相撲の懸賞金はスポーツ界屈指。懸賞金の仕組みとランキングを紹介

2019.05.06

日本発祥の国技「相撲」。力士たちは年6回行われる本場所に向けて日々鍛錬を積んでいます。ところで大相撲中継を見ていると力士が土俵で封筒の束を受け取っているシーンを見たことがあるでしょう。あのお金はいったいどのようなものなのでしょうか?そこで本稿では角界ファンなら知っておきたい相撲の『懸賞金』について解説します。

相撲が成り立つ理由。相撲の懸賞金とは

力士たちの給料は基本的に日本相撲協会から決まった額が支給されています。そのほかの収入としては、取り組みで勝った力士が土俵で受け取っている封筒(のし袋)に入っているお金があります。これが懸賞金です。横綱などの人気力士が、一般人では抱えきれないような分厚いのし袋を受け取っている光景は印象深いと思います。ここからはそんな相撲の懸賞金のトリビアを解説していきます。

相撲に懸賞をかけるメリット

相撲に懸賞をかけているのは企業や団体です。ではなぜお金を払って懸賞をかけているのか。それは企業団体の『宣伝』をするためなのです。懸賞をかけた場合はその取り組みの前に企業名がアナウンスされ、土俵の周りを呼出(力士の名前を呼ぶ役割の人)が企業に関することが書かれている懸賞旗を持って回ります。これによって大相撲をその場で見ている人に大々的な宣伝をすることができるのです。

また大相撲を中継するNHKは国営放送であるため、法律上このシーンを写すことができません。そのためこのシーンは別の映像や解説で隠されるようになっているため、実際に会場に行かなければ見ることができないのです。

懸賞金1本あたりの金額

気になる取り組み1回分の金額は、懸賞金1本あたりの金額は62,000円(2019年現在)と決められています。申し込み本数は1場所が15日間に対し1日1本以上で最低93万から申し込めるようになっています。詳しくは後述しますが、この懸賞金は力士が受け取る前に様々な差し引きがあります。懸賞金としてもらえる額は、企業が払った金額より幾分控えめになりますが、1つの取り組みに複数の企業が懸賞をかける場合はそれなりの額になるのです。

力士の懸賞金の取り分は?

前述した通り、力士は懸賞金62,000円をそのままもらえるわけではありません。その内訳は、まず協会に払われた時点で事務経費(アナウンス料や取り組み表への掲載料)として5,300円が差し引かれます。さらにこちらも詳しくは後述しますが、力士の納税充当金として26,700円が差し引かれています。そのため力士に懸賞金として渡る金額は30,000円となるのです。

一見かなり少なくなってしまったように感じられますが、仮に懸賞が5つかかっていれば1回取り組みで150,000円の収入とかなり高額になります。強く人気があればあるほど収入が上がっていくのです。

懸賞金には税金がかかる?

懸賞金は法律上「事業所得」に分類されます。この納税の対策で前述した納税充当金26,700円が懸賞金から天引きされているのです。あまり知られていませんが、この充当金は相撲協会名義ではなく力士本人の名義のお金のため、力士はいつでもこのお金を引き出すことが可能です。もしも納税後の残金を引き落としをしない場合は協会が積み立てをして、力士が引退をする際にまとめて返金されるようになっています。

驚愕。相撲1場所の懸賞金最高額ランキング

国技であると同時に立派なスポーツでもある相撲。懸けられる懸賞金の額はスポーツ界隈でもトップクラスといわれています。強ければ強いほど人気になり懸賞金の額も増えていく構図はわかりやすく、「あの力士は今までどれくらいの額をもらってきたのかな?」と興味が湧くこともあるでしょう。

前述にもある通り、企業が払う懸賞金の額と力士がもらえる額ははっきりと明示されているため、1場所で貰った懸賞金の額は簡単に調べることができます。そこでここからは相撲1場所における懸賞金の最高額をランキング形式で紹介します。

【1位】約1,635万円 白鵬

1場所における懸賞金最高額は2015年の初場所で白鵬が受け取った約1,635万円です。2007年から2019年現在に至るまでの12年間、東の横綱で不動の地位を気づいている白鵬。15日間でこれだけの額の懸賞金を集めることは角界でも異例の出来事です。

懸けられた懸賞金の本数は545本で1回の取り組みで約36本、金額にすると108万円になります。これだけの額を貰っている、もはや伝説と言っても過言ではありません。

【2位】約1,545万円 白鵬

1位に続けて2位も白鵬がランクインします。場所は2010年の九州場所で、貰った金額は約1,545万円になります。

懸けられた懸賞金の本数は515本、15回の取り組みのなかで1回につき約34本の懸賞金が懸けられています。

【3位】約1461万円 白鵬

なんと1、2位に続けて3位も白鵬がランクインしました。場所は2016年の夏場所です。この時貰った金額の合計は約1,461万円となり、2位との差は84万円です。この時懸けられた懸賞金の本数が487本で、1回の取り組みで32本の懸賞金が懸けられていたことになります。1回の取り組みで貰った額が97万円となり、ここまでの額を貰っていると白鵬も感覚が麻痺しているのではないでしょうか。

1年間で獲得した懸賞金最高額ランキング

数多くの力士がいる中でも1場所でもらう額が大きければ大きいほど年間で確認した際の金額も増えていくものです。1場所に懸けられた懸賞金のランキングに続いて、ここからは’’1年間’’で貰った懸賞金の最高額をランキング形式で発表していきます。

【1位】約6,300万円 白鵬

年間懸賞金ランキングでも前述にある通り、1場所でもらう懸賞金の額が大きい白鵬が1位にランクインしました。その額は驚愕の約6,300万円。年は1場所の懸賞金ランキングで2位にランクインした九州場所を含む2010年で、懸けられた懸賞金の本数は2,111本になります。年間全90回の取り組みでの平均は23本、1回の取り組みで約69万円を貰っていたことになります。

【2位】約5,970万円 白鵬

2位も当然のごとく白鵬がランクインしました。その額は年間約5,970万円になります。2012年トータルで獲得本数は1,990本となっており、1場所の懸賞金の本数は平均約333本、金額にすると約999万円となります。

【3位】約5,896万円 白鵬

さらに、3位も白鵬がランクイン。金額は年間約5,896万円で、2014年に獲得した総額で、ここまで2年ごとに記録を作っていることになります。獲得した金額は約1,932本。場所においての獲得本数は約322本で、金額に直すと約966万円です。

ここまでくると、白鵬という横綱がいかに飛びぬけて強いかがよくわかります。後世に語り継がれる名横綱といって良いでしょう。

相撲が成り立つ仕組み

日本の国技として海外の著名人などにもファンが多い相撲は、圧倒的な迫力を感じながら観戦できるスポーツでもあります。

今回紹介した懸賞金のほか、優勝した場合にもらえる優勝賞金や月々の給料なども収入となります。これらをあわせると、トップ力士の収入はいくらになるのか想像もつきません。相撲は野球やその他スポーツと比べてもそん色のない、夢のある世界なのです。

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