大人のバレエ入門。ポーズの種類や意味を初心者にもわかりやすく解説

2019.04.13

大人になってからバレエを学びたいと思ったことはありませんか?この記事では大人のバレエ入門というテーマで、バレエの基本を解説します。これからバレエを始めたいと思っている方必見です。

バレエのポーズが持つ意味とは?

身体の方向、足の位置、腕のポジションの組み合わせによって、さまざまな形のポーズが生まれるバレエのポーズ。優雅なポーズは、さまざまな場面での感情表現となり、舞台では演出効果に繋がってきます。

振り付けにおけるポーズの意味

バレエは基本のポーズを覚えていく必要があります。振り付けに順番があり、その振り付けを自分で勝手に変えることはできません。

同じポーズでも踊り手によって表現が違ってくるのがバレエの醍醐味です。ひとつひとつの振り付けにおけるポーズを自分なりにしっかり考え、どう踊るかをイメージしながら表現しましょう。

場面転換の演出にも効果的

例えば、有名な「くるみ割り人形」で、ネズミたちと戦って勝利した王子とクララが一緒にお菓子の国へ旅立つシーン。カーテンが開くと場面がガラリを変わって思わず引き込まれる演出。物語の場面転換における美しい振り付けは、まるで魔法のようです。

バレエのポーズの仕組み

クラシックバレエには様々なポーズがあります。まずは体の向きを覚えましょう。次に足を出す位置を覚えます。体の方向と足の位置の組み合わせで、様々なポーズが生まれます。

体の向き

クラシックバレエでは体の向きが決まっています。体の方向には正面を向くアンファスと斜めを向くクロワゼ、エファセ、エカルテがあります。この向きをマスターすることが上達のカギとなります。

●アンファス(En face):英語のfaceと同じで顔、表、正面という意味になります。客席に対して真正面を向いているということです。観客と真正面から向き合うことになります。

●クロワゼ(croisee):英語のcrossと同じで交差する、クロスするの意味になります。体の向きが客席に対して斜め45度となります。観客から見て足の位置がクロスしているとクロワゼになります。

●エファセ(efface):消し去る、外すという意味になります。体の向きは客席に対して斜め45度となり、クロワゼと似ていますが、足がクロスしていないのがエファセになります。

●エカルテ(ecarute):引き離されたという意味になります。クロワゼとエファセと同じに斜め向きで横方向に足を出したポーズになります。観客に近い方向に足を出すと「エカルテ・ドゥヴァン」、舞台の遠くの方に向けて足を出すと「エカルテ・デリエール」となります。

腕のポジション

基本となる腕のポジションは5つあります。肘と手首はリラックスさせ、柔らかく使うことが大切です。

●アンバー(En bar):肘を曲げて卵型を作った両腕を下に位置させます。

●アンナバン(En avant):両腕は胸のやや下あたりに、体の前に位置させます。まるい大きなボールを抱えるようなイメージです。

●アンオー(En haut):両腕は頭の上に位置させます。肩まで上に持っていかれないように気を付けましょう。

●アラセゴン(a la seconde):バレエの2番は手や足を体の横方向に広げたポジションで、両腕を横に広げたポジションになります。

●アロンジュ(allonge):長く伸ばすという意味になります。どこまでも長く伸びやかに伸ばすポーズは、腕をストレッチするようなイメージです。まるで鳥が羽ばたくときに翼を広げるように、そのまま羽ばたいて空へと飛んでいくように伸び伸びとさせます。

足の位置

足は前か後ろに出すことで、体の向きと組み合わせると様々なポーズが作られます。

●ドゥヴァン(devant):前にという意味になります。足を前に出すときや、体を前に倒すときに使われます。 ●デリエール(derriere):後ろにという意味になります。

8つの方向

8つの方向を意識すると、踊ることに対して意思を持って自信を持てるようになります。体の方向と足の位置の組み合わせです。

1.クロワゼ・ドゥヴァン(croise devant) 2.アンファス・ドゥヴァン(enface devant) 3.エカルテ・ドゥヴァン(ecarte devant) 4.エファセ・ドゥヴァン(efface devant) 5.アンファス・アラセゴン(enface a la seconde) 6.エファセ・デリエール(efface derriere) 7.アンファス・デリエール(enface derriere) 8.クロワゼ・デリエール(croise derriere)

アラベスクの種類と覚え方

アラベスクとは片足を上げて片手を前に出して背中を起こしたポーズのことをいいます。アラベスクには第1から第4まで4つのアラベスクがあります。様々な場面での喜怒哀楽を表す感情表現として用いられるポーズです。美しいアラベスクを身に着けましょう。

第1アラベスク

第1アラベスクは、客席側に近い方の足を上げます。軸足側の腕を前に、もう片方の腕は横に伸ばします。バレエで最も登場するアラベスクです。指の先は目の高さくらいまで上げましょう。目線は、前に伸ばした手の先をみるようにしましょう。

第2アラベスク

第1アラベスクの腕を入れ替えたポーズです。客席側に近い方の足を後ろに上げます。軸足側の腕を横に、もう片方の腕を前に伸ばします。妖精など軽やかな雰囲気に用いられる事が多いポーズす。

第3アラベスク

第1アラベスクの脚を入れ替えたポーズです。客席側の足を軸に、もう片方の足は後ろに上げます。軸足側の腕を横に伸ばし、もう片方の腕は前に伸ばします。バレエ独特の優雅な雰囲気がとてもよく出るアラベスクです。表現豊かなポーズです。

第4アラベスク

第1アラベスクの足と腕を反対にしたポーズです。客席側の足を軸足にして、もう片方の足を後ろに伸ばします。軸足側の腕を前に、のう片方の腕は横に伸ばします。特徴的なアラベスクで背中で表現するような要素が大きいポーズです。

アティチュードとは?

アティチュード(Attitude):態度、姿勢、様子という意味のバレエ技法にひとつです。カルロ・ブラジス(1797年~1878年)が彫刻家ジョバンニ・ダ・ボローニャの作品「マーキュリー」からインスピレーションを得て考案したといわれています。

アティチュードには様々は形がありますが、軸足は曲げずにキリッと立ち、もう片方の足はアンディオールしたまま膝を90度ほど曲げて、体の前方か後方に持ち上げて維持するポーズです。

●アティチュード・ドゥヴァン(attitude devant):持ち上げた足を体の後方で維持するポーズ。 ●アティチュード・プロムナード(attitude promenade):アティチュードのポーズのままゆっくりと回転する。 ●アティチュード・アン・レール(attitude en lair):跳躍の合間に空中でアティチュードのポーズをとる。 ●アティチュード・クロワゼ(attitude croise):体は左斜め前に右足でたち、左足は左後ろで曲げて、交差するようにみせる。 ●アティチュード・エファセ(attitude efface):体は右斜め前に右足で立ち、左足は右後ろで曲げて体を開くようにみせる。 ●アティチュード・エファセ・ドゥヴァン(attitude efface devant):体は左斜め前に右足で立ち、左足が前で曲げる。 ●アティチュード・クロワゼ・ドゥヴァン(attitude croise devant):体は右斜め前に右足で立ち、左足は前で曲げる。

美しいポーズを身に付けましょう

バレエのポーズは踊りを美しく締めくくる大切な要素であり、舞台演出を円滑にする効果があります。ポーズの仕組みを参考に、第1から第4までのアラベスクの違いを理解して身に付くまで練習を重ね、優雅に踊りましょう。

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