ワインの正しい飲み方とは?レストランでも気後れしないワインのマナー。

2019.04.17

ワインは嗜好品であり、楽しみ方は人それぞれ。でもちょっとした知識を備えるだけで、ワインのポテンシャルは最大限引き出されます。そこで日常のワインをより深く楽しむために、美味しい飲み方やマナー、簡単なアレンジカクテルなどをご紹介しましょう。

ワインの美味しい飲み方とマナー

ワインについてはとかくウンチクを振りかざす人も多く、何やら気取った世界とのイメージを持たれがちですが、本来はもっとカジュアルに楽しんで構わないもの。マナーや知識についても、美味しく飲むためのノウハウとして日頃から気軽に実践しておけば、高級店でのディナーの席に臨んでもまごつくことはありません。

クルクル回す「スワリング」の意味は?

レストランやバーで、注がれたワイングラスをクルクルと回している人を見たことはありませんか。中には意味も分からず回している人もいるでしょうが、あの動作を「スワリング」と言います。ワインを空気に触れさせアルコールを気化させることで、ワイン本来の味わいや香りを引き出すのが目的です。

最も簡単なやり方は、ワイングラスの脚の一番下を親指と人差し指でつまむように持ち、テーブルに置いたまま反時計回り(左利きの人は時計回り)に軽く2〜3周回し、立ち上る香りを嗅ぎます。回すほど美味しくなるわけではないので、最初の一口の前に1回だけ行えば十分です。

ちなみに回す向きが右利きと左利きで違う理由は、上記の方向に回転させると、スワリングに失敗してワインをこぼしてしまったときに自分の方にだけワインがかかることになり、同席者に迷惑をかける心配がないためです。

正しいワインの飲み方を紹介

ワインを美味しく味わう飲み方のポイントは、「色を見る」「ワインに空気を触れさせる」「口の中で転がすように飲む」の三つです。

ワインを注がれたら、まずは白いテーブルクロスなどをバックに、少しグラスを傾けながら色合いや濃淡を確かめましょう。赤い白いというだけでなく、ワイン毎に微妙な色合い、輝きの違いがあるのに気づくはず。そこから味や個性を推し量ってみるのも楽しいものです。

次にスワリングで空気をワインに触れさせ、立ち上る香りを味わいましょう。赤ワインなら、例えばイチゴ・シナモン・黒胡椒・コーヒー豆など、白ワインならライム・ライチ・桃・干し草・ナッツなどと形容される、複雑な香りを感じ取れます。色合いから思い描いたイメージの輪郭が、香りの印象によってより明確になってくるでしょう。

そしてワインを口に含み、舌全体に広げながら軽く転がすように味わいましょう。口を閉じて鼻から空気を抜くと、味と香りの印象がいっそう明確になります。

この三つを意識して飲むようになれば、ワインの持つコクや甘味、渋味、酸味など奥深い味わいが楽しめるようになるはずです。

これってマナー違反?注意すべきポイント

レストランなどでワインを飲む際には、他のお酒とは違って注意すべきマナー上のポイントがあります。

  • 注がれるときはグラスを手に持たないこと
  • グラスが空になっても、自分で注がず店の人に注いでもらうこと
  • 自分で注ぐレストランの場合は、できるだけ男性が注ぐようにすること
  • 味と香りを確かめたいからといって、口の中で音を立てないこと
  • 乾杯のときにグラス同士をぶつけないようにすること

最近はワインがより気軽な存在になりつつあり、高級レストラン以外では厳格なマナーを要求されることも少なくなってきましたが、知っておけば安心ですね。

美味しく飲める温度は?種類別に紹介

ワインを美味しく飲むためには、ワインの保存方法や飲む環境、合わせる料理など気を配るべきポイントはいろいろありますが、味わいに最も影響するのは「ワインの温度」です。

赤ワイン、白ワイン、スパークリングワインは、それぞれ美味しいとされる温度帯は違います。出される温度が適切でなければ、せっかくの良質なワインでさえ「イマイチだった」と言われかねないので注意しましょう。

赤ワイン

赤ワインは、冷やすと香りや果実味が閉じこもってバランスが悪くなります。そのため最適な温度はよく「室温」「常温」と言われますが、夏と冬では室温や常温の意味も変わりますし、重めの渋い赤と軽めの赤では最適な温度は異なります。

重め(フルボディ~ミディアムボディ)

渋みが強く飲みごたえのある重めの赤は、ふくよかさを引き出す1518℃程度がおすすめ。冬場なら室温で、夏場なら室温から30分程度冷蔵庫で冷やすと適温になります。

軽め(ライトボディ)

渋みが少なく軽めで飲みやすい赤は、やや低めの1015℃がおすすめ。冷蔵庫から出して1015分ほど置いてからグラスに注ぐと適温になります。

辛口の白ワイン、ロゼ

辛口の白やロゼは613℃にすると、スッキリさが増して味わいがシャープになります。一旦冷蔵庫で冷やした後に室温で少し置き、グラスに注ぐと適温になります。

甘口の白ワイン、スパークリングワイン

甘口の白は冷たいほどサッパリし、スパークリングも冷たいほど気泡が細かくゆっくり立ち上ります。おすすめの温度は26℃。冷蔵庫か氷水でしっかり冷やしましょう。

氷を入れると美味しくなる?

買ってきたばかりの白ワインをすぐに飲みたいと思ったら、氷を入れてみるのも一つの方法。「それって邪道では?」と思う方もいるでしょうが、氷を入れることで飲みやすい口当たりになるため、初心者やゴクゴク飲みたい人には案外おすすめです。

ただし氷が溶けてワインが薄まってしまうため、あまり高級なワインではなく、味と香りが強めのカリフォルニア・オーストラリア・チリなどのお手頃なワインを選ぶと美味しくいただけます。

家で簡単に作れるアレンジレシピを紹介

そのまま飲むだけがワインの楽しみ方ではありません。カクテルのベースとして使えば、ワインの渋みや酸味が苦手な人にも喜ばれ、瓶に残った余り物のワインの活用にもつながります。

見た目にもオシャレでパーティにも最適なので、ぜひ一度お試しあれ。

赤ワインのアレンジ

赤ワイン特有の渋みも、カクテルならコクや深みにつながるアクセントとして活かされ、その上彩りも鮮やかです。

■カリモーチョ

赤ワインとコーラを1:1で混ぜるだけ。芳醇な赤ワインの香りとコーラの甘味、炭酸の刺激が独特のハーモニーを奏でます。「サングリア」と並ぶスペイン生まれの人気カクテルで、肉料理との相性抜群です。

■キティ

赤ワインとジンジャエールを1:1で混ぜるだけ。軽めの赤を甘口のジンジャエールで割れば、まろやかで飲みやすいカクテルになります。キティ(英語で子猫の意味)という名前の由来は、『子猫が舐めるほど』飲みやすいという説があるほどです。

白ワインのアレンジ

■スプリッツァー

白ワインとソーダを1:1で混ぜてライムスライスを添えるだけ。夏にぴったりの爽やかなカクテルで、ワインを赤に変えると「スプリッツァールージュ」となります。

■ビアスプリッツァー

白ワインとビールを1:1で混ぜてライムスライスを添えるだけ。ビールならではの喉越しが一瞬で渇きを癒してくれます。グラスもしっかり冷やしておくのがポイント。

簡単なサングリアの作り方

ワインのカクテルとして忘れてはならないのが「サングリア」。スペインでは最もポピュラーな飲み物で、自宅でも簡易版のサングリアは簡単に手作りできます。

最も手軽な作り方は、ピッチャーやデカンターに余り物のワイン(赤でも白でもOK)とフルーツをカットして入れるだけ。柑橘系、ベリー系、トロピカル系など、入れるフルーツによって多彩な味わいが楽しめます。

飲み方はストレート、オン・ザ・ロック、ソーダ割り、ジュース割りなど様々。ミントやシナモンスティックを加えると、いっそう香りが引き立ちます。

ただし注意点としては、生のフルーツを入れるため、早めに飲み切ってしまいましょう。

また、ワインにフルーツを何日か漬け込みアルコール発酵をさせる「本格サングリア」は、自宅で作ると酒税法違反になってしまいますのでこちらもご注意を。

楽しみ方いろいろ。ワインの楽しみ方を広げよう

温度や飲み方に気を配るだけでワインの味に変化が起き、さらに奥深いワインの世界を知ることができます。正しい飲み方でワイン本来の味わいを堪能できたら、次はご紹介したアレンジレシピでいろいろな楽しみ方をぜひお試しください。

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