コーヒーフレッシュ(クリーム)の選び方。原材料をチェック

2019.05.14

コーヒーに入れるクリーム製品には、液体状のコーヒーフレッシュや粉末ミルク、牛乳や生クリームなどさまざまな種類があります。それぞれのメリットやデメリット、コーヒーを美味しく飲むためのおすすめ商品を紹介します。

コーヒーフレッシュ(クリーム)とは?

コンビニやファーストフード店、カフェなどに行くと、必ずといっていいほど小さな容器に入ったコーヒー用のクリームを見かけます。

これは『コーヒーフレッシュ』や『コーヒークリーム』と呼ばれており、コーヒーを注文すると無料で付けてくれるほか、テーブルやカウンターに置いてあるものはほぼ自由に使えます。家庭や職場用に買い置きしているという方も、たくさんいます。

コーヒーフレッシュがこれほど安く、大量に手に入るのはなぜなのでしょうか。開発の経緯や原材料、気になる保存方法など、コーヒーフレッシュの基礎知識についてみていきましょう。

コーヒーフレッシュの歴史

コーヒーフレッシュという名称は、日本独自の呼び方です。英語では、『coffee cream(コーヒークリーム)』や『non-dairy cream(乳製品ではないクリーム)』と呼ばれています。

コーヒークリームは、賞味期限が短く保存が難しい乳製品の代替品として、1958年にアメリカで開発されました。

日本では、1970年代に『コーヒーフレッシュ』という名称で製造・販売が始まり、価格の安さと手軽さから、家庭用・業務用の両方で広く利用されています。

原料を知ろう

白くてとろりとしたコーヒーフレッシュは、いかにも乳製品のように見えますが、実際はまったく違う原料が使われています。

コーヒーフレッシュの主原料は、植物性油脂と砂糖です。これに乳化剤や安定剤、香料などを混ぜ、まるで牛乳から作られたクリームのような風味に仕上げています。

製造コストが安く、保存が効く

コーヒーフレッシュは、傷みやすく冷蔵保存が必要な乳製品と異なり、賞味期限が2~4カ月と長く、常温で保存できることが大きなメリットです。

保管や流通のコストがかからないので、価格も安くなります。このためコーヒーフレッシュは店では無料でもらえるほど、安価で手軽な商品として広く普及しているのです。

コーヒーフレッシュの注意点とは?

植物性油脂が原料のコーヒーフレッシュは、牛乳や生クリームなどの乳製品よりも低カロリーで、健康的なイメージがあります。

しかし実際には添加物が多く含まれているため、たくさん使う人は注意が必要です。

コーヒーフレッシュの注意点をみていきましょう。

体に悪いというのは本当?

植物性油脂はもともと半透明の、サラサラした液体です。これを乳製品のように白く、とろみのある状態に加工するために、さまざまな食品添加物が使われています。

水と油を均一に混ぜ合わせるために使われる『乳化剤』として、よく用いられている『ショ糖脂肪酸エステル』には、人体に悪影響を及ぼす可能性があると言われています。

また、同じく乳化剤として添加される『ガゼインNa』は、動物実験で大量投与による中毒死が確認されています。

ほかにも香料や保存料、とろみを出すための安定剤など、人工的な添加物が多く入っています。とはいえこれはあくまで大量に摂取した場合の話であり、そこまで神経質になる必要はないといえます。

トランス脂肪酸に注意しよう

コーヒーフレッシュの成分の中でも、もっとも注意したいのが『トランス脂肪酸』です。これは液体の植物性油脂に水素を加えて固体化させるときに生成される成分で、バターの代替え品として使われるマーガリンにも多く含まれています。

トランス脂肪酸を多く摂取すると、悪玉コレステロールが増え、動脈硬化による心臓病のリスクが高くなるとされています。

このため、WHO(世界保健機関)は、1日のトランス脂肪酸の摂取量を2g未満に抑えるよう勧告しています。しかし日本ではトランス脂肪酸の成分表示の義務がなく、何にどの程度含まれているのかを、消費者が知ることはできません。

少量摂取する程度なら問題はありませんが、日常的にマーガリンやコーヒーフレッシュを使う方は、トランス脂肪酸を含まない、もしくは低減したコーヒーフレッシュもあるので、そちらを使うようにしてもよいでしょう。

生乳を原料にしているものを選ぶ

コーヒーフレッシュには多くの添加物やトランス脂肪酸が含まれているため、できるだけ使わないほうがよいと考える人も多くいます。

しかし先述の通り、コーヒーフレッシュ1個分で考えると、含まれる添加物はごく少量です。1日に数個程度であればそれほど神経質になる必要はないでしょう。

とくに外出時にコーヒーを飲むときなどは、あえて我慢せず、コーヒーフレッシュを入れて美味しく飲むほうが満足感を得られます。

どうしても気になるという方は、コーヒーフレッシュの代わりに生乳を使った粉末状のミルクや、生クリームなどの乳製品を選ぶとよいでしょう。

コーヒーフレッシュやクリームの選び方

コーヒーに入れるクリームには、コーヒーフレッシュのほか、粉末状のものや本物の牛乳、生クリームなどがあります。

それぞれの特徴と、上手な選び方をみていきましょう。

粉末状クリーム

粉末状クリームには『生乳を原料としているもの』と『植物性油脂を原料にしているもの』があります。生乳が原料のものは植物性油脂のものより味がよく、添加物も少ないので安心して使えるのがメリットです。

賞味期限が長く常温で保存できますが、吸湿しやすいため開封後は早めに使い切るようにしましょう。1回分を個包装したスティックタイプなら、湿気る心配がなく、持ち歩きにも便利です。

ポーションタイプ

ポーションタイプの代表的なものが、これまで述べてきた植物性油脂を原料にしたコーヒーフレッシュです。安くて手軽に使える反面、生乳の味わいには遠いと感じる人もいるほか、添加物やトランス脂肪酸を気にする人もいます。

生クリームや練乳をポーションタイプにしたものもありますが、このタイプは賞味期限がかなり短いことと、冷蔵保存が必要なことから、買い置きなどには適していません。

牛乳や生クリームを使う

コーヒーに乳製品の味わいを入れたいときは、牛乳や生クリームを使うのがもっともおすすめです。新鮮な牛乳には深いコクや自然な甘味があり、コーヒーをとても美味しくしてくれます。

香料や保存料などの余計な添加物は一切入っていないので、安心して飲めるのもメリットです。自宅や冷蔵庫のあるオフィスなら、牛乳を常備してもよいでしょう。

コーヒーに合う牛乳・生クリームとは?

コーヒーをおいしく、安心して味わうなら、牛乳や生クリームなどを入れるのがベストです。しかし牛乳や生クリームにも、脂肪分の量や口当たりなどによってさまざまなタイプがあります。

ここではコーヒーに最適なミルク製品の選び方と、美味しい飲み方を紹介します。

乳脂肪分で選んでみよう

牛乳の成分には、大きく分けて『乳脂肪分』と『無脂乳固形分』の2種類があります。このうち、コーヒーの味わいに大きく影響するのが、乳脂肪分です。

乳脂肪分が多いほうがコクのある味わいになり、少ないと口当たりが軽くなります。あっさりしたコーヒーが飲みたいときは、低脂肪乳を使うのもおすすめです。

また、乳脂肪分が高い生クリームを少量入れると、コーヒーのコクや酸味が引き立ち、より美味しくなるでしょう。

牛乳は温めると美味しい

牛乳は、温めてから入れるほうが、コーヒーが冷めずに美味しく飲めます。ただし温めすぎると牛乳の甘味が失われ、舌触りも悪くなります。

ちょうどよい温度は60~65℃です。弱火でゆっくりと、かきまぜながら温めていきます。電子レンジを使うときも、時間を短めにして様子を見ながら加熱していくとよいでしょう。

おすすめのクリーム製品を紹介

牛乳や生クリームを使うと、確かにコーヒーは美味しくなります。しかし賞味期限がとても短く、要冷蔵なので、まとめ買いしたり職場に常備したりするというのは、なかなか難しいものです。

このような場合は、やはりコーヒーフレッシュや粉末状のクリームのほうが使いやすいでしょう。

最後に、おすすめのコーヒーフレッシュや粉末クリームを3点紹介します。自分の体調や飲む頻度に合わせて、適切なものを選びましょう。

森永乳業 クリープ

森永乳業から発売されている『クリープ』は、植物性油脂ではなく、日本で唯一牛乳から生まれた成分を原料にした粉末クリームです。また、香料や着色料を使用しないオリジナル製法で作られており、乳化剤や添加物などでミルクに似せて作られているわけではない点も注目です。

牛乳のうまみを濃縮しているため、牛乳を入れた時に比べ、コーヒーを薄めず・冷やさずに楽しめます。

  • 商品名:森永クリープ 265g
  • 価格:980円(税込)
  • Amazon:商品ページ

UCC コーヒークリーミー

UCCのコーヒークリーミーは、植物性油脂に乳糖を加えて粉末状に加工したコーヒークリームです。乳由来の成分を使うことで、香料や着色料に頼らずに牛乳の風味を出しています。

ただし個包装ではないので、開封後は湿気に注意し、早めに使い切るようにしましょう。

  • 商品名:UCC コーヒークリーミー
  • 価格:648円(税込)
  • Amazon:商品ページ

めいらく スジャータ

めいらくから販売されているスジャータPは、1976年に発売されて以来『褐色の恋人』というキャッチフレーズで多くのコーヒーファンから親しまれている、ポーションタイプのコーヒーフレッシュです。

また、コーヒーフレッシュにはトランス脂肪酸が含まれているものが多いですが、この製品には含まれておらず、また香料も不使用です。

  • 商品名:スジャータP 5ml×45個
  • 価格:750円(税込)
  • Amazon:商品ページ

コーヒーフレッシュでコーヒーを楽しむ

コーヒーフレッシュは、牛乳や生クリームに替わる、手軽に使えるアイテムとして、オフィスや家庭、飲食店などさまざまな場所で活用されています。

この記事を参考に、自分好みのコーヒー用クリームを探してみてはいかがでしょうか。

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