バレエダンサーの日常については一般の方からすると謎だらけです。バレエダンサーとして活躍している人たちの食事や給料はどのようなものなか。その謎を今回はひも解いていきますので、是非、ご覧ください。また、おすすめの映画も載せています。興味のある方はご覧になり、バレエの世界に浸ってみてはいかがでしょうか。
バレエダンサーの食事は?
まずは、バレエダンサーの食事についてご紹介してきます。バレエダンサーは普段どのようなことに気を付けて食事をとっているのか。食事を知るだけでもバレエダンサーとしての苦労が分かるはずです。
徹底的な食事管理
バレエダンサーの体形を見ればわかりますが、スマートな体形を維持するのはバレエダンサーにとって必須条件といってもいいでしょう。
とはいえ、ただやせ細っていればいいかというともちろんそうではありません。バレエの動きの中には、激しく体を動かし、筋肉が必要とされるものもたくさんあります。細くありながら筋肉は犠牲にせず、力強い動きも必要になるということです。
そのためにトップバレエダンサーたちは食事管理を徹底して行っています。できるだけ体重を増やさないように、それでいて怪我をしないように行う食事管理は、バレエダンサーとしての体を作る上でとても大切なことなのです。
脂肪を増やさず筋肉をつける食事
上記の通りバレエダンサーは、脂肪を増やすさず筋肉を付ける必要があります。当然、毎日の食事も栄養を計算し、筋肉質で脂肪のつきにくい身体をつくる食事をしなければなりません。
そのため、炭水化物や脂質はなるだけ摂らず、高タンパクな食事が中心です。低糖質ダイエットをしたことのある人ならわかるかもしれませんが、たった数か月のダイエットでも炭水化物や脂質に気を付けながらの食事はつらいもの。ましてや、時には何十年にもなるキャリアを通して食事制限を行うトップバレエダンサーの苦労は想像に難くありません。
バレエダンサーの給料はいくら?
そんなトップアスリートともいえるバレエダンサーの給料ですが、一体どのくらいなのでしょうか。気になる方も多いと思いますので、是非、チェックしてみてください。
バレエ団の場合
まずは、バレエ団の場合の給料です。実際にバレエ団の給料というのは公表されておらず、一概には言えませんが、大体一回の出演料は15,000円から5,0000円ほどといわれています。
しかし、この給料では生活することが大変なため、ゲスト出演や講師などのお仕事を掛け持ちしながらバレエをやっている人も多いようです。
新人とトップクラスの差
新人とトップクラスのバレエダンサーでは、どのくらいの差があるのでしょうか。こちらも所属しているバレエ団によって異なりますが、新人の場合は月に150,000円くらいが相場のようです。一方で、トップクラスになると年収は数千万にも上ります。
夢のある職業ではありますが、下積み時代を乗り越えてこそ、名実ともに華やかなトップダンサーになれるわけですね。
男女別、有名な日本人バレエダンサー一覧
世界では、多くの日本人バレエダンサーが活躍しています。最高の賞を受賞された方や世界最高峰とも言われているバレエ団に入団した方、現在も活躍中の方など様々。ここでは、そんな世界の舞台で活躍してきた方や、現在も活躍中の有名日本人バレエダンサーの方を男女別にそれぞれご紹介します。
熊川哲也
有名な日本人男性バレエダンサーといえば、やはり「熊川哲也」さん。1988年、ローザンヌ国際バレエコンクールに出場すると、日本人初の金賞を受賞。
翌年には、英国ロイヤルバレエ団に入団し、バレエ団最年少でソリストに昇進します。その後、ファーストソリスト、プリンシパルに次々と昇格するなど、日本人として前代未聞の偉業を次々と成し遂げます。1998年にロイヤルバレエ団を退団し、翌年にKバレエカンパニーを創立させ現在に至ります。
日本の男性バレエダンサー(バレリーノ)の先駆者といえる存在です。
高田茜
続いては有名な日本人女性バレエダンサーです。ご紹介する方は「高田茜」さんです。
高田さんは1990年4月18日生まれ。3歳からバレエを習い始め、2006年NBA全国バレエコンクールでチャコットが提供する奨学金を得て、ボリショイ・バレエ学校に留学しています。
その2年後のボリショイ留学中、ローザンヌ国際バレエコンクールに出場してプロ研修賞と観客賞を受賞。同年、研修先として英国ロイヤルバレエ団に研修生として入団し、翌年にはバレエダンサーとして正式に入団しました。その後、2011年にはソリストに昇格。2011年にはファーストソリストに昇格しています。
2016年/2017年シーズンよりプリンシパルに昇格し、現在も英国ロイヤルバレエ団で活躍中です。
バレエダンサーの日常を知れる映画
ここからバレエダンサーの日常を題材とした映画を2本ご紹介します。ご紹介する映画は、フィクションとドキュメンタリー。ジャンルの異なる映画ですが、どちらも見ごたえ十分。バレエの世界に浸ることができる作品です。是非、チェックしてみてください。
フィクション映画「ボリショイ・バレエ 2人のスワン」
「ボリショイ・バレエ 2人のスワン」は、貧しい炭鉱町出身で伸びやかな身体と才能を持つユリアと、お金持ちの家に生まれ美しく気高い容姿を持つカリーナをめぐる物語です。
境遇もスタイルも全て正反対の2人が、最大の親友でありライバルとしてバレエアカデミーの頂点を目指す物語で、ひたむきに頑張る姿は見る人を魅了しながら、勇気と感動を与えてくれます。
物語はもちろんですが、世界的に活躍する本物のバレエ・ダンサーが集結していたり、ボリショイ劇場で撮影したステージなど見どころも満載。バレエの美しさを知ることもできます。
ドキュメンタリー映画「エトワール」
ドキュメンタリー映画としてご紹介するのは「エトワール」。
この作品は、クラシック・バレエの名門として知られている「パリ・オペラ座」の舞台裏を収めた作品です。公演のリハーサルや本番の様子、ダンサーたちへのインタビューなど内容も盛りだくさん。バレエの世界を見たまま感じることができるおすすめ映画です。
映画を通じてバレエダンサーの日常に触れてみよう
バレエダンサーは毎日のレッスンだけでなく、食事や給料においてもかなりシビアな世界で生きています。それでも踊る理由は何か?バレエダンサーを描いた映画を観たり、実際に公演を観に行くとその理由が分かります。ぜひ、おすすめした映画からバレエダンサーの日常をのぞいてみてください。