通にこそ愛される、麦焼酎の魅力とは。麦のおすすめ銘柄を紹介

2019.04.23

芋焼酎や米焼酎に比べると「割って飲むもの」としてのイメージが強く、単独で語られることは少ない麦焼酎。ですが麦焼酎にハマった人は「麦しか飲まない」という位、一度ハマると抜け出せないのが麦焼酎の魅力です。今回はそんな奥深い麦焼酎の飲み方やおすすめをご紹介してみました。

麦焼酎とはどんなお酒か

幾度かの焼酎ブームを繰り返し、今や焼酎は日本人にとって最も身近なお酒の1つとなりました。しかし芋焼酎の全国的人気の影で、麦焼酎の人気はいまひとつのイメージがあるかもしれません。

しかし麦焼酎にはまった人は麦しか飲まなくなると言われるほど、奥が深いお酒なのです。芋焼酎のような派手さやインパクトはないけれど、淡々と味わえるしみじみしたお酒、麦焼酎の魅力をお伝えします。

長崎発祥の焼酎

麦焼酎の歴史は16世紀、大陸と日本をつなぐ中継地点にあった長崎県の壱岐島(いきのしま)で始まったとされています。平地が多く米の収穫量が高かった壱岐島は江戸幕府から、米に重い年貢をかけられていたため、主食として麦を食べていたそうです。

麦は年貢がかからなかった事もあり、自由に生産することができました。そしてあまった麦を使って自給用の焼酎を作ったことが麦焼酎のはじまりとされています。

香ばしくクセが少ない味わい

原料はもちろん麦。ウイスキーやビール、ウォッカなど外国のお酒にも使われている穀物です。麦焼酎の特徴として最初に挙げたいのは、やはり麦の芳ばしい香りでしょう。

芋焼酎や米焼酎がまろやかで強い後味を持つ傾向があるのに対して、スッキリとした飲み心地と飲んだ後の爽快感が麦焼酎の特徴です。

クセが少ない為に非常に飲みやすく、初めて焼酎を飲むという方は是非麦焼酎から試していただきたいですね。カクテルやサワーなどとの相性もよく、バーや居酒屋、スナックなどでも重宝されるお酒です。

麦焼酎の通な飲み方

麦焼酎の飲み方のバリエーションは、芋に引けを取らないほど豊富です。その中から通な飲み方をいくつか紹介します。

その①ロック

やはり焼酎の定番、ロックは麦でも外せません。むしろこの芳ばしい香りと、さっぱりとした飲み口は冷やして飲むことでさらに魅力的になります。

麦焼酎のロックは、時間の経過と共にに溶けていく氷に薄められていく味わいの変化や、香りの変化を楽しむことができますので、お酒をじっくりと味わいたい方にもおすすめです。

その②ハイボール

ハイボールと言えばウイスキーが思い浮かびますが、焼酎のハイボールもとってもおいしいですよ。

特に麦焼酎のサッパリとしたキレは冷えれば冷えるほど高まってくれますので、炭酸との相性もよく飲みやすくていつまでも飲み続けてしまいそうになります。

こってりとした料理のあとに、あっさりとしたお酒を楽しみたいという方には是非麦焼酎のハイボールをおすすめします。

その③前割り

前割りという飲み方があるのをご存知でしたか?焼酎をあらかじめ水で割っておいて数日寝かせる飲み方です。寝かせることで水と焼酎がうまく馴染んで、アルコールのとげとげしさがなくなり、非常にまろやかな口当たりになります。

作り方は簡単で焼酎と水を5:5、または6:4(お酒が弱い方は4:6でも大丈夫)で割って冷蔵庫で保存するだけ。一日寝かせるだけでもまろやかになりますが、5日から一週間位寝かせると本格的な前割り焼酎が楽しめます。

その④コーヒー割り

「コーヒー割り?」と少し驚くかもしれませんが、アイリッシュコーヒーやカルーアミルクなど、お酒とコーヒーを合わせた飲み方はけっこうたくさんあります。

作り方は簡単で麦焼酎とコーヒーを1:3位で割るだけ。ミルクやガムシロップなどを合わせてお好みの味を探すのも楽しそうですね。

最近は泡盛をコーヒーで割った泡盛コーヒーが沖縄でブームになるなど、コーヒー焼酎の時代が近づいているかもしれません。

人気のおすすめ麦焼酎

麦焼酎には大変沢山の種類があり、その中からお好みの一本を選ぶのは難しそうですよね。そこで次に、おすすめの麦焼酎をご紹介します。

四ツ谷酒造 兼八

創業100年を迎える大分の老舗四谷酒造の「兼八」(かねはち)。四谷酒造は、時代に流されること無く独自の焼酎造りを貫いてきた、伝統とこだわりを持つ酒造メーカーです。

兼八の味は、昨今人気の飲みやすい焼酎とは一線を画します。麦本来の旨みと香りを最大限に引き出した、芳ばしさと奥行きのある甘い香りには古き良き時代の焼酎のような力強さがみなぎっています。

今や「幻の焼酎」と呼ばれるほどプレミアムな焼酎になりましたが、是非一度は試してみたい一本です。

黒木本店 中々

芋焼酎の本場、宮崎にある黒木本店の麦焼酎「中々」。中々は麦焼酎ブームの火付け役「百年の孤独」の原酒としても知られています。

麦の種まきから焼酎造りを始めるというこだわりが、味のすみずみにまで行き渡っています。麦の香ばしさと共に広がる甘い香りと、繊細な口当たり。

「兼八」が力強さを感じさせる麦焼酎なのに対して、中々は洗練された繊細さを感じさせてくれる麦焼酎と言ってよいかもしれません。

お湯割りで飲むと、独特の自然な甘みと麦の香ばしさがさらに増して非常に美味です。

佐藤酒造 佐藤麦焼酎

佐藤と言えば黒と白の芋焼酎が有名ですね。こちらはプレミアム商品として値段も高くなかなか気軽には飲めません。しかし佐藤の麦焼酎は幾分お手頃で手に入りやすくなっています。

味の方ですが芋の佐藤の特徴でもある、素材の味をしっかりといかした厚みのある味わいは麦の佐藤でもしっかりと感じさせてくれます。

芳ばしさの中に、ほんのりと残る甘い麦のおいしさに「さすが佐藤」とつぶやいてしまいそうです。

安くて美味しい麦焼酎

少しプレミアムな焼酎が続いてしまいましたので、近くのスーパーやコンビニでもお手頃価格で手に入る、安くて美味しい麦焼酎をご紹介します。

三輪酒類株式会社 いいちこ

「下町のナポレオン」のキャッチフレーズが有名で、麦焼酎の代名詞とも言える大分の三輪種類株式会社が造る「いいちこ」は、日本で1番売れている麦焼酎です。

いいちこの魅力はクセのない飲みやすさ。ほんのりと感じる麦の香りも強すぎず弱すぎず、その中で感じられる甘みがゆっくりと口の中に広がります。

長く愛され続けるお酒の殆どがそうであるように、いいちこにはコレと言った特別な特徴はありませんが、誰が飲んでもおいしく感じるような好き嫌いが分かれない味わいがあります。

クセが少ないので、カクテルやサワー系のベースとしても最適です。初めて麦を飲むかたは、いいちこからスタートするのをおすすめします。

二階堂酒造 二階堂

大分県産の厳選された麦100%を使用して作られた麦焼酎「二階堂」。麦焼酎ブームの火付け役とも言われる、麦のおいしさを存分に堪能できる焼酎です。

いいちこが麦の苦味やクセを逃がしたスッキリした味わいであるのに対し、二階堂は逆にその苦味を麦本来の旨みとして扱っているように感じます。

そのため、どこか一本芯が通っているようなぶれないおいしさに、一口飲むとまた一口と口に運びたくなるような不思議な感覚を味あわせてくれます。

二階堂の製造方法は秘伝とされており、親族の跡継ぎだけに 代々引き継がれているとのこと。歴史の重みを感じながら飲むと味わいも変わりそうですね。

麦焼酎を美味しく味わおう

麦焼酎はクセが少なく、焼酎初心者でも楽しみ安いお酒です。そのポテンシャルは芋焼酎や米焼酎に決して引けをとりません。ぜひ色々な麦焼酎を味わって、自分好みの麦焼酎を見つけてみましょう。

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