美術館に行くならこの本を読もう。美術館ガイドや美術史の本10選

2019.05.05

美術館に行く時は、事前に美術関連の書籍を読んで予備知識を付けることで、作品をより深く楽しむことができるのでオススメです。この記事では初心者でも読みやすい美術館ガイド本や美術史本をピックアップしていきたいと思います。

【美術館ガイド本】おすすめ3冊

『企画展がなくても楽しめるすごい美術館』

あえて企画展ではなく常設展の良さに着目し、所蔵品・建築物・作家性に優れた美術館を60箇所厳選して紹介した本です。

常設展だけでも見る価値のある美術館は数多くあり、かつ常設展は基本空いているので並ぶ必要がないのもメリット。建築物や庭園などが見どころになっていて、まるで美術館自体が一つの作品のような美術館もあります。

常設展示物にいたっては有名なものから知られていないようなものまで様々な美術館が掲載されていて、写真やデータも満載。美術鑑賞はもちろん、会社帰りや休日、旅行のお供にも最適な美術館ガイドです。

アートの良さを知らない人の立場に立って解説してくれる点も素晴らしいですね。コンパクトなのでお手頃価格で持ち運びやすいのもポイント。

  • 商品名:企画展がなくても楽しめるすごい美術館
  • 価格:1,080円
  • 商品ページ

『美術館へ行こう:ときどきおやつ』

人気スタイリストによる全国の美術館めぐりの様子を描いた本で、のんびり居心地良くすごしやすい24の小さな美術館をご案内しています。

お土産、美味しい洋菓子、カフェなどの鑑賞後の娯楽も同時に紹介していて、見ているだけで癒され、気分転換にも最適。

美術鑑賞という堅苦しいイメージを払拭し、まるで日常の生活に組み込まれたかのような、美術館の居心地の良さが伝わります。

著者の繊細かつ豊かな審美眼が感じられる作品で、他の書籍よりもエッセイ風味が強く出ている一冊です。

  • 商品名:美術館へ行こう:ときどきおやつ
  • 価格:1,620円
  • 商品ページ

『あの画家に会いたい個人美術館』

あの有名画家たちを育てた日本各地の風土に触れながら、その代表作や知られていない裏情報を見ることができる一冊。全国の主要個人美術館17館に加え、「ほかにもある各地の個人美術館」リストも収録しています。

著名な日本人画家が生きたゆかりの地に作られた美術館を訪ねて、その画家が見た景色を眺めながら作品を語っています。140ページ程ですが読み応えは十分あり、著者の画評も素晴らしく、サクッと読める内容です。

この本で17人の画家の生涯を知ることができたと言う人も。もっと勉強してから絵を味わい、絵から発されるメッセージを正しく受け取りたいと思えるような一冊です。

  • 商品名:あの画家に会いたい個人美術館
  • 価格:75円より
  • 商品ページ

【日本美術史の本】おすすめ2冊

『ヘンな日本美術史』

「日本のヘンな絵」をメインに取り上げた本で、デッサン狂いなど技術的に破綻している絵を取り上げつつ、下手な絵が受け入れられていた時代背景を知ることができます。

西欧における絵画の歴史的変遷も脇で進めているので、より日本美術史のおかしさを際立たせていますし、著者の指摘も非常に的確で読み応え抜群。日本画に対する興味が掻き立てられること間違いなしです。

作品を多角的な視点で観るということを学べ、かつ読みやすく書かれているので、美術史でありながらも一般的な読み物として楽しめます。

『新版 奇想の系譜』

岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若沖など、前衛的な6人の絵師の江戸絵画をオールカラーで紹介した一冊。新しい情報や図版を追加した新装版としてリメイクされています。

この本で取り上げられている6名の画家は、50年前はあまり陽の目を見ない状況でしたが、この書籍により人気が沸騰し、今では6人全員が大人気の画家となっています。

著者による味わい深い文面、的確な解説、思わず笑みがこぼれる箇所など、どんどん読み進められる文章構成です。また鋭い指摘や貴重な情報もたくさん掲載されています。

【西洋美術史の本】おすすめ3冊

『カラー版 西洋美術史』

西洋美術の歴史を学ぶのに適している一冊で、最後の石器時代からの美術史年表がとても役立ちます。

古代から20世紀末までの西洋美術の流れを簡潔にまとめて、図版300点以上をオールカラーで掲載。 用語解説・年表・関連地図などもあるので美術愛好者や学生の参考書として最適の美術史入門書です。

自分の好きな作品や画家についてはこれをベースに専門研究書を探すのがオススメ。巻末の用語解説集も頼りになります。

膨大な情報量に対して、作品の写真はやや少なくに感じてしまいますが、内容が素晴らしいだけに作品を見たくなる気持ちが掻き立てられます。

  • 商品名:カラー版 西洋美術史
  • 価格:2,054円
  • 商品ページ

『新装版 西洋美術解読事典』

キリスト教や古典文学など西洋美術に特有の主題・象徴・人物・動植物・観念・持物などについて、図像学の成果に基づきながらわかりやすく解説している本です。

キリスト教だけでなく伝説・神話の世界もしっかり解説されているので、こういったスピリチュアルな世界がお好みの人にも楽しめます。

西洋絵画は描かれた題材や背景にある物語を知らないと意味が分からないものが多いです。そこでこの辞書が大活躍してくれるでしょう。

特定の単語・キーワードで引くことで、そのワードが出てくる主題や内容がわかるようになっていて、まさに美術の大辞典とも言える一冊。

  • 商品名:新装版 西洋美術解読事典
  • 価格:6,999円
  • 商品ページ

『モチーフで読む美術史』

絵画に描かれた代表的な「モチーフ」をヒントに美術を読み解く、名画鑑賞の入門書です。「モチーフ」という言葉は主に「象徴」を表現しています。

西洋絵画、日本絵画で描かれてきた様々なモチーフが紹介されていて、動物・植物・天体・自然・物体建造物などよくあるモチーフはもちろんのこと、性愛や慈愛、夢といった抽象的なものまでピックアップされています。

内容はかなり深いのですが簡潔に書かれているので読みやすいと評判です。著者の博識っぷりには驚かされるばかりで、より内容の深い名画鑑賞の入門書と言われています。

  • 商品名:モチーフで読む美術史
  • 価格:907円
  • 商品ページ

その他のおすすめ本2冊

『怖い絵』

凄惨で残酷な絵画作品が次第に味わい深いものに見えてきてしまう、そんな名画の見方を教えてもらえる本で、心の底から恐ろしさを感じる名画20点を厳選し、カラー図版で掲載しています。

一見すると普通の絵画のように見える作品であっても、画家の人生を反映する暗い情念が含まれているなんていうケースもあるのが芸術というもの。

その絵の背景にある物語の中には、絵画から見受けられる表面的なイメージなど吹っ飛んでしまう程に恐ろしいものもあります。

何度も見たことのある絵画でも、絵画の裏に隠された背景を知ることで、実はとても怖い意味があったことに驚かされることでしょう。

暑い時期に、ちょっとした肝試し感覚で読んでみてはいかがでしょうか。拡大しながら読める電子書籍版がとてもオススメです。

『ヌードがわかれば美術がわかる』

主にヌードの美術史について語られた一冊で、ヌード鑑賞のポイントを知り、美術全般への理解を深めることができます。

ヌードが美術の一大テーマになった理由や、ヌード作品はなぜ見る側に恥ずかしさや気まずさを抱かせないのか?などと言った素朴な疑問を解明。ヌードをめぐる美術史と時代ごとのヌード観の変遷がわかりやすく表記されています。

そういえば美術館などで公開されるヌード作品も、子どもが見ても問題無いと考えられていますし、学校にも配置されていますよね。その真実がわかるだけでも、一歩先の芸術を理解できたような気持ちになるでしょう。

その作品の美的価値だけではなく、社会的・歴史的な側面からも解き明かされているのでより説得力のある内容に仕上がっています。

  • 商品名:ヌードがわかれば美術がわかる
  • 価格:821円
  • 商品ページ

本を読むと、美術館へ行きたくなる

全国のステキな美術館を紹介したガイド本や、日本と西欧の美術史に関するわかりやすい解説本、おもしろい切り口から美術作品をとりあげた本など、どれも美術素人でも楽しめる本ばかりです。

今回紹介した本は、美術館へ行きたい気持ちがますます高まる面白い内容のものばかりなので、ぜひ一度目を通してみてくださいね。

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