日本人が知らないウォッカの世界。基礎知識や飲み方をご紹介

2019.04.28

「ウォッカって強くて飲みにくそう。」そんなイメージをお持ちの方は多いかもしれません。確かにウォッカは強いお酒ですが、実はクセの無い飲みやすいお酒なのです。今回はウォッカの基礎知識から飲み方やおすすめのカクテルをご紹介します。

ウォッカとはどんなお酒?

ウォッカと言えば寒い地域で飲まれ、アルコール度数が強くて飲みにくいお酒というイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか?

ウォッカの語源はラテン語でアクア・ヴェテ。日本語で『命の水』という意味です。無色透明な透き通った見た目はまさに水そのもの。名前の由来からもわかる通り、ウォッカは数ある蒸留酒の中でも最もクセが少なく飲みやすいお酒なのです。

日本ではそのクセの少なさからカクテルのベースとして主に知られていますが、ロシアや東欧諸国などの寒い地域では主にストレートやロックで飲まれています。

4大スピリッツのひとつである蒸留酒

ウォッカは主にロシア、エストニアなどの旧ソ連諸国や東欧、北欧などの、寒い地域で作られています。大麦、小麦、ライ麦などの穀物を原料とする、ジン、テキーラ、ラムに続く4大スピリッツのひとつでもある蒸留酒です。

数種類の穀物を発酵させ蒸留した後、白樺炭という活性炭でろ過していきます。この工程を経ることによって、雑味を取り除きクリアーなウォッカを仕上げることができるのです。

その他のスピリッツと違い、味は無味無臭で貯蔵や熟成などは行わないために無色透明の見た目をしています。

ロシアなどでよく飲まれている

ウォッカをたくさん飲む国といえばロシア。ロシア人にとってウォッカは嗜好品でありながら、生活必需品でもあります。冬には厳しい寒さを凌ぐためにウォッカを飲んで身体を温めて過ごしていました。

またウォッカには、社交のためのお酒という側面もあります。普段大人しいロシア人は酒場でウォッカを飲んでテンションを上げて、踊りや会話を楽しみながら仕事の商談などをしていたようです。

さらにウォッカを語る上で外せないのがロシア料理。ボルシチやピロシキなどのロシア料理は、寒さを乗り越える身体を作るためにバターなどの脂肪分を大量に使用して味付けがなされています。

そんな脂っこいロシア料理で疲れた胃袋に、クリアーなウォッカを流し込むことで胃腸のムカムカ感をスッキリとさせていたという訳なのですね。

現在では暖房設備の整った住宅が増え、伝統料理よりも西洋的なファストフードなどが広まったロシアでは、若い世代のウォッカ離れが進んでいるそうです。

ウォッカは今やロシア国内よりも、世界各国で飲まれるお酒となっています。この状況は少し日本酒にも似ているのかもしれません。

ウォッカは度数が高いお酒

ウォッカは非常に度数が高いお酒ですが、実際にはどれ位のアルコール度数なのかは意外と知られていません。

ウォッカの度数は約40度

スピリタスというポーランド産のウォッカはアルコール度数が96%もありますが、テレビで見るようなウォッカを口から吐いて火をつけるようなお酒はこのスピリタスにあたります。

それに比べると平均的なウォッカの度数は40度と、強めではありますがお酒として純粋に楽しめる範囲であることがわかります。

ちなみに一般的なお酒の度数は

  • ビール 5%
  • 日本酒 15%
  • ワイン 14%
  • 焼酎  25%
  • ウィスキー40%
  • テキーラ40%

日本で馴染みのあるビールやワイン、焼酎、日本酒に比べるとやはりウォッカの度数は非常に高いことがわかります。ですがウィスキーのような身近なお酒とも同等の度数ですので、想像していたよりは一般的な度数と思われたのではないでしょうか?

ウォッカの飲み方の種類

日本でウォッカと言えばもっぱらカクテルで楽しまれていますが、カクテル意外にもウォッカの味わいを楽しめる飲み方はたくさんあります。それではウォッカの飲み方の種類についてみてみましょう。

ストレート

ウォッカの本場、ロシア人の飲み方はやっぱりストレート。寒い地域で身体を温める意味でも飲まれていたウォッカ。丹念に蒸留されたクリアな味は一度ハマると癖になります。

ストレートに抵抗がある方は、冷凍庫でキンキンに冷やしてみることをおすすめします。ウォッカを冷凍庫で冷やしておくとクリアーさが増し格段に飲みやすくなりますし、アルコール度数が高いので冷凍庫で冷やしても凍りにくく、瓶が割れるなどの心配もありません。

ロック

ロックグラスに大きめの氷を入れてウォッカを飲むと、溶け出した氷で濃度が薄まり、時間と共に変化していく味わいを楽しむことができます。ウォッカはレモンやライムとも相性がよいので、少し搾って入れると風味が加わっておいしく飲めるますよ。

ロックは長い時間ゆっくりと楽しむことができるため、ついついガブガブ飲みすぎてしまう人にはおすすめです。ロックグラスの中で溶けていく氷の様を楽しみながら、じっくりと味わいながら飲んでみてください。

カクテル

クセの少ないウォッカはカクテルベースとして最高の仕事をしてくれます。スクリュードライバーやモスコミュール、ウォッカトニックなど、バーや居酒屋でもお馴染みのカクテルの多くがウォッカをベースにしています。

おすすめのウォッカカクテル

前述した通り、ウォッカベースのカクテルは種類が豊富です。ここでは馴染みのあるものから、少しマニアックなカクテルまでいくつか紹介します。

モスコミュール

「モスクワのラバ」という意味を持つ定番のカクテル『モスコミュール』。欧米では強いお酒を「キックがある」などと表現することがあるのですが、ラバのキックのように強いお酒というユニークなカクテルです。

作り方はウォッカにジンジャーエールを併せ、ライムジュースまたは搾ったライムを入れてステアするだけ。

ウォッカの度数や量にもよりますが、モスコミュールのアルコール度数は10~12%と強めなのが一般的です。強い度数であるにもかかわらず非常に飲みやすいカクテルですので、くれぐれも飲みすぎには注意しましょう。

スクリュードライバー

スクリュードライバーはオレンジジュースとウォッカを混ぜ合わせたシンプルなカクテル。「レディーキラー」という異名でも呼ばれ、美味しくて飲んでいるうちに酔いつぶれてしまうほど度数が高いカクテルです。

ウォッカとオレンジジュースを1:2の割合で割って作りますのでだいたい10~13%位のアルコール度数があります。

スクリュードライバーの名前の由来は油田の労働者が、ウォッカとオレンジジュースをグラスに注ぎ、ドライバーで混ぜていたことが由来とされています。

オレンジジュースの酸味と甘みで飲み口がよく、お酒であることを忘れてついついグビグビ飲んでしまいそうです。

ウォッカトニック

ウォッカトニックは文字通りウォッカとトニックウォーターを併せたカクテルです。トニックウォーターを使ったカクテルと言えばジントニックですが、ジンに比べてウォッカはクセが少ないので、サッパリとしていて非常に飲みやすくなっています。

ジントニック同様、レモンかライムを搾ると風味が増してよりおいしくなります。ウォッカトニックは、甘過ぎるカクテルが苦手という方におすすめのカクテルです。

ウォッカマティーニ

ウォッカマティーニは「カクテルの王様」ドライマティーニのベースをドライ・ジンからウォッカに変えたもの。香りが豊富なジンベースのドライマティーニに比べると、ウォッカのクセの無さによって飲みやすさが格段に上がります。

作り方はウォッカとドライベルモットを4:1で併せてステアするだけ。アルコール度数はカクテルでありながら25パーセント前後と、焼酎のストレートと同じレベル。

ちなみにドライベルモットとは、白ワインにハーブなどで香り付けをしたフランスのお酒ベルモットの辛口。少し大人なカクテルをお洒落なグラスで楽しんでみてはいかがでしょうか?

ウォッカは初心者でも飲みやすいお酒

度数の高さを聞くと、飲みにくそうなイメージを持ってしまうウォッカ。ですがウォッカベースのカクテルには、お酒が弱い人でも飲みやすいものがたくさんあります。カクテルに慣れてきたら、ウォッカそのものの味が楽しめるロックやストレートなどにも少しずつ挑戦してみてください。きっとウォッカの美味しさがわかるはずですよ。

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