奥深きテキーラの世界。原料やランク、おすすめ銘柄を紹介

2019.04.21

「テキーラに興味はあるけど、種類が多過ぎて何を買えばいいかわからない」そんな声を多く耳にします。確かにテキーラには材料や熟成期間によって沢山の種類があります。そこで今回はテキーラの種類について、そしておすすめの銘柄についてもご紹介します。

テキーラとはどんなお酒?

テキーラはメキシコで栽培される竜舌蘭(別名アガベ)という巨大な植物から作られた蒸留酒です。よく「テキーラはサボテンで作られたお酒」というイメージをお持ちの方がいますが、メキシコ=サボテンというイメージからそのような誤解が広まってしまったと考えられます。

アガベの葉を切り落とし、根元にあるピニャと呼ばれる巨大な球茎がテキーラの原料となります。ピニャとはスペイン語でパイナップルという意味で、見た目がそっくりである事からそのように呼ばれています。

ピニャがしっかりとした大きさ(40kg前後)に育つまでには、最低でも6年の歳月を要します。じっくりと時間をかけて育てられたピニャを蒸し焼きにした後、アルコール発酵をしてから蒸留するとテキーラが出来上がります。

しかしテキーラにはテキーラ規制委員会という政府公認の組織による厳しい基準が設けられています。アガベの原産地の指定や、蒸留する場所、アルコール濃度など。その細かな基準を全てクリアーした物だけに『テキーラ』という名前がつけられます。

「ショットグラスでいっきに飲み干す。」そんなイメージの強いテキーラですが、素材や熟成度合によって甘み、深みコクなどが変わっていき様々な表情が楽しめる奥深いお酒でもあります。

物によってはストレートでそのままワイングラスに注いで、じっくりと香りと深い味わいを楽しむ事もできます。またカクテルのリキュールとしても重宝されるなど幅広い楽しみ方ができるのもテキーラの魅力です。

テキーラの原料による種類

テキーラは原料であるブルーアガベの使用量によって『プレミアムテキーラ』と『ミクストテキーラ』の二種類に分けることができます。

プレミアムテキーラ

プレミアムテキーラはブルーアガベ100%使用のテキーラ。アガベの持つ自然な甘みが最大の魅力です。ワイングラスなどに注いでじっくりと香りを楽しみながら飲みたくなる、そんなテキーラです。

近年のアメリカなどでのテキーラ人気によってアガベが不足している影響もあり、プレミアムテキーラの価格は上昇し続けているのが現状です。

ミクストテキーラ

ブルーアガベの使用割合が51%以上のものをミクストテキーラと言います。プレミアムテキーラと違い、糖分やフレーバーが付いているため、甘くて飲みやすいのもミクストテキーラの特徴です。

ミクストテキーラは味の種類が豊富であることもあって、ショットからカクテルまで幅広い飲み方で楽しむことができます。プレミアムテキーラに比べて比較的安く手に入れることができるので、はじめてテキーラを飲むときには気軽に選びやすいミクストテキーラから試してみるとよいかもしれません。

テキーラの熟成期間による種類

テキーラは熟成期間によっても呼び名が変わります。熟成期間が短い方からブランコ、レポサド、アネホ、エクストラアネホの四種類。それではそれぞれの特徴を見てみましょう。

ブランコ

ブランコは熟成時間が1番短いテキーラです。ブランコの熟成期間は0~60日以内と短いため、熟成前のテキーラ本来の味わいを楽しむことが出来ます。

無色透明の見た目から『シルバー』と呼ばれることもあり、その見た目通りのスッキリした味わいが特徴的です。熟成期間の長いテキーラに比べて癖がなく飲みやすいので、初心者におすすめしたいテキーラです。

レポサド

レポサドは熟成期間が2ヶ月から1年以内のテキーラです。ブランコのスッキリした味わいも残しながらほんのりと付いた樽の香りも楽しめる、最もメジャーなテキーラと言ってよいでしょう。

主にショットやカクテルのベースとして飲まれることの多いレポサド。とりあえず初めてテキーラを飲むという方におすすめしたいですね。

アネホ

オーク樽で一年以上熟成したテキーラをアネホと言います。見た目の色もしっかりとした琥珀色が付いて、樽の香りや熟成による甘みも増してきます。

ウィスキーのような深い味わいが特徴的で、ロックかストレートでじっくりと味わいたくなるようなテキーラです。

エクストラアネホ

オーク樽で三年以上熟成したテキーラをエクストラアネホと言います。芳醇で深い味わいと、ハチミツのようなトロッとした口当たりの良さは、エクストラアネホでしか味わうことができません。

ハリウッドを中心にアメリカのセレブに大人気なのが、このエクストラアネホです。ここまで来ると値段もだいぶ高くなってきますので、購入にはなかなか勇気が必要ですね。

たっぷりと熟成されたエクストラアネホはテキーラそのものの味わいを楽しむために、ストレートで飲むことをおすすめします。

初心者でも飲みやすいテキーラの銘柄

テキーラの種類がわかった所で、『最初の一本』に最適な初心者でも飲みやすいテキーラの銘柄4品をご紹介します。

タランチュラ アズール

タランチュラアズールは爽やかなフレーバーが効いたミクストテキーラです。甘い口当たりと爽やかな香りによってテキーラのクセが消えて非常に飲みやすく仕上がっています。

その飲みやすさもさる事ながら、グラスに注いだ時の美しい色合いから、女性にも大人気のテキーラです。タランチュラアズールがあれば、自宅でトロピカルな雰囲気を堪能することができそうですね。

爽やかなシトラスと、甘酸っぱいストロベリーフレーバーから選べるので楽しみが広がりそうです。

パトロン シルバー

プレミアムテキーラの最高峰としておすすめしたいのが、『パトロンのシルバー』です。アメリカで売り上げナンバーワンのプレミアムテキーラで、現在のプレミアムテキーラブームの火付け役とも言われています。

特別な釜を使って三日間蒸し焼きにする事で引き出された、深い甘みが最大の特徴です。熟成前のスッキリした飲みやすさに加えて、シルバーとは思えないほどの柔らかさも併せ持つ絶品です。

ポルフィディオ ドルチェリキュール

お酒にあまり強くない方におすすめなのが、ポルフィディオのドルチェリキュールです。こちらはアルコール度数20度前後のため、テキーラ制定の規準35~55%を満たしていない事から、厳密に言うとテキーラではありません。しかし材料はテキーラと同じブルーアガベを使用しており、味わいはテキーラそのものと遜色ありません。

アルコール度数の設定からわかる通り、飲みやすさに非常に気を配って作られたことがわかります。ドルチェとはお菓子という意味もあることから、『お菓子のようなリキュール』として楽しむことができそうです。

カサ ノブレ クリスタル

カサノブレのクリスタルは厳選された有機アガベを使用して作られた高級テキーラのブランコ。

蒸留回数を三回にして、雑味を極限まで減らした飲み口は是非ストレートかロックでじっくり味わってもらいたい一品です。柑橘系の爽やかさとスパイシーな香りがマッチして、クセのない飲みやすさは抜群です。

カサノブレのアネホも大変人気ですが、初心者の方にはまずは癖のないこのクリスタル(ブランコ)をおすすめします。

テキーラの種類による味の違いを知ろう

テキーラは原材料や熟成期間によってそれぞれ味や値段が変わります。様々なテキーラの中から自分好みのテキーラを選んでみましょう。

 

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