おしゃれのキーアイテムである靴は、汚れやすく洗いにくいのでお手入れに困りますよね。外側の汚れは落とせても、気になるのが内側の匂いです。汗を吸い込んで密閉されるので、靴の匂いはこびりついて取れない場合も。この記事では頑固な靴の匂いに関する悩みを解消する情報をまとめています。ぜひ参考にしてみてください。
靴の匂いの原因
靴の匂いをなくすためには、その原因や理由を知ることが肝心です。いったいどのような原因があって、靴には嫌な匂いが発生するのでしょうか。
匂いは雑菌のせい
靴の匂いの原因は繁殖した雑菌です。
靴は汗を吸い込みますが、密閉しているために乾かすことが出来ません。つまり温かくて湿っている状況を作り出しやすく、雑菌の温床としてこれ以上ない場所なのです。
雑菌はこうやって増える
雑菌が繁殖する理由はわかりましたが、少しでも予防する方法はあるのでしょうか。
まずは「毎日同じ靴を履かないようにする」こと。そして「素足ではなく靴下越しに履く」ことが挙げられます。
ポイントは湿気を抑えて雑菌の栄養を与えないこと。詳しくは後ほどご紹介しますが、どちらも雑菌の繁殖を抑える有効な手段ですので、なるべく気をつけましょう。
匂いやすい靴の特徴
靴の種類によっても匂いがつきやすいものと、そうでないものがあります。ポイントは通気性です。
これまでお話したように、湿気が雑菌の繁殖の鍵を握っているので、通気性の良い靴であれば嫌な匂いは付着しにくいのです。しかし、ブーツや革靴のように通気性が悪い靴は蒸れやすいので、匂いやすいといえます。
通気性が悪い靴には新聞紙を詰めるなどして、乾燥状態を保つように配慮するようにしましょう。
靴の匂い対策方法
靴の匂いの原因がわかったところで、対策方法について解説していきます。実は以外なほどに簡単に靴の匂いの予防、対策をとることができます。おすすめの方法をご紹介していきます。
家にあるもので匂いを消す
ご家庭に常備されているものを上手く使うことで靴の匂いを消すことができます。
使いやすく、効果の高い物を4つご紹介します。
重曹
重曹はアルカリ性の物質で、粉物の料理をふくらませる際などに用いられます。どうして重曹が靴の匂い取りに使えるのかというと、中和効果があるためです。
靴の匂いの原因となっているのは、雑菌が排出する老廃物です。この老廃物は酸性で、重曹はアルカリ性。
つまり重曹が酸性の老廃物と合わさることで中和作用がはたらき、鼻につく匂いを抑えることができるのです。重曹を溶かした水の中につけ置きするだけでも匂いがとれますので、是非試してみてください。
10円玉
10円玉にも消臭効果がありますが、これは10円玉を構成している銅の働きによるものです。
銅は水にふれると銅イオンを発生させますが、この銅イオンが抗菌作用を持っているために、雑菌が分解されて匂いが消えるのです。
10円玉が靴全体に触れるように数枚を靴底に触れるように敷いて、1日程度置いておきましょう。
お茶の葉
お茶の葉にはカテキンという成分が含まれており、このカテキンが抗菌や消臭効果を持っているのです。
カテキンの効果を最大限に利用するためには、出がらしのお茶っ葉を天日干ししてからフライパンで炒め、ネットに入れて靴箱などに入れておくようにします。
コーヒーの出がらし
コーヒーの出がらしにはアンモニアなど酸性の匂いを吸収する効果があります。
コーヒーは構造上無数の小さな穴が空いており、多孔質なコーヒーのかすの中に匂いが吸い込まれることで消臭効果が期待できます。
コーヒーのかすを乾燥させてから袋にいれて、靴箱や靴の近くに置いておくだけで匂いがなくなります。ぜひ試してみてください。
消臭スプレー
「靴の匂いを取り除きたいけれど、時間がない…!」とお急ぎの方もいらっしゃるでしょう。靴用の消臭スプレーは当然ながら靴の臭いに効果があり、しかもこれまで上げてきたものより即効性があります。
靴専用の消臭スプレーを靴に吹きかけることで応急処置することができますが、それで終わりにするのではなく、雑菌の繁殖を防ぐような手立てとあわせれば万全ですね。
靴の匂いの予防方法
靴の匂いを発生させないように予防するにはどのような方法を取ればよいのでしょうか。冒頭でも説明したように、雑菌の繁殖を抑えれば良いわけですが、すぐに取り組めて効果の高い予防方法を3つご紹介します。
同じ靴を毎日履かない
靴の匂いの正体である雑菌は、湿気のある場所を温床にして繁殖します。つまりしっかりと乾燥させていれば、雑菌の繁殖を抑えることができるのです。
しかし、毎日同じ靴を履いていると乾燥する時間が足りず、常に湿っている状況に置かれてしまいますよね。湿った状況が続けば雑菌の繁殖が止まらず。靴の嫌な匂いを後押しする結果になってしまいます。
数日置きに履くことで靴を乾燥させ、靴の嫌な匂いを予防しましょう。
素足で靴を履かない
雑菌の繁殖する条件としては、湿気だけでなく垢なども含まれます。
人間の皮膚から出る垢が雑菌の栄養となり、さらに繁殖させる結果につながってしまうのです。靴に垢が付着するのを防ぐために、靴下は必須です。
大切な靴を履くときにはできるだけ靴下やストッキングを履くようにしましょう。
定期的に靴を洗う
靴を定期的に洗うのも効果的です。繁殖してしまった雑菌を洗い流し、表面の泥や汚れを落とすことが出来ますので、ときどき洗うようにしましょう。
また、靴は種類によって洗い方が異なります。誤った方法で靴を洗うと消耗してしまいますので、正しい洗い方をおさらいしておきましょう。
靴の洗い方
靴の素材や形状によって適切な洗い方は異なります。それぞれ正しい洗い方を身に着けて、いつでもきれいな靴を身につけるようにしましょう。
スニーカーや布靴
汚れやすい靴の代表格であるスニーカー。布製のスニーカーは丸洗いすることもできます。
まずはぬるま湯に石鹸を溶かし、その中に30分ほどつけ置きします。シャワーなどで表面の汚れを洗い流したら、ブラシでソールや布をこすり、落ちきっていなかった汚れを落とします。
きれいにすすいだら、色落ちや日焼けをしないように日陰で乾燥させるだけです。
革靴
革靴は基本的に水洗いはNGとされていますが、素材によっては洗うこともできます。
布で革靴の表面についた汚れを落とし、専用のスポンジ等で表面を優しく洗います。汚れが落ちたら乾いた布で丁寧に水気を拭き取っていき、革靴の中も拭いて水分を残さないようにします。
あらかた拭き取ったら、風通しの良い場所に立てかけて干します。
起毛のある靴
スエードなど起毛のある靴のお手入れは、まず表面をブラシで撫でるようにこすり、付着した泥やホコリを落とします。全体の汚れを落としたら、濡れた布巾などで落としきれなかった汚れを浮かせて取ります。
起毛のある靴は、水洗いをすることで革の内部に水分が残り、ダメージを与えてしまいます。決して丸洗いなどはせず、あくまで「水をしみこませた雑巾」などで汚れをふき取るだけにとどめておきましょう。
定期的なメンテナンスを
コップ一杯分の汗をかくと言われている足の裏。そんな足を包み込んで密閉しているのですから、靴に匂いがつくのは仕方ないのかもしれません。
しかし、この記事で紹介した靴の匂いに有効な予防・対策方法を参考にして、取り組みやすい方法を試してみてください。
おしゃれの基本は足元から。靴のお手入れもしっかりこなして、いつでも気分良く過ごしていたいですよね。