宝塚音楽学校とは。学校生活や学費、願書の入手方法を解説

2019.04.16

宝塚音楽学校は、宝塚歌劇団の団員を育てる養成学校です。誰もがうらやむ宝塚音楽学校の生徒たちは、どんな学校生活をおくっているのでしょうか?今回は生徒たちの学校生活や、宝塚音楽学校の生徒になるための応募資格や願書の入手方法を解説します。

宝塚音楽学校とは

宝塚音楽学校とは、校訓の『清く 正しく 美しく』をモットーに、未来のタカラジェンヌを育てる学校です。宝塚歌劇団に入るにはまずこの宝塚音楽学校を卒業しなければなりません。校舎は兵庫県宝塚市にあり、1913年に小林一三氏によって創立されました。1年生は予科、2年生は本科と呼ばれ、2年制の学校となっています。

タカラジェンヌの養成学校

タカラジェンヌを養成するために、学校ではさまざまなレッスンや授業がおこなわれています。主に声楽、バレエ、日舞、ダンス、演劇、ピアノなど、宝塚歌劇団の一員になるために欠かせないものばかりです。

こうした日々の厳しいレッスンに耐え、卒業試験に合格することで晴れてタカラジェンヌになることができます。

4回しか受けられない狭き門

宝塚音楽学校は最大4回までしか受験することができない、非常に狭き門です。

毎年1000名ほどのタカラジェンヌを目指す女性たちが全国各地から集まっていますが、合格できるのはたったの40名。合格倍率は20倍以上になります。さらに過去には48.2倍という超難関な年もありました。

光り輝く才能を有した、一握りの原石だけが入ることを許される狭き門。それが宝塚音楽学校なのです。

宝塚音楽学校の生活

謎に満ち溢れた宝塚音楽学校の生活ですが、生徒たちはどんな学校生活をおくっているのでしょうか。授業カリキュラムや行事などを詳しく紹介していきます。

年間スケジュール

宝塚音楽学校には通常の学校と同じように入学式や試験など、さまざまな行事があります。なかには公演舞台稽古見学や小林一三氏のお墓参りなど、宝塚音楽学校ならではの行事もおこなわれています。

4月 入学式

創始者 小林一三翁を偲ぶお墓参り

初舞台生公演の観劇(本科)

5月 宝塚音楽学校 すみれ募金
6月 前期中間試験(本科)
7月 前期試験(予科)

宝塚国際室内合唱コンクール ゲスト出演(本科)

修学旅行(本科)

学年旅行(予科)

夏休み

9月 前期期末試験(本科)
11月 秋の音楽会

宝塚大劇場公演舞台稽古見学

12月 劇場実習(本科)

後期中間試験(予科)

冬休み

1月 卒業試験(本科)

化粧講習(本科)

2月 文化祭
3月 卒業式

宝塚歌劇団入団

後期期末試験(予科)

春休み

入学試験

授業カリキュラム

授業内容には、合唱・モダンダンス・タップダンス・バレエ・声楽(クラシック)・ピアノ・ポピュラー・コールユーブンゲン・日本舞踊・ボイストレーニングとさまざまなカリキュラムが組み込まれています。

朝の9時に授業が始まり、2時限目が終わると50分の昼休憩があります。その後5~6時限目まで授業があり、終わるのは16時半~18時ごろです。予科生は授業前に掃除をするといった決まり事もあります。

学費

宝塚音楽学校はお金持ちしか入ることができないというイメージですが、実は学費自体はあまりかかりません。おおよそかかる金額は以下の通りです。

授業料 月額5万円(年間60万円)
入学金等 入学金20万円、養育施設費25万円、雑費3万円(入学したときに支払う)
修学旅行等の積立金 修学旅行等の積立金 月額2万円、教材購入費 5万円(入学したときに支払う)
入寮費 月額 15,000円 ※自宅から通えない生徒が入寮します。

比較対象として東京都の私立高校の平均値をしらべてみると、入学金が約25万円、月額授業料が約3万7000円くらいとのことなので、ほとんど変わらない水準と言えます。

とはいえ宝塚音楽学校の入学試験を通過するには、ダンスや歌のレッスンは必須といっても過言ではありません。そういった習い事にかかる金額も加味すると、やはりある程度の収入はないと難しいのかもしれませんね。

学校内でのしきたり

宝塚音楽学校には、学校生活内での厳格なしきたりが存在します。先輩への礼儀作法から授業にまで、そのしきたりは多岐にわたります。

他に学校外でも、「下校中の私語は禁止」「電車をのるときは一番後ろの車両に乗らないといけない」「電車内では着席してはいけない」など厳しいしきたりがあるといわれています。こういった厳格な規律も、立派なタカラジェンヌになるために必要なことなのかもしれません。

主なイベント

宝塚音楽学校にも修学旅行があり、生徒たちが大変楽しみにしている行事のひとつです。行き先は北海道になることが多く、クラーク像の前でポーズを決めた集合写真を撮ることが通例となっています。

また、宝塚音楽学校にも文化祭がありますが、この文化祭は普通の高校とは少し違っています。宝塚音楽学校の文化祭は本科生の卒業前の2月におこなわれますが、この文化祭はこれまでの成果を披露する機会であり、予科生のコーラスや本科生の歌唱、ダンス、演劇などの公演になります。

一般の方でもチケットを手に入れれば鑑賞できるため、未来のタカラジェンヌを一目見たいコアな観劇ファンからは大人気のイベントとなっています。

応募資格と入学試験

宝塚音楽学校の厳しさを知って、それでも受験したいと思ったら、つぎは入学試験について確認しておきましょう。宝塚音楽学校は誰でも応募できるわけではなく、応募資格があります。

応募資格と受験料

宝塚音楽学校の応募資格は、『受験のときに中学卒業もしくは高等学校卒業又は高等学校に在学していること』です。つまり、中学卒業してすぐから高校卒業まで(15~18歳まで)の4回受験ができるということです。

さらに応募資格の欄に『容姿端麗であること』と書かれています。この容姿端麗というのは単に美人というわけではなく、顔立ちや雰囲気、体型などすべてを含めたものを指します。合格するためには容姿を磨くことも大切なのです。

宝塚音楽学校の受験料は1次試験と2次・3次試験に分かれています。1次試験の受験料は10,000円(税込)を郵便振替で支払います。2次試験の受験料は3次試験の分も合わせて20,000円(税込)です。これは受験当日に試験場受付にて現金で支払います。受験料を支払えない場合、試験を受けることができませんので注意しましょう。

願書の入手方法

願書は宝塚音楽学校の公式ホームページから入手することができます。また、宝塚音楽学校の願書を取り扱っている本屋でも入手することができます。近くの本屋で購入するか、近くに取り扱いの本屋がなければ公式ホームページから郵送の申し込みをしましょう。願書を入手し、すべて記入したら提出書類と合わせて受付期間内に提出します。

願書と一緒に提出する書類は以下の通りです。

  • 入学願書
  • 健康診断票
  • 住民票
  • 成績証明書又は調査書
  • 受験料振込の「郵便振替払込請求書兼受領証」またはATMの「ご利用明細票」の本証(コピーは不可)
  • 返信用封筒
  • 顔写真1枚

試験内容

試験当日には注意事項があります。髪型の指定や持ち物など、決まりごとがありますので必ず試験当日の心得を確認してから試験に向かいましょう。

  • 1次試験(宝塚音楽学校または東京会場) 面接
  • 2次試験(宝塚音楽学校) 面接 歌唱 舞踊
  • 3次試験(宝塚音楽学校) 面接 健康診断

1次試験は3月の下旬ごろにおこなわれます。その次の日には1次試験の合格発表があり、そのあとすぐに2次試験がおこなわれます。そして1~2日で2次試験の合格発表があり、その2日後くらいに最終の3次試験がおこなわれます。最後にその次の日の合格発表で合格した人はすぐに入学説明会、入学手続きをします。

つまり、試験開始から入学手続きまでは約1週間ということになります。宝塚音楽学校は試験までもがハードスケジュールなのですね。

面接では、容姿・言葉使い・態度・華やかさなど、舞台に立つための適性が審査されています。歌唱試験では課題曲により声量や声質、音程などが審査され、新曲視唱(初めて見た楽譜を書いてある音通りに歌うこと)では楽譜を読む力が審査されます。舞踊試験では、その場で受けた振り付けを踊ります。

試験をクリアするためには、幼いころからバレエや受験のための予備校に通う必要があります。かなりの難関のため、軽い気持ちで受けられるようなものではありません。

タカラジェンヌを目指すなら宝塚音楽学校へ

タカラジェンヌに憧れているならまずは宝塚音楽学校へ入学しなければなりません。容姿、運、実力、将来性などすべてを兼ね備えたわずかな女性しかくぐることのできない狭き門ですが、夢の舞台に立つためにはおもいきって受験してみてはいかがでしょうか。

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