メガネをかけていて、快適だと感じる人は案外少ないのではないでしょうか?メガネの掛け心地は、繊細なつるの調整に左右されます。男性に適したつるのサイズや調整の仕方、合わないメガネを使っていた場合に起こりうる問題について紹介します。
メガネが合わないと感じる原因と影響
メガネを着用していて、ずれてきたり、掛け心地が悪かったり『合わない』と感じる場合があります。
どのようなことが原因なのか、また違和感があるままメガネを使い続けていると、どのようになるのかを見てみましょう。
メガネはフィッティングが大切
メガネを着用時、ずれてきたり、掛け心地が悪かったりするのは、フィッティング時に行う調整が正しくできていなかっとことが一因にあげられます。
フィッティング時の調整はとても大切で、メガネの高さやパーツの細かい調整を行うことによって、最終的に自分に合ったメガネが完成します。
接続部のネジが緩む・メガネの横幅が開く・鼻パッドが歪みメガネの角度が変わってしまうなど、メガネの変形が原因となり、掛け心地に違和感が出る場合もあるでしょう。
そのほか、ずれ防止の役割をする鼻パッドの摩擦力の低下も考えられます。ゴム素材の鼻パッドなどは、表面が劣化すると、ゴムがツルツルになり、メガネがずれやすくなるのです。
耳にかける部位である、つるの先のモダン(先セル)のカーブが、耳の形に合っていない場合も、ずれの原因となるでしょう。
合わないメガネを使っていると、どうなるか
合わないメガネをそのまま使い続けていると、メガネがずれたり、下がったりしてくるだけではなく、目に負担がかかり疲れが出たり、痛みを感じたりもします。
また、目の疲れから、肩こりや頭痛・めまいといった症状が現れる場合もあり、日常生活や仕事にも影響をおよぼし、心身の不調にまで発展するケースもあります。
メガネをかけていて、これらの不調がある場合は、眼科で検査をしてみましょう。病院によっては、一般的な眼科検査以外にも、調節機能や斜位の検査なども行っています。
症状によっては、点眼薬や内服薬のほか、メガネの処方箋が出る場合もあるので、処方箋に合った新しいメガネを作りましょう。
つるの長さを意識しよう
メガネの掛け心地を快適なものにしたいなら、つるの長さを意識してみましょう。つるの長さは、掛け心地に影響する重要なポイントです。
適切なつるの長さはどれくらいなのか、長さ調節をしてくれるショップについて説明します。
男性に適したサイズとは
つるの長さが短いと、メガネが顔の形にフィットせず、ずり落ちたり、かけていて痛みの原因になったりします。
鼻パッドの高さを調節することによって、つるの長さが足りなくなる場合もあるので、注意しましょう。
日本男性平均のつるのサイズは、約145mmです。しかし、個人の顔の大きさや骨格の作りなどもあるので、自分に合うつるのサイズを見つけることが重要です。
つるの長さが合っていると、耳や鼻にかかる負担も軽減され、つる全体が顔を包み込むようにメガネを支えてくれます。
ネットでメガネを購入した場合は、つるの長さが合っていない場合もあります。近くの店舗で、一度チェックしてもらうとよいでしょう。
長さ調整が可能なショップも
市販フレームのつるのサイズは、ある程度メガネ店で調整することも可能です。
また、もともと豊富なサイズを取り扱っている店舗もあるので、自分にぴったり合うサイズのフレームを見つけてみましょう。
職人技が光る、つるの調整
最適な掛け心地になるよう、細かなつるの調整にはスタッフの技が必要です。どのような調整を行うのか、具体的に見てみましょう。
つるの開きを顔の大きさに合わせる
つるは緩すぎる場合メガネがずり落ち、きつい場合はメガネが前方に突出したり、かけていて痛みが出たりします。
つるの調整は、実際にメガネをかけた状態で行います。ポイントは、つるの開きを顔の大きさに合わせることです。
個人により顔の横幅や側面形状が異なるので、技術を持ったスタッフが確認しながら専用工具を使い調整を行っていきます。
フレームを熱して抱き付けを調整
具体的な調整方法は、まずヒーターでフレームを熱します。
そして、フレームが温かく柔らかくなったら、つるを顔の形や耳の形状に合わせて、丸みを持たせたり、まっすぐにしたりして形を変え、掛け心地を整えていきます。
モダンの曲がり具合を調整
フィッティング時には、つるの先のモダン部分の調整も行います。
メガネをかけて、耳が痛い場合は、かかりを弱くするよう、曲げる角度を緩める調整が必要です。
反対に、メガネをかけてずれる場合は、かかりが強くなるよう、モダン部分が耳の後ろの形に合うよう角度を曲げ、調整します。
デキる大人はフィッティングにこだわる
お気に入りのメガネを購入しても、かけていて合わなければ、快適に過ごせないほか、目の疲れやそれに伴う症状が出てくる可能性があります。
メガネを購入する際は、フィッティングにこだわってみましょう。つるやモダン部分の曲がり具合、鼻パッドの高さなど細かな調整を行うことで、掛け心地のよい、自分にとって最適なメガネが完成します。
また、使い続けている間にメガネが変形し、合わなくなる場合もあります、その場合も、再度店舗でフィッティングし直してみるとよいでしょう。