メガネフレームの折れや歪みは修理可能?素材による違いと修理期間

2019.04.24

メガネを毎日のように使っていると、フレームが曲がったり折れたりすることがあります。修理が可能な箇所や素材、修復までにかかる期間、買い替え時の見極めなど、メガネフレームが破損した際の修理に関して解説します。

メガネが破損したときの対処法

メガネは一見、複雑な構造には見えないため、故障した際に自分で直せるのではないかという気になりがちです。

しかし、わずかな形のズレが、装着時の見え方に影響を与える可能性があり、自分で修理する場合は注意が必要です。

DIYで修理はできるか

メガネを変形させてしまった場合、自分で直そうとすると他の場所にも力が加わってしまい、さらに壊れることがあります。

ネジの緩みなど、明らかに自分でもできる修理以外はできるだけお店に修理を依頼しましょう。

鼻パッドや蝶番などのネジの緩みはドライバーで修正できます。100円ショップでも売っている極細の精密ドライバーを常備しておくとよいでしょう。

接着剤はおすすめできない

どうしてもメガネがすぐに必要な状況や、メガネをかけなければお店に修理を依頼しに行くことすらできない状況も考えられます。

しかし、応急処置で対応する場合はできるだけ接着剤を使わないようにしましょう。

接着剤に含まれる成分によっては、フレームが溶けたりフレームやレンズ周りが白く曇ったりして、状態がさらに悪化する可能性があります。

また、後からお店に持ち込んだ際、修理に余計な手間がかかる原因になり、接着剤を使ったことで修理不可になるケースもあります。

応急処置はできるだけテープなどの補修で対応するようにしましょう。

メタルフレームの修理内容

メガネの素材は、大きく『メタル』と『プラスチック』の二つに分けられます。

メタルフレームには、チタンやステンレス、形状記憶合金など、いわゆる金属のフレームがあります。

特殊素材以外は修理できる可能性が高い

メタルフレームは、プラスチックフレームと比べ修理がしやすい素材です。メガネの種類に関わらず、どんな破損の状態でもそれなりの対処法で修理できます。ただし、素材によっては修復が困難なものもあります。

たとえば、アルミは溶接が難しく、元通りに修復できないことが多い素材です。折れてしまうと元に戻すことはほぼ不可能になります。また、鋳物も同様に修理が難しい素材です。

折れた部分の溶接

折れたフレームなどの修理には、レーザー溶接とロウ付けのどちらかを用いるのが一般的です。

レーザー溶接は接合したい部分にレーザーでピンポイントに熱を加える方法です。高熱を加えるため、薄い金属だと溶けてしまう可能性があります。

ロウ付けは接合したい箇所に溶かしたロウ材を流すことで接合する、昔ながらの修理方法です。熱による部品の色落ちや七宝部分への影響を極力少なくし、修理の痕を最低限におさえられます。

それぞれにメリットとデメリットがあり、フレームの素材や破損状況を確認してどちらか適した方法を選ぶことになります。

また、折れやヒビを溶接で接合した後、強度が100%に戻ることはありません。そのため、メガネがずれやすくなり、眼精疲労を引き起こす可能性があります。

修理後に眼の違和感があるようなら、買い替えを検討しましょう。

メッキ剥がれは分解して再メッキを行う

メガネフレームのメッキ処理は、素材の腐食防止とフレームの装飾が主な目的です。しかし、薄いメッキの場合は小さな穴が開きやすく、汗や湿気が穴から入り込み金属が溶解しやすくなります。

また、購入前のメッキ処理段階で密着が不十分な場合も剥がれやすくなります。

メッキ剥がれの修理はメガネのパーツを全て分解し、剥がれた部分の再メッキ処理をします。分解することで普段は手入れが行き届かない部分のクリーニングもできるメリットがあります。

プラスチックフレームの修理内容

プラスチック素材のフレームは、以前はセルロイドで作られることが多かったため、今でもセルフレームと呼ばれることがあります。現在は、プラスチックフレームのほとんどがアセテート製です。

プラスチックはメタルに比べ強度が弱く、特に冬の寒い時期は気温と湿度の低下によりダメージを受けやすくなります。

素材やブランドによって修理可否が異なる

プラスチック素材の中では、アセテートとセルロイド素材以外は対応不可というお店が多く、メガネの素材を事前に確認してもらう必要があります。ウルテムやTRなど、比較的新しい素材も修理を断られる可能性が高いです。

レイバンのサングラスやビンテージのフレームなど、ブランドによって修理してもらえないこともあります。

レイバンのサングラスであれば、正規販売店か公式のカスタマーサービスを通して修理が可能です。

蝶番の折れは特殊な機械を使って修理

蝶番の修理は交換が基本で、専用の機械を用いて本体に埋め込む方法を用いることが多いです。蝶番の在庫があり噛み合わせが合えば即日で対応してもらえます。

国内で生産されたメガネであれば、蝶番の修理はほとんど対応してもらえます。ただし、本体と一体型の蝶番が折れた場合は対応してもらえないことがあるので注意しましょう。

フレームの折れは断られるケースも

プラスチックは金属と違い溶接ができないので、フレームが折れた場合は丸ごと交換するか、折れた部分だけパーツを交換する方法が一般的です。修理を断られるケースも多い中、反対に直せないメガネはほとんどないというお店もあります。

また、プラスチックは金属と比べて寿命が短めです。衝撃ではなく経年劣化によるダメージが発生すると、他の部分も同じように次々と傷んでいく傾向があります。

購入後数年経って突然フレームが折れるようなことがあれば、寿命の可能性が高いので新品への交換を検討しましょう。

お店にメガネの修理を依頼しよう

メタルとプラスチックどちらの素材でも、多くの場合素人がフレームを修理することは困難です。状態をさらに悪化させてしまう前に、修理のプロに見てもらいましょう。

購入したショップ

フレームの修理でまず確認すべきは、メガネを購入したお店の対応です。

ショップによっては全ての購入者に破損保証制度を設けている場合があります。使用者の転倒・落下・事故などによる、メガネの傷や破損に適用できます。

保証内容は『半年以内1回限り無料』『1年以内何度でも通常価格の半額』など、期間を区切り保証を定めていることが多いです。

修理と交換で料金が違う場合もあるので、まずは購入時の保証書を確認し、直接ショップに問い合わせてみましょう。

他店商品を受け付けているショップ

購入ショップ以外でも多くのお店は修理を受け付けています。メガネを確認し復旧に向けて最善策を提案してくれます。

ただし、他店のメガネ修理を受け付けていないショップもあるので事前に確認する必要があります。

たとえば、近年人気の格安メガネ店は、価格をできるだけおさえるためにフレームの企画から製造、販売まで自社で一括して行っています。

自社のフレーム以外はパーツの対応ができないため、他社のメガネフレーム修理には対応できないという姿勢を取っています。

メガネ修理専門店

メガネの修理は、メガネ販売店で受け付けていますが、メガネの修理を専門にしているお店もあります。

通常のメガネ店より修理代が安い傾向にあり、専門を謳っているだけあって修理できる範囲も広いのが特徴です。

個人で経営している修理専門店も多く、大手で受け付けないような要望にも柔軟に対応してもらえます。

修理のついでにクリーニングや汚れた鼻パッドの無償交換をしてくれるなど、プラスアルファのサービスは個人経営ならではのものと言えるでしょう。

修理専門店の中には配送で修理を受け付けてくれるお店もあります。時間がかかるデメリットはありますが、近隣で修理できなければ遠方でも対応してくれるお店の利用を検討しましょう。

修理にかかる時間は?

壊れたメガネの修理に関し、最も気になることの一つに直るまでの時間が挙げられます。

修理方法により大きく異なる

修理にかかる時間は修理方法に左右されることが多いです。

修理する側としてはできる限り迅速に対応しようと試みますが、修理方法その他さまざまな事情により日数がかかる場合もあります。

パーツ交換など簡単な修理は即日から

メガネを持ち込んだお店が修理に対応していれば、パーツ交換など簡単な修理なら即日で完了することがほとんどです。

在庫がない場合、取り寄せで対応できるケースであれば、部品が届き次第修理に応じてくれるでしょう。遠方の業者に宅配で依頼する場合は、当然輸送にかかる日数が加算されます。

修理にかかるだいたいの時間を確認すれば、どのくらいで終わるかを教えてもらえます。速ければ持ち込み後数分で修理が終わる場合もあります。

折れやリム切れは数週間かかることも

ネジ折れやリム切れなどのダメージは数日~数週間かかることもあります。車のように代わりのメガネを貸してもらえるサービスはありません。

すぐにメガネが必要な状況であれば、費用を比べながら買い替えを検討するのもよいでしょう。

いずれにしても、メガネの修理を依頼している間はメガネをかけられないことになり、生活に支障をきたす状況も考えられます。

いつ起こるかわからないメガネの故障に備えて、最低でも一つは予備のメガネを持っておくとよいでしょう。

どうしても直したいメガネはプロに依頼

近年、格安メガネ店が増え、昔に比べるとメガネはリーズナブルなイメージになりつつあります。

単なる視力矯正手段としてだけではなく、強い思い入れを自分のメガネに対して持つ人も少なくありません。毎日メガネをかけて生活している人にとって、メガネはもはや体の一部分です。

メガネにトラブルが起きた場合は、無理に自分で対処しようとせず、できるだけプロに修理をお願いするのがおすすめです。そうすることで、お気に入りを長く愛用できることでしょう。

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