大人の男性にとってメガネ選び方は、なりたい印象が叶えられるお洒落で便利なアイテムです。メガネ選びのコツやフレームの種類を知って、最適なメガネを見つけてみましょう。人気の海外・国内ブランドも紹介します。
メガネの基礎知識
メガネはさまざまなパーツからできています。パーツの名前と役割、レンズや鼻あての種類について見てみましょう。
メガネの部位と名称
メガネは、次の八つのパーツで構成されています。
- リム(玉型)
- ブリッジ
- ノーズパッド
- クリングス
- ヨロイ(智)
- 蝶番(ちょうばん)
- テンプル
- モダン(先セル)
『リム』は、レンズを囲むフチ部分のことを指します。レンズ周りをすべて囲んだものをフルリム、レンズを上部のバーで固定したものをブロウバーなど、固定の仕方により細かな名称が異なります。
メガネの中央にある、二つのリムをつなぐパーツを『ブリッジ』といい、メガネのデザイン性を大きく左右します。『ノーズパッド』は、名前の通り鼻あてのことで、メガネのズレ落ちを防止し、かけ心地に大きな影響をおよぼします。
『クリングス』は、リムとノーズパッドをつないだフレーム調整を行うパーツです。リムと蝶番をつなぐ『ヨロイ』は、ブリッジと同様にデザインのポイントになる重要な部分です。
メガネで唯一稼働するパーツで、ヨロイとつるの部分をつないでいるのが『蝶番』、かけ心地に大きな影響を与える『ツル』、テンプル先端の耳にかける部分を『モダン』と呼びます。
レンズの種類
メガネのレンズは、大きく分けて2種類『単焦点レンズ』と『累進レンズ』があります。
『単焦点レンズ』は、近視・遠視・乱視・手元専用など、一つの視力補正のみ行います。それに対し『累進レンズ』は、遠近両用のようにレンズの上部から下部にかけて度数が異なり、1枚のレンズで遠くから近くまで見ることが可能です。
『累進レンズ』は、さらに次の3種類に分けられます。
手元を見る範囲は狭く、遠方を見ることを重視した『遠近両用レンズ』、遠近両用レンズに比べ、やや近くを見るために設計された『累進レンズ』、手元から約1m先までよく見える『近々レンズ』です。
『累進レンズ』は家事や料理向きで、手元から約3~5m先までよく見えます。『近々レンズ』はデスクワークや事務仕事用には適していますが、歩行には向かないレンズなので、注意しましょう。
鼻あての種類
鼻あてにも、いくつか種類があるので紹介します。
一般的な鼻パッドが『ハードパッド』で、メガネフレームに元から付いています。素材はCP材・ポリエステル系・アセテート材などがあります。
メガネのズレ防止効果が高いのが、吸着性に優れた『シリコンパッド』です。肌へのフィット感がよいですが、汚れが付きやすいでしょう。
『酸素透過パッド』は通気性がよく、パッドに0.2mmの穴が50個もあいています。肌への吸着力も高いため、ズレにくくなっています。
『アンチビエンパッド』は磁気パワーの入ったパッドで、アレルギー性鼻炎や花粉症の人におすすめです。目のかゆみや鼻のムズムズに対して、軽減効果が期待できます。
PCやスマホで目が疲れやすいという人には、ファイテンとアサヒオプティカルのコラボレーション商品『ミクロチタンノーズパッド』がおすすめです。配合されたミクロチタンボールが目元付近の血流を改善し、疲れ防止効果が期待できます。
メガネ次第であなたの雰囲気が変わる
選ぶメガネにより、見た目の印象や雰囲気は変えることができます。なりたいイメージを想定して、メガネを選んでみましょう。
クールにも、ワイルドにも
メガネでクール、またはワイルドに見せたい場合は、どのようなメガネを選ぶとよいでしょうか?
冷静沈着で、トラブル時でも機転を利かせ行動するタイプ、チームプレイよりもスタンドプレイが得意といったクールに見せたい場合は、硬質なイメージを持つメガネを選ぶとよいでしょう。
知的な印象の『メタルフレーム』や、レンズのみの『フレームレスメガネ』などがおすすめです。
反対に、ガッツのあるタイプや体育会系、意欲的に物事にトライするタイプなど、ワイルドに見せたい場合は、精神の骨太さをイメージさせる、『太フレームのメガネ』などが合うでしょう。
正しいメガネ選びでなりたい印象に
ファッションや髪形・メイクなどと同じく、メガネを活用することで自分がなりたい印象に近づくこともできます。
芸能人や政治家の中でも、メガネをかけることにより、インパクトや貫録を出したり、反対に強い印象をやわらげたりと、イメージをコントロールしている人も多くいます。
一般の人でも同様に、メガネでなりたい自分を演出できるのです。その結果、顔を覚えてもらいやすくなったり、親しみやすい印象になり、話しかけられやすくなったりすることもあるでしょう。
しかし、このようにメガネを効果的に使うには、本当に自分に合った正しいメガネ選びをすることが重要です。
黒目の位置が大切
自分に本当に似合うメガネを選ぶポイントは、『黒目の位置』です。黒目がレンズの真ん中部分に来ていることが大切で、メガネをかけた時に自然な印象に見せてくれます。
メガネを選ぶ際、注意すべき悪い例も紹介します。
黒目の位置がレンズの上に来すぎている場合は、頼りない印象になります。これはメガネの鼻幅が鼻の高さに対し広いことが原因なので、鼻パッドのあるメガネを選ぶとよいでしょう。
黒目の位置が低すぎると、違和感のある印象を与えます。メガネの鼻幅が鼻の高さに対し狭いのが原因なので、この場合はブリッジ幅の広いメガネを選ぶと解消します。
黒目の位置が外側過ぎる場合は離れ目な印象に、内側過ぎる場合はヨリ目な印象になります。それぞれ、横幅やブリッジ幅が大きいメガネ、小さいメガネを選ぶようにするとよいでしょう。
クラシカルなウェリントン
フレームにもいろいろなタイプがありますが、近年のトレンドはクラシックタイプです。その中でも特に人気の高いのが、誰にでも合わせやすい『ウェリントン』でしょう。
ウェリントンは逆台形型メガネで、ラウンドの要素を持ったスクエアに近いフレームです。素材やレンズを囲むリムの太さにより、さまざまなデザインが楽しめます。
塩顔の男性に黒の太セル
さっぱりとした印象が持ち味で今流行りの塩顔は、メガネでかなり印象を変えることができます。ウェリントンの中でも黒の太セルは、特に塩顔の男性におすすめのメガネです。
塩顔にもう少しインパクトを加えたい、もう少し濃い印象にしたいという場合、ぜひウェリントンの黒の太セルを選んでみましょう。
ウェリントンは、ある程度レンズの大きさもあり、メガネとしては大きめです。ほどよくエッジが効いているため、クールで知的な印象も与えてくれます。
セルの黒色には引き締め効果があり、太いフレームを選ぶことで、隠したいシミやシワも目立ちにくくなるでしょう。より個性が引き立ち、男性的な魅力がアップします。
モチーフの違いを楽しもう
ウェリントンは、細かなモチーフの違いにより、メガネの持つ印象もそれぞれ違います。
ウェリントンに丸みのあるボストンタイプの要素をプラスしたものや、レンズの縦幅がやや小ぶりなもの、吊り目がちなバタフライシェイプを効かせたものなど、さまざまです。
スパイク・リーの愛用していたメガネもウェリントンで、クラウンパントと呼ばれるレトロなシェイプが特徴です。クラウンパントはリムの上部が台形型にカットされた個性的なメガネです。
紳士的なボストン
『ボストン』も人気の高いメガネフレームです。ウェリントン同様、クラシックタイプで、丸型メガネのうちの一つです。
どのような特徴があるのか、くわしく見てみましょう。
やさしげな雰囲気にしてくれる
丸メガネの中にも種類があり、代表的なものには、レンズの形が真ん丸のラウンドや、縦幅が狭い楕円形のオーバルなどが含まれます。
ボストンは、ラウンドとオーバルの間の形で、レンズの下部が少し細くなった形状です。全体的に丸みがあるため、かけると顔の印象が柔らかくなるのが特徴です。
ナチュラルテイストのファッションといったカジュアルに合う一方、仕事用のジャケットやシャツなど襟のある服装に合わせても、全体的に引き締まった、洗練された印象になります。
プライベートでも仕事用としても重宝する、使い勝手のよいメガネです。
気取らない落ち着いたファッションに
ボストンが似合うファッションは、ポロシャツにチノパンといった、気取らない落ち着いた雰囲気のベーシックカジュアルです。シンプルなファッションだからこそ、ボストンの柔らかな上品さが光ります。
ファッションの色味も、派手なものよりは渋い色の方がマッチするでしょう。ボストンのフレームは落ち着きのある印象なので、淡いアースカラーやグレーなど、マイルドな中間色と好相性です。
知的なスクエア
『スクエア』は四角いフレームラインで、スマートな印象を与えるメガネです。また、キリッと知的な印象も演出できます。
どのような顔型の人に似合うのか、スクエアに合わせたいファッションについても紹介します。
丸顔をシャープに見せる
『スクエア』のメガネが合う顔のタイプは、丸顔の人です。
顔の長さが短く、頬がふっくらした丸顔は、縦より横の比率が高く、全体的に柔らかい印象に見えます。そんな丸顔には、顔をほっそりと長く見せる、シャープな印象を与えるメガネが合います。
スクエアは縦幅が狭く、濃いはっきりしたフレームが特徴です。直線的なラインのため、丸顔の人がかけることにより、顔全体のバランスがよくなります。
スーツに合わせて、デキる男性の印象に
『スクエア』は、スーツにもとてもよく合うメガネです。
スーツスタイルで演出したいのは、知性や聡明さ・品格です。スクエアのシャープで端正なラインや鋭敏なイメージは、それらの雰囲気にマッチし、かけるだけで、デキる男性の印象を与えるでしょう。
短い縦幅に、横長の長方形のスリムなラインは、顔つきを若々しく見せてくれる効果もあります。
人気海外ブランドをチェック
人気の高い、海外のアイウェアブランドをチェックしてみましょう。大人の男性も満足できる、おすすめのブランドを三つ紹介します。
匠の技が光る オリバーピープルズ
『オリバーピープルズ』は、雑誌『LEON』や『UOMO』などにも度々掲載されている、アメリカLAで創業されたアイウェアブランドです。
ハリウッドスターやセレブにも愛用者は多く、ポール・スミスやプラダのアイウェアデザインも手がけています。
素材選びから、繊細な彫刻、最後の仕上げまでの行程を、すべて手作業で行っており、クラシカルで洗練されたデザインが特徴です。
HOME | オリバーピープルズ | OLIVER PEOPLES
英国紳士のこなれ感 カトラーアンドグロス
『カトラーアンドグロス』は、英国ロンドン発祥の老舗ブランドです。
重厚でありながらも繊細さを感じさせるデザイン、モード感あふれるサイジングは、時代を超えて、ファッション関係者から一般の人々まで、多くの支持を得続けています。
ミニマルで伝統的なデザイン ルノア
アップルのスティーブ・ジョブズやオノ・ヨーコなども愛用する、ドイツのアイウェアブランドが『ルノア』です。
ドイツの工場でハンドメイド生産されており、約200の工程を経てフレームを作っています。
ミニマルで伝統的なデザインが特徴で、その魅力にはまる人も多くいます。一般的な流行に左右されず、末永く着用できるメガネでしょう。
www.lunor.com―Welcome to the Luniverse
人気の国内ブランド
国内にも、大人の男性におすすめしたい、人気のアイウェアブランドがあります。おすすめブランドを三つ紹介しましょう。
こだわりの1本を選ぼう フォーナインズ
『999.9(フォーナインズ)』は、純国産のメガネフレームブランドで、機能とデザインが両立するメガネ作りにこだわっています。
フォーナインズのメガネの特徴は、包み込むような感覚の着け心地です。鼻パッドも、肌との接触面を多い形状にすることで、軽い掛け心地を実現しています。
耐久性や耐食性も高いメガネで、壊れにくく錆びにくい点も人気の理由です。
ハイセンスな大人に人気 アイヴァン7285
『アイヴァン7285』は、1972年に設立され海外進出も果たした、アイヴァンのスピリットを引き継ぐアイウェアブランドで、2013年にスタートしました。
約400にもおよぶ工程を経て作られるメガネは、工業製品というよりも現代の工芸品といえるもので、ハイセンスな大人に人気があります。
伝統的な製法を残しながらも、新しい製法を取り入れて作るメガネは、高い技術を持つ職人の手作業によって作られている部分が多く、細部にわたって技巧的な技術が光っています。
一生モノに出会える 白山眼鏡店
デザインしすぎないことをコンセプトにしているのが、『白山眼鏡店(はくさんがんきょうてん)』です。
国産にこだわり、かける人に自然と馴染むフレーム作りを目指しています。フレームの種類は豊富で、580ものバリエーションがあります。
掛け具合の調整にもこだわっており、着用する人の好みや快適なかけ心地に添うよう調整して、初めて道具として完結すると考えています。
一生モノの自分にピッタリの一本を見つけたいなら、白山眼鏡店をのぞいてみてはいかがでしょうか。
気軽に立ち寄れるメガネショップ
テレビCMでおなじみの、気軽に立ち寄れる国内メガネショップもチェックしておきましょう。『眼鏡市場』と『メガネスーパー』の、2ブランドを紹介します。
安心の品質と保証 眼鏡市場
『眼鏡市場』では、すべてのメガネの価格が、フレームとレンズとが一式になったわかりやすい料金体系をしています。超薄型・両面設計遠近両用レンズでも同じで、追加料金は必要ありません。
取り扱っているレンズは、国産を中心とした安心の一流メーカーの、高品質なものです。
6カ月以内なら無料で度数変更できる『見え方保証』、1年以内の『品質保証』、1年以内にメガネが破損した場合、1回のみ通常販売価格の半額で交換できる『破損保証』といった、三つの満足保証もついています。
長年の経験と豊富な知識メガネスーパー
『メガネスーパー』では、長年の経験と、眼に関する豊富な知識を活かしたサービスを提供しています。
検眼時には、眼の調節力のほか、生活環境なども考慮した総合的な視力検査『トータルアイ検査』や、購入後も完全分解洗浄や熟練の技術でフレームやメガネを調整する『パーフェクトフィッティング』などを行っています。
保証も充実しており、半年の『見え方』、1年の『品質』『破損』のほかに、月々300円(税抜)で3年間完全保証のHYPER保証プレミアムもあります。
メガネスーパー|眼鏡(めがね、メガネ)、コンタクトレンズ、サングラス、補聴器を販売する全国チェーン店
自分のよさをアピールするアイテム
メガネによって、自分の個性を際立たせたり、演出したいイメージに近づけたりすることができます。
少し薄めの顔の人には、アクの強さをプラスするウェリントンの黒の太セルや、ベーシックカジュアルにはボストン、スーツには知的なスクエアなど、フレームによって与える印象も異なります。
自分に似合うメガネ・なりたい印象のメガネを選び、自分のよさをアピールするアイテムとして、メガネを活用してみましょう。