片方の靴紐を1つ上の反対側のシューホールに上から通す
  5. 3〜4を1番手前のシューホールまで繰り返す
  6. 左右とも1番手前のシューホールのみ下から靴紐を通す
  7. 再度左右の靴紐の長さを合わせて蝶々結びをして完成

左右から均等に力がかかるオーバーラップは激しい動きをしても緩みにくいのが特徴です。一般的なスニーカーなどに使う紐の通し方のため、なじみ深い方も多い結び方でしょう。

アンダーラップ

アンダーラップはオーヴァーラップとは対なる結び方です。ここまで紹介したどの結び方よりもコンパクトな印象を与えるため、足元をスマートに見せたい方におすすめの結び方です。結び方は以下の通りです。

  1. 1番つま先側のシューホールに左右とも下から靴紐を通す
  2. 靴紐の左右の長さを合わせる
  3. 片方の靴紐を1つ上の反対側のシューホール下から通す
  4. もう片方の靴紐を1つ上の反対側のシューホールに下から通す
  5. 3〜4を1番手前を含む全てのシューホールに行う
  6. 再度左右の長さを合わせて蝶々結びをして完成

アンダーラップはオーヴァーラップに比べて締め付ける強さが弱いため、フィット感は少なめで、ほどけやすいというデメリットも。しかしそのぶん足へのストレスが少ないため、長時間座る際などにはおすすめです。

靴紐の種類によって効果が違う?

革靴用の靴紐は複数の種類があります。あまり重要視されない点ではありますが、靴紐の種類によっては履き心地、ほどけにくさ、結びやすさが大きく異なってくるものなのです。靴紐の結び方を知る中で、靴紐の種類についても勉強しておきましょう。

丸紐は2種類ある

丸紐はその名の通り丸い形をした靴紐です。革靴用の靴紐としては最も一般的な種類でしょう。きつく結んだ際に見せる独特のハネ具合はまさに『革靴用の靴紐』と言えるでしょう。そんな丸紐には主に2つの種類があり、それぞれに特徴を持っています。それがガス紐とロウ引き紐です。

オーソドックスなガス紐

ガス紐は丸紐の中で最も流通している靴紐です。硬いながらも繊維を感じさせる弾力があり、結んだ際に紐が噛み合うため、一般的にほどけやすいと言われている丸紐の中では、ほどけにくい部類に入ります。値段は非常に安価ですが、そのぶん寿命が短く、突然切れてしまうことがあるため注意が必要です。

耐久性のあるロウ引き紐

ロウ引き紐は、ワックスを染み込ませることで耐久性・光沢感・形状維持力などを向上させた丸紐です。見た目は非常にエレガントに見え、高級感のある質感を楽しむことができます。値段が張る革靴との相性が良く、お気に入りの高級革靴を少しグレードアップさせたい方におすすめです。

しかし特殊な加工を行なっているぶん、ガス紐に比べて値段が高く設定されています。また表面が滑りやすくなっているため、激しく動くと結び目も解けやすくなっており、注意が必要です。

フィット感重視なら平紐

革靴の靴紐でフィット感を重視する場合は平紐がおすすめです。平たい形の恩恵として接地面が広くなるため、フィット感に優れています。また結ぶ際にも綺麗に力が入るため、安定した形の蝶々結びをすることができます。

しかし平紐は一旦ねじれてしまうと見た目が悪く、直すためには結びをほどく必要があるため、選ぶ際には慎重さが求められます。ビジネスシーンでも使っていけないというわけではありませんが、ややカジュアルな印象を与えるでしょう。

ビジネスに欠かせない革靴の紐の結び方は?

ここまで革靴の靴紐について様々な視点から解説、紹介をしてきました。では実際のビジネスシーンにおいてはどの結び方が適しているのか。その場の状況に合わせた結び方をするために、合わせる場面を見ていきましょう。

冠婚葬祭でも使えるシングル

必ずフォーマルスタイルを要求される冠婚葬祭では、1日中靴を履いているとは限りません。もしも脱ぎ履きが多いようならばなるべくスムーズな着脱が可能なシングルで会場に向かいましょう。結び直しもお手洗いなどで素早く済ますことができます。シングルは様々な場面で活躍できる万能な結び方なのです。

営業マンならパラレル

1日中脱ぎ履きすることなく歩き回る営業マン。万能選手であるシングルでも事足りますが、やはり足へのフィット感と解けにくさを重視した、パラレルが向いているといえます。

営業に出る前にはしっかりと結び直して、外で靴紐が解けないようにしておきましょう。しかし接待飲みなどにお呼ばれされた際には、事前に脱ぎ履きしやすいシングルに切り替えるなど、機転を効かすようにしましょう。

靴紐の結び方をマスターしよう

社会人になると身だしなみには充分に注意しなくてはいけません。おしゃれも第一印象も足元からです。ぜひこの記事を参考にしていただき、靴紐の結び方もマスターしてビジネスシーンでもおしゃれに革靴を履きこなしましょう。

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