自宅でもできる水出しコーヒーのススメ。美味しく淹れるポイントを紹介

2019.04.22

水出しコーヒーはアイスコーヒーと作り方が異なるだけではなく、味わいも異なります。水出しコーヒーの特徴や抽出に必要な器具やおすすめの豆の種類、そして家庭でも簡単に作れるおいしい水出しコーヒーの作り方をまとめました。

知っておきたい水出しコーヒーの特徴

水出しコーヒーは、ただ冷たいだけのコーヒーと思っている人が多いのではないでしょうか。しかし、お湯で淹れる普通のコーヒーと異なる、以下のような特徴があります。

優しい味わいを楽しめる

水出しコーヒーは、水を使ってゆっくりと時間をかけて抽出します。低温での抽出は、お湯のように高温で抽出するよりも酸化しにくい特徴があります。

水でじっくりと抽出することにより、苦味や雑味、えぐみの元になる成分が溶けにくくなるのも、水出しコーヒーの特徴です。そのため、ホットコーヒーよりも優しく柔らかで飲みやすく、スッキリした味わいが楽しめます。

また、水から抽出しているのでホットコーヒーより味の変化が少なく、冷蔵庫で3日ほど保存可能です。

カフェインの量が少なくなる

先ほど触れた苦味や雑味の原因になる成分が、カフェインです。カフェインレスコーヒーを除き、コーヒーにはカフェインが含まれているものです。

カフェインはお湯で出やすく、水で出にくい特徴があります。そのため、水出しコーヒーはカフェインが出る量を抑えられ、お湯で抽出したコーヒーよりもカフェインの量が少ない特徴があります。

一般的なレギュラーコーヒーのカフェイン量が1杯あたり約100~150mgと言われていますが、同じ量でも水出しコーヒーのカフェイン量は58mg程度と、約半分にカフェインを減らせます。

わずかなカフェイン量を含むカフェインレスコーヒーの豆を使えば、さらにカフェイン量を減らせるので、気になる人にはおすすめのコーヒーと言えます。

冷やしたコーヒーとの違いは?

水出しコーヒーと同じ、冷たいコーヒーには「アイスコーヒー」があります。一般的なアイスコーヒーは、最初にお湯で抽出したコーヒーを冷やして作るので、抽出方法そのものが異なります。

抽出時の温度はコーヒーの味を左右するため、同じ豆を使用していたとしても、アイスコーヒーと水出しコーヒーは味わいにも違いが生まれます。

アイスコーヒーの方は苦味が強く出やすいですが、水出しコーヒーは苦味が少ないので、コーヒーのうまみや甘みを味わえます。

自宅でできる水出しコーヒーの作り方

専用の器具を用意しなくても、水出しコーヒーは自宅にあるものを使うだけで作れます。作り方もシンプルなので、以下の手順を参考にしてぜひチャレンジしてみてください。

ピッチャーを使えば簡単にできる

最も手軽に水出しコーヒーを作るには、麦茶などを淹れるときに使うタイプのピッチャーを使う方法がおすすめです。これに、コーヒー粉を入れるためのお茶パックを準備します。

水とコーヒー豆は、10:1の割合で用意します。たとえば、1リットルのコーヒーを作りたいときはコーヒー豆100gが必要です。豆は、ドリップコーヒーと同程度の挽き目のものを選びましょう。

お茶パックに入れたコーヒー粉と水をピッチャーに入れ、まず1時間ほど常温で置いて抽出をします。その後、約8時間冷蔵庫に寝かせておけば、水出しコーヒーが完成します。

コーヒー粉を長時間入れっぱなしにしていると雑味が出てしまうので、コーヒー抽出後はコーヒー粉のパックを取り除いておくのがポイントです。

もしコーヒーの中の微粉が気にある場合は、ペーパーフィルターでこすと、クリアでよりスッキリした味わいが楽しめます。

水出し用のコーヒーパックを使う

ホットコーヒー用のコーヒー粉を水出しコーヒーに使用できますが、水出し専用のコーヒーパックも市販されています。麦茶のように必要な分が小分けにされたパックなので、水の量に合わせてパックを入れるだけの手軽さです。

水出し専用コーヒーパックの使用方法は、上記のピッチャーでの淹れ方と同様です。粉の分量を計る手間が省けるのがメリットです。

水出し用の専用ポットを使う

水出しコーヒーを作るための専用器具は、プラスチック製のポットにストレーナー(こし器)が付いたリーズナブルなものから、本格的な水出し専用ドリッパーまでさまざまなタイプが販売されています。

初心者なら特に、ピッチャーを使った淹れ方と同じ要領で作れる、ストレーナー付きの水出しコーヒー専用ポットが使いやすいでしょう。専用ポットならお茶パックを用意する必要なく、そのままコーヒー粉を水と一緒に入れるだけです。

水出しコーヒー用の豆選びのポイント

水出しコーヒーはドリップコーヒーとは異なる特徴を持つため、コーヒー豆の選び方も変わってきます。豆選びでは、以下の点を押さえておきましょう。

コーヒー豆は深煎りを使用

コーヒーは、ホットよりもアイスの方が酸味を感じやすいといわれています。そのため、水出しコーヒーも酸味を強く感じることもあります。そして、コーヒー豆は焙煎時間が短いほど酸味が強くなります。

このことから、なるべく酸味を抑えたコーヒーを作りたい場合は、深煎り豆を使いましょう。酸味が少なめ、かつコクのあるコーヒーが仕上がります。おすすめの豆は、イタリアンローストもしくはフレンチローストです。

挽き方は中〜細挽きで

コーヒーは、大まかに粗挽き、中挽き、細挽きの3段階の挽き方があり、豆の挽き方で味が変わります。挽きが細かいほど水に触れる面積が増えるため、味や香りが濃いコーヒーになります。

濃い目の水出しコーヒーを作りたいなら、挽き目が細かい中挽きや細挽きの豆を選びましょう。ただし、抽出時間が8時間以上になる場合は、細挽きを選ぶと雑味が出やすくなってしまうため、やや粗挽きの豆を使う方がいいでしょう。

水出し用コーヒー器具の選び方

家にあるポットやお茶パックを使っても水出しコーヒーは簡単に淹れることができます。

ですが、水出しコーヒー専用ポットのほか、お湯で抽出するように水でコーヒーを抽出できる『ウォータードリッパー』などの専用の器具を使うと、より手軽においしい水出しコーヒーを作れます。

収納場所とお手入れのしやすさで選ぶ

水を一滴ずつコーヒー粉に落として丁寧に水出しコーヒーを抽出するウォータードリッパーは、落とす水の量や速度を調整できるタイプがあるので、こだわりがある人に適しています。

ウォータードリッパーはデザイン性が高いものもあり、インテリアとしても映えますが、比較的サイズが大きいため収納場所や設置場所に悩むこともあります。また、ポットほど構造が単純ではないので、お手入れが面倒な場合もあるでしょう。

収納に場所を取らず、お手入れがしやすいという点で選ぶなら、ポットタイプが適しています。冷蔵庫のポケットに立てて置いたり、横置きに対応する製品も選べます。

サーバーの機能性を確認

ウォータードリッパーの場合は、サーバーにも注目してみましょう。

ただコーヒーを溜めておくだけではなく、蓋をしてそのまま冷蔵庫で保存できるタイプ、電子レンジ対応でホットコーヒーとしても楽しめるタイプなど、抽出したコーヒーを受けるだけではないプラスアルファの機能があると、さらに便利です。

手軽さなら水出しポットが便利

できるだけ手軽に水出しコーヒーを作るなら、シンプルな構造の水出しポットが最適です。コーヒー粉と水を入れるだけという簡単さに加え、リーズナブルな価格の容器が多いのも魅力です。

ウォータードリッパーは本格的すぎる、高価でなかなか手を出せないという人には、まず水出しポットから試してみるのがおすすめです。

おすすめの水出し用コーヒー器具

水出しコーヒーを淹れるための器具はいくつかありますが、本格的にコーヒーを淹れたい人から初心者まで使える、ウォータードリッパーや水出しポットのおすすめ製品を3種類紹介します。

イワキ 耐熱ガラス ウォータードリップ コーヒーサーバー

ウォータードリップができる器具の中でも、こちらはリーズナブルでシンプルな構造が人気です。コーヒーの粉をセットし、水タンクに水を入れると1滴ずつ水が落ち、抽出開始します。

耐熱ガラス製のサーバーを採用しており、抽出したコーヒーを電子レンジで温めて楽しむこともできます。水タンクの蓋はサーバーにも対応するので、蓋をしての保存も可能です。

  • 商品名:イワキ 耐熱ガラス ウォータードリップ コーヒーサーバー
  • 価格:2800円(税込)
  • Amazon商品ページ

ハリオ ウォータードリッパー ・ クリア

本格的な水出しコーヒーを楽しみたい人におすすめなのが、『ハリオ』のウォータードリッパーです。金属コックにより滴下速度を調節できる、好みの味を見つけたい人にピッタリの本格派ドリッパーです。

本格的なウォータードリッパーは高価になりがちですが、こちらは価格が手頃なので、初めてのウォータードリッパーとしてもおすすめです。サーバーには蓋と取っ手が付いており、そのままグラスへ注いだり冷蔵庫で保存ができます。

全体がクリアカラーの本体は、インテリア性を重視したシンプルで清潔感のデザインは、キッチンやダイニングをオシャレな印象にしてくれるでしょう。

  • 商品名:ハリオ ウォータードリッパー ・ クリア
  • 価格:1万7754円(税込)
  • Amazon商品ページ

ハリオ フィルターイン コーヒーボトル

手軽に水出しコーヒーを作れる水出しポットのおすすめが、上でも紹介したウォータードリッパーと同じメーカー・ハリオのコーヒーボトルです。ストレーナーがセットされており、コーヒー粉を入れて水を注ぐだけで、水出しコーヒーができます。

ユニークなワインボトル型の注ぎ口はシリコン製で水切れがよく、グラスに注ぎやすい形状です。容量は小さめの650mlで、1人でコーヒーを飲みたい人に適したサイズです。

  • 商品名:ハリオ フィルターイン コーヒーボトル
  • 価格:1613円~(税込)
  • Amazon商品ページ

おいしい水出しコーヒーを作ってみよう

難しそう、と思われがちな水出しコーヒーは、ドリップコーヒーより抽出に時間がかかるものの、意外に簡単に作ることができます。ゆっくりと淹れた水出しコーヒーはまろやかで、飲みやすい味に仕上げられます。

暑い日にも最適な水出しコーヒーを、ぜひ自宅で作ってみてください。

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