【東京2020】日本発祥の空手がオリンピック種目に。競技ルールと注目選手

2019.04.16

沖縄発祥の武道、格闘技である空手。念願叶い、ついに2020年に開催される東京オリンピックでは空手が正式種目に採用されました。本記事ではオリンピックで行われる空手の種目や、有力な選手についてを解説します。オリンピックをもっと楽しむための予習に活用してください。

新オリンピック競技!開催される種目とは?

今回の東京オリンピックから追加された空手。

オリンピックの空手には、型と組手という2種類の種目が個人と団体でそれぞれあり、合計4つに分かれています。

空手の型 個人

空手の型とは、空手の基本的な技を決められた一連の流れで繰り出し、審査員が評価するというものです。

組手は対戦相手と戦うのですが、型に対戦相手はいません。いわば自分との戦いです。

個人戦の型で評価するポイントは、主に3つあります。

  • 各動作における技の意味を把握しているか
  • 立ち方や技の正確性は十分か
  • 型から感じられる力や速度、バランス

もちろん武道なので、礼を欠かしてはいけません。型を披露する前後で行う必要があります。

空手の型 団体

空手の型では3人1組を結成し、1つの型を3人同時に披露します。

団体戦でも個人戦同様の点が評価されますが、団体戦ではさらに、チームの一体感が十分かどうかも評価されます。

また団体戦の決勝や3位決定戦では、型に備わっている各種技を正確に把握しているかを判定する、「分解」という演武が行われることもあります。

分解では、チームを組んだ3人が攻撃と防御を行う役に分かれ、どういった状態で技を繰り出すのか、実践に近い形で披露します。

実際に試合を見れば分かると思いますが、この分解は非常に派手で見ごたえがあります。

派手な技もあるため、映画のアクションシーンを見ているような感覚に近いです。

空手にあまり興味がない方でも、団体戦の決勝は楽しめるのではないでしょうか。

空手の組手 個人

選ばれた選手が向かい合い、1対1の実践的な試合を行うのが組手です。

相手を単純に倒せば良いものではなく、ポイント制となっています。

ポイントは技の難易度によって異なり、攻撃を当てた部位によって変動します。

  • 上段か中段への突き、打撃:1ポイント
  • 中段への蹴り:2ポイント
  • 上段への蹴り、倒れた・投げた相手への突き:3ポイント

また狙う部位が決まっており、下半身への攻撃などは禁止されています。上手く自分の攻撃を制御しつつ、相手にヒットさせる必要があるというわけです。

個人戦では、男子3分、女子2分の時間内に相手と8ポイント差をつけるか、制限時間内に多くのポイントを獲得した方が勝者となります。

空手の組手 団体

男子なら5人1組(先鋒・次鋒・中堅・副将・大将)。女子の場合は3人1組(先鋒・中堅・大将)という構成です。

身長や体重制限がなく、勝者が多いチームが勝利となるため、単純に強い選手がいるチームが勝つというわけではなく、対戦順などの戦略が総合的な勝敗を左右します。

空手オリンピック競技が開催される会場

オリンピックで空手はどこで開催されるのか、現地で是非観戦したいという方に向けてご紹介します。

日本武道館

1964年の第18回オリンピック東京大会でも会場として採用された、日本武道館が今回の東京オリンピックでの会場です。

空手以外では柔道も日本武道館で開催されます。

住所は、東京都千代田区北の丸公園2番3号。

アクセスの方は、東京メトロ東西線・半蔵門線、都営新宿線「九段下駅(2番出口)」から降りて、徒歩で約5分です。

空手のオリンピック競技で注目される女子選手

まずは女子の部から紹介します。どの選手もオリンピック参加が期待されている有力選手の方々です。

清水 希容

清水 希容(しみず・きよう)選手は、型の種目で出演する予定です。

型は安定的で迫力も十分、さらにスピード感とキレが魅力的な選手です。東京オリンピックでは、知花公相君(チバナクーサンク)という新たな型に挑戦予定です。

成績は全日本選手権5連覇、世界選手権優勝という高実績をもっており、東京オリンピックのモデルにも採用されています。強さと美しさを兼ね備えた方といえます。

年齢を重ねるごとに技に磨きがかかっており、本オリンピックでどこまで実力を発揮できるか楽しみです。

植草 歩

植草 歩(うえくさ・あゆみ)選手は組手の種目で参加予定です。

身長168cmの高身長から繰り出される、力強さとしなやかな技を併せ持つ選手です。

2016年の世界空手道選手権大会の個人組手女子68キロ超級で優勝するなど、数々の大会で好成績を残しており、金メダル候補ともいわれています。

“オリンピックで仮に優勝してもそれをゴールとせず、オリンピック以降も空手の良さを伝えていきたい”

という力強い意気込みを宣言されています。

山田 沙羅

山田 沙羅(やまだ・さら)選手も組手の競技で参加予定です。

山田選手は7歳の頃から道場で空手を習っており、小学生にして既に、全日本少年少女空手道選手権で優勝という実績を残しています。

中学・高校・大学でも順当に輝かしい実績を残し、2018年には空手1プレミアリーグ東京大会で第5位となっています。

東京オリンピックではメダルの獲得が期待されますね。

空手のオリンピック競技で注目される男子選手

続いて男子の部を紹介します。

喜友名 諒

喜友名 諒(きゆな・りょう)選手は男子の型の部に参加予定です。

空手発祥の地といわれる沖縄県出身。魅力はなんといっても力強さと表現力の高さです。繰り出される技からは圧倒的な気迫を感じ取れます。

全日本選手権6連覇・国体3連覇・2014世界選手権金メダルと、すさまじい成績をおさめています。

オリンピック出場も確実といわれており、注目の選手です。

荒賀 龍太郎

荒賀 龍太郎(あらが・りゅうたろう)選手は組手で参加予定です。

男子の部の空手というと、力強くどっしりとしたスタイルの方が多いですが、荒賀選手は動きの機敏さで相手を圧倒するスタイルです。

身長184cmという高身長を活かした強烈な攻撃スタイルも荒賀選手の特徴です。

全日本選手権制覇など実績も十分にあり、本オリンピックを盛り上げてくれるであろう期待の選手です。

船橋 真道

船橋 真道(ふなばし・まさみち)選手も組手の部で参加予定です。

船橋選手は幼い頃から極真会館(松井派)で、フルコンタクト空手に打ち込み、全日本5位、世界大会5位と数々の成績を残しています。

空手だけでなく、中学時代にはボクシングの経験も積んでいる選手で、俊敏さと力強い攻撃力が注目される選手です。

日本を代表するスポーツ空手

日本を代表する沖縄発祥の武道、格闘技である空手。ようやく2020年の東京オリンピックから競技に追加される事となり、改めて注目を集めています。

メダル獲得が期待される選手が日本には数多くいるので、事前に空手や選手について予習して、オリンピックをさらに楽しんでください。

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