初心者のためのバーベキューガイド。持ち物からおすすめレシピまで

2019.04.14

初心者がバーベキューをするときは、念入りな準備が必要です。食材の下準備やソースづくりもできるだけ前日までにすませておきましょう。バーベキューで必要な持ち物やチキンや野菜で作るおすすめレシピを紹介します。

焼肉とは違う?そもそもバーベキューとは

『バーベキュー』は、肉や野菜を直火で焼く料理法で、『BBQ』と表記されます。日本でいう『焼肉』とはどこが違うのでしょうか?名前の由来や歴史について理解を深めましょう。

始まりはいつ、どこで?

バーベキューの始まりは、今から約400年以上前の大航海時代にさかのぼります。

『肉を炙る木枠』を意味するハイチ先住民(タイノ族)の言葉がスペイン語の『barbacoa(バルバコア)』に転じ、その後、欧米圏に伝わって『barbecue(Bar-B-Cue)』になりました。

バーベキューというと、肉を焼くだけというイメージがあるでしょう。しかし、アメリカでは下準備などに半日以上かけるのが通常です。

一方、日本では『BBQ』と訳されることが多く、1980年時代のアウトドアブームをきっかけに、一気に知名度を上げていきました。

『バーベキュー=野外で料理を調理して食べること』という意味合いが強く、友人や家族との絆を深めるためのイベントとして人気があります。

分厚い肉の塊を焼くのがアメリカンスタイル

バーベキューの言葉の由来はハイチですが、バーベキューの本場といえば『アメリカ』です。

分厚い牛肉の塊を時間をかけてじっくり焼くのがアメリカンスタイルで、牛肉のほかに、ラム・七面鳥・チキン・ソーセージ・スペアリブなども使われることがあります。

ゲストを招いて食事をする習慣があるため、マリネに漬けこむ、スパイスをまぶす、スモークする、ソースを作るなど、調理の段階からしっかりと準備を行うのが特徴でしょう。

日本の焼肉文化は、柔らかくて薄めのカルビやロース肉を使い、冷めないうちに『焼きながら食べる』のが一般的です。

アメリカのバーベキューは、焼けた塊肉を切り分け、盛り付けが完了した後に、みんなでゆっくり食事を楽しみます。ここが、焼肉とバーベキューの大きな違いの一つといえるでしょう。

バーベキューに必要なものを準備

バーベキューがスムーズに行えるかは、事前の準備の状態に左右されます。バーベキューに必要なものを基本の道具・火起こし・調理・飲食の四つに分けて解説します。

スムーズにバーベキューを楽しむためにも誰が何を持っていくかを決めておきましょう。

基本の道具

バーベキューの基本の道具とは、肉や野菜を焼くための機材です。

  • バーベキューグリル:4~5人で1台程度
  • 鉄板・網:焦げにくいものがベスト

バーベキューグリルは『ガスグリル』と『チャコール(炭)グリル』の2種類があり、どちらにもメリットとデメリットがあります。

初心者や片付けの楽さを優先するならガスグリル、スモークなど多彩な調理法をするならチャコールグリルがおすすめです。

キャンプ場やバーベキューガーデンでは、バーベキューグリルや鉄板などの大きな道具の貸し出しを行っています。購入が難しいときは、レンタルも検討してみましょう。

火起こしの道具

カスグリルの場合は火起こし道具は必要ありません、本格的なチャコールグリルを使うときは、以下の道具が必要です。

  • 炭:1時間あたり1kgが目安
  • 炭ばさみ
  • 着火剤:適量
  • ライター・マッチ:ライターは柄の長いものがおすすめ
  • 軍手・うちわ(送風機)・新聞紙など

『着火剤』は可燃性の強い成分を含ませた固形・ゼリー状で木炭の燃焼を助ける役割があります。

炭の火を消化する『火消しつぼ』もあると便利でしょう。

調理道具

肉や野菜をカットしたり、盛り付けたりする際の調理道具は以下の通りです。

  • 包丁・まな板・果物用ナイフ
  • 調理用のヘラ・菜箸・調理ばさみ・ピーラー
  • トング(肉用・野菜用・炭用を分ける)
  • 油さし・牛脂
  • 缶きり・栓抜き・ワインオープナー
  • キッチンペーパー・アルミホイル・ラップ・ゴミ袋
  • ボウル・ざる・生肉をのせる皿
  • 洗剤・たわし・スポンジ

どれも家庭にあるものばかりですがこまごましたものが多いので、事前にリストアップしておきましょう。

このほかに、食材を保存するための『クーラーボックス』や『保冷剤』も必要です。

飲食道具

洗い場がない場合は、使い捨ての食器が役に立つでしょう。家庭にあるもので代用し、コストをおさえることも可能です。

  • コップ・取り皿・箸
  • ウェットティッシュ・おしぼり
  • ゴミ袋
  • イス・テーブル・レジャーシートなど

あると便利なバーベキューグッズ

必須ではありませんが、バーベキューをさらに便利にしてくれるお役立ちグッズを紹介します。時間を短縮したいときや、より本格的なバーベキュー気分を味わいたいときに重宝するでしょう。

火起こし器

バーベキュー初心者が、知識やテクニックを使わずに火起こしをすると、1時間近くかかるケースもあります。ライターやマッチを使えば簡単に火は付きますが、問題は『どうやって炭に火をいき渡らせるか』でしょう。

市販品には、火起こしをサポートする『火起こし器』や『火起こし送風機』があります。

たとえば、『キャプテンスタッグ』のメッキ製の火起こし器は、筒の中に炭火を入れるだけで簡単に火起こしができ、火起こしにかかる時間がグッと短縮されます。

『火起こし送風機』は、着火後の炭に集中的に風を送る用具で、うちわであおぐよりも、効率的に火起こしができるでしょう。バーベキュー中の火力調節にも役立ちます。

ツールナイフ

バーベキューに限らず、アウトドアや日常のさまざまな場面で活躍するのが『ツールナイフ(アーミーナイフ・十徳ナイフ)』です。

ナイフはもちろん、はさみ・栓抜き・缶切り・マイナスドライバー・のこぎりなど、いくつもの機能を搭載しており、中には1本で15役をこなす優れものもあります。

ツールナイフが1本あれば、荷物量を減らすことができるでしょう。また、木の枝やロープを切ったり、自転車のねじを直したりできるので、ちょっとしたトラブルが起きたときでも安心です。

ウォータータンク

「地面に箸を落としてしまった…」「べたついた手を洗いたい!」というときに役立つのがウォータータンクです。4人で8~10Lを目安にするとよいでしょう。

その場ですぐに水が使えるので、炊事場や水道が遠くても問題がありません。ほとんどのウォータータンクは軽量で、中にはコンパクトに折りたためる『ソフトタイプ』もあります。

火の燃え移りや火傷などの緊急事態に備えて、近くに水があると安心でしょう。

バーベキュー串

より本格的なバーベキュー気分が味わいたい人は、バーベキュー串を用意してみましょう。肉や野菜、川魚などを直接串に刺し、クルクルとまわしながら焼くのは、串ならではの楽しみです。

バーベキュー串は、『木製』と『ステンレス製』の2種類があります。

片付けを簡単に済ませたい人や人数が多いときは木製を、焼く時間を短縮したいときは、火の通りが早いステンレスを選ぶとよいでしょう。

絶品、バーベキューチキンレシピ

バーベキューといえば、牛肉が定番ですが、リーズナブルでヘルシーなチキンも大人気です。バーべキューでは、家庭ではなかなかできない豪快なメニューに挑戦してみましょう。

ダッチオーブンで作るローストチキン

『ダッチオーブン』とは、分厚い金属製の蓋つき鍋のことで、煮る・焼く・蒸すの全てに適しています。

チキンを丸焼きにする『ローストチキン』は、ダッチオーブンがあれば簡単に調理できるので、バーベキューのメインにぴったりでしょう。

用意するのは、中身を処理した丸鶏と、付け合わせのにんじん・じゃがいも・たまねぎ、そして味付け用の塩・コショウ・ローズマリー・ニンニク・オリーブオイルなどです。

前日のうちに丸鶏に塩・ブラックペッパー・ローズマリーをもみ込み、下準備をしておきましょう。

当日はダッチオーブンに丸鶏と野菜を入れ、蓋をして加熱するだけです。蓋の上にも炭や薪を置くと、全体にバランスよく火が通ります。

漬けて焼くだけ、レモンチキン

爽やかなレモンの酸味と鶏のジューシーさが絶妙な『レモンチキン』は、幅広い年齢層におすすめの一品で、作り方もとても簡単です。

まず、人数分の手羽先と、漬け込み用の調味料(レモン汁・おろしニンニク・砂糖・塩・オリーブオイル・ブラックペッパー)を用意しましょう。

前日のうちに、タッパーまたはジッパー付きのビニールに手羽先を調味料を入れ揉みこんでおけば、当日はグリルや鉄板の上で焼くだけでOKです。

中まで火が通るように、途中で蒸し焼きにするとよいでしょう。

朝におすすめ、炭火焼チキンサンド

ローストチキンが余ったら、パンに挟んで『チキンサンド』を作りましょう。バーベキューキャンプをした翌日の朝の朝食にもぴったりです。

フランスパンにオリーブオイルを塗って軽く焼き、カットトマトやレタス、チキンをサンドするだけで完成です。

野菜を使った簡単おしゃれな人気レシピ

バーベキューにおいて、野菜は『肉の脇役』になりがちですが、メインにもおつまみにもなるメニューを作ってみましょう。旬の野菜を取り入れて、カラフルに仕上げるのがポイントです。

色々な具材で楽しめる、チーズフォンデュ

肌寒い日のバーベキューにぴったりなのが『チーズフォンデュ』です。鍋にカマンベールチーズと白ワインを入れてトロトロに溶かしたものを、角切りの具材につけて食べる定番の料理ですね。

野菜は、トマト・じゃがいも・ブロッコリー・アボカドなど、地元で手に入るものなら何でもOKです。

洗い物を減らしたいときは、大きめのカマンベールをくり抜いて鍋代わりにするのもいいでしょう。子供がいる場合は、ワインを牛乳に変える配慮も必要です。

手軽でおいしい、じゃがバター

おやつにもおつまみにもなる『じゃがバター』はバーベキューの定番中の定番です。材料は、じゃがいも・塩・バターの三つのみなので、料理が苦手な男性や子どもも、一緒に調理が楽しめるでしょう。

ポイントは、濡れ新聞でじゃがいもを包んでから、アルミホイルで包むことです。蒸し焼きをしたように、ほくほくに仕上がりますよ。

完成したら、十字に切り込みを入れ、熱いうちにバター・塩などをつけて食べましょう。パセリ・明太子バター・醤油・カレー粉などでアレンジするのもおすすめです。

おつまみにも最適、ピザ風長いも

『長いも』はすり器でおろすと、粘り気のある『とろろ』になりますが、火をしっかり通すと、ホックリとした食感になるのを知っていますか?

チーズ・バジル・トマトソースで『ピザ風長いも』を作ってみましょう。長いもは、厚さ3cmほどにカットし、鉄板の上で表面をこんがり焼きます。

その上に、トマトソースとチーズをトッピングし、蓋をして蒸し焼きにしましょう。食べるときは、バジルをトッピングすると、よりイタリアンな風味が楽しめます。

使い方は色々、手作りバーベキューソース

あまり手の込んだ料理をたくさん作れない環境下では、『ソース』が重要な役割を果たします。シンプルな料理を飽きずにおいしく食べるためのソースレシピを紹介します。

ガーリックソース

スタミナ満点のガーリックソースは、ニンニクとしょうゆがベースです。ニンニクは生でもよいですが、揚げたフライドガーリックを使うと香ばしさが増すでしょう。

  • たまねぎ(みじん切り):4分の1個
  • ニンニク(みじん切り):1かけ
  • しょうゆ・お酒・サラダ油:各大さじ2
  • みりん:大さじ1

まず、みじん切りにした玉ねぎを炒め、きつね色になったらサラダ油とニンニクを加えて炒めます。最後に残りの調味料を入れ、ひと煮立ちさせましょう。

お肉をさっぱり食べたいときは、バルサミコ酢を大さじ1杯、和風ガーリックソースに仕上げたいときは、ネギとおろしショウガ加えるのがおすすめです。

和風オニオンソース

たまねぎの甘みを生かした『和風オニオンソース』は子どもから年配者まで、幅広い年齢層に好まれます。

ビーフ・チキン・ポークなどの全ての肉類と相性がよいので、必ず常備しておきたいソースの一つです。

  • たまねぎ(みじん切り):1個
  • 塩・すりおろしのにんにく:各小さじ1
  • 炒めた玉ねぎペースト:大さじ2
  • みりん:大さじ3
  • しょうゆ:大さじ7

玉ねぎはきつね色になるまでフライパンで炒めましょう。焦げ付きやすいので、かき混ぜ続けるのがポイントです。残りの材料を入れ、ひと煮立ちさせたら完成です。

イタリアンソース

トマトベースの『イタリアンソース』は鶏肉や魚との相性がよく、暑い夏のバーベキューでもさっぱりと食べられます。

  • つぶしたホールトマト(缶):200g
  • ワインビネガー・オリーブオイル:各大さじ3
  • 炒めた玉ねぎのピューレ:大さじ2
  • 塩:小さじ1
  • 刻みニンニク:小さじ1
  • 飾り用の刻みパセリ:適量

ニンニクとオリーブオイルを油で炒めた後、全ての材料を入れ、ひと煮立ちさせます。最後に刻みパセリをトッピングして完成です。

ほかのソースに比べやや手間がかかるので、前日に作っておきましょう。

おすすめバーベキューコンロ3選

コンロはレンタルも可能ですが、頻繁にバーベキューをする予定のある人は、使いやすいものが1台あると便利です。炭火に対応するおすすめのバーベキューコンロを三つピックアップしています。

ウェーバー ジャンボジョー チャコールグリル 47cm

直径47cmの丸型のチャコールグリルで、見た目はコンパクトながら、肉や魚がたっぷり調理できます。

網はスチール製で、錆びを防ぐめっき処理が施されているのもポイントでしょう。グリル内の温度調節ができる空気弁が付いているため、ピザやケーキなど、温度管理が難しいメニューにも挑戦できます。

リッドホルダーはキャリーハンドルにもバーベキュー中の蓋置きにも使えて一石二鳥です。灰をグリルの外に効率的に落とす『ワンタッチクリーニングシステム』が搭載されている点も見逃せません。

コンパクトで持ち運びが楽なので、バーベキュー初心者や女性にもおすすめです。

  • 商品名:ウェーバー ジャンボジョー チャコールグリル 47cm
  • 価格:1万4599円(税込)
  • Amazon:商品ページ

ロゴス eco-logosave チューブラル G80L

高さが2段階(42・80cm)で調節できるステンレス製のバーベキューグリルで、脚部は転倒しにくい八の字型に設計されています。98×58cmの長方形型は、みんなで串焼きを楽しむのにぴったりでしょう。

付属の鉄板と網が同時に使え、効率よく料理ができるのもメリットです。火床はスライド式なので、燃料の継ぎ足しも楽にできます。

掃除が簡単で、かつ錆びに強いステンレス製のグリルは長く愛用できるでしょう。

  • 商品名:ロゴス eco-logosave チューブラル G80L
  • 価格:1万3932円(税込)
  • Amazon:商品ページ

ユニフレーム ファイアグリル

『ユニフレーム』は、高い金属加工技術と品質で高評価を得ているメーカーで、日本有数の金物の街・新潟県三条市を拠点としています。

『ユニフレーム ファイアグリル』は、ベテランキャンパーの支持も多い人気のグリルで、1万円を切るリーズナブルな価格ながら、重量のあるダッチオーブンにも余裕で耐えられる耐荷重(20kg)を誇ります。

網は正方形のグリルのツメにのせる仕様です。そのため、炉の四隅にスペースができ、炭の調節がしやすくなるとともに、火力の弱い保温スペースも確保できるでしょう。

重量は2.7kgとバーベキューグリルにしては軽量なので、さまざまな機会で大活躍してくれるはずです。

  • 商品名:ユニフレーム ファイアグリル
  • 価格:6900円(税込)
  • Amazon:商品ページ

しっかり準備してバーベキューを楽しもう

アメリカ式のバーベキューは、みんなで一緒に食事や会話を楽しむ目的があります。焼きながら食べる日本式の焼肉もよいですが、調理や作業に追われることなく、ゆっくり食事がしたいものです。

バーベキュー前日の準備がどれほどできているかで、当日の進行が変わります。ソースづくりや肉の下ごしらえ、こまごまとした道具の準備は、万全にすませておきましょう。

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