万年筆で一番扱いやすいインクはカートリッジ式。手入れ方法を解説

2019.04.17

長く使えば使うほど愛着がわき、お手入れさえも楽しみの一つとなる万年筆。万年筆には複数のタイプが存在し、インクにもいくつかの種類があります。今回は万年筆初心者の方や簡便性を重視する方に向けて、万年筆のカートリッジ式インクにフォーカスして、特徴やお手入れ方法などをご紹介します。

カートリッジ式が一番扱いやすい理由

万年筆には3つのタイプがある

まず万年筆にも3つのタイプがあることをご存知でしょうか。それぞれのタイプにも特徴がありインクのので最初購入をしていく際には、まずこのタイプを理解しておかないと後々に後悔してしまうことも。

まずはカートリッジ式がなぜ扱いやすいかの説明の前に、どのような違いがあるのかを以下に説明していきます。

吸入式

インクを改めて追加したいときにボトルインクを使用して、インクを吸入していく方法になります。ペン先をボトルインクに入れた後に、尾柱を回転させることでインクを吸入することができます。

高級万年筆でよく取り入れられてる方法で、エレガントで高貴に見えることが特徴です。手間はかかってしまいますが、一度に大量のインクを吸入することができるので入れ替えが少なく済みます。

コンバーター式

コンバーター式は簡単に言うと、吸入式とカートリッジタイプを足し合わせたものになります。インクを吸入するところは吸入式と同じですが、インクをそのままコンバーターに溜めておくことができます。

コンバーターの種類によっては透明なものもあるので、インクの色を変えてみたりと変化を楽しめるという特徴を持っています。近年の主流となっている方法で、コンバーターの代わりにカートリッジインクを装着することも可能です。

カートリッジ式

ボールペン感覚で使うことができる、一回使ったら終わりのインクになります。ただインクが入っているカートリッジに変えることで、何度でもし使用が可能となってきます。

万年筆に憧れを持つサラリーマンなどが使用していることが多く、ビジネスマンに人気を博しています。使用も簡単なので、初心者でも手が出しやすい万年筆と言えるでしょう。

カートリッジ式は手軽にインクを交換できる

この3つのタイプの中で、なぜカートリッジ式がおすすめなのかというと、何より手軽にインクを交換できるというメリットがあるからです。万年筆を使用していくと、いつかはインクを交換しなくてはいけません。

しかしインク交換の時にボトルインクから吸入したりすると、予想以上に手間と時間がかかってしまいます。仕事の時や何か大事な書類を書くときに使うであろう万年筆ですが、使い続けるには手入れも必要になってきます。

もちろん外観に魅せられて、外観重視で万年筆を使用する人もいるでしょうが気軽に使えるものではありません。つまり手軽に万年筆を使いたいと考えるなら、カートリッジ式がおすすめになるのです。

おすすめのカートリッジ式インク5選

カートリッジ インク(ラミー)

世界中にファンがいることで有名なカートリッジ式インクになります。滑らかな書き心地を感じさせてくれつつ、手にちょうど収まるサイズ感が人気の理由となっています。

カラーは全部で7色で、万年筆らしさを出すグラデーションが書いている人や見ている人にも温もりを与えてくれます。

インクカートリッジ(ペリカン)

カートリッジとなるとケースにこだわる人が少なくなってしまいます。そんな中でケースにもこだわりを持ちたい、という人には最適なものとなっています。豊富なカラーをもっており、男女問わず「自分らしい色」を見つけることができます。

さらには1つのケースに6本ものインクが入っているので、しばらくは補充しなくてもたっぷり書くことができます。

カートリッジインク(シェーファー)

世界中に多くのユーザーがいることで有名なカートリッジ式インクになります。気品あふれるデザインを見せる万年筆となっており、購入した後に後悔することがありません。

さらには色合いが特徴的で、落ち着いたカラーばかりを取り揃えています。深みを万年筆で出したいという人にはおすすめと言ってもいいでしょう。

万年筆用インクカートリッジ(エルバン)

老舗ブランドとして名高いエルバンは、発色があるインクになっており昔から多くのファンに愛され続けてきました。とても繊細なエルバンのインクは、自然界で見える鮮やかな色のインスピレーションを受けて作られました。

ただ昔ながらのサイズなので、持っているカートリッジと合わないことも。すでに持っているインクカートリッジとマッチするのかを確認して購入するとよいでしょう。

カートリッジインク(プラチナ万年筆)

万年筆とソフトペン、両方に対応ができるとあって多くのファンに愛されているインクとなります。インクが濃くなってしまうことで、使うのをためらう人もいますが、こちらのインクだと薄い紙でも裏に写ることがほとんどありません。

カラーは黒・赤・青と3色しかありませんが、滑らかな書き心地には定評があります。大人も子供も使い勝手のいいインクと言えるでしょう。

カートリッジ式インクの交換方法

カートリッジ式のインク交換は簡単です。まず万年筆の蓋を取り胴体部分を外していきます。胴体部分が開いたらカートリッジを、ペン先とは反対側の挿入部分に差し込みインクを補充していきます。

そのまま最初取り外した胴体部分を改めて戻したら、インクの交換が完了です。

交換してもインクが出てこないときは

最初インクが出るまでは時間がかかってしまいます。慌てず出てくるのを少し待ちましょう。

それでも出ない場合は、カートリッジを差し込むときに奥まで入っていない可能性があります。再度、胴体部分を取り外し、カートリッジを奥まで差し込んでみましょう。

カートリッジ式万年筆のお手入れ

基本のお手入れ

基本的なお手入れとしては、カートリッジインクの場合カートリッジを取り外してからペン先を洗浄していきましょう。コップの中に水か40℃くらいのお湯を入れて、その中にペン先ごと入れていきます。

1~2時間ほど入れていたら洗浄は出来ます。ペン先を入れると水の色が変化していくので、何度か水を交換して洗浄していきましょう。

インクが固まってしまったときの解消方法

しばらく放置していたりすると、ペン先が固まってしまってインクが出なくなってしまうということもあるでしょう。その場合は1~2時間ではなく一晩つけておくと、インクが出るようになっていきます。

この時同じように様子を見ながら、水の交換をしていきましょう。固まったインクは水につけることで吐き出すことが可能になっています。

固まらないためのお手入れ方法

インクは、使わなければ自然と固まってしまいます。固まらないための一番のお手入れ方法は、使用し続けることです。他にも筆記以外でも使用しない、キャップは必ず閉める、などをしておけば固まることを防ぐことができます。

インクの消費期限

古いものは使えない?

インクには消費期限が定められており、カートリッジに関しては約1年と言われています。もし放置し続けると、空気中のカビの菌がペン先に付着し腐食の原因となってしまいます。

また未開封だとしてもせいぜい3年くらいが限度と言えるでしょう。インクから水分が蒸発することでなくなってしまい、本来の色合いを出すことができなくなっています。

古いインクを捨てる方法

そのまま捨ててしまうとインクが漏れてしまって、地面を汚す可能性が出てきてしまいます。インクが落ちないように新聞紙にインクをしみ込ませたり、漏れることのない牛乳パックに入れて、分別をしっかりとして捨てるとよいでしょう。

簡便性重視ならカートリッジ式万年筆がおすすめ

カートリッジ式の万年筆はコンバーター式や吸入式に比べて扱いやすいです。インクを持ち歩く必要がないので外出先でも気軽に使うことができます。こだわりの万年筆でワンランク上の大人を目指してみませんか。

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