卓球では、主に木材から作られた板とゴム製のラバーを貼り合わせて、ラケットとして使用します。ラバーにはさまざまな種類があり、その中の1つが粒高ラバーです。本記事では、粒高ラバーの特徴や組み合わせ方、おすすめ商品などを紹介します。
粒高ラバーの特徴とは?
『粒高ラバー』とは、一体どのようなものなのでしょうか。粒高ラバーの特徴とお手入れ方法を紹介します。
卓球ラバーの一種
卓球のラバーには、主に次のような種類があります。
ラバーの種類 | 特徴 |
裏ソフト | 表面が平らで摩擦力が大きなラバー |
表ソフト | 表面に細かい粒がついているラバー |
粒高 | 表面に細長い粒が並んでいるラバー |
アンチ | 表面がつるつるで摩擦の少ないラバー |
ラージボール | ラージボール用のラバー |
粒高ラバーの特徴は、打った時に相手の回転の影響をほとんど受けない点です。
また、粒高ラバーで打つと、相手の回転を逆回転にして返球できます。上回転なら下回転、左回転なら右回転に変えて返せるため、相手は非常に対応しづらくなるのです。
お手入れ方法
粒高ラバーのお手入れ方法は、表面に粒のある表ソフトラバーと同じ方法です。
初めに、スプレーやミストなどのクリーナーを表面にかけます。その後、専用のケアブラシを使って、粒の間にたまったほこりや汚れなどを取り除きましょう。
おすすめの粒高ラバー
粒高ラバーの特徴が分かったところで、おすすめの粒高ラバーを紹介します。
卓球選手も愛用 カールシリーズ
韓国ナショナルチーム所属のソ・ヒョウオン選手も愛用しているのが、カールシリーズです。1977年に発売されて以降、世界のトッププレイヤーに愛用されてきました。粒の形状により、攻撃タイプから変化タイプまで6種類のラバーが揃っています。
中でも変化度が最大なのが『カールP-1R』で、規定範囲ギリギリの形状比率で設計されているのが特徴です。極めて柔らかいゴムを採用し、粒の倒れやすさを重視しています。
- 商品名:ヴィクタス(VICTAS) TSP 卓球 ラバー カールソフトP-1R
- 価格:2700円(税込)
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カットマンに最適 フェイント ロング3
『フェイント ロング3』は、粒の細長さを規定範囲ギリギリに抑えながらも、適度に粒が倒れるように設計されています。粒高ラバーの特徴である切れ味を実感できるため、カットマンにおすすめのラバーです。
スポンジ厚はウスとゴクウスの2種類、カラーはブラックとレッドの2種類から選べます。
- 商品名:バタフライ(Butterfly) 卓球 ラバー フェイント LONG3
- 価格:2370円(税込)
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粒高ラバーの組み合わせ方の例
卓球のラケットは、表ラバーと裏ラバーの組み合わせによって、さまざまなプレーに対応できます。
では、粒高ラバーの組み合わせでどのようなプレーができるのでしょうか。組み合わせの例とプレースタイルを紹介します。
相手が対策しにくいプレーに
相手を惑わせるプレーを目指す人は、硬さがあり弾むラケットの表面に裏ソフトラバー、裏面に粒高ラバーを合わせる方法があります。硬さのあるラケットを使用すると粒高ラバーの粒が倒れやすくなるので、その特性を活かすことが可能です。
表面に回転性能に優れた裏ソフトラバーを使用することで、裏面との違いが際立ちます。表と裏で全く違った攻撃を繰り出せるので、相手が対策しにくいプレーができるのです。
扱いやすさを重視したプレーに
扱いやすさを重視したい人は、材質が硬くてあまり弾まないラケットの表面に裏ソフトラバー、裏面に粒高ラバーという組み合わせをおすすめします。
その際の粒高ラバーには、ゴクウスや超ゴクウスなどの薄めのスポンジ入りを選ぶと、粒高の性能を活かしつつ扱いやすくなるでしょう。
粒高ラバーの貼り方
粒高ラバーと言っても、実は1種類でありません。スポンジの有無によって2種類に分かれています。
スポンジ付きは安定性が高く、球をコントロールしやすいのが特徴ですが、変化度は高くありません。スポンジなしは変化度の高さが特徴ですが、初心者には少し扱いが難しく、ある程度慣れている人向けのラバーです。
スポンジ付きとスポンジなしの場合の、ラバーの貼り方を紹介します。
スポンジ付きの場合
まず、ラバーとラケットの両方に接着剤を塗り、乾かします。接着剤が乾いて透明になったら、ラバーとラケットを貼り合わせ、しっかりと接着するように押さえましょう。このとき、力を入れすぎるとラバーが伸びてしまうので注意が必要です。
しっかり接着したら余分なラバーを切り落とします。ハサミでもカッターでも良いですが、おすすめはカッターです。
カッターの刃をラケットの側面にぴったりとつけ、少しずつカットしましょう。そうすることで、ラケットからはみ出たりスポンジが見えたりせず、きれいに仕上がります。
スポンジなしの場合
スポンジなしの場合、接着剤ではなく『チャックシート』を使用します。チャックシートは、スポンジのないラバーを貼るためのアイテムです。ラケット面とラバー面が決まっているので、使用の際は注意してください。
まずチャックシートをラケットに貼り、ラケットに合わせてカットします。その後ラバーを貼り、ラケットに合わせてラバーをカットしてください。
スポンジなしの場合、ラバーがペラペラで貼りづらいです。ラバーを2つか3つに折って手前を貼り付けた後、空気が入らないようにゆっくりと貼っていきましょう。
プレースタイルに合った粒高ラバー選びを
粒高ラバーも変化度の高いタイプや安定性の高いタイプなど、種類はさまざまです。また、ラケットの表裏のラバーの組み合わせによって、いろいろなスタイルに対応できます。
自分のプレースタイルに合ったラバーを選び、卓球のスキルの上達を目指しましょう。