日本酒の温度と呼び方の関係。日向燗(ひなたかん)って何度くらい?

2019.04.22

ワインにビール、日本酒に焼酎など世の中には様々なお酒が販売されています。どのお酒もそれぞれの特徴があり、作られる工程も使用される原料も様々。そんなお酒について今回注目したのは「日本酒」です。初心者の方からビギナーの方までにおすすめのする日本酒の種類や飲み方などについて徹底解説。美味しい日本酒がさらに美味しく楽しめるよう、是非、参考にしてみてください。

日本酒って?

そもそも日本酒とはどのようなものを言うのでしょうか?日本酒の原料となっているのは主に、白米、麹、水または酒酵母です。これらの原料を混ぜ合わせ醸造することで作られます。「清酒」とも呼ばれており、ただ単に飲んで楽しむだけでなく、美容としての効果もあり、多くの女性から今大注目を浴びています。

日本酒ができるまで

日本酒はどのような工程で作られているのでしょうか。原料は上記でもご紹介したように、白米や麹、水または酒酵母が必要となります。

下準備

まずは米を洗い水に浸します。次に浸した米を取り出し蒸していきます。蒸した米は、麹造り、酒母(※日本酒用の酵母)造り、もろみ用とそれぞれに応じた温度まで冷やされます。

麹造り

麹(こうじ)は、日本酒の原料である米のデンプンを分解し、アルコール発酵を促す重要な要素です。この麹造りが質の良い麹になるかどうかで日本酒の出来栄えも大きく違ってくるため、非常に重要な工程です。

酒母造り

酒母造りは、アルコール発酵を促す酵母を大量に増殖させるために行う工程です。麹と水を混ぜ合わせたものに、酵母、乳酸菌、蒸米を加え2週間から1カ月で完成させます。

もろみ

もろみは、日本酒の基となるもの。酒母をタンクに入れて、その中に麹、蒸米、水を加えて発酵させます。

この発酵にかかる期間は、約3週間から1カ月。じっくりと時間をかけて作ることで日本酒が美味しくなるのです。

このもろみ作りでは、酒母の中に全ての原料を一度に加えるのではなく、3回に分けてゆっくりと発酵させるのがポイントだそう。手間暇変えて作られているものだからこそ、奥深い味わいの日本酒となるのです。

発酵後

全ての発酵作業を終えたら、もろみをしぼって、日本酒と酒粕に分ける作業を行います。

その後、細かくなった米や酵母等の小さな固形物をなくすためにろ過を行い、火入れして殺菌します。火入れを行った後は、熟成させるため約半年から1年貯蔵します。

貯蔵が終わったら、熟成した原酒を各銘柄に合わせてブレンドし、出荷前にブレンドした原酒をもう一度火入れし、お酒の味を安定させます。これで日本酒の完成。日本酒が完成するまでに、約1年ほどかかるのです。

日本酒の種類

日本酒と一言でいっても種類はたくさんあります。例えば米、米麹、醸造アルコールが原料となっているものでは、本醸造酒・吟醸酒・大吟醸酒。米と米麹が原料となっているものでは、純米酒・純米吟醸酒・純米大吟醸酒など、原料や製造工程を変えるだけで、味も香りも全く異なった日本酒を生み出すことができるのです。

日本酒の飲み方How to

では日本酒は、どのようにして飲むのがおすすめなのか。一番のおすすめは、やはり、常温ストレートです。常温で飲む日本酒は、米本来の旨みを味わうことができると共に味わいもまろやかに感じられます。

きき酒ができるお店でもこの方法で提供しているところが多く、「日本酒を味わう」ための最適温度といえるでしょう。

温度も変われば呼び方も変わる

日本酒は常温、冷酒、熱燗といったように温度によって香りも味も変わってくるという面白みがありますが、温度によって呼び方も変わります。

熱燗の場合、30度くらいで日向燗(ひなたかん)、35度ほどで人肌燗(ひとはだかん)、40度前後でぬる燗、45度ほどで上燗(じょうかん)、50度前後で熱燗(あつかん)となります。

冷酒では、5度ほどで雪冷え、10度前後で花冷え、15度ほどで涼冷え(すずびえ)となります。日本酒をお店で注文するときに知っておくととても便利ですし、お気に入りのお酒と温度の関係を知っておくのも乙なものです。

ストレートだけじゃない?意外な飲み方

日本酒はストレートで飲むのが定番で、米本来の味を楽しむことができるとお話ししました。しかしその他にも、炭酸水とレモンを合わせてハイボールにしたり、ライムジュースを加えてカクテルにしたりと、さまざまな組み合わせが。

さらに、最近では「日本酒ロック」なる飲み方も市民権を得つつあります。その名の通り日本酒に氷を入れて飲む方法で、つい「それって邪道では?」と思ってしまいがちですが、日本酒メーカーがロック専用の日本酒を出すなどそのおいしさはお墨付き。夏にはぜひチャレンジしてみてほしい飲み方です。

お酒は嗜好品、楽しみ方も人それぞれです。日本酒が苦手な方は、ストレートにこだわりすぎずに、ぜひいろいろな味わいを楽しんでみてください。

日本酒をロックで飲むのはアリ?おすすめ銘柄とこだわりの酒

日本酒のおすすめ銘柄ベスト

それではここで、まったくの初心者から、少し慣れてきた中級者までにおすすめの日本酒銘柄についてご紹介します。

初心者はまずはこれを

初心者の方はなによりも「飲みやすさ」を重視しましょう。すっきりと水のように入ってくる辛口のものから、甘く芳醇なお酒まで、初心者におすすめしたい日本酒をピックアップしました。

宝酒造 澪DRY

この日本酒は甘すぎず、辛すぎず、ちょうど良い味わいが特徴。スパークリングタイプの日本酒で、シュワシュワとした泡ですっきりとしたのど越しを堪能できます。

日本酒の中ではやや変わり種ですが、全くの初心者の入口としてはおすすめできる銘柄です。

七賢 絹の味

この日本酒は、後味がすっきりとした上品な味わいが特徴。控えめな香りのため、料理と一緒に味わっても、料理の味わいを邪魔しません。

その名の通り柔らかい口当たりと後味は、日本酒初心者でも抵抗感なく味わえること請け合いです。

白川郷純米にごり酒

この日本酒は、甘酒感覚で飲むことができる日本酒。通常の2倍ものお米を使用し、甘くて濃厚な味わいが堪能できます。

辛口日本酒が苦手という方は、まずはここからチャレンジしてみては?

伯楽星

この日本酒は、食中酒をコンセプトに作られたもので、お刺身などのサッパリとした料理から、中華料理などのこってりとした料理まで相性の良い日本酒として人気を集めています。

食事を楽しみながら日本酒を嗜めば、その意外なマリアージュに驚いてしまうかもしれません。ぜひお好きな料理と一緒にお試しあれ。

加賀鳶 極寒純米辛口

この日本酒は、辛みときりっとした旨みが特徴のもの。辛口は初心者には飲みずらいように感じますが、しっとりとした旨みも感じることができるため、飲みやすいと好評です。

いままで「飲みやすい銘柄」を探して甘口ばかり探していた初心者の方は、もしかしたら辛口の方が相性がイイのかもしれません。意外な出会いを楽しんでみてください。

少し慣れてきた中級者にはこれを

少し日本酒に慣れてきて、もっと知りたい!と思い始めた日本酒中級者向けに、さまざまな角度からおすすめしたい日本酒をご紹介します。

月弓かほり

この日本酒は、フルーティーで穏やかな甘さが特徴のもの。「きれいな甘さ」をコンセプトに酒造りを行っている福島県名倉山酒造の商品です。

甘口の日本酒は、ともすればしつこい後味やくどさが気になってしまうもの。こちらの日本酒はそういった雑味を一切排除し、甘く、それでいて爽やかな「甘口の理想形」を体現しています。ぜひお試しあれ。

獺祭

日本酒を飲み始めた人なら知らない人はいない『獺祭(だっさい)』ブランド。柔らかで繊細な香りと新鮮な味わいが魅力で、そのあまりの完成度から一時はプレミアがつき、定価購入が難しくなったこともあるほど。

最近では入手もしやすく、居酒屋などでも置いてあることも多くなってきました。見かけたらぜひ一度は手に取ってほしい逸品です。

久保田 萬寿

高級銘酒といえば『久保田 萬寿』というほど、日本を代表する銘柄の一つです。柔らかくふくらみのある味わいが特徴で、贈答用としても人気のある商品です。「日本一うまい日本酒」という声も多く、そのおいしさはお墨付き。ぜひ一度お試しください。

上善如水

『上善如水(じょうぜんみずのごとし)』は、すっきりとして爽やかな飲み口に関しては右に出るもののない日本酒です。果実のような華やかな香りで、その名の通り『水のようにぐいぐい』飲めてしまいます。

ついつい飲みすぎてしまわないようお気をつけください。

自分のお気に入り日本酒を探してみよう

いかがでしたか?日本酒のあれこれをご紹介しましたが、初心者から女性の方でも楽しめるものもたくさんありますね!ぜひ、お気に入りの1杯を探してみてください。

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