ハンドドリップで淹れたコーヒーは、インスタントとはまた違う味と香りを楽しめ、淹れ方によって味わいも変わります。そこで、自宅でもできるハンドドリップのために必要なアイテムと、あれば便利なアイテムを紹介します。
コーヒー豆を挽く コーヒーミル
ハンドドリップでコーヒーを淹れるための必須アイテムが、コーヒーミルです。
コーヒーミルでコーヒー豆を粉状に
『グラインダー』と呼ばれることもあるコーヒーミルは、コーヒー豆を粉状に挽くための道具です。
あらかじめ挽かれた状態のコーヒー豆を購入することもできますが、コーヒー本来の味や香りを楽しむためには、淹れる直前にコーヒー豆を挽くのがおすすめです。
ハリオ セラミックコーヒーミル
日本のガラスメーカー『ハリオ』のコーヒーミルは、コンパクトで場所を取らず、持ち運びしやすい商品です。
手動でハンドルを回してコーヒー豆を挽くため、粉状にするまでに少々時間がかかりますが、1~2杯程度楽しむにはピッタリのサイズでしょう。
- 商品名:ハリオ セラミックコーヒーミル
- 価格:2936円(税込)
- Amazon:商品ページ
ハンドドリップの要 ドリッパーとサーバー
コーヒーミルでコーヒー豆を挽いた後に必要な道具は、ドリッパーとサーバーです。この2つは、ハンドドリップで欠かせない要とも言えるアイテムです。
ハンドドリップでは、挽いた豆をペーパーフィルターを設置したドリッパーに入れてお湯を注ぎ、抽出したコーヒーをサーバーで受ける手順になります。
さまざまなコーヒードリッパーから選ぼう
コーヒードリッパーは、メーカーによって形状や溝、穴の数の他、使用される素材も異なります。
形状は、主に台形もしくは円錐形です。台形のドリッパーはコーヒーが広い範囲で抽出できますが、円錐型の場合は下の部分が狭くなっており、注いだお湯が斜めに流れます。お湯の流れ方が異なるため、コーヒーの味にも変化が現れると言われています。
『リブ』と呼ばれる溝や底部の穴の数も、ドリッパーによって大きく異なります。どちらもお湯の流れを調節するもので、各メーカーが研究の末に導き出した形状です。
それぞれのドリッパーによって、抽出されるコーヒーの味も違います。その良し悪しの判断は個人の好みによりますが、コーヒーをよく知るメーカーが販売している製品であれば、おいしく淹れられる可能性が高いと言えるでしょう。
ドリッパーの形に合ったペーパーフィルター
ペーパーフィルターは、ドリッパーと同様に台形と円錐型の2種類があるため、使用するドリッパーによって合った形を選ぶ必要があります。
ペーパーフィルターは、漂白された白いタイプと無漂白の茶色いタイプの2種類があります。
白いフィルターは、漂白されることで紙が持つ木の臭いを消しているため、抽出されるコーヒー本来の香りがより際立ちます。コーヒーの香りにこだわるなら、漂白されたペーパーフィルターが適しています。
一方茶色いフィルターは、紙を漂白するプロセスがないため環境にやさしいのですが、やや素材の香りなどが残りやすいと言えるでしょう。
また、一般的なペーパーフィルターは木を原料としていますが、麻や竹を素材にした製品もあるので、試してみてもいいでしょう。
サーバーは利用する人数分に合わせる
カップ1杯分のコーヒーであれば、カップに直接ドリッパーを載せてコーヒーを淹れられます。2人分以上のコーヒーを淹れたいときは、サーバーを利用するのが便利でしょう。
サーバーは、コーヒーを淹れる人数に合わせて選ぶと一度に同じ味のコーヒーを出せるのでおすすめです。電子レンジ対応のサーバーは、後でレンジで手軽に温め直すこともできます。
ハリオV60 ドリッパーとサーバーでおしゃれに
コーヒーミルでも紹介したメーカー、『ハリオ』のこちらの商品は、世界中で愛用されている有田焼のドリッパーです。
円錐型・大きな1つ穴の形状は、コーヒーをしっかり抽出し、注ぐお湯の速度で味を変えることもできます。同じハリオのサーバーとセットで使えば、統一感のあるおしゃれな雰囲気になるでしょう。
- 商品名:ハリオV60 ドリッパー
- 価格:1304円~(税込)
- Amazon:商品ページ
その他の必要なアイテム
以上のアイテムはハンドドリップで必要なものですが、以下のアイテムもあれば、さらにこだわりのコーヒーを淹れやすくなります。
お湯を注ぐためのケトル
コーヒーを淹れるとき、やかんやポットのお湯をそのままドリッパーに注ぐこともあるでしょう。しかし、コーヒー専用のケトルを使用すると注ぎやすく、湯量調整もしやすくなります。
コーヒー専用ケトルは細口なので、ゆっくりとお湯を注げます。別のやかんやポットで沸かしたお湯を入れて注ぐ一般的なケトルの他、手軽にお湯を沸かせる電子ケトルもあります。
あると便利な計測用アイテム
おいしいコーヒーにこだわるなら、計測のためのアイテムも揃えてみましょう。
コーヒー豆の量を計測するためのアイテムには、コーヒー専用の製品としてメジャースプーンがあります。コーヒー豆の量を正確に計測するためには、さらにスケールがあると便利です。
タイマーは、抽出時間や蒸らし時間を計測するために使用します。スケールの中にはタイマー機能が付いているものもあります。
コーヒーを抽出するときは、温度が味を左右します。好みの味にするために、温度計を用意しておくのも1つの方法です。温度の計測をしていると、徐々に好みの味と淹れ方が分かってくるでしょう。
ハンドドリップでコーヒーを淹れてみよう
コーヒー豆の挽き方からお湯の注ぎ方まで、ハンドドリップなら一から自分で行うことができます。ここで紹介したアイテムを活用して、好みのコーヒーの味を追求してみましょう。