大人のための靴の手入れの基本。綺麗に長持ちさせるお手入れ方法

2018.07.31

洋服にこだわっていても、足元がおろそかになっている人が少なくありません。大人としての身だしなみや、靴の持ちを良くするために大切なのが『靴のお手入れ』です。お手入れに必要な道具や基本的な方法をしっかりと学び、足元の身だしなみを整えましょう。

靴のお手入れ方法の基本

靴のお手入れは大変だと思われがちですが、必要な道具は決して多くありません。基本的なお手入れ方法も比較的シンプルです。まずは基本をしっかり身につけましょう。

お手入れに必要な道具

お手入れは、靴の種類(素材)により異なります。ここではビジネスシーンで活躍することが多い『革靴』のお手入れに必要な道具を紹介します。

  • 靴用ブラシ(汚れ落とし用とツヤ出し用)
  • クロス(布)
  • 靴用クリーナー
  • 靴用クリーム

クリーム選びのポイントは、なるべく靴と同じ色を選ぶことです。もし見つからない場合は、少し明るめのものを選ぶと失敗がありません。

また、クロスは『汚れを落とす用』と『磨く用』との2種類を用意して使い分ける方が効率的です。数枚用意しておくと良いでしょう。

基本のお手入れの流れ

基本的なお手入れは、以下の5ステップになります。

  1. ブラシで汚れやほこりを落とす 柔らかい馬毛ブラシなどで、前方から後方へブラッシングして汚れやほこりを落とします。汚れが落ちにくい縫い目やシワになっている部分、見落としがちなヒール部分も丁寧にブラッシングしましょう。
  2. クリーナーを塗る クリーナーを直接靴に塗るとシミなどの原因になります。クロスに少量取り、全体に薄く伸ばすように塗っていきましょう。
  3. 汚れを拭き取る クロスを使い、汚れ・ほこり・古いクリームやワックスをきれいに拭き取りましょう。
  4. クリームを塗る 潤いや光沢を与えるために、クロスやブラシで靴と同系色のクリームを薄く伸ばしながら全体にムラなく塗ります。
  5. 磨く 靴全体にクリームを塗り終えたら、磨く用のクロスで余分なクリームを落とします。

初めはお手入れセットで試してみよう

靴磨きに必要なものは多くありませんが、特に初心者は「1つ1つ、自分で厳選するのは難しい」と感じる方が多いのではないでしょうか。

選び方が分からない場合は、ブラシ・クロス・クリーナー・クリームなどがセットになっているものを購入するのがおすすめです。そして、必要に応じて買い足す形にすると無駄もなく実用的です。

お手入れの頻度やタイミング

お手入れの頻度やタイミングによって靴の持ちは大きく変わります。お気に入りの靴をなるべく長く履き続けるためには、どのくらいの頻度やタイミングでお手入れするのがベストなのでしょうか?

靴を履いた後の毎日の簡単お手入れ

靴を履いた後でも、その都度簡単なお手入れをすると靴をキレイな状態に保てるだけでなく、靴の保ちも断然良くなります。

日頃のお手入れは、定期的に行うようなしっかりしたものでなく、数分で終わる簡単なものです。特に気になる傷やダメージがない場合は、ブラシまたはクロスで、靴の外側に着いた一日の汚れやほこりを落とし、靴の内側を水拭きするだけで十分です。

靴の内側についた汚れや汗は、臭いの原因になります。特に、夏場や長時間靴を履いた時は、靴の中のお手入れも忘れないようにしましょう。

月に1回はしっかりお手入れ

前述した『5ステップの時間をかけたお手入れ』の頻度は、靴の状態や日頃のお手入れの有無によっても異なってきます。大体の目安としては、月に1回程度行うのが理想とされています。

しかし、靴に擦り傷がついてしまったときや靴が雨に濡れてしまったときは、その都度適切なお手入れをしっかり行うことが大切です。

雨に濡れた日は急いでお手入れ

革靴が雨に濡れて水分を含んでしまうと、革の中にある塩分や油脂が、汗の塩分と混ざり、結晶として白い粉が浮かび上がってくる『塩吹き』という現象が起こります。したがって、雨に濡れた日はできるだけ早く適切なお手入れをすることが重要です。

お手入れの方法は、以下の通りです。

  1. まず乾いた布で水分を十分に拭き取ります。
  2. 次に、新聞紙を丸めて靴の中につめて、風通しの良い日陰に干して乾かします。早く乾かそうとドライヤーを使用すると、革が硬くなってしまうので避けましょう。
  3. 完全に乾いたら、クロスにクリーナーを少量つけて汚れを落とし、最後に少量のクリームを伸ばしてツヤを出します。

雨による革靴へのダメージを防ぐために、雨の日は他の靴を履くか、防水スプレーでコーティングしてから履くようにするとダメージを最小限に抑えられます。

靴の種類別お手入れ方法

靴のお手入れ方法は、靴の種類により異なります。ビジネスシーンで活躍する革靴からプライベートで履くスニーカーやスエード靴など、それぞれのお手入れ方法の基本を学びましょう。

大人の必需品、革靴の場合

革靴は先に紹介した5ステップにしたがって行うのが基本です。

まずは、クリーナーで革靴についている汚れやほこり、古いクリームなどをしっかり落とすことが大切です。それらがきちんと落ちていない状態だと、革が痛む原因になります。

また、クリームを塗り込む際は、履きジワができて柔らかくなっているところは染み込みやすく、シミや黒ずみの原因になるので注意が必要です。つま先やかかとなど硬い部分から徐々に馴染ませていくのが、綺麗にツヤをだすコツです。

キャンバス地などのスニーカーの場合

主に綿糸(布)などでできたキャンバス素材は丸洗いでき、お手入れが簡単な点が魅力です。

  1. 靴紐とインナーソール(中敷き)を取り外す
  2. 水で汚れを洗い流した後、洗剤とブラシで汚れを落とす
  3. 洗剤を流す
  4. タオルなどで水分を取り、風通しの良い場所に陰干しする

細かい部分の汚れは、歯ブラシを使うと落としやすくなります。また、清潔な印象に欠かせないラバー部分の汚れは、消しゴムやメラミンスポンジを使用すると落ちやすくなります。

すすぎ残しがあると黄ばみの原因になりますので、しっかり洗い流すことも大切です。

汚れやすいスエードの場合

スエード靴は丸洗いが可能ですが、スニーカーのように水にじゃぼんと入れて洗うとシミの原因になります。ポイントをしっかり押さえ、正しいお手入れ方法で行うことが大切です。

  1. ブラシで靴についた汚れやほこりを落とす
  2. 濡れた布を押し付けてスエードを濡らす
  3. 洗髪用のシャンプーを、柔らかいスポンジにつけて優しく洗う
  4. 濡れたスポンジでシャンプーを吸い取る
  5. タオルなどで水分を取り、風通しの良い場所に陰干しする

100均で揃う靴のお手入れ道具

靴のお手入れ道具は、靴専門店に足を運ばなくても100均で手軽に購入することが可能です。ここでは、おすすめの商品を厳選紹介します。

簡単なのは靴磨きシート

色落ちや、傷を招くことのないシンプルで安全な原料でできた『靴クリーナーシート』は、1枚で1足を拭き取ることができる商品です。汚れを落とすだけでなく、ツヤを出す効果もあります。

ポケットテッシュ並みに小さく、持ち歩きにも便利なのが魅力です。かばんの中に常備しておいて、仕事での外出時や取引先のお客様に会う前などにサッと磨くのにも最適です。

汚れを落とすブラシ

スエード靴のお手入れにおすすめなのが、『スエード・ヌバッグ靴ブラシ』です。

長い起毛革用、短い起毛革用、ヘラ(溝部分などの汚れを掻き出す)、エッジ用(ヒールなどの汚れを掻き出す)と、1つで4役もこなせるのが特徴です。

艶出しのクリーム、スポンジ

ツヤ出しのクリームは、黒・茶色・無色の3タイプが揃っており、多くの革靴に対応可能です。また、手が汚れないリキッドタイプや先端にブラシが付いたものなど、種類も豊富なので、自分が使いやすいタイプの靴クリームを選べることも魅力です。

また、キメの細かいスポンジにツヤ出しのシリコーンが配合されているシンプルな『スピード靴磨き』も人気の高い商品です。スポンジで軽くこするだけで、ツヤが蘇ります。

靴を綺麗に保つために気を付けたいこと

お気に入りの大切な1足を長く綺麗にキープするために、気を付けておきたいポイントを靴の種類ごとに紹介します。

使う前のひと手間が大切

靴は購入後、そのまま履いている人が多いですが、実は『履く前のひと手間』が靴の寿命を延ばす重要なカギを握っているのです。

<革靴>

  1. ブラシで汚れや埃を落とす
  2. クリーナーで汚れを落とす
  3. クリームを塗る
  4. ブラシやクロスで磨き上げる
  5. お好みで、防水スプレーをしておく

購入時の革靴は、全くお手入れがされていない状態です。履く前に一度、しっかりお手入れをしておくことで、革が持つ本来のツヤや輝きが蘇り、良い状態のままキープしやすくなります。

<スエード靴>

  1. ブラシで汚れや埃を落とす
  2. 防水スプレーをする

スエードは雨に弱い素材なので、まず防水スプレーで保護することが基本です。また、スエードは汚れが落ちにくいため、防水スプレーをしておくことで『防汚効果』も期待できます。

毎日履かず休ませることがポイント

革靴、スエード靴に関わらず、毎日同じ靴を履いていることが、靴の傷みの原因にもなります。また、靴の中の湿気が取れきれず、雑菌なども繁殖しやすくなり臭いの原因にもなるので、毎日同じ靴を履かずに休ませることが大切です。

できれば何足か革靴を用意し、最低でも2日開けるようにローテーションで履くようにするのがベストです。履く頻度が減ることでダメージも減り、靴が長持ちします。

身だしなみは足元から

『オシャレは足元から』と言われているように、意外と見られているのが足元です。どんなにファッションセンスに優れていても、靴が汚れているとそれだけで印象が悪くなってしまうことは珍しくありません。

それぞれの靴に合ったお手入れ方法でしっかりケアすることで、見た目の印象が格段に良くなるだけでなく、お気に入りの靴をより長く履き続けることができます。まずは、毎日のブラッシングから始めてみましょう。

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