バイクのホイール選びで知っておきたい基本。主な種類や素材など

2019.05.15

愛車を自分好みにカスタムするには、多数あるバイクパーツを交換するのが定番です。中でもホイールは、バイクカスタムの中でも定番パーツです。そこで、ホイールの種類やそれぞれの特徴、メンテナンス方法までをまとめました。

カスタムに最適のバイクホイール

バイクに乗っているのであれば、一度は自分のバイクをカスタムしてドレスアップしてみたいと思うのではないでしょうか。カスタムはパーツによっては交換が難しく、初心者にはハードルが高いと思われるかもしれません。

しかし、ホイールであれば比較的手軽に交換ができ、ドレスアップもできます。

ホイール交換で手軽にドレスアップ

もともと装着されている純正ホイールを別のものに交換するだけで、バイクの印象は変わります。

純正ホイールは必ずしも自分好みではないこともあるので、ホイール交換をすると、好みのバイクにドレスアップが可能です。加えて、その他の効果も期待できます。

軽量化によって走行性能が上がる

ホイールに使われる素材にはさまざまなものがあり、素材により重量も異なります。現在使用しているホイールより軽い素材に交換すれば、当然軽量化につながります。

ホイールを軽量化すると、バイクの車体重量とともに動きも軽くなります。加速時やブレーキなどの操作性もアップし、走行性能と加速性能も向上が期待できます。

バイクには、高速回転する物体の安定効果である『ジャイロ効果』が働いており、高い回転になるほど直進時の安定性が増します。そのため、ホイールを軽量化するとジャイロ効果が低下し、路面追従性がアップします。

このようなメリットから、バイクの軽量化のためにホイール交換をする人がいるほどです。

軽量化による注意点も

ホイール交換によってバイクの性能をアップできるのはメリットですが、バイクの軽量化はメリットばかりではありません。

従来のホイールよりも軽いホイールを装着した場合、ジャイロ効果が減少するために、軽快な走りになるものの安定感が落ちるように感じることがあります。特に低速走行中は、不安定になりがちというのがデメリットです。

ホイールの軽量化には、上記のようなメリット・デメリットがあるので、ホイール交換の際は覚えておいた方がいいでしょう。

ホイールの種類

バイクのホイールには、大きく分けてスポークホイールとキャストホイールの2種類があります。以下で、それぞれのホイールの特徴をまとめました。

スポークホイールの特徴

『スポークホイール』は、タイヤがはめ込まれているリムとホイールの中央部分に多くの細いワイヤーが張られているのが特徴で、タイヤを挟み込んでいるフォークとホイールをつなぐハブが別々になっている作りになっています。

たくさんのワイヤーがサスペンションのような役割を果たすため、衝撃吸収性が高いホイールです。

クラシカルな見た目が根強い人気で、オールドスクールやクラシックスタイルのバイクに最適です。

キャストホイールの特徴

『キャストホイール』のキャストとは、『鋳造(ちゅうぞう)』という意味を持つ単語『ダイキャスト』からきています。このことから分かるように、キャストホイールは鋳造されたホイールが使われています。

鋳型で鋳造したホイールは高剛性で、スポークホイールよりも頑丈です。また、チューブタイヤを使用するスポークホイールに対し、基本的にキャストホイールにはチューブレスタイヤを装着するため、パンクの心配が少ないのが特徴です。

また、スポークホイールよりも選択肢が多いので、カスタムの幅が広がるのも、キャストホイールのメリットでしょう。

選び方の基準は?

バイクの走行性能や乗り心地、外観の好みは個人差があるので、それによって選ぶホイールも異なってきます。

ホイールの見た目にかかわらず、走行性能やバイクの使用目的なども総合的に考えて、ホイールを選ぶといいでしょう。

ホイールに使われる素材の特徴

バイクのホイールには、複数の素材が採用されています。最も一般的な素材から最高級の素材まで、その特徴を解説します。

最も一般的な素材 スチール

スチールは、バイクのホイールで使われることが多い、最も一般的な素材です。基本的に、純正ホイールはスチール製です。

スチールは鉄が素材となっており、比較的丈夫で安価です。しかし、スチールを超える強度の素材も多く、最も頑丈な素材とは言えず、さらに重量がある点が最大のデメリットです。

カスタムで有名 アルミニウム

カスタムホイールとして採用されていることが多い素材が、アルミニウムです。スチールより約3分の1の重量という軽量さに加え、スチールとほぼ同等もしくはそれ以上の強度があります。

加工のしやすさや見た目の美しさも、人気の理由となっています。カラーアルマイト処理を施されたアルミニウムはカラーバリエーションが豊富になり、ドレスアップのためのホイールとしても魅力的です。

レースで使われる最高級素材 マグネシウム

バイク用のホイールとして最高級の素材といわれるのが、マグネシウムです。F1マシンに装着するホイールにも使用されるほどの強固な素材で、アルミニウムを超える強度を誇ります。

しかし、材料そのものが高価な上に加工が難しいことから、ホイールの価格も高価というデメリットがあります。

最も軽くて高性能 カーボン

成形しやすく、他のパーツにも使用されることがあるカーボンは、軽さが最大の特徴です。

ホイールに使用される素材の中で最も軽いながらも、外装パーツに使用されているほど高い強度を兼ね備えています。金属よりも衝撃吸収性に優れ、高い耐熱性を持っている、高性能な素材です。

しかしカーボンも価格が高めで、マグネシウムに次ぐ高価な素材です。

ホイールのサイズの見方

ホイールを交換するには、自分のバイクに合ったサイズを選ぶのが必須です。サイズ表記は一見難しく思えますが、見方を覚えれば最適なホイールを選べるでしょう。

ホイールのサイズ表記の見方

ホイールのサイズは、ホイール裏側に刻印、またはリムに貼られたシールで確認できます。

ホイールのサイズは、数字とアルファベットの数式のような形で表記されています。サイズ表記はメーカーによって異なりますが、基本的な読み方を例として挙げます。

150/80 R 16 M/C 71 V

以上の表記があった場合、最初の3桁+2桁の数字は、それぞれタイヤ幅・扁平率を表しています。続くアルファベットのRはラジアル構造表記のことです。

タイヤは、タイヤ全体を形成する骨格のコードの配置方法によって、ラジアル構造の「ラジアルタイヤ」とバイアス構造の「バイアスタイヤ」に分けることができます。バイアス構造の場合は、特に表記がありません。

次の2桁はリム径をインチで表しており、続く『M/C』はバイク用という意味です。最後の2桁の数字は荷重指数、最後のアルファベットは速度記号です。

なお、構造表記の頭に『Z』が付いているタイヤは、最高速度270kmを超えるタイヤとなり、荷重指数と速度記号がカッコで囲まれ速度記号が『W』と表記される違いがあります。

タイヤ装着時はインチ数を合わせる

ホイールにタイヤを装着するときは、リムに合わせる必要が出てきます。つまり、タイヤを選ぶときはサイズ表記のリム径に合わせたタイヤを選ぶことになります。

交換後に行いたい日常のメンテナンス

バイクは、日常的なメンテナンスが必要な乗り物です。愛車を常に手入れしておくと、バイクの見た目もよくなるばかりではなく、性能を維持できるので、一石二鳥です。

そこで、ホイールを交換した後に行う日常のメンテナンス方法について詳しく紹介します。

バイクホイールの洗車

バイクホイールの洗浄は、まず水で洗い流すところから始めます。ホースを使い、弱めの水圧で優しく流します。ホースがない場合は、バケツに汲んだ水と柔らかいスポンジで洗いましょう。

このとき力を入れすぎると、車体に付着した砂やゴミで引っかいて傷を付けてしまうことがあるので、優しく洗うのがポイントです。

次に、汚れやサビを落とします。水に付けたメラミンスポンジを使い、こちらも力を入れずに優しくこすりましょう。

ここまで完了したら、一旦ホイールを乾燥させます。水はそのまま放置せず、ファイバークロスなどでホイールに付いた水分をしっかり拭き取ります。

ホイールを乾燥させた後は、チェーンへ注油を行い、洗浄時に落ちた潤滑油を補給します。このとき、ジャッキアップをすれば作業がスムーズです。

ホイールにチェーンルブがかからないように注意して注油を行ったつもりでも、ホイールに飛び散っていることはありがちです。注油後は、パーツクリーナーでホイールを脱脂しましょう。

最後に、仕上げとしてコーティング作業を行います。コーティング剤をスプレーして拭き取れば、ホイール洗浄の完了です。

定期的なホイールベアリングのグリスアップ

バイクのホイールにある『ホイールベアリング』は、スムーズなタイヤの回転や耐振動、ホイールと軸受との摩擦抵抗を減らす役割を持っています。

消耗品であるホイールベアリングは、メンテナンスにより寿命を延ばせることがあります。また、寿命を延ばす目的とは別に、定期的にグリスアップを行う必要があるパーツです。

特に雨天時の走行後や洗車後は、グリスが流れ落ちている可能性があります。

ホイールベアリングのグリス切れは、ホイールがきちんと回らなくなる原因になることもあり、走行性能に大きく影響します。チェーン同様にホイールベアリングにもシールタイプが存在しますが、いずれの場合も定期的にグリスアップが必要です。

以上のことから、ホイールを洗浄する際には、ホイールベアリングへのグリスアップも同時に行うことが推奨されます。

しかし、グリスアップにはホイールやベアリングの着脱が必要で、初心者には難易度が高い場合もあるため、バイクショップなどに依頼するのがおすすめです。

ホイール探しを始めてみよう

純正ホイールをカスタムするだけで、バイクの印象がガラリと変わることがあります。ホイールの素材を変更するだけでも、バイクの走行性能がアップすることも期待できます。

ドレスアップしながら性能を上げられるバイクホイールのカスタムに、ぜひチャレンジしてみましょう。

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