ビールカクテルの代表格『レッドアイ』ですが、ビールが苦手な人にとっては手を出しづらいカクテルでもあるのではないでしょうか。この記事ではレッドアイの作り方や、簡単アレンジレシピについても解説します。レッドアイは二日酔いにも効くため、最近気だるさを感じるという方は、ぜひ作ってみてください。
ビールとトマトジュースは体にいい?
ビールというと不健康なイメージが付きものです。体調のために控えなければいけないと分かっていても、飲みの場やストレス解消など、どうしてもビールを飲む機会も出てきます。
そこでおすすめなのが、トマトジュースとビールを割って、「レッドアイ」というカクテルで楽しむという方法です。
レッドアイの名前の由来
なぜレッドアイと呼ばれているのかは諸説ありますが、ここでは代表的な説を2つ紹介します。
酔ったときに飲むお酒説
二日酔いで目が赤くなった人が、酔いを解消するためにレッドアイをよく飲むことから生まれた説です。
広く世に浸透している説ですが、実は誤った説とされており、かの有名なトム・クルーズ主演の映画「カクテル」でも指摘されています。
これから紹介するもう1つの説がより有力な説となります。
生卵説
レッドアイに生卵を加えると、グラスの底に沈んだ卵の黄身が目のように見えたことから、レッドアイと呼ばれるようになったという説です。
そもそもなぜ生卵を入れるのかというと、生卵は栄養価が非常に高いため、二日酔いで食欲がないときは栄養補給ができる卵入りのレッドアイが最適だからです。
かつてはバーテンダーの朝食代わりに愛されていたレッドアイですが、卵をかき混ぜずにそのままグラスに入れるため、生卵を丸呑みするときに感じるニュルっとした嫌な食感が不評でした。欧米では生卵を食する文化がないため、余計に「2日酔いのために飲まなければいけない不味いもの」という認識でした。
そこで現在では生卵なしの、ビール+トマトジュースというシンプルな組み合わせで作るようになっています。
レッドアイは飲みやすい?
ビールの特徴である苦味が苦手という方は多いと思います。
しかしレッドアイの場合、トマトジュースの風味がビールの苦味を薄くするため、まろやかな味に仕上がります。さらに割って飲むためアルコール度数も低く、ビール単体で飲むよりも手軽に飲めるのが魅力です。
逆にトマトジュース単体だと飲みにくいという方でも、ビールと割って飲めば楽しめると好評なため、非常に飲みやすいカクテルといえます。
レッドアイは二日酔い防止にも
レッドアイは単純にアルコールをトマトジュースで薄めているため、アルコール度数はビールより大幅に低くなります。これだけでも、ビール単体で飲むよりはるかに翌日に残りにくいといえるでしょう。
さらに、トマトジュースに含まれるリコピンは、二日酔いに効果があるといわれています。リコピンはビタミンEの4倍もの高い抗酸化作用を備えています。このリコピンが体内のアセトアルデヒドの作用を抑え、二日酔いに働きかけるというわけです。またトマトに含まれるクエン酸は、荒れた胃の粘膜を修復してくれます。
美味しいだけでなく二日酔い防止にもなる、一石二鳥のお酒がレッドアイなのです。
超簡単!レッドアイの作り方は?
レッドアイは、トマトジュースとビールを混ぜるだけですので、作り方は非常に簡単です。ここではレッドアイを作るにあたって必要なものや、ビールとトマトジュースの比率、そしてレッドアイをおいしく作るコツを解説します。
用意するものは?
特に変わったものを用意することはなく、ビールとトマトジュース、グラスだけで十分です。
レッドアイは真っ赤に染まったビールの美しさも楽しめるため、グラスは透き通った綺麗なものを用いてみましょう。
ビールとトマトジュースの割合は?
基本のレシピは、ビールとトマトジュースを1:1の割合で入れ、軽くかき混ぜるるだけ。家でもすぐにできる簡単ビアカクテルといえます。
ただし、この割合はあくまで基本です。ビールの苦味が苦手ならトマトジュースを多めにしたり、逆にビールの苦味を残したい場合は、ビールの量を多めにするなど、お好みで調整してみてください。
おいしく作るコツは?氷はNG?
トマトジュースもビールも、ぬるいものよりはキンキンに冷えていた方がおいしいですね。レッドアイも冷えていたほうが良いため、事前にトマトジュースとビール、さらにグラスを冷やしておきましょう。
もっとも、いくらキンキンに冷えたレッドアイが飲みたいからと言って、氷を入れるのはおすすめできません。これはビールを使って作るカクテル全般に言えることですが、ビールはもともとアルコール度数が低く、さっぱりとした飲み口が特徴のお酒です。
そのため氷を入れてしまうことで味がボケてしまい、レッドアイ本来のおいしさを楽しむことができないことも。氷はできるだけ使わず、ビールとトマトジュースだけで楽しむことをおすすめします。
レッドアイに入れるとおいしいアイテム
そのまま飲んでもレッドアイは十分においしいですが、塩やコショウ、タバスコなどトッピングを加えて楽しむのも醍醐味です。
ここではレッドアイに合うおすすめのトッピングを多数紹介します。
レッドアイの味を自分好みにアレンジしたい、飲む際に味の変化を楽しみたいという方は、ぜひ試してみてください。
アクセントは塩で
トマトに塩をかけると甘みが引き立ち美味しくなるように、レッドアイも塩を加えることで、わずかな塩味によって甘みが引き立ち、また違ったおいしさが楽しめます。
ビールに塩というと変な感じがするかもしれませんが、ソルティドッグやマルガリータなどではグラスのふちに塩をまぶします。つまりカクテル+塩は王道の組み合わせ。さらにトマトと塩も相性抜群とくれば試さないわけにはいきません。
普通のレッドアイに変化がほしいときはぜひ塩を加えてみてください。
レモンジュースでさわやかに
レモンジュースやカットしたレモンを加えることで、さわやかな酸味を楽しめます。レモンは様々なカクテルに用いられている付け合わせですが、ビール単体に加えるアレンジもポピュラーです。
またレモン以外にも、オレンジやライム、グレープフルーツなどの柑橘系の果物を加えるのもおすすめです。
コショウやタバスコで刺激的な味に
抵抗感を感じる人も多いと思いますが、レッドアイにコショウやタバスコを加えることで、刺激的な味に仕上がります。
コショウやタバスコのスパイシーな香りと味が、ビールのドライな辛みにマッチして、意外にも違和感なく楽しむことができます。
キワモノアレンジかと思いきや、バーなどのお店でレッドアイを注文すると、コショウとタバスコを自由にトッピングできることもあります。比較的ポピュラーなアレンジといえるでしょう。
ただし入れすぎは禁物。とくにタバスコは数滴でもかなり味が変わりますので、加える際は味見しながら入れすぎないよう注意しましょう。
セロリやキュウリなど野菜を添えて
トマトジュースを使って作るカクテルのため、他の野菜と一緒に楽しむのもおすすめです。セロリやキュウリならおつまみにちょうど良く、レッドアイとの相性もばっちり。
レッドアイを頼むと、スティック状に切ったセロリやキュウリを添え、マドラーの代わりとして提供しているバーもあるそうです。自宅でもできる簡単アレンジですね。
お酒やトマトが苦手な人でも楽しめるレッドアイ
実は見かけによらず体に優しいレッドアイ。
アルコール度数も低く、ビールやトマトジュースが苦手な方でもカクテルとして楽しめます。またコショウやタバスコを加えるなど、トッピングも多種多様です。
ビールとトマトジュースの比率を変えたりして、自分好みのレッドアイを見つけてみてください。