ビリヤードの初心者向けハウツーを紹介。つき方やゲームについて

2018.07.31

ビリヤードは、ゲームセンターなどの複合施設に置かれ、気軽に楽しめるスポーツになりました。急にお披露目する機会が来るかもしれない人の為に、基本的なルールや、正しいフォームの作り方など、ビリヤードをかっこよくプレーする為の極意を教えます。

ビリヤードの基本知識

ビリヤードの起源について明確なことは分かっていませんが『地面にある丸い石を棒で突く競技』は、約2400年前からあり、それがやがてヨーロッパに伝わると、ビリヤードとしてヨーロッパの宮廷で流行しました。

元々貴族の遊びであったビリヤードには、紳士的なプレーをするためのマナーやルールがあります。

できたらかっこいい大人の趣味のビリヤードのマナーとルールを覚え、楽しくプレーしましょう。

マナーを守って紳士的にプレーしよう

ビリヤード場での基本的なマナーは4つあります。

  1. プレーを始める前には手を洗うこと。
  2. ケータイ電話・スマートフォンはマナーモードに設定しておくこと。
  3. 他のビリヤード台でプレーしている人の邪魔にならないよう気をつけること。
  4. 順番待ちの際は、座って待つこと。

多くの人が利用するビリヤード場ですから、個々がしっかり衛生管理を行うことが大切です。ビリヤード台や道具の扱いにも気をつけましょう。

また、ビリヤードをプレーする時は、対戦相手や他のプレーヤーの配慮に欠ける厳禁行為をきちんと理解してプレーしましょう。喫煙や飲食はもちろん、大声で騒いだり、キューを振り回したりするなどの危険行為はやめましょう。

周りに配慮し、相手を褒める

プレー中は、周りへの思いやりとリスペクトが大切です。

  1. プレーの最初と最後には、『よろしくお願いします』や、『ありがとうございました』など挨拶をしましょう。
  2. 相手がプレーしている間は、目線に入らない位置で静かに順番を待ちましょう。
  3. フロック(外したと思った球がまぐれでポケットに入った場合など)には一言『失礼しました』と言いましょう。
  4. 相手のナイスショット『ナイスショット』と声をかけたり、拍手をしたりして褒めましょう。

ビリヤード台でのルール

ビリヤードで使用する基本道具は、白い手玉と、色の付いた15個の的球、そして『キュー』と呼ばれる手玉をつく棒です。

また、『チョーク』と呼ばれる滑り止めをキューに塗ることで、手玉にひねりや回転を加えることができます。

その他、トライアングルラックや、メカニカルブリッジなどの補助器具もあります。

これらの道具を使い、ビリヤード台にある6つのポケット(穴)に的球を落としていくゲームですが、ただ落とすだけではファウルになってしまいます。

ファウルになった場合は、相手プレーヤーにプレー権が移り、相手は手玉をテーブル上の好きな位置に置くことができます。

大会などでは、審判に3回ファウルを取られると、その場で相手プレーヤーの勝利となります。

ボールに触れる、2度つきはファウル

タップ(キューの先)以外がボールに触れた場合、また、タップが手玉に2度以上触れてしまった場合はファウルになります。この2つは、たとえ初心者でも知っておきたい最低限のルールです。

その他にも、以下のようなルールがあるので、複合施設などでプレーする場合でも恥ずかしくないよう覚えておきましょう。

  1. 手玉がポケットに落ちた場合
  2. 手玉、的球どちらでも、ビリヤード台から飛び出した場合
  3. カラーボールを撞いた場合
  4. チョークなどを目印変わりに使用した場合
  5. 的球がポケットされず、手玉と的球が当たった後、1個以上の球がクッション(テーブルの淵)に当たらなかった場合
  6. ビリヤード台に寄りかかり、床から両足が離れた状態でのショット
  7. テーブル上のボールが動いている状態でのショット

ビリヤードで使う道具の種類

ビリヤードで使う道具は、全てビリヤード場に揃っている為、思い立ったらすぐに手ぶらで遊びにいけるのもいいところです。

ビリヤードで使う道具の名前を覚えておきましょう。

ボールをつく棒 キュー

手玉をつく棒を『キュー』と言います。

150cm弱のキューは、真ん中から上の細い部分は『シャフト』、下の太い部分は『バット』と呼ばれ、シャフト部分は消耗品で、定期的に交換します。

手玉に触れていいのはキューの先端に取り付けられている『タップ』という部分のみで、革製、もしくは樹脂製のパーツで、こちらも消耗品の為、交換していきます。

キューに体重をかけると歪んでしまうこともあるので、レンタルキューの場合は、キューを曲げるような行為はやめましょう。

レンタルキューだと、どうしても手入れが不十分な場合がある為、ある程度のレベルになると自分のマイキュー・プライベートキューを持ってプレーするようになります。

滑り止めに使うチョーク

手玉をつく時に滑ってしまわないようにタップ部分に塗るのが、青色や緑色のキューブ型の『チョーク』です。

初心者や、人によっては使わない人もいますが、チョークは1打ごとに塗る習慣をつけましょう。チョークを使うことで、球とキューの摩擦が起き、球に回転がかかるようになります。

チョークは、ボールを借りる時に一緒に借りるか、もしくはビリヤード台の近くに置いてあることが多いです。

メカニカルブリッジ

手が届かない位置にある手玉をショットする際に使用される補助器具を『メカニカルブリッジ』と言います。

棒状のメカニカルブリッジには、先端のプラスチック部分にくぼみがあり、そこにキューを載せて手玉をつきます。

メカニカルブリッジは、決して初心者用の道具ではなく、ビリヤードの国際試合でも使用される道具です。ビリヤード台の下に備え付けられているので、必要に応じて使用しましょう。

キューの持ち方

手玉の狙った場所をつくには、キューを正しく持つことが必要です。まずはキューの持ち方を練習しましょう。

グリップを握る手は力を入れすぎずに

キューの下の太い部分、バットには、糸や革で巻かれた『グリップ』があります。

利き手でこのグリップを握るのですが、正確には、キューの重心から約15~20cm後方部分を握るのが正しい位置とされています。

握り方は、親指と中指でキューを支え、他の指は添える程度に、生卵を軽く持つくらいの力でグリップを持ちます。

握る手に力が入ってしまうと、キューを振る時にブレやすく、球のコントロールができなくなってしまいます。

ブリッジを組む位置を覚えておこう

キューの上の細い部分、シャフトで『ブリッジ』を組みます。シャフトを支えるブリッジは、手玉から20~25cm手前で作ります。

オーソドックスなのが『スタンダードブリッジ』です。

まず、利き手ではない方の手をグーの形にしてテーブルに乗せ、親指と人差し指をV字に開き、その股にシャフトを乗せて、人差し指を曲げて親指にくっつけます。手の平はテーブルに付いた状態で、中指・薬指・小指はしかり開きます。

ブリッジは正確なショットを打つ為に重要な部分で、きちんと固定されないと、キューがブレてミスショットに繋がってしまいます。

組みやすいオープンブリッジから練習を

上記で説明した最もよく使われる基本の『スタンダードブリッジ』の他に、状況に応じて様々なブリッジの形があります。

初心者には、より構えやすい『オープンブリッジ』があるので、始めのうちはこちらを試してみましょう。

まず、手の平をテーブルに置いて、親指を人差し指の上に重ねます。重ねた親指と人差し指の付け根の間にできた股の部分にキューを乗せて安定させます。

オープンブリッジは、スタンダードブリッジよりもシャフトの方向性がみやすい為、遠い球を打つ時にもよく使われる組み方です。

ボールの打ち方

キューを正しく握れたら、次はボールを正確に打つ練習をしましょう。

つく位置で球の動きが変わる

ビリヤードの手玉は、つく位置によって回転の仕方が変わります。的球に当たった後の手玉の動きに変化が出ます。

的球に当たった後の手玉は、次のショットに向けて位置をコントロールする必要があるので、打ち方によってどんな違いが出るのか知っておきましょう。

手玉の打ち方は、大きく分けて4種類あります。

  1. 押し玉(フォローショット)は、中心よりも少し上をつくことで、手玉が的球に当たってから前に進みます。
  2. ストップ・ショットは、手玉のど真ん中をつくことで、無回転に進み、的球に当たると止まります。
  3. 引き玉(ドローショット)は、中心よりも少し下をつくことで、手玉が的球に当たった後逆回転がかかり後ろに進みます。
  4. ひねりは、中心より左右どちらかにずらしてつくと、クッションに当たった後、左右どちらか手玉をついた方向に進みます。

立ち方や頭の位置も重要

キューが正しく握れて、ボールをつく位置が把握できたら、次は『スタンス』(立ち方)を確認しましょう。

まず、右利きの場合は右足が軸足になります。右足を45度に開き、左足を前に出します。足の幅はだいたい肩幅程度に、自分で無理のない幅をとります。

キューは顎の下に来るように構えて、狙う先と、キューの先、頭と足が一直線になるようにします。

ブリッジする方の手をめいいっぱい伸ばし、顎の真下にキューが来るようにできるだけ近づけて、肘を固定します。

後は、利き手の肘から下を動かして手玉をついて、まずはまっすぐ手玉をショットできていれば、正しいスタンスの出来上がりです。

ついた後は静止しよう

フォームはきちんとできているはずなのに、打った球がずれてしまうという人は、ショット後に体が動いている可能性があります。

ショットした直後3秒間は、体を静止させましょう。

初心者は特に、手玉がきちんと当たったか、どの方向に行ったか、ポケットに入ったか、気になって頭を上げてしまいがちです。

ショットの安定性は、打った直後の3秒間で決まります。

体勢を崩さず、ショット後の静止をクセづけましょう。

ブレイクショットのやり方

全てのビリヤードのゲームは、『ブレイクショット』から始まります。

ブレイクショットの目的は、球をバラけさせることと、何らかのボールをポケットさせて自分の番にすることです。

多くの初心者はブレイクショットに苦戦してしまいますが、ショットの基本を忠実に守り、ブレイクするコツを掴みましょう。

手球をついてラックを割る

ブレイクショットとは、密着して並べられた的球(ラック)を散らす為の大事な1発です。

うまくラックを割るコツは、2つあります。

1つ目は、ラックシートと呼ばれる的球をまとめて位置を固定するダイアモンド形のシートに、的球を密着させて丁寧に並べます。ボール同士に隙間が空いていると、ボールがうまく割れません。

2つ目は、ラックの先頭の1番ボールにまっすぐ正確に手玉が当たるように、スピードのあるショットで的球を散らかします。

けたたましい音とともにボールが飛び散っているのを見ると、力がいるように見えるかもしれませんが、力任せにキューを降っても上手なブレイクショットはできません。グリップ側の腕や手首の力は入れず、スピードを意識します。

ブレイクをする時には、緩いブリッジではキューがブレてしまう為、きつめにブリッジを組むのがおすすめです。伸びきったゴムを放つように、瞬間的にトップスピードが出るようなイメージで打ちましょう。

ビリヤード台のどこからつくか

ビリヤードのブレイクショットは、正面から打つ人や斜めから打つ人がいますが、ラックが置かれる反対側の1/4のエリアからであれば、どこから打っても構いません。

プロでも、ブレイクショット時の決まった手玉の位置はなく、自分のクセやスタイル、その場の状況でブレイクの角度を変えることもあります。

例えば、全てのボールが均等な間隔で正確に組まれたラックでブレイクショットをする場合、1番ボール真正面から100%の厚みで当てると、対象的に組まれたラックの球はそのまま対象的に移動する可能性が高く、うまくバラけません。

また、ブレイクショットでポケットを狙う場合は、1番ボールの右か左を狙って、1番をサイドポケットに入れる為、多くのプレーヤーはコーナー側から狙うことが多いです。

色々な方向からブレイクができるよう練習して、自分のスタイルを確率させましょう。

初心者も楽しめるエイトボール

ビリヤードには、初心者から上級者向けまで、ソロプレーやチーム戦など様々な遊び方があります。

まずは、初心者向けの2人対戦、もしくはペア対戦が楽しめる『エイトボール』のルールを見ていきましょう。

球の並べ方は8ボールを真ん中に

『エイトボール』では、15個の的球を三角形に組み、8番が書かれたボールがラックの中心に来るようにセットしてブレイクします。

8番以外の番号の順番は関係なく、15個の的球農地、1チームは1から7を、相手チームは9から15をポケットさせていきます。

的球をポケットできなかった場合や、ファウルをした場合はプレーヤー交代になります。

最後に8ボールをポケットする

自分のチームボールを全てポケットした後、8番ボールをポケットしたチームの勝ちになります。

本来、エイトボールは全ショット狙うポケットを申告する『コールショット』制のゲームです。

7球あるチームボールを、どんな順番でポケットして8番に繋げるのか、頭脳戦の駆け引きが重要になります。

人気のビリヤードゲーム ナインボール

日本でメジャーのビリヤードの定番ゲームといえば『ナインボール』です。

世界中でプロの試合も多いナインボールは、ハイレベルな技術と運が試されるゲームです。

若い数字から順番にボールを入れていく

『ナインボール』では、1番を先頭に9個の的球をダイアモンド型に組み、9番が書かれたボールがラックの中心に来るようにセットしてブレイクします。

ナインボールは、ブレイクした的球を数字の小さい順にポケットしていくだけの、単純明快なルールです。

先に9ボールをポケットしたら勝ち

的球の数字の小さい順に手玉を当てるゲームですが、ブレイクショットで9番ボールがポケットしても、いきなり1番を使って9番をポケットすることも可能です。

また、ゲームの最中に9番が偶然ポケットしたとしても勝利になるので、ラッキーショットがドラマティックな展開を生む、スリルのあるゲームです。

3人でも遊べるゲーム カットボール

『カットボール』は、3人でも楽しくプレーできる、パーティーゲームです。

最後まで持ち球が残ったら勝ち

『カットボール』ではまず、各プレーヤーの持ち球を決めます。

エイトボールやナインボールのように、自分の持ち球を落としていくのとは異なり、カットボールでは、自分の持ち球以外の的球をポケットして行きます。

先に相手のボールを全てポケットさせ、自分の持ち球がテーブルに残っているプレーヤーの勝ちになります。

3人でプレーする場合は持ち球5球ずつがフェアですが、上級者とプレーする場合は、持ち球の数を調整してプレーすることで、レベルの差があっても十分にゲームを楽しめます。

上達するにはまず基本を徹底すること

ビリヤードは、特に深い知識がなくても気軽に楽しめるゲームです。しかし、ボールをきちんと打てないことには楽しめません。

キューの握り方、ブリッジの作り方、そして正しいスタンスを身につけて、狙ったボールをポケットできるようにビリヤードの基本を徹底させましょう。

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