東京オリンピックの競技として注目を浴びたBMXが、今話題となっています。中にはBMXを魅力を知り、これから習い始めてくる人も増えていくことでしょう。そこで今回は、初心者が最初に悩みがちなBMXの選び方や覚えておくべきトリックについて解説していきます。
初心者のBMXの選び方
BMX初心者にとって一番最初に悩みがちなのが、「どのBMXを選んでいけばいいのか?」になることでしょう。そこでここでは、BMX初心者が選ぶべきBMXの選び方について解説していきます。これからBMXを始めていこうと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
やりたいBMXのジャンルに合わせて選ぼう
BMXにはジャンルが分けられており、どのジャンルのライディングを楽しみたいかによって最初に選ぶBMXも変化していきます。
もちろん自分に合ったサイズや乗り心地の自転車を選んでいくことも重要ですが、ジャンルに合ったバイクを選ばないといけないので注意が必要です。まずBMXは2種類に分けられるので、内容を見てから自分の興味がある競技を選んでいきましょう。
レース
レースは300~400mに渡って、ジャンプ台や大きな曲線があるコーナーを含むコースを走る競技です。大人から子供まで楽しむことができ、自転車競技の始まりとも言われています。
最大8人までのレーサーが一斉に走る様子は、見ている観客を楽しませてくれること間違いありません。
フリースタイル
フリースタイルは、レースのようにスピードを競うものではなく、ジャンプした時の技を決めるトリックや高さを競う競技です。さらには構成によっても点数が細かく分けられ、どれだけオリジナリティ溢れるトリックを魅せれるかがポイントになります。
BMXフリースタイルは3ジャンルある
BMXのフリースタイルは、大きく分けて3つのジャンルに分けられます。ジャンルによって全く内容が異なっており、選んでいくべきBMXも変化していくのです。初心者の人はよく間違えてしまう部分なので、注意して選んでいきましょう。
フラットランド
フラットランドは、障害物など何もない平らな土地で行う競技になります。ジャンプ台などないので、基本的に空中で技を決めるのではなく、地上で様々なトリックを決めていきます。
地上でできるトリック同士を掛け合わせていくことで、オリジナリティあふれる組み合わせを見つけていくことが可能です。足を地面につかないようにしながら、連続して技をこなさなくてはいけないので、自転車に慣れている人でも難しい競技と言えます。
ダート(トレイル)
ダートとは、土で作られた場所で行う競技のことを意味します。トレイルとも呼ばれており、土で作られたジャンプ台を連続して超えていき、ジャンプをした時のトリックや高さを競っていきます。
加速から一気にジャンプをすることで難易度の高いトリックを決めることもでき、ダートでしか味わうことのできない達成感を感じることができるでしょう。
ストリート
ストリートとは、スケートパーク内にあるジャンプ台でダイナミックなジャンプを決めたり、街中にある段差などの障害物を乗り越えていく競技となります。壁を走ったり階段の手すりを利用したトリックなど様々な点でトリックを決めていくことが可能です。
ストリートはさらに、「リアルストリート」「パーク」「ヴァート」のジャンルに分けられ、それぞれ特徴が大きく異なるので注意しましょう。
BMXの選び方をジャンル別に解説
ジャンルごとに分けられるBMXですが、選び方もジャンルによって異なります。それぞれ選び方が異なってくるので、まずは以下の点に注意して自分に合ったBMXを選んでみてください。
ストリート・ダート用BMXの選び方
ストリートとダート用のBMXは、兼用として使っていくことが可能です。ただジャンルとしては異なってくるので、最初どちらのジャンルを選んでからBMXを選んでいくことをおすすめします。
・ストリート用BMXの選び方
まずストリートの場合ですが、競技内容として様々なトリックを繰り出していくのが特徴です。ハンドレールなどのセクションにおいてトリックを仕掛けなくてはいけないので、前輪と後輪に足を載せることができるペグをつける必要があります。
初心者のうちは軽量化のためにペグを外す人もいますが、慣れてくると様々なトリックをしたくなるので、つけておいたほうが賢明です。
・ダート用BMXの選び方
ダート用の場合ですと、土の上でペグをかけるという心配がないためペグのないBMXを選んでいくことをおすすめします。ただしフレームにもサイズがそれぞれあるので、まずは自分の身長やスタイルに合わせたBMXを選んでいくとよいでしょう。
フラットランド用BMXの選び方
フラットランド用BMXだけ、他のBMXのスタイルとは異なった作りをしているので注意が必要です。まずフレームサイズが小さいという特徴を持っており、フリーコースターハブが備え付けられています。
フリーコースターハブとは、BMXをバックさせた際にペダルが動かないようにするためのハブです。フラットではペグの上に足をのせてトリックを決めたり、手でペグをもったりするので、ペダルを動かないように工夫する必要があります。
フラットランド用のBMXでもストリートなどで使用することも可能です。しかしストリートメインでBMXを使っていこうと考えるなら、ストリート用のBMXを使用したほうが賢明でしょう。
BMXで習得必須の初心者向けトリック
BMXを乗り始めたら、様々なトリックに挑戦していきたいと考えるでしょう。ただその前には、BXMに乗るなら修得必須なトリックがあります。そこで以下に、ジャンル問わず初心者が知っておくべきトリックをまとめていきました。
これからBMXを学ぼうと考えている人は、ぜひ覚えておいてください。
ジャックナイフ
BMXのトリックの中でも、一番有名で簡単なトリックと言えるでしょう。まずは簡単なトリックを覚えてから色々な技に挑戦していくことをおすすめします。
方法としては、まっすぐ走っていき、そのままフロントブレーキをかけます。そこから腕を伸ばして、前に体重をかけフロントタイヤだけで立つようにしていきましょう。そしてリアが落ちたと同時ぐらいにブレーキを解除し、元の状態へと戻ります。
バースピン
バースピンは平地で行うトリックとなっており、早い人では1日でできてしまうような簡単なトリックです。
まずどちらかの足をペグに乗せていき、ハンドルを浮かせた状態で回していきます。ただハンドルを回すだけのトリックですが、慣れてない初心者には勇気をもつことを問われるトリックです。
バックライド
応用として使われることがめったにありませんが、覚えていて損はないトリックです。内容としては普段と逆の位置に足を持っていきペダルをこぐという方法になります。
状態として左のペダルに右足を置き、右のペダルに左足を置いていきます。そしてハンドル側に背中を向けながら漕いでいく状態です。コツをつかめば初心者でも簡単にできるトリックの代表と言えます。
バニーホップ
バニーホップは平地でジャンプするトリックになります。走っている最中にリアを浮かせることができれば初心者でも気軽にトリックを決めることが可能です。
まず走行中、できる限り腰を引きながらジャンプができる状態へと移行し、そのままフロントを真上へ引き上げます。そのまま両輪が浮いた状態になればバニーホップの完成です。まずは低い段差や障害物で練習をしていき、徐々に高さを上げて練習していくと良いでしょう。
フェイキー
普通の自転車では前に進むことしかできませんが、BMXはバックで走行することが可能です。フェイキーとは、BMXに乗ったままバックするトリックになります。
まずトリックの1つ、ジャックナイフでリアがついた後にそのままブレーキを離すことで、徐々に後ろへ進むことが可能です。座った状態で行う場合だと、足で少しずつ蹴っていきながら勢いをつけていく必要があります。
マニュアル
トリックの中でも、体重移動が重要になってくる技です。腕は伸ばした状態でハンドルにぶら下がった感覚でつかんでおきます。その後腰を引いた状態にし、身体全体を使ってフロントを引き上げていく、というイメージでトリックを決めます。
マニュアルは初心者が覚える技の中でも一番難易度が高いので、少しずつ練習して身につけていきましょう。
BMXを始めて生活を充実させよう
BMXは全身を使い、さまざまな技を繰り出します。技ができるようになると達成感があり、とても気持ちがいいものです。ぜひ自分のスタイルにあったBMXを見つけて、充実したBMXライフを送りましょう。