多肉植物の育て方室内編。ポイントを押さえ部屋で癒しの緑を育てよう

2018.07.31

小さなスペースでも育てやすい多肉植物は、おしゃれなグリーンインテリアとしても人気です。さまざまな色や形が楽しめ、オフィスから自宅のリビングまで、癒しの空間作りにも役立ちます。そんな多肉植物の基本的な育て方と注意点を紹介します。

多肉植物ってどんな植物?

多肉植物は一般的に、乾燥した地域に生息し、品種によっては森林・乾燥した熱帯地域・山頂・海岸・湿地などでも育ちます。種類が豊富で、サボテン科・ベンケイソウ科・ハマミズナ科のように「科」として分類できるほどです。

ふっくらした葉や茎が特徴的で、おしゃれなで可愛らしい外見は、室内で育てるにも最適です。また、手入れが楽で育てやすいところも人気の秘密といえるでしょう。

鉢で育てるのはもちろん、ブリキ缶やこだわりの器に寄せ植えしたり、ハイドロカルチャーを使ってガラス瓶で育てるなど、室内ならではのアレンジも楽しめます。

葉や茎に水を貯える植物

多肉植物の特徴は、葉・茎・根に多くの水分を貯蔵しているところです。そのため多くの植物は葉や茎が肉厚でふっくらしています。

こうした構造は、乾燥地帯に適応するためだと考えられており、葉は水の蒸発を防ぐクチクラ層で覆われていることが多いのも特徴です。

手間がかからず育てやすい

このように、乾燥した環境でも丈夫に育つ多肉植物は、園芸のプロはもちろん、初心者でも育てやすい植物です。植物自体が水分を貯えているので、水やりを忘れがちな方や外出の多い方にもおすすめです。

しかし、手入れが不必要というわけではありません。基本的な育て方と、室内ならではの注意点に気を付けて、美しく丈夫に育てましょう。

室内での育て方の基本

ここからは、室内での置き場所・水やり・肥料の3つのポイントに分け、基本的な育て方を紹介します。

日当たりの良い場所に置く

室内で育てるときは、日当たりの良い場所を選びましょう。日光が不足すると、葉や茎が痩せ、葉が黄色に変色したり薄くなったりすることがあります。

反対に、直射日光を当ててしまうと、葉焼けを起こします。日差しがきついと、せっかくの水分貯蔵が減ってしまい、葉が赤みを帯びたり茶色の斑点が現れることもあります。

このような症状を見かけたら、置き場所を変えるメッセージと捉えましょう。日光不足の場合は、1週間ぐらいの間隔で徐々に明るいところに移動させます。あるいは日に当てる時間を増やし、日に慣らしていくのもいいでしょう。

日差しがきつい場合も、場所を変えるか、薄いカーテン越しに置くなど、日が当たりすぎない工夫が必要です。

水やりは頻繁にしなくてOK

多肉植物は性質上、一般の植物よりも水やりの頻度を減らします。水やりが多すぎると、枯れてしまうなど、致命的なダメージを受ける恐れがあります。

植物の大きさにもよりますが、寒い時期なら半月に1度、暑い時期でも1週間に1度が目安です。土が完全に乾いているとき、あるいは葉の張りが少なくなったら、水やりのタイミングと考えましょう。

また、多肉植物には水はけの良い環境が必要です。鉢受プレートの使用は水分過多になる恐れがあるので、使用する場合は受け皿に水が溜まらないように注意しましょう。

肥料を与えるタイミング

多肉植物は、栄養の少ない土壌でも育つ植物です。室内で育てる場合も、とくに肥料が必要というわけではありません。しかし、植え替え時や、それぞれの生育期などに肥料を与えると、色合いも美しく元気に大きく育ちます。

肥料を与えるときは、量に気を付けることが大切です。肥料を与えすぎると、『肥料やけ』して根が枯れることがあります。

多肉植物に肥料を使う場合は、ゆっくり溶けて、効き目に持続性のある『緩効性肥料』がおすすめです。また、元気のないときは、即効性のある『液体肥料』を薄めて使うと効果的です。

種類別の育て方のポイント

多肉植物はそれぞれの生育期によって『夏型』・『冬型』・『春秋型』の3タイプに分類できます。

夏に生長する夏型の多肉植物

夏型の多肉植物のほとんどが、乾燥や暑さに強く、強い日差しを好みます。春から夏にかけて花を咲かせる種類もあります。

  • アガベ
  • カランコエ
  • クラッスラ
  • サボテン
  • セネシオ
  • ユーフォルビア

などが代表的な夏型の多肉植物に挙げられます。

1年を通して日当たりの良い場所で育てましょう。夏場に室温が高くなりすぎるようなら、風通しの良い日向に移します。適温は20~30℃で、冬場は室温が5℃以下にならないよう注意が必要です。

水やりは、生育期の夏場は水をたっぷり与えます。休眠期の冬場の水やりは控えます。肥料は5~9月にかけて、緩効性肥料なら2カ月に1度、薄めた液体肥料なら2週間に1度与えるようにしましょう。

冬に生長する冬型の多肉植物

一方の冬型は、夏に休眠し冬に生長します。夏型より寒さに強く、5~20℃の室温でよく育ちます。

  • アエオニウム
  • オントナ
  • クラッスラ
  • ケイリドプシス
  • ラピダリア
  • リトープス

などが冬型の代表的な植物です。

生育期の冬場は、日当たりの良い場所で、それほかの季節は半日陰で育てます。高温多湿を嫌うため、年中風通しをよくしておきましょう。

11~4月の間は、土が乾燥したら水をたっぷり与えます。夏場はほとんど水やりの必要がありません。同じく11~4月の生育期は、月に2度の緩効性肥料、または2週間に1度薄めた液体肥料を与えましょう。

春と秋に生長する春秋型の多肉植物

春と秋の10~25℃の穏やかな室温で生長し、夏場と冬場は休眠します。主に、アメリカやメキシコ、ヨーロッパに生息しています。

  • アロエ
  • エケべリア
  • ガステリア
  • スタぺリア
  • セダム
  • ビラディア

などが、春秋型に属する多肉植物です。

春から秋にかけては風通しの良い場所で管理し、夏は半日陰、そのほかは日当たりの良い場所で育てます。春と秋は土が乾いたらたっぷり水やりをし、休眠期は控えましょう。

肥料は、夏型・冬型と同じように、生育期に緩効性肥料を2カ月に1度、液体肥料なら2週間に1度与えるようにしましょう。

室内で育てる際に注意したいこと

前述のように、多肉植物は比較的育てやすい植物です。しかし、室内でも枯れたり病気になってしまうこともあります。湿気に気を付け、通気・水はけをよくすることが元気に育てるポイントです。

湿気による影響

乾燥地帯で育つ多肉植物は湿気を嫌います。湿気が原因で『黒斑病』や『根腐病』といった病気にかかってしまうこともあります。予防のためにも室内の湿気対策をしっかりしましょう。

例えば、梅雨の時期なら風通しの良い場所で育て、場合によっては水やりもストップします。また、除湿機を使うのも効果的です。家の中なら風呂場や洗面所、キッチンなどの水回りに置くのは避けましょう。

ちなみに、多肉植物に付きやすい害虫には『カイガラムシ』・『ネジラミ』・『アブラムシ』などが挙げられます。いずれも湿気の多いじめじめした環境で発生しやすい害虫です。

穴のない鉢は根腐れに注意

室内で育てられる多肉植物は、おしゃれなブリキ缶やガラス容器に入れてインテリアの一部として飾られることがよくあります。しかし、このような容器は鉢カバーと呼ばれ、鉢底に穴が開いていません。

そのままでの使用では通気性が悪い上、土が過剰に湿り、根腐りの原因になる恐れがあります。対策としては、根腐れ防止の『珪酸塩白土』を使用したり、水やり後に鉢を傾け余分な水を捨てることなどが挙げられます。

また、鉢カバーの内側に穴のある鉢を入れて育てる方法もあります。いずれの場合も、鉢底に穴のないタイプは短期的な観賞用として使用しましょう。

多肉植物は日当たりや風通しに気を付けて育てよう

多肉植物は種類が豊富で、特徴的なふっくらした葉や茎には水分が貯蔵されています。そのため育てやすく、インテリアとしても手軽に楽しめる植物です。

室内で育てる場合は日当たりの良い場所で管理し、水やり・肥料は多く与えすぎないように気を付けながら、生育期と休眠期で育て方を変えることも大切です。

そして、湿気対策のためにも、管理場所は風通しを良くし、土の通気や水はけにも注意しましょう。

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